海 洋科 学技術 センター試 験研 究報告 JAMSTECTR 7 (1981) 潜 水 の 分 類 (第 1報 ) 一 現 状 分 析− 伊藤信夫*1 山田 稔 *1 村井 徹*l 潜水技術の進歩,複雑化にともなって,潜水の呼称 も,はなはだし く増加し てきた。しかし, それらの分類は,必ずし も明確でなく,使用上,種々の混乱 をきたしている。そのため,潜水技術の専門書から潜水の呼称を集収類別し,そ れをもとに,現状分析として, 潜水の分類を試みた。分類項目を潜水の基本型 式と5種類の構成資料( 潜水呼吸ガス 潜水装置,潜水器,給気方式,減圧) と 今 に分け,分類表とその論拠を示し た。 Classification of Diving (Report 1)., Analysis Under the Present Condition Nobuo Ito*2,Minoru Yamada*2, Tohru Murai*2 As diving technology has improved the ways and become complicated, to use "diving" has likewise increased: for example, air diving, mixed-gas diving,saturation diving,etc. However, classificationof these terms is not clear,and their use has caused confusion. In this paper, we extracted these terms from books on diving technology and Through attempt to categorize them into several groups. this, we found several problems and basic factors became clear in classification. These problems are discussed in terms of basic diving types and diving components consisting of 5 items. (1) Diving breathing gas (2) Diving system (3) Underwater (4) Gas breathing apparatus supply system (5) Decompression As a resultof this work, we were able to show 8 tables and arguments to classify"diving" under present conditions. *1 潜 水技術部 *2 Manned Undersea Science and Technology Department (注 ) 本文 の 表 中 の 記 載 は, 次 の 意 味 であ る 。 D ; diving 〔 〕; ただ し, 本文 中 の もの に は〔 〕は 用 い て いな い 。 仮称, tentative name 141 1. はじめに 果,呼称の特性 とそれに関連し て分類す る際 著者 らは潜水作業の安全基準の作成 を進め てき の留意点 を得 るこ とができた。 た。 その過程 で,近年,進 歩発達した潜水作業は, (3) 分類項目の選定 全般 的な見地から個々の潜水の位置づけ があいま 各属性の相互関係 を検討するうち,分類に いであ り,検討に参加し たスタッフの間でも, さ は一般性 を持つ属性 と,持たない属性がある まざまな認識の相違が見られた。 こ とがわかり,ここ で分類すべ き属性 を前者 通常, われわれが潜水 を細かく分け て表現する には, 空気潜水とか,飽和潜水 というような呼称 に よるこ とが多い。しかし,これらの呼称は,系 に限定し, それらの属性 を分類項目に選定し た。 (4) 基本型式の分類と構成要素 の分類 統だって命名されてきたものではな く, それら を 分類項目は, さらに潜水の基 本的性格 を表 用いて編集されているダ イビ ングマニュ アル等で わす呼称群に よる項目( 原理・概念)と,潜 は,主 とし て,教育訓練 をスムーズに行なうため, 水 を具体的に構成す る要素 を表わす呼称群に 潜水貝の知識や 練度に合 わせて記述 されてきた。 よる項目(潜水呼吸ガ ス,潜水装置, 潜水器, し たがって, 呼称は必ずし も全体 を認識し,検討 給気方式,減圧 )とに 2分 される。 そこ で前 し たうえで用いられてい るわけ ではな く,混 乱す 者 を基本型式の分類, 後者 を構成要素の分類 るのは当 然のことと考えられ る。 とし,区別して記述し た。 このように,個々の潜水の位 置づけ を共通の認 (5) 項 目’ 別の分類 識に たって検討するには,潜水の系統分類が必要 対象とす る分類項目のうち, 呼称のみを用 とな る。しかし, まだ確立してなく, それを果す いて分類す るこ とができたのは, 基本型式の ことが肝要 と考えた。系統分類には,個々の技術 分類であった。構成要素の分類には, まず, の歴 史的検討 と,現状分析との両面からの検討 を それぞれ適切 な用語 を用いて一 担分類し, そ 要す る。 のうえで各呼称 との相互関係 を位置づけ る必 そこ で, 本報告では, まず,個々の潜水の現状 要 があった。 について, 各種調査 を行ない, 全般的視 野から分 そこ で,再 び各種文献, 資料 を調査し, そ 析し, できるだけ現状に合うように分類するこ と れをもとにし て著者らの知識や 経験に照らし とし, 次の報告では歴 史的発達,最終段階では系 て適語 と考えられる用語を抽出し, できるだ 統化 を行なうこととし た。 け 現状に合 うように分 類し, 呼称との関連 を 含め,潜水の基本型式涓 替水呼吸 ガス, 潜水 2. 方 法 装 置,潜水器,給気方式, 減圧, 減圧表に分 分析方法には定 まった ものがないので,ここ で け, それぞれ表に まとめ た。 は著者らの試行錯誤の概要 を記す。 (1) 潜水類別呼称一 覧表の作成 潜水の現状 を分析する手がか りとし て, ま ず, 各種文献資料 を調査し, 潜水の呼 称をリ (6) 論点の記載 分類に際し て,検討した点につ いて,その 論点 を明らかにするため,つ とめ て文中に記 載し た。 ストアップし, それぞれの呼称の属性に着 目 し て類別し,類別の呼称一覧表 を作成し た。 (2) 呼称の特性 と分類する場 合の留 意点 一覧表で示した各属性 を,個々の属性に従 3.1 前処理段階の検討結果 と考察 3.:I μ 潜水類別呼称一覧表 う呼称群に よって分類し ようと試みた。しか 分類の基本方針 を決める素材とし て呼称を用い し,結果的には呼称だけ で, 各属性 を分類す た理由は,空気潜水 とか,飽和潜 水とい う呼称が, ることができるのはご く限られた属性のみで, 部分的にせよ,特徴をうまく表現して慣 用され, 他は 困難であった。 定着しているから である。 そこで,なぜ分類 できないかを検討した結 142 3. 結果 と考察 リスト アップし た呼称は, 日本語名にして約t120 JAMSTECTR 7 (1981) であ り, その内容から 9種類の属性 に類別し た。 3.1.3 分類項目の選定 その結果,潜水類別呼称一 覧表とし て,表1に示 表 1に示し た9属性は, 次の3種類に大別す る こ とがTで きる。 し た。 表の作成には,次の2点に留 意し た。英語名 と 対応する日本語名 を一組とし, 複合語以 外は併記 し た。 また類似の範囲を示す呼称でも, 原則とし て別個に示し た。 (1) 何のために潜 る力ヽ ‥…・( 目的, 業務 内容) (2) どの ような潜水方法 をとるか……( 原理。 概念, 潜 水呼吸ガス, 潜水装置, 潜水器。 給気方式, 減圧,特殊 な潜水状況) (3) その他 ……( 複合語) 3.1.2 呼 称の特性と分類 との留意点 (1) 命名におけ る非体系性 呼称には系統的な命名法が定 まってなく, このうち,(1)の目的,業務内容は, 調査資料中 で用いられる方や カテゴ リーが明らかでないこ と が多く,今 回の分類対象には含めなかった。 また, 概して従 来の潜水と比較してどこが特徴 であ (3)の複合語は, ほとんど(2)の呼称の組合せ であっ るか とい う観点から名付け られたものが 多い。 たので,こ れ も対象としなかった。 したがって,体系化するための分類 では, し たがっ て, ここ で分類し ようとする対象は, 呼称 だけ を用いて属性 を分類して も, 相互に (2)の 7属性の うち,一般性 を有する属性, すな わ 正し く位置づけ られるとは限らず,別に適切 ち,特殊な潜水状況とい う属性 を除き, 6属性に な用語や文章 を補って,はじめて位 置づけ を するこ とが適切 であ ると判断し, それらを分類項 明らかにす ることができるこ とが多かった。 目に選定し た。 (2) 細分化と統合化 これらの 分類項目は,2. の(4)で述べ たように, 各属性の呼称群 を比較す ると,潜水をさら 潜水の基本型式 を示す項 目と構成要素 を示 す項目 に具体的に細分化するよう命名される呼称群 とに 2分され る。一般的にど うい う潜水 をす るか と,逆に個々の潜水 を一 括して まとめて表現 とい う場合には,単に基本型式のみを対 象とすれ す るため,慣用 された呼称群とがあ る。 そこ ば よい場合と, 構成要素 をも含めなけ ればならな で分 類対象の性格 を判断する際には,この点 い場合 とがあ り,ここでは後者の範囲 まで分類す に注意を要す る。 るこ ととし た。 (3) 広義 と狭義 との二面 を有する呼称 一 呼称の示す範囲が,` 広い意味に用いら れ る場合( 広義 )と狭い意味( 狭義 )に用いら 3. 2 潜水の基本 型式の分類 この項で分類し た対象は, 構成要素 とは 異な り, れる場合との二面 を有することがあるので注 比較的に抽 象度の高い原理, 概念であり, 各呼称 意を要 する。 のみ を用いて分類し た。 (4) 呼称め示 す範囲が歴 史的に変 化ずる もの 潜水深度,潜水時間などを対 象とし た呼称 は,潜水の進 歩発達に ともない,示す範囲が 変化している。これらの範囲を論ずる際には, 状況に応じて, 歴 史的な考察 を含め る必要が あ る。 (5) 複合的呼 称 個々の呼称は,単独で用いられるばかりで は な く,組合 わされて複合的呼称 とし て用い られ る。 まず,対象になる潜水 の呼称 を内容に よって, 次の 2群に 分け て考えた。 (1) 潜水貝の身体に 直接に作用する生理学的 視点に基づ く呼称 (2) その他の基本的呼称 この理由は, 生理学的視点が一 貫して系統 だてて認識できるものであ り, 基本型式 を把 握する際,最 も重要 と考 えたからであ る。 そこで(1)を基本型式の主分類とし,(2)を副分類 とし て表に まとめた( 表 2参 照)。 この ように, 呼称は個々に 異なっ た特性 をもっ その際, 主分類は 太字の 5段階の系統 で示し, ているの で,潜水の分類に際しても,こ れらの特 各段階ご とに 考慮すべき副分類 を下に併 記し た。 性に 十分 な注意を払いながら,それぞれの位 置づ また細分化の ための13視点は, 注として一括して け を総合 的に決めていく必要 がある。 表中に示し た。 JAMSTECTR 7 (1981) 143 表1 潜水呼称一覧表 Classification of diving terms according 属 性 呼 attribution 大 気圧 潜 水 to the attribution 称terms 環 境 圧潜 水 素 潜 り( 息こ ら え潜 水 ) atmospheric D. ambient pressure D. skin D. or breathhold D. ス ノー ケリン グ 飽 和潜 水 エクスカーション潜水 snorkel ing 〔無 人潜 水〕 非 飽 和潜 水 〔non-saturated D. 〕saturation D. excursion D. 有 人 潜 水 間接 潜 水 直接 潜 水 unmanned D. manned D. indirect D. direct D. 硬式 潜 水 原理, 概念 primcuple on general idea 〔rigid D.〕 ド ラ イ潜 水 軟 式 潜 水 無 給気 潜 水 給 気 潜水 〔soft D. 〕 self contained D. ウェ ット 潜 水 短時 間 潜 水 長時 間潜 水 dry D. wet D. short 浅 海潜 水 surface supply D. duration D. long duration D. 深海潜水 (大深度潜水) シ ス テ ム潜 水 shallow water D. deep D. system D. 標準 潜 水 例 外潜 水 頻 回潜 水 バ ウン ス潜 水 standard D. exceptional D. multipule D. bounce D. 安 全 潜 水 船 上 居 住 方式 潜水 バ デ ィ潜 水 safty D. surface habitat buddy D. 緊急潜 水 system D・ emergency D. 産 業 潜 水(商業 潜 水 ) 実 用 潜 水 実験 潜 水 commercial D. practical D. experimental D. 科 学潜 水 scientific D. or business D. 目的, 業 務 内 容 work purpose 調査 潜 水 ( 研 究 潜 水 ) 模 擬 潜水 作業潜 水 ス ポー ツ 潜 水 research D. simulation D. working D. sport D. リクレーション潜 水 レ ジャー 潜 水 軍事 潜 水 サ ルベ ー ジ 潜 水 recreational D. leisure D. military D. salvage D. 考 古学 的 調査 潜 水 海 底 油 田の 潜水 archaeological D. oil field D. 潜 水 呼吸 ガ ス diving breathing gases 空気 潜 水 混合 ガ ス潜 水 酸素潜 水 air D. mixed gas D. oxygen D. ヘ リウ ム酸 素 潜水(ヘ リウ ム潜 水 ) 窒素 酸素 潜 水 helium-oxygen D. or helio.x D. nitrogon-oxygen D. ベ ル潜 水 チ ェ ンバ ー潜 水 オープンベ ル潜水 PTC潜 水 bell D. chamber D. open bell D. PTC-D. SDC 潜 水 D D C潜 水 ハビタット潜 水 潜水装 置 SDC-D. DDC-D. habitat D. or habitation diving system ボー ト 潜水 ハピ テー シヨン D D S潜 水 ・ シミュレーター潜 水 boat D. habitation DDS-D simulator D. シ ステ ム潜 水 海 中居住 船上居住 system D. underwater habitation deck habitation or surface habitation リロ ス潜 水 Li Los (lock-in lock-out submersible) 144 D. JAMSTECTR 7 (1981) 属 性 呼 attribution ヘ ル メット 潜水 潜水器 underwater breathing apparatus 袮 terms ハー ドハ ット 潜 水 マ ス ク式 潜水 helmet D. hard hat D. gas mask D. ス クー バ潜 水 ワ ー カ ー 潜水 ア クアラン グ潜 水 scuba-D. aqualung D. hookah D. ナル ギー ル潜水 軽便式潜水 nalghile D. light weight D. 大循 環式 潜 水 有標 潜水 ギャー ダ イビ ン グ push-pull D. marked D. gear D. スタンダードドレ スダ イビン グ standard dress D. 無給 気潜 水 給気 潜 水 自給 気潜 水 sulf contained D. surface supplied D. scuba-D 給気 方式 他 給 気潜 水( アン ビ リ カ ル潜 水, ホー ス潜 水 ) gas supply system surface supplied D. horse D., or tethered D. , umbilial D., ド ラ イ潜 水 ウェ ット 潜 水 dry D. wet D. 無 減圧 潜 水 減圧 潜 水 〔非再 潜 水 〕 no-decompression D. decompression D. no-repetitive D. 再 潜水(繰返 し 潜 水 ) 再一 回潜 水 前 回 の潜 水 減 圧 repetitive D. or repeat D. single D. previous D. decompression 第一 回潜 水 第二 回潜 水 標 準潜 水 fi rst D. second D. standard D. 例 外的 潜水 高所 潜水 緊 急潜 水 exceptional D. altitude D. emergency D. 沈船 潜 水 ア イスダ イビ ン グ ` 洞 穴潜水 ヶルプ ダイビン グ wreck D. ice D. cave D. kelp D. 川の 潜 水 湖 の 潜 水 極地 潜水 熱帯潜 水 river D. lake D. polar D. tropical D. 港 湾の 潜 水 高地 潜 水 沖合の潜 水 特 殊 な潜 水状 況 harbour D. altitude D. offshore D. open sea D. particular diving 寒冷地 潜水 プレ ダ イブ ポ スト タ イプ cold water D. pre-dive post dive D. in 冬期 の 潜水 汚染 水域の 潜 水 堤 防 からの 潜 水 winter D. D. 海岸 か らの潜 水 inpoluted water D. from a pier D 海 での 潜水 潮 流下 の潜 水 current 船 から の潜 水 ・from a ship 夜間潜水 D. from a shore night D. deep sea mixed gas D., surface supplied mixed gas D. , repetitive air dive., deep sea He-02 D. ,SatuAtionexcursion D. lightweight mixed gas D., MK-6 semi closed-circuit D. deep sea air D., recirculating deep sea D., non-saturation mi χed gas D. 複合語 repetitive excursion dive., no-decompression air dive., a normoxic saturation D., tethered mixed gas D. scuba He-02 decompression dive., mixed gas decompression dive., air scuba D., air decompression dive. ,mixed gas saturation D., deep saturation dive., surface supplied umbilical D., a repetitive no-decompression dive. compound word JAMSTECTR 7 (1981) 145 3.2.1 主分類 (1) 第1段階 分類の際,問題に なるのは, 潜水とい う用語の 有人潜水とせ ず,単に潜水とした理由には, 使用上 の混乱である。 二つあ る。 潜水とは, その対 象が文 書 または使用する個 人 第一 の理由は,本稿 におけ る分類は人間が によって大 きな差のある用語であ る。表2中の呼 潜 る(manned 称では,環境圧潜水,素潜り,・機器潜水,非飽和 的に把握す るために分類するものであり, 外 潜水,有人潜水, 直接潜水,短時間 潜水などが, 的に, すな わち他の海洋の諸技術(当然その 単に潜水と呼ば れ,特に機器潜水にはその例が 多 中にはunmanned な潜水,すな わち無 人潜水 も い。そこで, 混乱をさけ るため, これらの位 置づ 含 まれてくる)との相関 を論ず るために分類 け を明らかにし,以下に生理学的視点に基づ き, す るものではないからであ る。 表に示し た 各段階に従って, 区別と関連を検討 す … )ことを対 象とし,潜水を内 第二の理由 は,主分 類の 第2段 階との関係 る。 で, 潜水という技術が,すでに歴 史的に考 え 表2 潜水の基本型式の分類 Classificationof a basic principleon diving technology 第 1 段 階 第 2 段 階 first step 第 3 段 階 second step 第 4 段 階 third step fourth step 第 5 段 階 fifth step 〔 主 分 類, principle 〕 │ 大気圧潜水 潜 水 diving ① atomospheric D. 環境圧潜水 ambient pressoreD. 〔副分類, detail〕 │ 無 給気潜水 │ 短 時間潜 水 〔non-gaS ⑧ supplied D、 給 short duration D. 〕 ⑥ 潜水 艮時間潜 水 long duration D. SUrface supplied D. 1 ド ラ イ潜 水 │ 浅海潜 水 dry D. ⑩ ⑨ ゥJ゛9 卜 潜 水 深海潜 水 wet D. (大深 〔 ドライ・ウェット 〔dryーwet D. 潜水3 146 land D. 潜 水) deep D. 〕 │ 陸 上施 設 で の潜 水 ⑩ shallow water D. 1〔非 システム潜水〕 ⑩ 〔nonーSyStem D. 実 地 で の潜 水 シ ステ ム潜 水 f i eld D. system D. JAMSTECTR 7 (1981) 注; 原 理 的 分 類 の 各 視点 note: Visual points of the classification ① 曝露環境圧 variety of ambient pressure ③ 飽和 潜 水 か, 否 か saturation D. or no ⑤ 有人か, 無 人 か manned D. or unmanned D. ⑦ 直接圧力を受けるか,否か (使用潜水器) ② 呼 吸 機 器 使 用 の 有無 application of (living instruments o r no ④ エ ク ス カー シ ョ ン潜 水 の 有 無 excursion D. or no ⑥ 直接圧力を受け るか,否か directly pressure blow or no ⑧ 給 気 の 有 無 used supplied gas o r no directly pressure blow or no (using under water breathing apparatus) ⑨ 曝露環境媒体 variety of ambient gas ⑩ 潜水時間 diving time ⑩ 陸 上 か, 実 地 か land or sea field ⑩ 潜 水 深度 diving depth ⑩ システム化の有無 system D. or non-system D. ても,水中に潜 ることだけが潜水ではなく, た。素潜 りでは, 水面上の大気圧 空気 を呼吸 陸上 で高気圧環境に曝露されることをも含ん し,機器潜水では曝 露環境圧に応じ た圧力の だ内容になっているからである。 ガ スを呼吸す るからである。 したがって,ここで潜水という用語は,水 素潜 りは, 息こらえ潜水とか, スキンダイ 中であれ,陸上であれ,人間が潜ることのす ビ ングと同義であ る。機器潜水の機器 とは, べてを内的に把握する概念として定義し,こ 潜水装 置と潜水器 との総称 を考え,この二つ の内容に対応ずる英語名をdiving ( ま たは の うち, 少くともいずれかを用いて環境圧潜 dive) と理解した。 水 を行う潜水を機 器潜 水と定義して用いた。 (2) 第2段階 曝露環境圧から潜水を分類すると,潜水艇 この機器潜水は,前述の ように,単に潜水 と呼ば れることが多 い。し かし, 生理学的視 や オブ ザベーションチェンバー, J I M など に代表される大気圧(常圧)下の潜水( 大気 点から考 えると, 第1段階 で定義し た潜水と 圧潜水)と,大気圧以上の圧力にさらされる ため,機器潜水という仮称 を用い た。し たが 潜水(環境圧潜水)とに区分することができ って,英語名には適語 を見せず,表中に併記 る。 できないため,括孤付 で示した。この呼称は, (3) 第3段階 ここでは,さらじ 呼吸ガス圧力による視点 で,環境圧潜水を素潜りと機器潜水とに分け JAMSTECTR 7 (1981) は 異なり,区別して扱う必要 があった。その 後日,検討 の必要があると思われる。 この 第3段階 と第2段階 とを合 わせ,大気 圧潜水,素潜り,機器潜水 と3者 を並列にす 147 ること も考慮したが, 身体 に生理学的に関与 着目して分類し た一つの系であ り, 潜水を一 貫し す る圧力 を,曝 露環境圧 と呼吸ガス圧とに分 て原理的に把握す るには妥当 と考える。 け た方が良 いと判断し たので区別し て示し た。 (4) 第4段階 機器潜 水は,飽和潜 水の原理 を採用し た潜 水と, そうでない潜水 とに分け られる。 後者 を,ここでは非飽 和潜水とし た。慣用 的には短時間潜水という呼称が用い られるこ とが多い。 (5) 第5段階 飽和潜水では,飽 和深度から, さらに上方 3.2.2 副 分 類 この副分類は,主 分類のような一 貫性 は少ない。 しかし,潜水の基本的性格 を検討する際,必要な 呼称 と考 え,主分類におけ る各段階に応じて分類 した。 (1) 無人潜水, 有人潜水 こ の分け 方は,さきに潜水の定義の際,述 べ たように, 潜水を他の海洋技術 との関係 を 論ず る場合に 用いられる。その場合,無人潜 向( 圧力 減少)または下方向(圧力増加 )に 水とは, 自動遠隔操 縦装 置を有す る機器( un- 潜水す ることがあ り,こ れをエ クスカーショ manned vehicle) が水中で仕事 をす るこ とを ン潜水と呼んでい る。 さし てい る。 エ クスカーション潜水では, 減圧 との関係 (2) 間接潜水, 直接潜水 な ど,新 たな生理学的問題 を含 んでいるので, こ れには二つの見解がある。 飽和潜水時に,この潜水を行な うものをエ ク 圧力に関してか, 水に関し てか, という点 スカー ション潜水, 行なわない もの を非エ ク で, 直接, 間接のとらえ方が異な る。 もし圧 スカーション潜水として区別し た。非エ クス 力に関し てであれば,主分類に示し た大気圧 カー ション潜水という呼称は調査資料中には 潜水と環境圧潜水と一致するこ とになり,水 出現しない呼称であ る。区別の必要から仮称 とし て括孤付 きで示し た。 エ クスカーション潜 水は,別 言すれば,飽 和深度 から行 う非飽和 潜水で,同一 深度差 で ‘に関してであ れば異なる。 (3) 硬式潜水,軟式 潜水 歴 史的に古い時代に慣用された分 類呼称で, 潜水装 置や潜水器の発達 とともに,次第に ゛硬; 比較すると,単なる非飽和潜水 よりも,無減 ゛軟″という形態上 の分け 方が複雑 化し,近代 の 圧範囲が大 きく,実用 面では利用価値の大き 潜水の実情に合 わな くなり,最近では,あまり い潜水である。 使用されていない。 エ クスカー ション潜水には,この ような解 類似の分類 を探すとすれば, 硬式潜水が大 釈とは異なり, 飽和 潜水 中に潜水装置から水 気圧 潜水, 軟式潜水が環境圧潜水に それぞれ 中にロッ クアウトする行為のすべ てをさす場 近いと考えられるが同一 とは いえない。 合もあ り, この場合には飽和深度からの深度 (4) 無給気潜 水,給気潜水 差は 考慮されないので注意 を要する。し かし, 給気方式のところで述べ るが,ここでは, ここ では米海軍ダイビ ングマニュ アルにエ ス 主分類の第3段階の素潜りと機器潜水 とに対 カーショ ン潜水におけ る減圧 方法 が記載され 応する ものと考 えた。 ているこ とな どから考え, 深度差 を考慮すべ きと考え, 前述の区 分 をし た。 ここでいう,エクスカーション潜水とは, ただし, 大気圧潜水でも,酸素 の補給 を含 む呼吸ガスの制御は必要 であり, それを考え れば, 第2段階 を含む範囲に対 象を拡大し, 飽和潜水に非飽和潜水 を付記し た潜水 である 位置づけ る必要 があるとも思 われる。 性質上, 第 5段階 とし て,新たに位置づけ る (5) ド ライ, ウェット, ドライウェ ットの各 べきかについては問題があ り, 後日の検討課 潜水 題 としてお きたい。 こ れは曝露環境媒体に よっ て分け た分類で この ように,主分類の各段階は, いずれも潜水 員に対して,圧力 がいかに生理的に関与す るかに 148 ある。 ここ で, 特にド ライウェ ット潜水という仮 JAMSTECTR 7 (1981) 称を並列的に使用し た理由 は,一回の潜水で 以上, 潜水の基本型式 を主分類 と副分類に分け ドライ環境 とウェ ット環境の両方を組合 わせ て論じた。この分類表の使 用に際し, 各論点 をふ て行 う潜水があるため で, この点を単な るド まえ, 潜水全体の構図の中から適切な位置づけ を ライ潜水, ウェ ット潜水 と区別して示すこ と 与える必要があ る。 が妥当と考えた からであ る。 3.3 潜水の構成要素の分類 この分類では 前記(2)項 の間接潜水, 直接潜 この項で分類する項目は表1中の潜水呼称では 水で述べ たものとは, 異質の視点に よって位 分類するこ とが できず,定義づけ し たのち,調査 置づけ られるので 注意を要する。 資料中から適語 を抽出して分類し, 呼称 との関連 (6) 短時間潜水,長時間潜水 を論じ る。 短時間潜水は非飽和潜水と同義で, 多用さ れる呼称 であ る反面,長時間潜水の方は時間 を論ずるときだけ短時間に対して用いられ る。 3.3.1 潜水呼吸ガスの分類 潜水呼吸ガスとは,潜水中の潜水員が呼吸す る ガスと定義す る。 潜水時 間という視点 では, 次に述べ る潜水 したがって,呼吸の 目的以 外のガスはこ れに含 深度 と同様, その境 界がどこにあ るのか判然 めない。例えば,ベ ル潜水にお いて,加圧ガスを とはせ ず,呼称の使用状況に 応じ, 歴 史的発 潜水員が呼吸せず,別系統から給気 を受け て呼吸 達段 階に応じ, それぞれ含む範囲が異なる。 す る場合,加圧ガスは潜水呼吸 ガスとはならない。 最近,フ ランス海 軍のマニュアル中に, 中時 表3は潜水呼吸 ガスの分類 を示 す。 間潜水(intermediate diving) とでも訳される 分類は潜水呼吸 ガスの一般 的名称で大分類し, ような潜水が位置づけ られているこ ともあ る の で,今後 とも変 わり得 る性質 をもっ た分類 である。 さらにガス組成に よって細目分類 を行った。 (1) 大 分 類 基本的 な考 え方は,お のおのの呼吸ガスを (7) 浅海潜水, 深海潜水, 大深度潜水 潜水深度 という視点は, 境 界が定めに くい。 し かし,使用例から考 えると,浅海潜 水は浅 い空気潜水,深海潜水は より深い空気潜水お 使用する際の積極性に着 目し て分類し た。 (a) 空気, 混合ガス,純 ガス 呼吸ガ スは,一般的に空気, 混合 ガスお よ び純 ガスの3種類に区分される。 よび混合ガス潜水大深度潜水は飽和潜水また 空気 を混合ガスに含めず,並列的に位置づ は潜水装 置を用いたシステム潜水などの潜水 け たのは,新鮮な大気を単に圧 縮し たものが に関連し て比較的 多く用いられる。 ここ でい う空気であ り, 必要 なガス成分 を混 (8) システム潜 水, 非システム潜水 合し, 濃度組成を指定して用いる混合ガスと 潜水技術のシステム化の有無に よってこの ように分類した。 非システム潜水という呼称は調査 資料中に は出現しなかった。しかし, システム潜水と 対比させ る' 意 味で仮称として用いた。 システムという概念は, 使用上, きわめて は区別す る必要があると考えたからであ る。 純ガスとして用いる潜水呼吸 ガスは純酸素 である。 (b) 二種 混合 ガスと三種 混合 ガス 混合ガスは,二種混合ガスと三種混合ガ ス とに分け られる。 多様性があり, まだ, 固定化 されたもの では 二種混合ガスは,主 とし て非飽和潜水に用 ない。しかし,フ ランス海軍の最新マニュア いられ,飽 和潜水時のロッ クアウト用潜水器 ルでは, 潜水 を自給気潜 水, システム潜水お でも使用される。 また,三種 混合ガスは,飽 よび大気圧潜水に 3大別し ている。し たがっ 和潜水時の環境ガスとして用いられる。 てシステム潜水の内容につい ては, 次第に整 合化 され,近代 の科学的 な潜水技術におけ る 最 も重要な概 念とし て位 置づけ られるこ とに なると考 えられる。 JAMSTECTR 7 (1981) (2) 細目分類 潜水呼吸ガスを組成別に分類し,表 3中 で 7種類に分類し た。 (a) 空気ど 空気″ 149 表3 潜水呼吸ガスの分類 Classificationof diving breathing gases 主 分 類 primary classification 関 副 分 類 連 呼 称 related term detail classification 空気潜 水 air-D 1. 空 気 空気 飽 和 潜 水 (Po2=0.21) a1『 “air" 11.N2 ー02 2.H2 −02 air saturation D. 0r nitrogen saturation D. 窒素, 酸素 潜 水 nirogen-oxyg en D. 混合 ガ ス潜 水 l s │ ( 狭 義 ) (na-rrow sense A 。 (広義 ) ) Na( Pn2 ― 0.79) helium-oxygen D. mlxed ヘ リウム酸素潜水gasD. 2.He ー02 ーN2(PX2 ≧0.79) (narrow sense) 11. He-Oz ( 広 義 ) (wide helium-oxygen sense ) D. (wide sense) 酸 素 潜 水 3. 純 ガ ス pure gas 純 酸 素 pure oxygen gas oxygen D. ビ酸素 減圧 お よび酸 素 耐圧性 検 査 とは 異な る。 」 )xygen diving differs from oxygen decompression and oxygen tolerance test. 空 気 は 前 述 の通 り で あ る。 三 種 混合 ガス は, 分圧制御 方法に 2型式 が ゛空 気 ″ は 空 気 飽 和 潜 水 と 呼 ば れ る浅 い 飽 和 あ り, 結 果的に ガ ス組 成が 異な るの で, 表 3 潜 水 に 用 い ら れ る 呼 吸 ガ ス で あ り, 加 圧 ガ ス 中に示 す ように, 窒素 分圧 を原 則的に 大気圧 を空 気 ま た は窒 素 とし, 酸 素 補 給 に よっ て 酸 中 の分圧 の まま維持 す る もの と, それよ り高 素 分 圧 を0.21ata に 保 持 し て 行 う 潜 水 に 用 い く制 御 す る もの とに分け た。 ら れ る 。 こ れ は , 空 気 をベ ー ス に し な が ら も, その理由 は, 1980 年 3月に 米 国 デュ ー ク大 単 な る 圧 縮 空 気 と は 異 なり,酸 素 の 分 圧 制 御 が 学 で,ベ ネット らが実施し た深度650 m の飽 さ れ て い る。 和潜 水 を検討 し た結 果,区別し て記 す必要 が ノ ア (NOAA)の ダ イ ビ ン グマ ニ ュ ア ノj) に は, ゛Ai r″ P02 =0.21ata と し て 記 載され てい る の で , ゛空 気『 と し て 表 3 中 に 示 し た 。 (b) 混 合 ガ ス の 細 分 化 あ る と判 断し た もの であ る。 ベ ネットら の例 では, 窒素 分圧 を積極的に 制御 し,最 高 深度 ではPIヽ*2 = 5.18ataという高 い分 圧に 設定し, 成功 をお さめ た。こ のこ と 二 種 混合 ガ スは, 窒 素 ま た はヘ リウ ム を不 は, 潜水 呼吸 ガ スにおけ る積 極性 が,不 活性 活 性 ガ ス ( 希 釈 ガ ス ) と し て 用 い る の で, 組 ガ スの分圧制 御に も及 んで きたこ とを意味し 成 か ら 2分 で き る 。 て い る点 で重要 であ る。 1 50 JAMSTECTR 7 (1981) (c) 純 酸 素 3.3.2 潜水装置の分類 純酸素は,現状では酸素中毒の危険性 をさ 潜水装 置とは,潜水員が大気圧 よりも高い圧力 け るため, 極く浅い 潜水深度で, 限られた時 環境で安 全に呼吸し,潜水作業 を行うための装置 間内しか使われるこ とはない。しかし,マニ と定義づけ た。 ュアル類には記載されてい るので,表 3中に 記載し た。 (3) 呼称との関連 この定義では, 呼吸装置 であ ることと,潜水作 業におけ る前進基地的な概 念を合せ もつこ とを想 定し ている。したがって, 水中 ス クーターや 減圧 このような潜水呼吸ガ スは, 呼称 とし て用 ステー ジなどはこれには含めず,関連機器とし て いられる場合は,ガ スの種類や組成のあ とに 扱う。 また定義的には,同じ範囲に入る潜函( ケ 潜水 とい う言葉 をつけ て呼ばれる。 そこ で表 ーソン),圧 気 隧道 な ど の 高圧 室 は慣用性と法規 3中には関連す る呼称を, それぞれの位 置で 上の位 置づけ との関連で含まないことに する。 表4は潜水装 置の分類 を示す。分類はこの分類 示し た。 ここで, 混合 ガス潜水とヘ リウム酸素潜水 は ハードウェ アと,組合せ の視点 とから 2系統に とに わけ,広義,狭義と示した理由は,マニ 分け, さらに具体的な潜水装 置の名称に よって細 ュア ル類では,各訓練レベ ルに対応させ る意味 目分類 を行 なっ た。 で,非飽 和潜水として行な う混合 ガス潜水とヘ リウム酸素潜水とを,単に混合 ガス潜水,ヘ リ (1) ハードウェ アの分類 まず, 実地に展開する装置と陸上に定置さ ウム酸素潜水と対応させ て呼ぶこ とが 多く,こ れている装 置とに分け たのは,潜水 シミュレ れらの潜水が飽和潜水時に行なわれても,単に ーター が,陸上の装 置のため, 形態 と機能の両 飽和潜水とだけ 呼んで,レベ ル分けをし てい る 面から,他の装 置と異質なためであ る。 また, こ とか多い ため であ る。このような考え方は, 潜水装置の名称は,新 型オープンベ ル, PTC, 当海洋科学技術セン ターの安全基準の中に も, SDC, その まま採 用されている。 から潜水シ ミュレー ターの 7種類に分類し, また, 注記し たように, 酸素潜水は潜水中 DDC, ハビ タット, リロス(Li Los) , 論議上の参考 として,潜水鐘 を( )イ4 ‘ きで示 の特定の時期だけ, 純酸素 を呼吸する酸素減 し た。 圧,酸素耐性検査などと区別し て扱 う必要が (a) 新型 オープ ンベ ル と潜水鐘 新 型 オープンベ ルを新型 と記し たのは, 従 ある。 (4) その他の問題点 このほか, 分類の検討中に問題となっ た点 をあげ ると,下記の 2項目であ るo 来, 用いられた潜水鐘 とは 形態も機能 も著し く進歩し たオープンベ ルとい う意 味を表わす。 こ れは 減圧 ステー ジやエ クステーション と (a) 減圧時におけ る呼吸 ガス組成の転換 しての機 能 をもち, 給気ライン, 通信装 置, (b) ロ ッ クアウト潜水で潜水装 置内の環境ガ 水中TVカメラ, 水中照明,予備 ガスボンベ スとロックアウト潜水器中の呼吸ガ スとの などを装備し, これを基点 として潜水作業 を 区別 と関連性 行 うこ とを目的としている。再圧室の準備な こ れらの問題は,潜水の オペレー ション全体 を どの支援処置が必要であるが,使用方法に よ 論ず る際に要す る論点 と考え, 問題 を指摘す るに って低 コスト で,安 全な潜水が可能な潜水装 とどめ る。 置であ る。 本項の分 類は, 潜水呼吸ガ スの圧縮, 濃度(パ (b) PTC,SDC ーセント )調節, 分圧制御(酸素,不活性ガ ス) PTCとSDCは,潜水員 を海中作業現場 まで お よび希 釈ガスとし ての不活性ガスの 選択 と組合 圧力環境 で移送す るための潜水装 置で, 船上 わせ 等に見られるように,使用上で積 極性に着 目 し, 細分化するのが妥当と考え る。 JAMSTECTR 7 (1981) 151 表4 潜 水 装 置 の 分 類 Classificationof diving system (1) ハ ー ド ウェ ア, hardware 1. 潜 水 鐘 ( diving be11) 2. 新型オープンベル (a) 実 地 に 展 開 … … field new type open bell 3. PTC 4. SDC 5. DDC 6.ハビタット underwater habitat 7. Li Los (b) 陸 上施 設… …… …潜 水 シ ミュレ ー ター facilities on land S; g !! l m q 二x] ヽ 、j 八 トー1 S 駟- ● (2) 組 合 せ, combination diving simulator l ベ ル 潜 水 bell D. } クロー ズドベ ル closed bell チェンバー潜水 chamber D. S; g !a ( 潜 水 鐘 ) 11 diving bell 2. 新型 オープンペ ル m 口 コ3 り new type open be H 3. S D C 心 ●- ● S 、--あ w オープンペル潜水II open bell D. バウンス潜水 bounce D. … SDC潜 水 4. Li Los using non-saturation diving, only SDC-D. (a) 単独使用 非 飽和潜 水時だけ 使用 … リ ロ ス潜 水 Li Los ―D. single use 5. DDC …DDC潜 水 DDC 6。 ハ ビ タ ッ ト 7. 一D. ハビタット潜水 船 上 居 住 方式 非飽和潜水時,飽和潜 habitat habitat D. 潜 水 シ ミュ レ ー タ ー シ ミュレー ター潜 水 レ ー ショ ン ) using non-saturation simulator simulator diying or saturation diving also 1. SDC − DDC( DD S) DDC 潜 水 DDS一D. 2. Li Los-DDS ( トー タル サ チ ュ D. surface habitat system 水時にも使用 (total saturation) (b) 組合せ使用 3.(PTC − DDS) combinational use 4.SDC− DDC 一 ハ ビ タ ッ ト SDS ―DDC ― habi tat 5.PTC− DDC− ハ ビ タッ ト PTC 一DDC ―habitat 飽和潜水時だけ使用 海底 居 住方 式 using saturation (ハビテーション) diving only sea floor habitat system (habitation) ( 圧, note) P T C =personnel transfer capsule, D D C =deck decompression chamber, D D S =deep diving system 卜・ ●a V り I J S D C = submersibledecompression chamber Li Los = look-inlook-out submersible 短 時間 潜 水時, on short duration diving 飽 和潜 水時 , on saturation diving から海中に吊下げ たクロー ズドベ ルをさす。 潜水装置は,使用方 法に よっ て,単独で使 PT CとSDCとの名称の相違は,加 減圧 用される場合 と,組合せて使用する場合 とに 装置の使用目的の差 異にあり, PTC 圧装置 を緊急用とし, SDC は加 減 は通常の潜水時 に積 極的に用い る点にある。し たがって, 現 状 では SDCとPTCを区別し て記すのがよ 分けら れるので,表4の使 用方法は その分類 を示し,呼称との関連 も示し た。 (a) 単独使用と組合せ 使用 単独 で使用できるのは, 前述の 7種類の潜 いと判断した。 水装置であり, それらを用いる潜水の呼称は (c) D DC 潜水装 置名のあ とに潜水とい う用語を付け た こ れは船 上で加 減圧 を行 なうための潜水装 置であ る。 通常,単独で使用せ ず, S 呼 び方 である。 組合せ使用の場合は,主 としてSDC-DDC, D C, Li Los Li Los ―DDC, SDC一DDC−ハビ タットの などの別の潜水装 置と組合 わせ て使用す る高 3種類の組合せがある。この うち,最初 のSDC- 圧 チェ ンバーである。 DDCの 組合 せ で 行 わ れる 潜水を,米海軍で (d) Li Los はDD ロッ クインロッ クアウト潜水艇と呼ば れ, SDCの機 能を潜水艇 の一部に耐圧殼 として 組込 んだ潜水装置であ る。 Li Losは三 次元的な海 中移動 能 力があり, SD Cの ように船上から吊降ろ される垂直方 向の昇 降運動 と比較すると著し く行動範囲の S (Deep Diving System) というシ ス テム名 で呼んでいる。 この分類を前述の表2に示 す主分類第4段 階 との関連 で考 えると,非飽和潜水,飽和潜 水および両者いずれに も用いら れる ものの種 類に分けるこ とがで きる。 (b) 呼称の関連 進歩し た潜水装 置とみなされる。ただし, Li 非飽和潜水は新 型オープ ンベ ル,SDCなど Losを用いた潜水では支援船上 のDDCで減 の潜水装置を用い,滞底時 間の短い潜水を行 圧 す るのが原則であ る。 うこ とをバウン ス潜水, DDS (e) ハビ タット 潜水を船上居住方式, ハビ タット を用いた飽 こ れは海中居住基地, 海底住居などと呼ば れるように, 海底に設置し, 潜水貝 を海底居 住させ るための潜水装置である。 通常, 海上の船舶から支援 を受け る。 (f) 潜水 シミュレー ター を 用い た飽 和 和潜水を海底居住方式とい うの で,これらの 関係 も表4中に示し た。 (3) 潜水装置とシステム潜水 最後に,本項の検討 で問題 となる潜水装 置 とシステム潜水 との関係を整理する。 こ れは圧力環境 を模 擬的につ くり出すこ と システム潜水は,近 来,大規模な潜水装 置 のできる潜水装 置で, ドライ環境の圧力容器 や関連 設備などが使用されるようになったこ ( チェ ンバー) をド ライチェンバー といい, ろから, 盛んに用いられる呼称 である。しか 注水してプ ールとして使用できるチェンバー をウェ ットチェ ンバーと呼んでいる。 し, その カテゴ リーは明確にさ れてない。 この呼称は旧来のヘ ルメット潜水や ス ター 潜水装 置は,別の名称で グループ化すると, バ潜水などの時代に対して,安 全性, 深度, ベ ル(鐘) 型とチェ ンバー(圧力容器) 型とに分 時間,効率など,さ まざまな面から高度化し け ら れ,ペ ルは さらに非耐圧か,耐圧か, に て発達し たハードウェ アとソフト ウェ アとが, よって, オープ ンベ ルとクロー ズドベ ルとに 一つの潜水に対して合理的に組合 わされ, 系 分け られる。 として認識 されたと き,用いら れるようにな クロー ズドベ ルは, またチェ ンバーとして, とら えるこ とができるので,こ れらの関係 を あわせ て表4 に示した。 (2) 組合せに よる分類 1、54 った。 し たがって, これは 潜水装 置というー構成 要素の分類のなかで論議すべ き問題ではな く, さらに抽象度の高い原理や概念を扱 う項で論 JAMSTECTR 7 (1981) ぜ られる内容 であ る。 し かし, そのハード ウェ アの中心的位 置を, 潜 水装 置が占め ることも, また事 実であり, こ れは大循環方式の潜水器 が開発に よって, 従来の閉 鎖回路式潜水器 を区別して扱う必要 の ためである。 単に潜水装置を用いる潜水 をシステム潜水と 第二は形態の分類 で, さきの報告 ではヘ ル いうように呼称する場合 も多い。その意味で メット潜水器,マ スク式潜水器, ナルギー潜 は, 本項で分類し た潜水は,すべ てシステム 水器(ワー カー潜水器)お よびバッ クパック 潜水と呼ぶこ とが可能である。 潜水器の4種類に分類し てあった。し かし, こ の問題は,今回の分析だけ では不十分で この4形態 を並列的に扱 うよりも,直接, 囗 あって,いずれ別稿 で詳細な分析 をす る必要 や 鼻をおお う潜水器の部分と, それ以 外の胸 があ る。 部や 背部に装備 する部分 とに分けて考 えた方 3.3.3 潜水器の分類 が良 いと判断し た。 その結果, 表5の ように, 潜水器 とは,潜水貝が大気圧 より も高い圧力環 主分類と副分類に分離し て示し た点であ る。 境で,安全に呼吸するため, 直接身につけ る呼吸 ここに示すマス ク式潜水器とは,軽便 式マ スクや横浜マス クなど,顔面をソフトに覆 う 器と定義する。 し たがって,他給気潜水に用いら れてい るホー ス,ガ スコントロー ルユニ ット,準気 ポンプ, ガ スカード ルお よび呼吸に 直接関係を持 たない,他 の潜水用個人装備 品は含 まない。 。潜 水器の分 類は,すでに1977 年,富安 らの報告22 があり, その内容は納得できるので, 本報告では 基本的に その分類 法に従い, 細部では現状に合 わ ない点 を補い,関連呼称とともに,表 5に示し た。 (1) 分類の視 点と視点の性 質 呼吸マ ス クすべてを含む ものとした。 (3) 検討上の間題点 大循環型の潜水器は,潜水器の定義 との関 連 を考え ると,潜水装 置と密接な関係があり, 両者の競合域に属す る性質 を合 わせ もっ てい る。 大循環 型では,呼吸ガスの循環回路 を潜水 装 置のド ラ イ環境 と連結し,装 置内の環 境ガ , スをガ スコントロニ ル用に利用してい る そ 呼吸ガス回路, 形態, 給気方式,潜水呼吸 のため, 潜水器の定義域 をコントロー ルユニ ガス,使用深度の 5項目の視点に分類し た。 ット とポンプに まで拡 大しなけ ればならなく 個々の潜水器は,この 5視 点の分類 を組合せ なってい る。 また,他給気潜水器では, 本来, て表現できる。 ガスコントロー ルユニット, ガスカード ルな 呼吸ガス回路と形態とい う2視点は, 潜水 ど と一 連に とらえては 匕めて, 呼吸器の機能 器に固有の視点であ り, 給気方式, 潜水呼吸 を発揮す る場合 の多いこ とを考えると, 潜水 ガ スお よび使用深度の3視点は潜水器 と他項 器の定義域は, すでに論理的な矛盾 を含 んで で示した潜水 との関連 を示し た視点である。 そこで, 前者 を固有ファ クター, 後者 を外的 い るこ とになる。 今回は,現状に照らして用語の慣用性や定 フ ァ クターと分け,視点の性質としてまとめ 着性 を重視する立場から分析し たので, この た。 潜水器の分類 を問 われる場合は,一般的に 矛盾 を解 決 できなかっ た。しかし,将来,根 固有ファ クター であ る呼吸 ガス回路 と形態と っ。 本的に本項の定義 域 を見直す必要があ ると思 について分類 をすれば よい,特 に外的ファ ク 3.3.4 給気方式の分類 ターに言 及する必要のあ る場合は, それに応 給気方式とは,潜水呼吸ガスを潜水装置, また じ た視点の分類 も加 えて論 ずるこ とになる。 は潜水器のうち少 くとも一 つ を経由し, 潜水員に (2) 富安 らの報告22’ への補筆 送気す る方法 であると定義する。 第一は 表5中の呼吸ガス回路の副分類に示 従 来,慣用 されてきた自給気潜 水と他給気潜水 す肺内圧に よる循環型(仮称)と大循環型と という呼称は, もっぱら潜水器 を対象とし た給気 である。 方式の区別であり,潜水装置を含めて対象とする JAMSTECTR 7 (1981) 1 55 表5 潜 水 器 の 分 類 Classificationsof underwater breathing apparatus ( 注, note) UBA; underwater breathing apparatus scuba; self contained underwater breathing apparatus. 固有ファクター proper factor 分 類 の 視 分 点 classification visual point of classification l. 呼吸 ガ ス回 路 breathing circuit 類 副 分 類 principal subject subtitle open circuit UBA 連 呼 称 related term 主 分 類 (1)開放 回路 式潜 水器 関 (a)連 続送気 型 free flow ㈲デ マン ド 型 demend (2)半閉 鎖回 路式潜 水 器 semi-closed circuit UBA (a)強制循 環 型 venturi recirculation (b)定 量補給 型 constant mass flow (3)閉 鎖 回路 式潜 水器 closed cricuit UBA (a)肺 内圧 に よる循 環 型 lung pressure type (b)大循環 型 push-pull type 2.形 態 type ヘ ル メット 潜 水 (1)ヘ ルメットーハー・ ドハット 潜 水器 helmet or hard hat helmet D. ハ ード ハ ット 潜 水 UBA hard hat D , マ ス ク式 潜 水 (2)マ ス ク式 潜 水器 gasmask D. light weight gear UBA (3)マウ スピース式潜水器 mouthpiece UBA (a)調 整 器 regurator ワーカー潜水 (ナーギル潜 水) hookah D. (narghile D. ) (b)調 整器 と ボンベ regurator and cyl inder (c)バッ クパ ッ ク Back Pack type JAMSTECTR 156 7 (1981) (2) 外的 フ ァ クター, Outer factor 分 類 の 視 分 点 visual point of classification 主 classification 分 類 principal subject 圉自 給気潜 水 器 1. 給気 方 式 gas supply system scuba (2)他 給 気 潜 水 器 surface supplied UBA (1)空 気 潜 水 器 air diving apparatus (2〉 混 合 ガ ス潜 水 器 2. 呼 吸 ガ ス mi χed gas diving breathing gas 類 関 連 呼 称 副 分 類 related term subtitle 自給気 潜 水 scuba D. 他 給気 潜 水 surface supplied D. 空気潜 水 air D. 混 合 ガ ス潜 水 mi χed gas D. apparatus (3)酸 素 潜 水 器 oxygen diving 酸素 潜 水 oxygen D. apparatus (1)浅 海 潜 水 器 UBA for shallow 3. 潜 水 深度 浅 海 潜水 shallow D. water diving depth (2)深 海潜 水 器 deep sea gear JAMSTECTR 7 (1981) 深 海潜 水 deep D. 1 57 粐−& り・ ( X) 表6 給気方式の分類 Classification of gas supplied system 分 類 Classification 潜水装 置* diving system 無 給気 潜水 (素潜 り) なし no gas supplied unuse 潜 水 関 器 u nderwater breathing apparatus 連 呼 称, related term 潜 水器, underwater 潜水, diving breathing apparatus なし 素潜 り UnUSe skin D. D. (skin D, brea- O「 breathhold D. thhold D. ) なし 使用 unuse application 1. 自給気潜水 器 scuba 2.他給気潜水器 自給気潜 水 ウェ ット潜 水 wet D. scuba D. 他 給気潜水 surface suppi ied surface diving apparatus supplied D. 給気潜水(機 器潜水) gas supplied D. なし チェ ンバー潜水 ドライ潜 水 unuse chamber D. dry D. 使用 application l. 自給気潜 水器 使用 application scuba 2.他 給気潜水 器 surface supplied diving apparatus ド ライウェ ッ ト潜 水 dry-wet D. c _ ( 注, note) ≫ ■ (1) *印 潜 水装 置 と潜水 器 と を区 別し て扱っ て い る (/) −[ m Q 爿 コ] 丶 』 心 かー-あ ( ぷ) Underwater breathing apparatus is distinguished from diving system. (2) 従来の給気方式の分類 Customary classification of gas supply system. (X) トー・ あ 1。 無 給 気 潜 水 丶 J 潜 水 diving a。自給気潜水器 ……自給気潜水 2。給気潜水 surface supply D. scuba scuba D. b。他給気潜水器 ……他給気潜水 surface supplied surface diving apparatus ← り 丶 り supplied D. には 異論があろ う。し かし,明 らかに潜水装置は せ ず,仮称 として用い た。従来はウェ ット 潜 潜水器と同 様に給気があ るこ とは事実であり, 本 水の分類に含めて考えられてきたのであり, 報告におけ る潜水の分類対 象を考えれば,定義域 さらに検討 の要があるが, 表に示したように, に 含め て考 える方が適切 と判断し た。 区別して把握した方がよい と考 えた。 上記の定義に基づ き, 無給気 と給気に分け て分 類し,関連する呼称 を表6に示す。 また,比較資 (4) その他の問題 他給気潜水は,欧米などではsurface supp 】 料 とし, 従来の給気方式につ いても表中に記載し ed diving umbilcal diving,horse diving た。 などとさまざまに呼称されている。こ れらの 給気と無給気 呼 び方の 多様性は, 潜水装置や 潜水器が 発達 無給気潜水は素潜 り, 給気潜水は機器潜水 するのに ともない,表現 されるよ うになった にそれぞれ対応する潜水と考え,大気圧潜水 の給気の問題は 含め ないこ ととした。 (2) 潜水装置と潜水器 を区別し た視点 給気方式の視点として, 定義にもとづ き, 潜水装置 と潜水器とを区別し分類し た(表 6 ※印参照) 潜水器には自給気潜水器と他 給気潜水器と い う呼称がある。し かし, 潜水装置では現 在, それらと以応する呼び方はない。し たがっ て, 3.3.5 減圧の分類 減圧 とは,あ る潜水深度から潜水員が安 全に大 気圧(常圧 )中に復帰するため,圧力を減ずる際, 実施する行為 と定義する。 したがって,科学的根拠, すなわち, 減圧理論 に基づ き,定 式化された各種の減圧表を考慮し, 必要な対処 を行なうことを意味する。 減圧は, 減圧表を意識的に適用する場合に用い 表中では, 潜水装 置を自給気,他給気とい う られるのであり,無 原則な圧力の減少, 浮上 は結 用語にこだ わらず,単に潜水装 置を使用す る 果 と七て,圧力を減ずることになるが,これは減 場合 と, しない場合とに分け,潜水器は従来 圧 とはい わない。 また, 減圧によって,潜水深度 通 りの分類で示し た。 から大気圧中に戻 る全過程を減圧過程 という。 (3) ドライ, ウェ ット,ド ライーウェ ットの 減圧の必要 となる潜水では,曝露環境圧お よび 区分と関連性 呼吸 ガス圧は,一 連の潜水過程 で, 大気圧より も 上 記の 二重分類に よって, ドライ潜水, ウ 高い圧力 となる。すなわち,機器潜水である。 ェット潜水お よびドラ イウェ ット潜水の3者 減圧の分類では, 減圧の有無,減圧方式,再潜 の区分と関連性 を明らかに できたので表 6中 水の有無, 減圧表適 用の 原則および適用減圧表の に示し た。 種類の 5項目の視点にわけ た。その結果 を表 7お (a) ドライ潜水 潜水装 置を用い, 潜水器 を使用せず√潜水 よび表 8に示す。 (1) 減圧の有無 する場 合, すな わち, 潜水装置中に給気され ある潜水 で, 減圧が不要か, 必要か,に よ た環境ガスをその まま呼吸 する潜水 をいう。 って,無減圧潜水と減圧潜 水に分け るこ とが (b) ウェ ット潜水 潜水器だけ で, 水面から潜降し, 水面に 浮 上 する場合の潜水をい う。 し たがって,潜 水装 置は使用しない。 (c) ド ライウェ ット潜水 できる。 その潜水が,減圧範囲の潜水か否かは, 潜 水深度, 渫底時間およ び呼吸ガ ス組成によっ て定 まる。 無 減圧 潜水は,非飽和潜水で行 う潜水だけ 潜水装 置と潜水器とを併 用する潜水 をい うo では な く,エ クスカーション潜水で も, 通常, 類似例として, 潜水 シミュレ ーターにおけ 飽和深度からの無減圧範囲で行 うので注意を るドラ イ環境 とウェ ット環境との 共用の場合 もこ れに 含めて考える。 こ のド ライウェ ット潜水は, 資料中に 出現 160 もの であり, 本質的 な差 異はない と思う。 要す。 (2) 減圧方式 基 本的には,段階減圧方式 と直線減圧方式 JAMSTECTR 7 (1981) との2方式に分け られる。 階段減圧方式は,減圧過程 で数段階に分け う名称に統一し て 記し た。 表 7中 に用い た標準減 圧表 は,表 の 名称 は て減圧時間(上昇 を停 止す る時間)を設け, 必 ずし も, 標準減圧表(Standard Decomp その時 間に減圧の主 たる意味をもたせ, 各段 ression Tab l e) と記 さ れて いな くと も, お 階の間は所定 の速度で,速かに上昇 する もの のお の の潜 水で現 在, 最 も多用 され, 実績 の で,最 も一般的な減速方式であ る。三 種混合 あ る減圧 表 で標準 と考 えられ る減圧 表 とい う ガスを用いる飽和潜水を除き, すべ ての減圧 広 い 意味に 用い た。 がこの方式であ る。 (5) 減圧 表の種類 直 線減圧方式は,直線的減圧過程に,主 と 表 8に は現 在, 用 いら れてい る減圧表 の種 し て減圧の意味を持 たせ た方式であ る。 3種 類 をリ ストア ップし, 選択手順 とともに示 し 混合ガスを用いる飽和潜水では,この方式で た。 減圧する。 (3) 再 潜水の有無 潜水を一連 のシリー ズとし て把握し た場合, 実 際の 減圧 表選択 に は, 前 述の ように,再 潜 水や 事 態 など を総 合的 に考 慮し た上 で最適 の 減圧 表を 用い るこ とが肝要 であ る。 同一 の潜水員が前回の潜水終了後,一定時 間 また表中の ※印 を付し た 2群に は, 緊急 用 ( 日本お よび米国では12 時 間,フランス では の 減圧 表が ない。 こ れらの減圧 表は半 閉式 自 6時間)を経ないで, 次回の潜水を行うこ と 給 気潜 水用 とし て, 作 成 され た もの で, 潜 水 を再潜水と呼ぶ。 時 に は, それに 応じ た対処, 注意が 必要 であ 再潜水では,前回の潜水中, 体内に溶解 し る。 たガス圧が,常圧下の生 活状態より も高い ま ま減圧を終了し てい る。し たがって,再 潜水 4. お わりに 時には, 必ず所定の手順 で決定された修正 時 以上述べてきたように, 本稿では潜水の現状 を 間を加算し,減圧表を適 用せ ねばならない。 再潜水以外の潜水は, 日本 語に適語がなか っ たので,非再潜水と仮称し,表 7中に示し スタティッ クな面について分析し た。 分類 とい う性格上,潜水作業におけ る動的要因 との関連性は,ほとんど論 及しなかった。 し かし, 潜水作業全般 を論ず るには,時, 場所, た。 このように再潜水は,減圧とは切 離せない 状 況, ダイバーの練度,現 有機材などの動的要 因 ものと考えたので, 本項でとりあげ た。 をも含めて考える必要 があるの で, 注意を要する。 (4) 適用減圧表の原則 潜水技術 の現状は, 過去におけ る幾 多の成果と 使用する減圧表は潜水作業上の事態によっ 失敗の上に 成立っているものであり,将来の発展 て, 異なるので, 選定 の原則を整理分類し た。 の芽は,ここに顕在し ているはずである。し たが まず,非飽和潜水と飽和潜水とに わけ, そ って, 体系だっ た分類 を呈示するため,ここ で述 れぞれを通常時 と緊急時に分け て考える と, べ た現状分析に よる位置づけに加 え,さらに個々 関連 用語がすっきりと位 置づけ られる。 の分類の相互関係 を検討し た上 ,潜水の歴 史と発 ここでは, 日常, 用い る減圧表は, すべ て 通常時の項に 入れた。表中の 例外潜水, 水上 展の論理 を分析し,再 び位置づけ を検討 するこ と が不可欠である。 減圧および高所潜水は緊急事 態が 発生し たと ただし,歴 史の発展 を分析す るにして も, 本稿 き用いる減圧表ではな く, オペレ ーションの で検討して きた位置づけ をまず行い, それを素材 上 で,特別な対処 を行 えば,安 全に実施でき, として, 各分類の相互関係 を把握し,個々の発展 ここで2分し た事態とし て,通常時の事態に の論理的必 然性を探出すこ とが必要であり,この 含まれると考えた。 現状分析を第一報 とし, 歴 史性の検討に先行させ 緊急減圧表は,非常 用減圧表 と呼ば れるこ と もあ る。しかし,ここ では緊急減圧表 とい JAMSTECTR 7 (1981) た理由 の一つがそこにある。 そこで, 次の段階では, 各分類項 目の相互関係 161 を明らかにし, 潜水が発展してい く過程 で,過去 チェ ックが困難であった箇所があ り,知 識や 経験 の成果や失 敗がいかに取捨選択され,分化, 統合 に照らして判断 する場合が 多かった。 されていっ たか, また, それら の過程の節々 で, そのような不 整合 な点は,今回, 断定的な用い 重要なインパ クト となっ たものはなんであっ たの 方をせ ず,不整合な まま提示し, それぞれの理由 か,などについ て,理論を探研し,新たに位置づ を極力文中 で指摘し た。 け を試みる予定 である。 しかし, 潜水の分類に とって, 必要不可欠と思 そこに至 ってはじめて, 系統化に とって重要 な われる各項 目について,同 じ意図から一括して検 視点となる。上位, 同位,下位 概念,並 記,別記 討を加 え, その過程での論拠と問題点 を呈示し た 事 項などの それぞれの区別 と相互関係が, さらに ものは他に例がない。 適切に位置づけ られるこ とになると思われる。 前述の ような制 限要因があるに もかかわらず, また,本稿には未整合な記述がい くつかあ る。 十分な配慮 をし た上であれば,現時点でも, さま その理由は大きく分け て二つあ り,一つは 前述の ざまな潜水に関する業務 にお いて,ここで展開し とおり, 歴史性からの検討 などがすんでいないた た分類 を活用するこ とは可能 であると思う。 めであ り,他方は判断の基準とし て有力な決め手 利用上の利点 として, 潜水の基 本的 な要素 ごと となる資料が 少な く,あ ったとし ても, 著者らの の細部に わたる相関 を一 括し, 全体の位 置づけ の 知 りたい と思ったニ ュアン スの説明が欠け ている 中で検討する場合には, 有力 な基本的 資料として こ とがあったためである。 利用が可能であろう。 し たがって, 細部に わたっ ては, 二重,三重 の 例えば,安全基準,法規, 技術開発の企画立案, 表7 減 圧 の 分 類 Classifications of decompression 非飽和潜水 非飽 和 深度 からの 減 圧 … …階 段減 圧方 式i..... (1)減圧方式 methods of decompression from non-saturation diving depth stepped decompression method non-saturation D. エ クスカーション潜水 eχcursionD. 飽 和 深 度 か ら の 減 圧 … … … 直 線 減圧 方 式 … … 飽和潜水 from saturation diving depth saturation D. linear decompression method 無減圧範囲…………………減圧不要………… (2)減圧の有無 necessity of decompression or no no-decompression limits unnecessary 減圧 範 囲… ……… … … … …1成圧 必 要 decompression ranges necessary 無減圧潜水 no-decompression D. 減圧潜水 decompression D. 非再潜水……………………減圧表 non-repetitive D. (single D. ) decompression tables 前 回の 潜水 (3)再潜水 repetitivedive 再 潜 水 … … … … … … … … … 時 間 の 修正 し た 減圧 表 repetitive D. 162 previous D. or last D. 第一 回 目の 潜水 first D. 第 二 回 目の 潜 水 decompression tables with adjusted time second D. for decompression JAMSTECTR 7 (1981) (4)減圧表適用の原則 1。標準減圧表による潜水 applicationof the decompression table 1。標準減圧表による 減圧………………… standard decompression tables standard decompression tables D. 標準減圧,標準潜水 standard decompression, standard D. 2。標準減圧表と高所潜水表 に よる潜水 D. of decompression tables for standard and altitude diving 高所潜水 altitudediving 1。通常時の減圧 ordinary decompression l。 標準減圧表(別表)によ る潜水 standard decompression tables D. (additional tables) 例外潜水 exceptional D. 2。例外的減圧表による 減圧………………… (a) 非 飽 和 潜 水 時 on non-saturtion diving exceptional decompre ssion tables 2.水 上 減圧 表 surface decompression 水 上 減圧 D surface decompression 2。 緊急 時 の 減圧 … … … … … … 緊急 減圧表 を用い る圖 王 緊 急 減 圧 表 に よ る潜 水 emergency decompression emergency decompre- emergency decompression tebles D. ssion tables 1。標準減圧表に よる潜水 standard decompression tables D. 1。通常時の減圧…………… ordinary decompression 標準減圧表を用いる・ 減圧 standard decompression tables (b) 飽和潜水時 on saturation diving 2。 標 準 減 圧 表 とエ ク スカ ー ショ ン 潜 水表 によ る潜 水 D. of standard decompression tables and eχcursion time table エ クス カ ー ショ ン 潜 水 excursion D. 2。緊急時の減圧…………… emergency decompression JAMSTECTR 7 (1981) 緊 急減圧 表 を用 い る…… … 緊 急 減圧 表に よる潜 水 減圧 emergency decompression tables emergency decompression tables D. 163 トー 1 C 丶 畆 表8 減 圧 表 の 種 類 C1assificationof decompressiontables (1)非 飽 和 潜 水, non-saturation diving | (a) 空 気, air 1. 高気圧作業 安 全 衛 生 規 則(別 表 第2 ) safety precautions for hyperbaric envi ronment works (additional second table) 2.高気圧作業 安 全 衛 生 規 則( 別 表 第3 ) safety precautions fo r hyperbaric envi ronment works (additional third table) 他給気潜水器または ご 自給気潜水器 1.標準減圧 表( 空 気 ) surface supplieddiving apparatus or scuba 2. 標準減圧 表( 空気別 表2 ) standard air decompression table exceptional exposure dive (air; additional second table) 3. 標準減圧 表( 空 気別 表3 ) exceptional exposure-250 and 300ft (air;additional third tadle) 4.無 減圧 時再 潜 水 記号 表 no-decompression limits and repetitive group designation table for becompression 5.新再 潜 水 記号 見出 じ 表 new grop designation 6.修正時 間 表 residual nitrogen times 7.水 上減圧 表( 酸 素 ) surface decompression tab1e using o χygen 8.水上 減圧 表( 空 気 ) surface decompression tables using air 9.高所 潜水 表 alitude diving decompression table S 弓 gl 1. ヘ リウ ムー酸素 減圧 表 (b) 混 合 ガ ス, mixed gases m q helium-oxygen surface supplied decompression 二 ΣJ table 2.ヘ リ ウ ム ー酸 素 減圧 表( 別 表 ) り 八 トー ● S トー 1 丶 ノ 他 給気潜 水器 hel ium-oxygen surface supplied decompression surface supplied table (additional table) diving apparatus 3.ヘ リ ウ ム ー酸 素 分圧 早 見表 helium-oxygen partial pressure table 4.緊 急減 圧表( ヘ リウ ム酸 素 ) emergency helium- 。xygen decompression table 5.緊 急 減圧 表( 空気 ) emergency air decompression table ヘ リ ウ ム酸素 ……… 1.ヘ リウ ム ー酸素 ス クー バ減圧 表 helium-o χygen helium-oxygen scuba decompression table 2.ヘ リ ウ ム酸素 ス クーバ 減圧 表(別 表 ) helium-oxygen scuba decompression table 自 給気 潜 水器* … scuba (additional table) 3.ヘ リ ウ ム ー酸素 ス クーバ 無 減圧時 再 潜 水 記号 表 he Hum-oxygen scuba no-decompres sion limits table 4.ヘ リ ウ ム ー酸 素 ス クーバ新 再 潜 水 記号 見 出し 表 heilum-oxygen scuba new group at end o f surface interval 5.ヘ リ ウ ム ー酸素 ス クーバ修正 時 間 表 helium-oxgen scuba helium time 窒 素 酸素 …… nitrogen-oxygen 自給気潜水器* …………窒素酸素潜水表 scuba nitrogen-oxygen scuba table ( つ づ く, continue) トー a C丶 り 丶 1一 一1 G 丶 C 丶 (2) 飽 和 潜 水, saturation diving (a) “ 空 気 ”9“air” 1。標 準 減 圧 表 ( `空 気 ” 飽 和 ) standard decompression schedules following normoxic nitrogen-oxygen saturation exposure 2. 標 準 総 減 圧 時 間 表 summary table of・standard decompressions following normoxic nitrogen-oxygen saturation exposure 3. 緊 急 減 圧 表 (“ 空 気 ” 飽 和 ) emergency table of standard decompressions schedules following normoxic nitrogen- 。xygen saturation exposure 4. 緊 急 総 減 圧 時 間 表 summary emergency decompression following normoχic nitrogen-oxygen saturation exposure 5. 下 方 エ ク ス カ ー シ ョ ン 潜 水 表 downward decompression normoxic ni eχcursion breathing air f rom t rogen-oxygen saturation exposure 6. 上 方 エ ク ス カ ー シ ョ ン upward no -dec omp re s s ion eχcursion breathing ai r from normoxic nitrogen-oxygen saturation exposure 7. 等 価 深 度 表 air-normoxic equivalent depth. 冫 l (/) −1 (TI r) 爿 二x] 丶 』 心 卜・・ (f) (x) トー も w ← C丶 り (b) 混合ガ ス, mixed gases 1. 標 準 減圧 表( ヘ リウ ム 酸 素 飽 和 ) standard decompression schedules following heliumoxygen saturation exposure (a) 初 期 減 圧 表 initial asent table for decompression (b) 減 圧 スケ ジ ュ ー ル表 saturation decompression ascent schedule (c) 減圧 日程 表 daily routine schedule ヘ リウム酸素(三種混合ガス)………… 2. 緊急 減圧 表( ヘ リ ウ ム酸 素 飽 和 ) emergency decompression schedules following ium-oxygen( trimi χ) helium-o χygen saturation eχposure 3.エ ク スカ ー シ ョン 潜 水 表(150 ∼300ft 飽和 ) excursion time table for saturation depth between 150 and 300 feet of sea water 4.エ ク スカ ー シ ョ ン 潜 水 表 excursion time table for saturation depth between 300 and 850 feet sea water 5.エ クス カー ショ ン 用 新 再 潜 水 記 号 見 出 し 表 new group at end of surface interva time 】for eχcursion 記録,ファ イリング, コーディン グ,潜水用語の 15) Strass, 定義集の作成,潜水技術の ソフトウェアの検討, (1976), 研修 資料など,潜水に関す る諸問題について, 利 Grune また, 利用の結果から逆に, 前述の不整合な点 のい くつかでも,修正 するヒント を得るこ とにつ とめながら,次報次後の検討 を行 うとととしたい。 & H.,‘4 D iving Medicine Stratton, Inc. New York. 16 ) ス タ ン リ ー マ イ ル ス,“ 潜 水 医 学 入 門 ” (1971), 用できると考えている。 Richard, 町 田 喜 久 雄 訳, 東京 大 学 出 版 会 17 )“ 潜 水 作 業 安 全 施 工 指 針 ”(1976), 運 輸 省港 湾局 監修 , 日本 潜 水 協 会 18 )“潜 水 作 業 安 全 基 準(案 ) ”(1979), JAMSTEC (未 発 表 ) 19 ) ‘j替水 作 業 安 全 基 準( 減 圧 手 順 に 関 す る検 討 資 文 献 1) "US Navy Diving Manual" I and II (1973), US Department of the Navy, Navships 0994-001-9010, US Goverment Printing Office,Washington. 2) ibid. 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