平成 28年 度 粉 じん 障 害 防止 総 合 対 策 推 進 強 化 月 間実 施 要 綱 主 唱 北 海 道 労 働 局 労働基準監督署 (支 署) 1趣 旨 北海道 において、平成 27年 にじん肺管理区分 の決定を受けた 205人 の うち、療養 を要する管理区分 4及 び合併症 と決定された者 は 39人 、また、現 に粉 じん作業 に 従事 して いる労働者で新たにじん肺 の所見があった者は 2人 と、 じん肺で療養を要 する者及び新規有所見者が今なお発生 して います。 また、依然と して じん肺健康診断の未実施、呼吸用保護具の未着用等基本的な事 項が実施されて いな い等 の問題が認められます。 このため、平成 25年 度か ら平成 29年 度までの 5か 年を推進期間とした 「第 8次 粉 じん障害防止総合対策」に基づき、粉 じん障害を防止するための総合的な対策を 推進 して いるところです。 そ の一環 として、全国労働衛生週間準備期間である 9月 を 「粉 じん障害防止総合 対策推進強化月間」 と定め、関係者 において粉 じんの有害性 を再認識 し、粉 じん障 害防止対策 のよ リー層の徹底が図られるよう、行政機 関、関係団体 、事業者 のそれ ぞれが役割 を果た し、かつ連携 して取 り組む こととします。 2 3 実施期間 平成 28年 9月 1日 ∼ 9月 30日 重点事項 (1)ア ー ク溶接作業 と岩石等の裁 断作業 に係 る対策 の推進 ①粉 じん作業である ことの周知 (作 業場 の見やす い場所 に 「粉 じん作業であ り、 有効な呼吸用保護具を使用する必要がある こと。 」等要旨の掲示) 「 ② 保護具着用管理責任者」 の選任 と呼吸用保護具の適正な選択 、使用及 び保守 管理 の徹底 (2)金 属等 の研磨作業 に係る対策 の推進 ①特定粉 じん発生源 に係 る局所排気装置・ 除 じん装置等 の設置 ② 「検査 0点 検責任者」 の選任 と局所排気装置等 の検 査及 び点検 、補修 の実施 、 ③作業環境測定 の実施及びその結果の評価 に基づ く作業環境改善措置 の徹底 ④特別教育 の徹底 ⑤ 「保護具着用管理責任者」 の選任 と呼吸用保護具の適正な選択、使用及び保 守管理 の推進 ⑥ た い積粉 じん清掃責任者 の選任 とた い積粉 じん除去 のための清掃 の推進 (3)ず い道等建設工事 に係る対策 の推進 「ず い道等建設 工事 にお ける粉 じん対策 に関するガイ ドライン」 (平 成 12年 12 月 26日 付け基発第 768号 の 2 平成 20年 3月 一部見直 し。)に 基づき、 ①粉 じん対策 に係る計画 の策定 ②粉 じん発生源対策 の実施 ③換気装置 による換気 の実施等 ④粉 じん濃度測定 の実施及びそ の結果 に応 じた換気装置 の風量 の増加そ の他必 要な措置 の実施 ⑤ 防 じんマス ク、電動 ファン付き呼吸用保護具等有効な呼吸用保護具 の常時使用 ⑥ 特別 教 育及 び呼 吸用保護 具 の適 正 な使用 に 関す る教 育 の実 施 ⑦ 発破 によ る粉 じんが 適 当に薄 め られ た後 で な けれ ば発破 を した箇所 に労働者 を近寄 らせ な い措 置 の徹 底 (4)離 職後 の 健康管 理 の推進 「離職 す る じん 肺有所 見者 の た めのガイ ドブ ック」 の 配付 によ る離職後 の 健康管 理 の 周知徹 底、離職者 に対す る最終 の じん肺 健康診 断結果 証 明書 の写 し等 の提 供 4 北海道 労働 局が実施 す る事 項 (1)本 月間 を 関係 者 に周知す る。 (2)労 働 災害 防止 団体 及 び 関係事 業者 団体 等 に本要綱 に基 づ く事 項 の実 施 を要 請 す る。 また、 当該 団体 の実 施す る事 項 につ い て協 力、援助 す る。 (3)各 種 会議等 で 関係 者 に本要綱 に基 づ く事 項 の実 施 を指導 す る。 5 労働 基 準監督署 (支 署 )が 実施 す る事項 (1)本 月間 を関係 者 に周知 す る。 (2)管 内 の 労働災 害 防止 団体 の 分会 、関係事 業者 団体等 に本要綱 に基 づ く事 項 の実 施 を要 請 す る。 また、 当該 団体 の実 施す る事項 につ いて協 力、援 助 す る。 (3)集 団指導 、個別 指導及 び監 督 指導 等 を行 う。 6 労働 災害 防止 団体 、 関係事 業者 団体等 が実施 す る事 項 (1)本 月間 を会 員事 業 場 に周知 す る。 (2)関 係事 業 場 へ のパ トロー ル等 を実 施 す る。 (3)粉 じん 障害 防止 の ため の説 明会 、健康 相談 等 を実 施す る。 7事 業者 が実 施す る事 項 (1)本 月間 の実施 につ いて 関係 労働 者 に周知 す る。 (2)経 営首脳 者 、衛 生管 理者 、安 全衛 生推進者 、衛 生推進者 、産 業 医及 び職 長な どの 現 場監督 者等 によ る粉 じん作 業 場 のパ トロー ル の実 施 によ る総 点検 を実 施 し、本要 綱 3に 掲 げ る重 点事 項 をは じめ と して 、粉 じん 障害 防止規則 及 び じん 肺法 の 各規 定 に係 る粉 じん対策 の徹 底 を図 る。 (3)労 働 基 準監督署 (支 署 )、 労働 災 害 防止 団体 及 び 関係事 業者 団体 等 が 開催 す る粉 じん 障害 防止 の ため の説 明会等 に積極 的 に参加 す る。 (4)粉 じん作 業従事者 、作 業指揮 者 に対 し、粉 じんの有 害性 に係 る認識 を徹 底 させ る た め の 労働衛 生教育 を実 施す る。 (5)毎 月特 定 の 日を 「粉 じん対策 の 日」 と定 め、呼 吸用保護具 の 点検 、局所 排気 装 置 等 の 点検 、 た い積粉 じん 除去 の た め の清掃等 を定 期 的 に実施 す る。 (6)じ ん肺有所見者 に対 し、じん 肺 の 進行 を防止 す るため、産 業 医や地域産 業保 健 セ ンタ ー の 医師等 によ る保健指 導及 び 「じん肺 有所見者 に対 す る健康 管理教 育 のた め の ガ イ ドライ ン」 (平 成 9年 2月 3日 付 け基 発第 70号 )に 基 づ く健康管理教 育 を実 施す る。 さ らに、 じん肺 有所見 労働者 に対す る肺 が ん に関す る検 査 (胸 部 らせ ん CT検 査 及 び喀痰細 胞診 )の 実施及 び積極 的な 禁煙 の働 きか け を行 う。 (7)平 成 27年 10月 1日 施行 の 「粉 じん障 害 防止規則 及び じん 肺法施行規則 の一 部 を改 正す る省令」 の 改 正 内容 の徹 底 を図 る。 ○ これ まで 粉 じん 障 害 防止 規 則 及 び じん 肺 法 施 行 規 則 にお い て 粉 じん作 業 と して 定 め られ て い なか った、鋳 物 工 場 の 製造作 業 の工 程 の うち砂 型 を造 型す る場所 にお け る作 業 につ いて も、粉 じん作 業 と して定 め ます 。 ○砂型を造型する作業 について有効な呼吸用保護具 の着用が必要 とな り、砂型 を造型する場所 における作 業 について じん肺健康診断を行 うことが必要 とな ります。
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