青森県立中央病院”Topics” (平成28年9月)

県立中央病院で現在取り組んでいることや、皆様へのお知らせ・お願いを
いくつかピックアップしてご紹介いたします。
診療科・医師からのお知らせ
地域連携緩和的放射線治療(通称:パールネット)について
(平成25年12月)
(平成25年12月)
当院では、平成27年度に浪打病院の協力を得て、地域連携緩和的放射線治療(通称:パールネット)
を新規に立ち上げました。パールネットとは、骨転移による痛みで困っている在宅患者さんに対して、
その痛みを和らげるための単回で行う放射線治療です。
パールネット
在宅医が
患者さんを
浪打病院へ紹介
Palliative Radiation with Local
Network
・浪打病院医療連携部へ連絡
・適格基準に該当する
患者さんが対象
地域連携緩和的放射線治療 適格基準
1.骨転移による疼痛が疑われる
画像は浪打病院でCTを行うので、診断を確定しなくても
結構です。
浪打病院へ入院し、
全身の検査をします。
2.疼痛の原因を疑っている部位に照射歴がないこと
照射歴がある場合(可能性含む)は、治療を受けた
医療機関名を申告してください。
浪打病院で診察し放射線治療が
決定したら、県病を受診します。
県病で放射線治療の準備を済ませ、
浪打病院へ戻ります。
昼食前に浪打病院を退院します。
県病を受診し、放射線治療を
受けた後、自宅へ帰ります。
3.照射希望部位は1部位もしくは2部位
原則1部位ですが、近接する場合は2部位まで対応可能です。
4.他の原因(合併症や原病の増悪など)でPS3-4に
なっていない
疼痛でPSが悪化してる場合は照射の適応です。
5.同一体位が保持できる
仰臥位を保持できることが必要です。レスキューを使用して
仰向けになれる方は照射の適応です。
《パールネットのお問い合わせ先》
*青森県立中央病院 医療連携部 がん相談支援センター
017-726-8435
*医療法人 同仁会 浪打病院
017-741-
パールネットは、浪打病院に中間施設として協力してもらうことで、3日間で治療を完遂できるという
画期的なシステムです。がんの転移による痛みが薬で抑えられなくなってきた患者さんに放射線治療は大
変効果があります。該当する患者さんに是非、パールネットのご利用をお奨めください。
腫瘍放射線科 部長 横内 順一
診療科・医師からのお知らせ
診療科・医師からのお知らせ
成育科に関して
当院では平成28年度春から総合周産
期母子医療センター内に新たに「成育
科」を新設しました。成育科と言うと
聞き慣れない方も多いと思います。当
科はNICU(新生児集中治療室)に
入院されていたお子さんを中心として、
新生児期より何らかの疾病等の問題が
あったお子さん達への継続的なフォ
ローアップと支援を目的とした診療科
です。
NICUから退院されたお子さんの
フォローアップはこれまでも新生児科
として行って来ましたが、新生児期か
ら発生する後遺症は極めて多岐に渡り、
その支援体制の構築もまた一筋縄では
いかないことを日々痛感してきました。
もはや、急性期医療が中心となる新生
児医療の片手間にできる仕事ではない
と考え、新たに独立した診療科として
立ち上げることとなりました。
今後は従来行ってきたNICU退院
後のフォローアップのさらなる充実を
図るとともに、退院後の生活への包括
的な支援体制の構築のため、関係する
各諸団体との緊密な連携も目指して行
きたいと考えています。
また、東奥日報の毎月第三月曜日夕
刊で「知って欲しい赤ちゃんのこと」
も連載しています。毎回、「赤ちゃ
ん」を取り巻く様々な社会的な問題を
取り上げて解説しています。内容は県
病新生児科・成育科のホームページの
「成育科ブログ」にも掲載しています
ので是非、ご覧下さい。
「成育科ブログ」は左のQRコードをスマホで読み込むと直接
リンクできます。
青森県立中央病院総合周産期母子医療センター
成育科 部長 網塚 貴介
県病・医療連携部からのお知らせ
長期療養者就職支援事業について
近年、医療技術の進歩や医療提供体制の整備等により、がん患者の5年後の生存率
がおよそ60%まで向上している状況のなか、がん、肝炎、糖尿病などの疾病により、
長期にわたる治療等を受けながら、生きがいや生活の安定のために就職を希望する方
に対する就労支援を推進することが社会的課題となっています。
がん治療と仕事のことで
お悩みの方へ
青森労働局においては、「長期にわたる治療などが必要な疾病をもつ求職者に対す
る就職支援事業」が平成28年度より開始されました。「ハローワーク青森」の職員
「就職支援ナビゲーター」が、青森県立中央病院で定期的に相談を実施し、働きたい
という気持ちがある求職者に対し、就職の相談、求職の受理、計画的かつ一貫した就
職のために支援を行います(予約制)。
がん治療と仕事のことでお悩みの方がいらっしゃいましたら、当センターを活用ください。
《お問い合わせ・お申し込み先》
青森県立中央病院 1階 医療連携部 がん相談支援センター
☎017-726-8435
県病・医療連携部からのお知らせ
あおもりメディカルネットについて
あおもりメディカルネットは、青森県内の医療機関をインターネットで接続し、診療情報をか
かりつけの医院や病院で閲覧いただき、診療に役立てるシステムです。これにより、地域全体で
患者さんへ一層、安心・安全な医療サービスを提供することができるようになりました。
《イメージ》
診療情報の共有
「医療介護総合確保推進法」に基づいた地域包括ケアシステムを構築するため、病院・診療所の機能分
担と連携が急務となっています。平成28年4月の診療報酬改定においても、情報通信技術(ICT)を活用した
医療連携や医療に関するデータの収集・利活用を推進することが明確化され、「検査・画像情報提供加算」
及び「電子的診療情報評価料」も新設されました。
この時流の中、青森県も、地域医療連携のツールとして、あおもりメディカルネットの運用を開始して
います。青森県立中央病院からの診療情報提供書を受けたあおもりメディカルネット参加医療機関は、そ
の患者さんの検査及び画像等の診療情報を、メディカルネットで閲覧していただければ「電子的診療情報
評価料(30点)」の算定が可能です。
青森県立中央病院では、退院・転院患者さんに、あおもりメディカルネットの利用を積極的にお勧めし
ており、かかりつけ医さんに検査及び画像等の診療情報をご利用いただけるよう努めております。これま
であおもりメディカルネットに参加されていない医療機関におかれましては、患者さんへの安心・安全・
便利なサービスのため、是非、参加をご検討くださるようお願いいたします。
《お問い合わせ先》 青森県立中央病院
医療連携部
TEL 017-726-8493 FAX 017-726-8162
登録医リーフレット設置について
当院では、登録医の先生方と連携することで、紹介患者さんに対して
一貫性のある医療の提供を行い、地域医療の充実と発展に努めていると
ころですが、患者さんに連携する登録医を知っていただき、安心して継
続して医療を受けていただくための一助として、医療連携部前廊下に
「登録医リーフレット」を設置しました。
患者さんや家族の方々にも大変好評で、当院の逆紹介時にも利用させ
ていただいております。
現在は45の登録医リーフレットを設置しておりますが、まだ、設置を
されていない登録医の先生方には、是非、ご協力いただければ幸いです。
《お問い合わせ先》
青森県立中央病院
医療連携部
企画グループ
TEL 017-726-8493
FAX 017-726-8162