ヒヤリハット情報を用いた安全管理支援手法

ヒヤリハット情報を用いた安全管理支援手法
析の支援ツール」を作成しました。さらに,背景要因の分
宮地由芽子 板谷創平 村越暁子 岡田安功 羽山和紀 鏑木俊暁 畠山直
析結果に基づい
提案手順
ヒューマンエラーの背景要因を分析する「鉄道総研式
る 際 に,
「関係
情報の収集・整理
(時系列対照表)
ヒューマンファクタ分析法」では,エラー事象の数が多い
者への注意」等
場合に調査や分析は時間を要します。そこで,分析を効率
の一時的な是
的に行うため,リスク情報を活用した新しい手順(図)を
正対策よりも
提案しました。
作業の仕組み
従来は,時系列対照表を用いて,「システムが要求して
の改善を促すた
逸脱の特定
対象の限定
背景要因の分析
ンファクター対
リハット等のリスク情報を用いてリスクが大きいエラーを
策検討フロー」
特定し,分析対象を限定します。また,特定されたヒュー
を作成しました。
マンエラーの背景要因を論理的に探るため,「なぜなぜ分
分析対象
重大事故に
至る可能性
あり
安全性に
影響しない
旅客の死傷に影響
エラーの最悪の影響評価の重大性
なぜなぜ分析支援ツール
●●はなぜ?と問いかけ
要因候補
900事例の因果
関係の分析結果
候補を選択し
具体的内容を記述すると
次の候補が提示される
いる目標」と「実際の行動」とのズレを「逸脱」として特定し, め,
「ヒューマ
その全てを分析対象としていましたが,本手法では,ヒヤ
リスクが大きいエラーの特定
ヒヤリハット等による
エラーの報告件数の多さ
て対策を検討す
対策の実施計画を
策定
ヒューマンファクター対策
検討フローを用いて策定
図 リスク情報を活用したヒューマン
ファクター分析法の概要