学校給食調理業務委託標準仕様書

学校給食調理業務委託標準仕様書
1
件
名
学校給食調理業務委託
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目 的
この契約は、江東区立学校における学校給食が、良質で安全かつ衛生的、安定的に供
給されることを目的とする。
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食数等
給食実施回数は年間給食実施計画表により定め、献立は月間献立表により定める。
日々の食数は、児童、生徒及び教職員等の人数を基準とし、調理業務指示書及び調理
業務変更指示書により定める。
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業務内容
受託者(以下「乙」という。)は、委託者(以下「甲」という。)の規定する「安全衛
生管理基準」、「調理業務等作業標準」、「施設設備管理基準」及び「食物アレルギー給食
対応」を遵守し、甲による学校給食調理業務委託学校別仕様書、月間献立表、調理業務
指示書及び調理業務変更指示書に従い、次の給食調理業務を行う。
(1)調 理
①各学校の給食調理室で、学校の提供する食材料を使用し調理する。
②学校給食調理業務委託学校別仕様書及び調理業務指示書等により、バイキング給
食、ふれあい給食、弁当給食等を行うことがある。
(2)配缶及び運搬
①調理した給食をクラスごとに食缶に入れ、牛乳及び食器具等とともに指定された
場所に配缶する。
②ランチルーム等にあっては、学校給食調理業務委託学校別仕様書及び調理業務指
示書等により、配膳を行うことがある。
③給食時間終了後、残菜及び食器具等を給食調理室に運搬する。
(3)使用器具の消毒等
使用した食器具、食缶及び調理器具等を洗浄、消毒し指定場所に保管する。
(4)残菜等の処理
残菜及び厨芥は計量の上、その他の廃棄物とともに指定の場所に搬出処理を行う。
残菜及び厨芥の計量結果は、生ごみ排出量報告書に記載し学校へ提出する。
(5)施設設備の清掃等
給食調理室及びその付随施設の清掃、消毒及び整理整頓を行う。
(6)アレルギー児童・生徒への対応
アレルギーのある児童・生徒に対し、除去食の対応を行う。
(7)その他
(1)から(6)に付帯して必要とする業務。
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作業基準
乙は、甲の定める「調理業務等作業標準」を遵守しなければならない。
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従事者等
乙は、調理業務従事者(以下「従事者」という。)を甲に報告しなければならない。ま
た、従事者を変更する場合も同様とする。
(1)従事者の選定基準
①従事者のうち少なくとも2名は、調理師の資格を有し、4年以上の集団給食調理
業務の経験があり、かつ学校給食調理業務の経験が2年以上ある、乙が常勤的に
雇用している者とする。
②①の従事者のうち1名を業務遂行上の受託者としての責任を負う業務責任者とし、
学校との連絡調整の任にあたらせる。
③①の従事者のうち1名を業務副責任者とし、業務責任者に事故があるときは、そ
の任にあたらせる。
(2)従事者の衛生管理
①乙は、従事者に対し、「労働安全衛生法」(昭和47年6月8日法律第57号)及
び「学校給食衛生管理基準」(平成21年文部科学省告示第64号)に基づき健康
診断を定期的に行うものとし、検便は、月2回以上行わなければならない。
②乙は、新規に従業員を調理業務に従事させるときは、従事する日の直前1ヵ月以
内に①に規定する健康診断を行い、従事する日の直前2週間以内に①に規定する
検便を行わなければならない。
③乙は、①及び②の結果を甲に報告しなければならない。
④乙は、①、②及び日常衛生検査により食品衛生上支障のあるものを調理業務に従
事させてはならない。
⑤乙は、食品衛生責任者を置き、その任にあたらせる。食品衛生責任者は、業務責
任者が兼務することができる。
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施設設備等の使用、消耗品の準備等
(1)乙は、調理室に備えつけた施設、設備及び器具等を使用して調理業務にあたり、甲
の定める「施設設備管理基準」を遵守しなければならない。
(2)乙は、(1)の施設、設備及び器具等が破損した場合は、甲に報告し、その指示に
従わなければならない。
これが乙の責に帰すべきときは、甲はその損害を乙に賠償させることができる。
(3)乙は、別紙に定める消耗品を乙の費用で準備しなければならない。
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業務の確認及び報告
(1)乙は、給食が完成したときは、直ちに申し出て甲の定める者の検査を受けなければ
ならない。
(2)前項の検査の結果、不合格と認められた場合は、乙は、その負担により直ちに手直
し、またはやり直しを行い、さらに不合格の場合も同様とする。
(3)乙は、1日の業務が終了したときは,調理業務完了確認書を学校長に提示し、確認
を受けなければならない。
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事故報告
乙は、契約履行期間中に受託業務において事故が発生した場合は、受託校の指示によ
り、文書で甲に報告しなければならない。
また、本契約のみならず、乙が受託する全ての給食調理に係る業務において、次にある事
故が発生した場合は、文書で甲に報告しなければならない。
(1)食中毒等で行政処分を受けた場合。
(2)アレルギー対応に係る事故で、喫食者に重篤な症状が発症した場合。
(3)火災、食中毒、アレルギー対応に係る事故等で、報道機関により報じられた場合。
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災害等の発生時対応
乙は、災害等不測の事態の発生に備え、次の項目をあらかじめ確認しておくこと。
また、受託校において避難訓練等が実施される場合、必要に応じて協力すること。
(1)緊急時の連絡体制(給食室・学校・本社・教育委員会等)
(2)災害等発生時の確認事項(ガス・電気・水道等並びに施設設備・調理器具類等の状
況確認)
(3)施設設備・調理器具毎の対応方法の確認、それに伴う点検及び調整
(4)その他、受託校の状況に応じた確認事項
なお、万一業務の遂行が困難となり、給食の提供に支障が生じる事態となった場
合は、甲乙協議し対応を定めるものとする。
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委託料の支払
(1)乙は、調理業務完了確認書を添えて、月単位で給食の最終日に完了届を甲に提出し、
甲の定める検査を受けるものとする。
(2)(1)の検査を終了した後、乙は、契約金額の12分の1に相当する額を甲に請求す
るものとする。
(3)甲は、(2)の請求書を受理した日から30日以内に当該月分の代価を支払うものと
する。
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立入検査等
履行場所において、甲、保健所並びに甲の指定する者の立入検査があった場合は、乙
はこれに速やかに協力しなければならない。
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研修等
(1)乙は、学校給食の目的等が達成されるように、安全衛生、調理、その他必要な研修
を行い、従事者の資質向上に努めなければならない。
(2)乙は、(1)に規定する研修を行った場合は、研修内容、参加者等を文書で甲に報告
しなければならない。
(3)乙は、甲乙協議のうえ、甲が必要とする研修会への従事者の参加を指示するものとする。
(4)乙は受託校の従事者に対し、巡回指導を行った場合は、実施年月日、指導内容等を
文書で甲に報告すること。
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労働関係法令遵守の確認
(1)本業務従事者の労働関係法令遵守を確認するため、乙は、「労働関係法令遵守に関
する報告書」を5・11月末日までに甲に提出しなければならない。
(2)甲は、提出された報告書に疑義がある場合には、乙に対して確認調査のため資料の
提出を求めることができるものとする。
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給食費の支払
(1)給食費の額は、定額制にする。
(2)給食費の支払いは、1ヶ月単位で、口座からの引落しとする。
(3)学校が指定する引落日の前日までに口座に入金し、滞納がないようにする。
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その他
甲は、契約履行期間中に以下に該当する状況となった際は、乙と協議の上、契約を解
除することができる。
(1)当該受託校での重大事故(食中毒、火災等)の発生、乙の倒産など。
(2)その他、乙において、著しく信用を失墜する行為が判明した場合。
別紙
受託者の準備する消耗品について
1
業務に必要な従事者の被服類
白衣上下、作業衣上下、帽子、マスク、調理用長靴・靴、作業用サンダル、調理用手
袋前掛け等
2
洗浄・消毒及び日常点検に必要な洗剤・薬品類
洗剤、石けん液、手指消毒用アルコール、クレンザー、漂白剤、消毒剤、残留塩素測
定用試薬等
3
業務に必要な消耗品類・清掃用具類
オーブンシート、アルミホイル、ラップ、濾紙、竹串・楊枝(食品1品ごとに必要な
ものを除く。)等、保存食用ポリ袋・チャック付ポリ袋、紙袋、ゴミ収集袋等、鍋つかみ、
使い捨て手袋、雑巾、軍手、ふきん、たわし、ペーパータオル、スポンジ等、デッキブ
ラシ、洗車ブラシ、個人用爪ブラシ、ワイヤーブラシ、ゴムへら等、バケツ、ほうき、
ちりとり、水きりモップ、モップ、モップ絞器等、ライター、マッチ、機械油、グリス、
砥石等
4
従事者の使用する雑貨・救急薬品類
記帳用文房具、従事者用茶器・茶、トイレットペーパー、救急薬品等
休憩室で使用する机、ロッカー、電化製品、電話機等
※設置にあたり配線の整備等が必要な場合は、委託者及び学校と協議すること