森林整備保全事業設計積算要領等に係る運用事項 Ⅰ 森林整備保全事業設計積算要領について 項 目 質 問 回 答 1 積算書 積算書の内容として 工事の施工に必要な仮設工の積算について、適切な予定価格の算定(積算)が行われるよう直接工事費に含まれる仮設工と の内容 仮設費を追加した理由 間接工事費(共通仮設費等)に含まれる費用の内容について各々明記することとした。 如何。 仮設材の損料率等の 直接工事費として積算する仮設工については、 「森林整備事業標準歩掛の制定について」第1編共通工の第8仮設工により 積算方法如何。 積算されたい。 2 間接工 「処分費等」を含む (1) 「処分費等」とは 事費等の 間接費等はどのように 処分費(再資源化施設の受入費を含む。 ) 、上下水道料金、有料道路利用料をいう。 積算につ 積算するのか。 (2) 「処分費等」を含む工事の積算 いて ① 当該「処分費等」を含む工事は直接工事費に計上し、また、準備として行う雑木や小さな樹木、竹などを除去した場合 の「処分費」は共通仮設費に積上げ計上する。 ② 共通仮設費の対象額 「処分費等」が共通仮設費の対象額に占める割合が3%以下でかつ 3,000 万円以下の場合は、全額率計算の対象とする。 「処分費等」が共通仮設費の対象額に占める割合が3%を超える金額は、率計算の対象としない。ただし、対象となる 金額は 3,000 万円を上限。 ③ 共通仮設費の算定 直接工事費に計上する「処分費等」に、準備費に含まれる「処分費等」を加算したものが対象額となる。 ④ 現場管理費、一般管理費等の算定においても「処分費等」を対象として積算する。 営繕費の労働者の輸 共通仮設費の営繕費に含まれる労働者の輸送に要する費用は、労働者を日々当該現場に送迎するための費用であり、現場の 送に要する費用の適用 集散場所から工事箇所までの人員輸送に係る費用は含んでいない。 範囲如何。 このため、現地条件により、集散場所から作業地点まで長距離の歩行が必要となる場合等、仮設道路、作業歩道及びモノレ ール等が必要となる場合は、別途、設計に組み込む必要がある。 交通誘導警備員の積 交通誘導警備員については、これまで共通仮設費に計上していたところであるが、積算要領の改正に伴い、直接工事費に計 算方法如何。 上し積算する。 項 目 質 問 回 答 共通仮設費(運搬工) 共通仮設費の率計算に含まれる機材等(型枠材、支保材、足場材、敷鉄板、橋梁ベント、橋梁架設用タワー、橋梁用架設桁 について、機材等の搬 設備等)の搬入、搬出は、現場に到着又は現場から搬出し、あるいは、現場内での小運搬に係る経費であり、現場に到着した 入、搬出並びに現場内 機材等を別途ケーブルクレーンで運搬する経費は含まない。 小運搬(機材等のケー また、型枠材、支保材、足場材、敷鉄板等を設置・撤去する場合の積算は、直接工事費の仮設工に区分され、設置・撤去等 ブルクレーン等による にケーブルクレーンが必要な場合は、その経費についても計上する。 現場内運搬を除く。 )と なお、橋梁関係についても同様の取扱いとなる。 いう規程が無くなった ため、ケーブルクレー ン等による機材運搬 は、共通仮設費率に含 まれるのか。 Ⅱ 森林整備保全事業設計積算要領等の細部取扱いについて 項 目 質 問 回 答 1 冬期補 10 月1日以降に発 冬期補正の適用時期については、契約時点や工期の始期とするなど各都道府県で取扱いが異なっているため、各都道府県に 正につい 注とは、具体的にどの おける関係部局の取扱いを参考とされたい。 て 時点か。 冬期補正の補正率の 既に各都道府県並びに森林管理局等で適用されているものであり、各都道府県等における現行の取扱いを参考に補正率を設 規程は無いのか。 定していただきたい。 2 山林砂 山林砂防工の適用作 山林砂防工は、主として山間遠隔地等の急傾斜地または狭隘な谷間において、人力による崩壊地の法切、土石の掘削・運搬、 防工につ 業如何。 資材の積込み、簡易な索道、足場等の組立、架設、撤去等の作業に適用される。 いて 山林砂防工の適用と 山林砂防工を適用する箇所は、勾配がおおむね30%以上の箇所、運搬距離がおおむね100m以上のケーブルクレーンを なる山間僻地等の急傾 架設する箇所、コンクリート現場練りの箇所、山泊を要する箇所及びこれらに準じる箇所と規定している。 斜地又は狭隘な谷間と なお、急傾斜地であっても、道路、宅地等の平坦部(着工後に平坦となる床掘部、作業道等を除く。 )に近接する工事箇所に は、具体的にどのよう おいて、当該平坦部にトラッククレーン等を設置し資材運搬等が可能な範囲は、適用除外としている。 な場所か。 工事を一時中止する 工事一時中止ガイドラインを参考とされたい。 場合の手続き、増加費 用の計算方法等につい て、具体的に示してい ただきたい。 3 工事の 一時中止 に伴う増 加費用等 の積算に ついて 4 通勤補 通勤補正の対象とな 通勤補正の対象とする工事は、最寄りの市町村役場(支所等を含む。 )から施工現場までの通勤に往復 90 分以上を要する箇 正につい る通勤区間について、 所の工事を対象として割増しを行うものである。 て 具体的に示していただ 具体的には、市町村役場(支所等を含む。 )~現場事務所等集散場所~施工現場(作業地点)までの移動に係る所要時間を対 きたい。 象とするものである。 Ⅲ 森林整備保全事業標準歩掛 項 目 質 問 1 土工 土量変化率は全ての 土工に適用するのか。 地山の掘削積込み等 作業において、山積 0.45 ㎥(平積 0.35 ㎥) のバックホウを適用す る場合の判断基準如 何。 バックホウ運転、ブ ルドーザ運転につい て、サイクルタイムに よる歩掛と1日当たり 施工量の歩掛が混在し ているが、統一できな いか。 回 答 土量の配分計画を立てる場合に土量変化率を用いて、切土、盛土の土量計算を行う。 平均施工幅1m以上2m未満場合又は狭隘で旋回範囲に制限がある場合の判断は、図面及び現地の状況から施工幅等を判断 するものとする。 平成 27 年度末の改正において、土工の標準歩掛に係る検討を行い、治山・林道事業における作業幅・作業スペースが狭い現 場への対応として、盛土(ブルドーザ敷均し) (狭幅) 、振動ローラ締固め(狭幅) 、小規模土工等について歩掛を追加したとこ ろである。 これらの歩掛は、各省庁で採用している標準歩掛に準拠しており、1日当たりの施工量を基本とした歩掛となっている。 また、土工の各歩掛について、現地調査及び単価比較等の検討を行った結果、治山・林道工事に適用する歩掛としては、サ イクルタイムを基本とした歩掛が、現場条件や運搬距離の条件を適切に積算単価に反映されていると判断したところである。 今後も、土工の歩掛については、現地調査を実施するなど検討していくこととしている。 ブルドーザ湿地 20t ブルドーザの作業能力の算定は、 「道路土工-施工指針」の考え方に基づき設定している。 級の1サイクル当たり ブルドーザの1サイクル当たりの地山掘削押土量(q)は、土工板の寸法・形状、土質及び施工条件などにより変化するも 地山掘削押土量(q) のであるが、現行の標準歩掛では、便宜的にブルドーザの規格別に定めた地山掘削押土量(q)を用いて運転時間当たり作業 の算出方法如何。 量(Q)を算定している。 この度の改正により、新たにブルドーザ湿地 20t 級の機種が追加されたところであり、当該機種の1サイクル当たりの地山 掘削押土量(q)を算定は、便宜的に次の方法により算定することも可能であるため、参考とされたい。 STEP1: 「よくわかる建設機械と損料 2016」から湿地 20t と普通 21t の排土板を比較 湿地 20t÷普通 21t=4.3835÷5.9611=0.73535 ・・・ ≒0.74 STEP2:普通 21t のqに補正係数を考慮する 普通 21t×補正係数=2.85※×0.74=2.109 ・・・ ≒2.11 ※普通 21t のq=2.85 ㎥は、標準歩掛から 項 目 質 問 回 答 2 コンク コンクリート工の歩掛 無筋・鉄筋コンクリートポンプ車打設歩掛について、標準日打設量(標準) (日打設量 50 ㎥以上)及び(小) (日打設量 50 リート工 の適用について説明い ㎥未満)の2種類の歩掛に改正したところである。 ただきたい。 標準日打設量(標準)については、施工パッケージ型積算方式も対応可能であるが、標準日打設量(小)については、施工 パッケージ型積算方式は対応していない。 3 共通工 ブロック積工につい ブロック積工の標準歩掛について、全ての治山・林道の現場でラフテレーンクレーン 25tが使用不可能なものではないため、 (2)(土留 て、ラフテレーンクレ 各省庁で採用している標準歩掛に準拠し、当該歩掛を標準歩掛として定めたものである。 工・擁壁 ーン 25t の歩掛となっ なお、実際の施工においては、標準歩掛に示された施工機械と異なる機種を使用して施工する場合もあるが、契約書第1条 工等) ているが、治山・林道 第3項により、施工方法等は、受注者の裁量により行うこととされており、設計変更の対象とはならない。 工事では、クレーンが 大きすぎて施工できな いのではないか。 緑化ブロックにおけ 緑化ブロックにおける植栽工事の割増積算は、植栽工事について、枯損樹木の植え替えが設計図書に定められている場合に る植栽工事の割増は必 適用するものである。 要か。 4 山腹水 共通工(1)溝渠工(水 路工につ 路工)と治山(山腹水 いて 路工)の適用範囲は違 うのか。 治山(山腹水路工)歩掛は、地すべり防止施設及び山腹工等の水路工に適用可能な歩掛となっている。 他方、共通工(1)溝渠工(水路工)は、地すべり防止施設及び山腹工等には適用不可となっている。
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