2016 カトリック札幌地区 平和を祈る 10 日間 写真速報 平和旬間実行委員会 2016・8・30 例年、カトリック札幌地区平和旬間実行委員会は、7 月 7 日から終戦記念日 8 月 15 日までを「平和について学び・考え・祈り・そして行動する 40 日間」とし て、平和の集いを企画してきたが、今年度からは全国の日程に合せ、8 月 6 日 ~8 月 15 日までの 10 日間を平和旬間として諸行事を実施。 今回、実行委員メンバーの提案により手話通訳に加え、資料の点訳版も準備 することができた。これを第一歩とし、今後も、多様な方々の参加による「平 和旬間」になることを願い行っていきたい。 平和講演会 「平和を考える…正義といつくしみ」 講師 勝谷 太治 司教 (日本カトリック正義と平和協議会会長・札幌教区長) 7 月 23 日(土) 14:00~ 参加者 100 名 ≪講演内容要約≫ ○沖縄の高江、今この豊かな森で暮らす住民たちが、オスプレイの着陸帯であるヘリパッド建設 工事再開に対し、平和で安全な普通の暮らしを求め、抗議や説得のため非暴力での座り込みを 行っている。行動を共にするシスターたちの様子からも胸が痛む思いである。この共感のセン スこそが正義と平和に大切な要素・・・政策的スタンスからではなく、福音的視点での発言が 大切である。 ○「70 年司教団メッセージ」、「安保関連法」、「秘密保護法」などの具体的発言は行ったが、その 内容が抗議先と、特に教会信徒に如何ほどに福音的精神で受け入れられているか。この把握と 対応が課題である・・・これによって発言が生きてくる。 ○個々人が正義を主張する場合、相手に求めている正義が、実は自分の 利己心による「あってほしい」の強要であり、また相手との関係性によ って流動するため、自分の正義の判断に留まらずに相手を知ることで ある・・・集団や国レベルにおいても自戒が必要。 ○イエスが教えられた神の正義は、「裁き」ではなく「やさしさ」から「非暴 力による和解」「疎外者の人権回復」である・・・「正しい戦争」はない。 ○無関心者や傍観者に如何に関心をもってもらうか・・・彼らの現実を 理解し、ソフトな語りで情報提供と対話に努めよう。 平和祈願ミサ 8 月 15 日(月) 18:00~ カトリック北一条教会 司式・説教 後藤 義信 神父・司祭団 参加者 200 名 =説教から= 8 月の新聞には、多くの戦時体験が記さ れている。84 才の被爆女性が、亡き友人 たちへの贈り物は「戦争しない国であり続け ること」そのため、「安保関連法」を違憲とし、 国相手に提訴した気持が述べられていた。友人への想いは、イエスの「私が来たのは地上に火 を投ずるためである」と重なるだろう。 信仰の目からは、「地にはみ心にかなう人々に平和あれ」で、難しいが、問われていることは 私たちが神からの言葉である、「人を愛し、ゆるしを行う」ことである。 平和に無関心になりやすい私たちだが、平和旬間の最終日に当たり、神に近づき、平和への 決心を新たにし祈りましょう。 平和の折鶴奉納 ミサの中で道内各教会・修道会の平和の折鶴が奉 納され、たくさんの折鶴は「広島平和公園」「長崎原爆 慰霊碑」「沖縄・平和の礎」に送 りました。 ミサ献金 66,000 円は、辺野古 の新基地建設反対と高江のオ スプレイ離着陸の建設反対に 取り組んでいる「カトリック那 覇教区平和委員 会」に送りました。 平和行進 8 月 15 日(土) 19:20~ 直前の雨天により中止となりました。 あらためて、平和旬間とは 1981 年、教皇ヨハネ・パウロⅡ世は広島の地で 「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の生命の破壊 です。戦争は死です」と訴えられた。 広島に原爆が投下された 8 月 6 日から 8 月 9 日の 長崎の原爆投下をはさみ、太平洋戦争敗戦に至る 8 月 15 日までの 10 日間は、日本が行った戦争を振り 返り、平和を求める具体的な行動を、一歩一歩ずつ、 ともに実践していく期間としています。
© Copyright 2024 ExpyDoc