Taro-9/1号 原小だより 25

平成28年
9月1日号
(第16号)
印西市立原小学校
42日間にわたる長い夏休みも終わり、懐かしい子どもたちに学校の帰ってきました。
真っ黒に日焼けした顔、久々の友人たちとの再会に照れくさそうな顔、生活のリズムが
取り戻せずにボーッとした眠たそうな顔…。765通り(4人転出)の夏休みがそれぞ
れの顔に浮かんでいます。
さて今日からいよいよ2学期がスタートします。実りの秋に相応しい収穫多き学期に
なるよう教職員一同努力していきたいと思います。
子どもを「一流」に育てる①
校長 齊藤 秀樹
リオデジャネイロオリンピックが終わりました。体操の内村選手が疲労と故障に耐え
ながら団体と個人総合の金メダルを獲得したひたむきな姿に感動し、陸上の男子リレー
チームがアメリカ、カナダを破り、銀メダルを獲得するという奇跡的な快挙に歓喜し、
4連覇をめざしたレスリングの吉田選手のまさかの敗戦と「皆さんごめんなさい。」のイ
ンタビューに日本中が涙しました。今更ながらスポーツの持つ魅力とその影響力、そし
てチームや国家を強く結びつけ、感動を共有できるオリンピックのすばらしさを強く感
じました。4年後の2020年に開催される東京オリンピックではどんなドラマが待っ
ているのか今からとても楽しみです。
さて私は、今回のオリンピックを通して、活躍した選手の生い立ちや環境とそれを支
えた親の「子育て法」には、ある共通点があることに気づきました。そこで今週から子
どもを「一流」に育てるには、どんな教育理念や方針が必要なのかについて、私の教え
子たちの話も取り入れながらシリーズで考えていきたいと思います。
【やりたいことは自分で決めさせる】
「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」という諺がありますが、子どもたちの中には、ピア
ノ、習字、サッカー、ダンス、公文、学習塾、そろばん、英語…とたくさんの習い事を
やり、毎日忙しく過ごしている子がいます。しかし、親から無理矢理押しつけられた習
い事は長続きしません。まあ親としては将来子どもが困らないようにいろいろなことが
できる子どもになってほしいという願いがあり、時に自分がやりたくてもやらせてもら
えなかった経験から、自分の夢を子どもに託したい気持ちを持つ方もいるでしょう。
しかし「無理矢理やらされている」と思っているうちは、何をやっても子どもは主体
的に真剣には取り組みません。いつも言っていることですが、子どもが成長するために
最も必要な資質は「活力」(自分から「知りたい」「わかりたい」「できるようになりた
い」「勝ちたい」という内面からのエネルギー)です。たどり着きたくもないゴールに向
かって全力で頑張れる子はいません。
そうは言っても、小学校低学年の子どもは、親ほどの情報量をまだ持っていません。
自分の中に眠っている無限の可能性(自分にとって何が大切で、自分は何が好きで、何
が苦手なのか)が十分理解できていません。そこで親は子どもの性格や能力、教育環境
(習い事の先生の質や教育方針)などの情報を収集し、積極的に子どもに提示し、選択
肢をいろいろと示してあげることが大切です。しかし重要なのはその選択肢の中から最
終的に決断するのは子ども自身だということです。自分で決断し、目標を持ったときの
子どもの頑張りは親の予想を遥かに超えます。「下手な鉄砲は、いくら撃っても当たりま
せん」、子どもは自分が「言いだしっペ」になってこそがんばれると思います。
私の教え子の中に、大きな病院の2代目を次ぐ運命の子どもがいました。母親は強烈
な教育ママで、大学は医学部以外は行かせないという厳しい方針で育てられました。と
ころがどこでどううまくいかなかったのかわかりませんが、彼は高校受験で第一志望校
から第三志望校まで全て失敗し、次の大学受験は医学部に三浪までして挑戦しましたが、
結局合格できませんでした。その後、彼はすっかり人生の目標を見失い、今はどこで何
をしているのか私も友人たちも誰も知りません。利発で素直で努力家だった彼はクラス
の人気者でした。そんな彼をあのようにしたのは、本人の意志や選択を全く無視し、進
路や人生設計を強制的に押しつけた親のせいだと、当時もっぱらの評判になりました。
今回のオリンピック選手の中には幼少時から親の方針で体操や卓球をやっていた例が
あります。しかし練習を重ねていく中で、間違いなくその競技が好きになり、自分の特
技となり、自分はこの道で行くという強い意志を持って努力し続けたからこそ輝けたの
だと思います。きっかけは親でも自分の判断と活力がなければ決して一流にはなれない
と思います。
つづく
9月の行事予定
日
曜
内
1
木
始業式 登校指導~7日
下校 11:40
2
金
給食開始
避難訓練
5
月
委員会活動
6
火
お話しダンボ(下学年)
7
水
漢字マスター実施日
8
木
お話しダンボ(上学年)
10
土
西の原中体育祭
12
月
運動会練習開始
14
水
家庭教育学級
15
木
みどりタイム
16
金
4年クリーンセンター見学
27
火
運動会予行
30
金
運動会前日準備
10/1(土)運動会
【夏休み中のホームページから】
容
有価物回収日
家庭教育学級で走り方を学ぶ1年生親子
クラブ
集金日
防災倉庫の点検と使用法を研修する教職員
雨天順延2日
10月の主な行事予定
1日(土) 運動会
3日(月) 振替休業日
6日(木) 特別支援合同運動会
11日(火) 個別面談
12日(水) 個別面談
13日(木) 個別面談
19日(水) 就学時検診
27日(木) ハートフルコンサート
28日(金) 1年校外学習(千葉動物公園)
保護者美化作業に協力してくれた皆さん
【お知らせ】
運動か練習が始まります。体操服は毎日使
いますので、できるだけ毎日洗濯をお願いい
たします。今年度からリニューアルした新体
操服はとても
涼しく、速乾
性があります
ので、この機
会に本番に向
けてご購入い
ただけると幸
いです。
全国小学生陸上大会で力走する山野さん