平成28年度青森県集落環境診断研修会開催要領

平成28年度青森県集落環境診断研修会開催要領
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趣旨
ニホンジカ等による農作物被害を防止するためには、被害の発生を早期に把握し、迅速かつ
効果的な対策を実施することが重要です。そこで、地域住民や市町村等が一体となった地域ぐ
るみの取組の必要性を理解してもらうとともに、市町村職員等の鳥獣被害防止対策に係る専門
的な知識・技術を習得することを目的に研修会を開催します。
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開催日時・場所
日
時
場
所
【1日目】
【講義】ジョイワーク三戸
平成28年8月29日(月)
住所:三戸郡三戸町大字川守田字関根4-11
12:30~16:00
電話:0179-23-3351
【2日目】
【講義】ジョイワーク三戸
平成28年8月30日(火)
住所:三戸郡三戸町大字川守田字関根4-11
10:00~16:00
電話:0179-23-3351
【実習】ニホンジカによる被害園地
住所:三戸町梅内野瀬地区(現地ほ場)
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研修(カリキュラム)内容
別紙のとおり
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参集範囲
一般住民、各市町村、各鳥獣被害防止対策協議会、青森県農業協同組合中央会、全国農業協
同組合連合会青森県本部、各農業協同組合、青森県農業共済組合連合会、各農業共済組合、「青
森・岩手県ニホンジカ情報交換会参加市町村」(岩手県二戸市、八幡平市、軽米町、洋野町)、
青森県、岩手県
※一般住民の参加については、現地園地の都合により1日目のみを対象とします。
5 研修時の留意事項
(1)服装
当日の服装は自由ですが、研修2日目の実習は、現地ほ場などを徒歩で巡回しますので動
きやすい服装としてください。なお、天候により雨具と長靴を用意してください。
(2)持ち物
筆記用具(3色以上のボールペン)を用意してください。
(3)昼食(弁当)について
昼食は、弁当(お茶付き税込700円)を手配することも可能です。希望される方は参加
申込用紙に記載してください。
なお、代金は研修1日目の受付時に徴収いたします。領収書が必要な方は参加申込用紙に
記載してください。
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(4)2日目の実習場所への移動
実習場所は三戸町梅内野瀬地区の「りんご園地」を予定しており、現地園地までの移動に
借上バスを準備します。なお、現地園地に駐車スペースを確保できないことから原則として
借上バスでの移動をお願いします。
6 申込方法・締切
(1)申込方法
別紙申込様式により、県食の安全・安心推進課あてファクスまたはメールで申し込んでく
ださい。
(2)申込締切
平成28年8月16日(火)
<会場位置図>
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(別紙)研修(カリキュラム)内容
【1日目】8月29日(月)
会場:三戸町
ジョイワーク三戸
12:30
受付開始
13:00
開会
13:05
【講義】青森県における野生鳥獣被害の現状と課題
県食の安全・安心推進課
13:30
【講義】ニホンジカの生態・行動、県南地域での生息状況について
北里大学獣医学部 准教授 岡田
あゆみ氏
14:30
休憩
14:45
【講義】被害対策からワイルドライフマネジメントへ
(ニホンジカの痕跡、被害の特徴、対策、集落環境診断を含む)
日本獣医生命科学大学 教授 羽山 伸一氏
16:00
終了
【2日目】8月30日(火)
10:00
会場:三戸町
ジョイワーク三戸及び梅内野瀬地区
【講義】三戸町における農作物被害について
三戸町 鳥獣被害防止対策担当者
10:30
11:30
休憩
12:30
【実習】被害対策の一手法としての地域環境診断
~集落環境調査と動物調査~
~合意形成技術としてのワークショップ~
日本獣医生命科学大学 教授 羽山
16:00
※
【講義】被害対策の一手法としての地域環境診断
日本獣医生命科学大学 教授 羽山
伸一氏
伸一氏
終了
研修の進め方として、1日目の理論や基礎知識を踏まえた上で、2日目に調査や議論
を積み上げ、参加者全員が1日目の情報を共有していることを前提に研修を行います。
したがって、1日目のみの出席は可能ですが、2日目の出席を希望する方は、1日目
と合わせて出席してもらうことが原則となります。
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平成28年度青森県集落環境診断研修会
講義・実習概要
―1日目―
■ 講義 ■ 青森県における野生鳥獣被害の現状と課題
青森県における野生鳥獣による農作物被害状況と、地域で講じられている対策・課題
について紹介します。
■
講義 ■ ニホンジカの生態・行動、県南地域での生息状況について
ニホンジカとはどういう動物なのか、体のつくり、生活や行動についての基礎的な知
識と、青森県内での分布の状況などを最新の情報を交えて講義します。
■
講義 ■ 被害対策からワイルドライフマネジメントへ
新たに現れる加害動物種や被害に対して、野生動物管理の観点から各地の実例を交え
て講義をします。県内で、急激に分布を広げているニホンジカの被害の特徴、効果的な
被害対策、特に集落環境診断について紹介します。
―2日目―
■ 講義 ■ 三戸町における農作物被害について
実習地である三戸町における野生鳥獣による農作物被害状況と、地域で講じられてい
る対策・課題について紹介します。
■
実習前講義 ■ 被害対策の一手法としての地域環境診断
個別の対策技術は日々進歩し多数出揃っていますが、実際には、種々の対策技術から
どれを選ぶのか、どうやってその技術を導入するのかでつまずくことが多いようです。
この問題を解決するための、集落環境診断とこれに基づく合意形成技術について紹介し
ます。
■
実習 ■ 被害対策の一手法としての地域環境診断~集落環境調査と動物調査
講義で学んだ集落環境診断のうち、特に集落環境調査と動物調査を実際の農地で体験
します。また、「集落」の枠にとらわれず、動物の行動範囲に応用して地域環境診断を
実習します。
■
実習 ■
被害対策の一手法としての地域環境診断~合意形成技術としてのワーク
ショップ
集落環境調査と動物調査の実習のデータを基に、課題の洗い出しと対策案の作成をグ
ループワークで行い、科学的なデータに基づいた合意形成技術を学びます。
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