経済産業省生産動態統計調査規則の一部を改正する省令案 及び調査票

経済産業省生産動態統計調査規則の一部を改正する省令案
及び調査票様式の告示案について(概要)
平 成 2 8 年 8 月
大臣官房調査統計グループ
鉱 工 業 動 態 統 計 室
1.調査の目的
経済産業省生産動態統計は、統計法(平成19年法律第53号。以下「法」という。)第
2条第4項第3号に規定される基幹統計として、総務大臣の承認を受けている。またその
実施は、法18条の規定に基づき定められた経済産業省生産動態統計調査規則(昭和28
年4月1日通商産業省令第10号。以下「省令」という。
)に基づいて実施される調査(以
下「本調査」という。)による。
本調査は、鉱工業の生産活動の動態を明らかにし、鉱工業に関する施策の基礎資料を得
ることを目的として実施する調査である。本調査により作成される統計は、鉱工業の生産
品目ごとの生産、出荷、在庫等の実態を月次で把握し鉱工業の動態を明らかにする統計と
して、景気判断、産業活動分析、産業振興施策の立案、業況把握や経営判断等の基礎資料
として幅広く利用されている。具体的な調査結果の利用としては、個別品目の動向把握の
ほか、鉱工業生産・出荷・在庫指数(IIP)、四半期別 GDP 速報(QE)、国民経済計算(GDP
確報)、産業連関表(IO 表)などの加工統計の基礎データなどがあげられる。
2.改正の目的及び背景
我が国の鉱工業生産における各製品の市場規模の変化や最近の産業構造の変化を踏まえ、
鉱工業生産の動態をより的確に把握するとともに、報告者の負担の軽減を図るため、一定
の基準に基づき調査対象品目の追加・削除等を行うべく、経済産業省の内部で検討を行い、
調査対象となる事業所の属する業界の団体とも検討を行った。上記、検討結果を反映した
改正案にて平成29年1月以降、調査を実施する必要があるため、省令の改正及び調査票
様式の告示を行うこととしたい。
なお、今般の調査の変更について、法第11条1項の規定による総務大臣の承認を本年
5月24日に受けたところ。
3.「生産動態統計調査規則」の改正
(1)生産品目の削除【別表】
①「機械器具月報(その三十一)」における「電子レンジ」及び「ジャーポット」につ
いて、「電子レンジ」は、年間出荷額は100億円以上であるが、平成26年から調
査対象事業所が3事業所未満となっていることにより秘匿処理をとっているため、
また、「ジャーポット」は、年間生産金額が100億円未満となっているため、削除
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する。
②「機械器具月報(その三十五)」における「磁気ヘッド」について、年間出荷額が1
00億円未満であるため削除し、それに伴い、上位分類である「変換部品」は「音
響部品」のみとなることから、上位分類を「音響部品」に変更する。
③「紡績糸月報」における「絹紡糸(さく紡糸・ちゅう糸を含む。)」について、年間
出荷額が100億円未満であるため削除する。
④「コールタール製品・環式中間物及び合成染料月報」における「ニトロベンゼン」
及び「クロルベンゼン」について、年間生産金額が100億円未満であるため削除
する。
⑤「石油化学製品月報」における「酢酸エチル」について、年間生産金額は100億
円以上であるが、平成23年から調査対象事業所が3事業所未満となっていること
により秘匿処理をとっているため削除する。
4.「調査票様式」の改正
省令第7条第1項及び第2項に基づき、「生産動態調査票の様式を定める件」(平成13
年経済産業省告示第739号)についても、以下の改正を行う。
(1)調査品目の新設
①「機械器具月報(その32)電球、配線及び電気照明器具」の様式中、「LEDラン
プ」について、今後大幅な市場拡大が見込まれることから、「LEDランプ」を「電
球形(直管を除く)」に名称変更するとともに、
「直管」を新設する。それに伴い、
「電
球形(直管を除く)」及び「直管」の上位分類として「LEDランプ」を新設する。
(2)調査品目(製品欄)の削除
①「機械器具月報(その29)静止電気機械器具(航空機用のものを除く)」の様式中、
「1-2.生産内訳及び月間進ちょく量」について、年間生産金額は100億円以
上であるが、平成21年から、内訳である「50万 kVA 以上」の調査対象事業所が
3事業所未満となっていることにより、合計を含め秘匿処理をとっているため削除
する。
②「機械器具月報(その31)民生用電気機械器具」の様式中、
「電子レンジ」及び「ジ
ャーポット」を削除する。
③「機械器具月報(その35)電子部品」の様式中、「磁気ヘッド」を削除する。
④「紡績糸月報」の様式中、「絹紡糸(さく紡糸・ちゅう糸を含む)」を削除する。
⑤「コールタール製品・環式中間物及び合成染料月報」の様式中、「ニトロベンゼン・
クロルベンゼン」を削除する。
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(3)調査品目(能力欄)の削除
①「機械器具月報(その31)民生用電気機械器具」の様式中、
「電子レンジ」を削除
する。
②「紡績糸月報」の様式中、「絹紡糸用」を削除する。
③「ニット・衣服縫製品月報」の様式中、行政ニーズの低下から「フルファッション」
を削除する。
(4)調査品目名称の変更
「ニット・衣服縫製品月報」の「アンダーシャツ・クレープシャツ」について、実態に
合わせ「アンダーシャツ」に名称変更する。
(5)調査項目の配置の変更
「機械器具月報(その2)土木建設機械、鉱山機械及び破砕機」の様式中、
「3.労務」
欄及び「4.生産能力」欄を、記入しやすさの観点から備考欄の上に配置する。
5.今後の予定
○平成28年12月中旬
公布
○平成29年1月1日
施行
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