下今泉保育園建て替え工事 設計・施工一括発注 要求水準書 平成 28 年 8 月 24 日 海 老 名 市 (目 次) 第1 総則 ・・・・・・・・・・・・p1 1.本事業の目的 2.本事業の基本的な考え方 第2 本事業における整備対象施設等 ・・・・・・・・・・・・p1 1.敷地概要 2.整備対象施設等概要 第3 施設整備の要求水準 ・・・・・・・・・・・・p3 1.建築計画 2.諸室計画 3.電気設備計画 4.機械設備計画 第4 設計に関する要求水準 ・・・・・・・・・・・・p7 1.業務の対象 2.業務の内容 3.設計業務基本方針 第5 工事監理に関する要求水準 ・・・・・・・・・・・・p8 1.業務の対象 2.業務の内容 第6 工事に関する要求水準 ・・・・・・・・・・・・p8 1.業務の対象 2.業務の内容 第7 その他 ・・・・・・・・・・・・p8 1.事業スケジュール 2.ISO 別紙 1.案内図 10.諸室構成表 2.現況図 11.厨房機器リスト(案) 3.現況写真 12.設計業務基本方針 4.地質調査報告書 13.設計業務委託特記事項 5.協力地平面図 14.工事監理業務委託特記事項 6.協力地現況写真 15.工事特記事項 7.配置検討図 16.事業スケジュール(案) 8.仮設計画参考図 17.配慮すべき環境要素 9.現保育園新築・増築設計図 第1 総則 1.本事業の目的 下今泉保育園は、当初の建築(昭和 48 年)から 43 年が経過し、老朽化が著しい状況 にあること、及び、当該地区にあっては周辺開発に伴う保育需要の増加が想定されるこ とから、保育定員を増加することと合わせて建て替え工事を行い、保育状況の改善によ って市民が安心して子育てができる環境を整えることを目的とする。 2.本事業の基本的な考え方 (1)現保育園について ・現保育園は取り壊しを行う。 ・ただし、新保育園が完成するまでは現保育園にて運営を継続するため、工事による 騒音及び振動の抑制に努めること。 (2)新保育園について ・人にやさしく親しまれる保育園を作る。 ・新保育園は、新築当初敷地(1,704.15 ㎡)内に配置する。 ・新保育園の建築確認完了検査時期は、現保育園の解体工事の完了後となるため、新 保育園の開所は、仮使用認定(建築基準法第7条の6)を受けて開始することにな る。 (3)保育定員について ・0歳児6名、1歳児 18 名、2歳児∼5歳児各 24 名、計 120 名とする。 ・一時預かり保育は5名とし、定員外とする。 ・職員数は常勤 16 人(全体 23 人) 、調理員数は常勤3人(全体5人)とする。 (4)周辺住宅への配慮について ・園庭からの砂塵の飛散及び騒音の低減に努める。 ・前面道路における路上駐車や送迎時の混雑等を抑制する。 (5)仮設計画について ・別紙5に示す工事協力地(あさま広場一部、浅間大神及び下今泉自治会館敷地の一 部)は、工事車両の通行及び工事ヤードとして利用可能とする。 ・既存園舎解体・駐車場整備を行う際の園児の送迎は、工事協力地を利用できる。 ・工事協力地は、現況に復旧すること。 第2 本事業における整備対象施設等 1.敷地概要 (1)位置・現況 本事業における建設予定地は、別紙1(案内図)、別紙2(現況図) 、別紙3(現 況写真)による。 -1- 表)本敷地の概要 項 目 内 容 建設予定地 海老名市下今泉五丁目8番 23 号 敷地面積 全体 2,063.40 ㎡(うち建築可能敷地面積 1,704.15 ㎡) 用途地域等 市街化調整区域、用途地域の指定なし 建ぺい率 50% 容積率 100% 防火指定 なし(建築基準法第 22 条地域) (2)周辺インフラ整備状況 ア.接続及び周辺道路状況 市道 262 号線に接続している。 イ.上水道・下水道 市道 262 号線内に整備済みであり、詳細は関係機関に確認のこと。 ウ.電気、電話、ガス ・電気及び電話は市道 262 号線沿いに整備済みであり、詳細は関係機関に確認の こと。 ・ガスはLPGで計画すること。 エ.現況地盤の状況 本敷地の地質調査については、別紙4(地質調査報告書)を参考とし、設計又 は工事において追加的に必要なものについては、設計業務の中で選定事業者が行 うこと。 (3)工事協力地 本事業における建設工事協力地は、別紙5(協力地平面図)、別紙6(協力地現況 写真)による。 2.整備対象施設概要 (1)施設配置計画 敷地内における配置計画は、別紙7(配置検討図)を参考とし、園庭を有効に機 能させるとともにセキュリティーを確保するものとする。なお、別紙7(配置検討 図)は、配置を確定させるものではない。 (2)新保育園 延床面積※が警備員ボックス床面積と合わせて現保育園延床面積(403.61 ㎡)の 1.5 倍以内となるよう計画すること。 ※ 延床面積については、新築当初敷地内(従前と同一敷地内)での改築であり、都 市計画法第 29 条及び第 43 条の許可を受けずに行う工事計画であるため、従前の延 床面積の 1.5 倍以内とする。 -2- (3)付帯施設等 ア.警備員ボックス 親しみやすいデザインとし、雨風をしのげるものとする。 イ.駐車場 ・10 台程度とし、うち1台分は障がい者用駐車場とする。 ・環境に配慮し、利用しやすい形態とする。 ウ.駐輪場 自転車 10 台程度を駐輪できるものとする。 (4)前面道路(市道 262 号線) 保育園が面する範囲について有効幅員4.5メートル以上となるよう、園庭をセ ットバックし、道路状に整備する。 (5)工事用仮設通路 ・工事にあっては、工事用仮設通路を整備し、別紙8(仮設計画参考図)のとおり、 保育園関係動線と工事関係動線を分けて工事を進める。 ・工事完成後は現況に復すこと。 (6)現保育園(解体) ・構造規模については、別紙9(現保育園新築・増築設計図)による。 ・付属施設(遊具等)の撤去工事を含む。 第3 施設整備の要求水準 外壁、屋根、内壁、床など主要な仕上げについては、華美とならないようデザイン、 仕上げ等に十分配慮すること。 1.建築計画 (1)外観 ・周辺環境との調和を考慮した素材の検討やデザインの工夫を行うこと。 ・外装等の仕上げは、構造躯体の保護を考慮すること。 (2)構造・規模 ・構造については木造とし、2階建てとする。 ・木材の規格はJAS材またはJAS相当材とし、原則として、一般流通材で構造設 計を検討すること。 ・庇を有効に設置すること。 (3)動線 ・敷地入口から建物までの距離が長いため、快適にアクセスできる工夫を行うこと。 ・人と車の動線を分離し、安全な動線計画とすること。 ・給食車等のサービス動線を確保すること。 ・避難誘導や救助活動が容易な動線計画とする。 -3- (4)平面 ・平面計画及び階構成にあたっては、諸室の特性を把握し、利用者の利便性、快適性、 安全性、防災性、遮音性などを考慮し、適切に配置すること。 ・保育児童人数の変更に対応できるように計画すること。オープンスペースにおける 可動型家具間仕切り案等も検討可能とする。 (5)仕上げ ・各室の用途・機能に応じ、耐久性、メンテナンスの容易さに配慮すること。 ・各室の用途・機能に応じ、断熱、吸音材等の採用を十分検討すること。 ・乳児室においては、その直上階からの騒音及び振動に特段の配慮を行うこと。 ・快適で明るい施設となるよう、色彩計画に十分配慮すること。 ・気密性を確保するとともに、内部結露が発生しないよう仕上げ及び材料等を検討す ること。 (6)安全・防災・防犯 ・火災等の災害時には、容易かつ安全に避難することができる計画とすること。 ・バルコニー、階段等については、落下防止に配慮した計画とすること。 ・建具等のガラスについては原則として強化ガラスとし、安全面と環境面を考慮した 飛散・遮熱防止フィルムを設置すること。 ・緊急車両の動線や寄り付きに配慮すること。 ・AEDの設置スペースを確保すること。 ・不審者の侵入を発見した際に、職員や園児等に速やかに知らせることができる設備 を設けること。 (7)外構 ア.敷地境界 セキュリティを確保するため、門扉及びフェンス(H=1.8m)にて囲うこと。 イ.植栽 周辺住宅への砂塵飛散防止及び音の低減を踏まえた樹種の選定及び配置計画と する。 ウ.その他 ・敷地内雨水排水は、管きょ等により敷地内浸透処理とする。 ・歩行者の安全のため、照明設備を適所に配置する。 ・施設サインを道路に面して1か所、建物外壁面に1か所設置する。 ・市旗等を掲揚するための旗竿(H=5m程度)を1本配置する。 ・現保育園解体工事及び前面道路後退に伴う園庭整備及び道路状整備を行う。 ・現状と同規模程度のプールを整備する。 ・遊具は、滑り台(踊場の高さ H=1.5m程度)1基、ジャングルジム(5画6段 程度)1 基、ブランコ(2人用程度、安全柵を含む)1基、鉄棒(3段程度)1 基、砂場(2m×4m程度)程度を設置する。 ・道路に面してお知らせ掲示板を設置する。 ・既設の一時避難場所看板は撤去再設置とする。 -4- 2.諸室計画 (1)各諸室の要求水準 ・必要諸室及び設備等については、別紙 10(諸室構成表)及び下記項目による。 ・乳児室及び保育室には、個別ロッカー及び午睡用布団収納庫を設けること。なお、 ロッカー及び布団収納庫については、固定(造り付け)又は可動の形態を問わない。 ・保育室は間仕切り壁で区画する必要は特になく、可動壁又は可動収納家具でオープ ンスペースを仕切る形式でも良い。 ・乳児室は床暖房を整備する。 ・簡易な医療コーナーを設けること。 ・調理室の給食数は 120 人対応とし、厨房機器を有効に整備する。なお、別紙 11(厨 房機器リスト(案) )は、機器を確定するものではない。 ・2階に保育室を設ける場合はダムウェータを使って配膳する。 ・沐浴室にはシャワーブース及びトイレを設置する。 ・保育用トイレの便器数は、最低基準として、男子 20 人につき大便器及び小便器 1 以 上、女子 20 人につき 1 以上を設けることとし、余裕のある数量設定を行うこと。 ・トイレの床は乾式とする。 ・保育児童の発表、展示等、多様な使い方ができるよう、壁面の仕上げ及びピクチャ ーレールの設置等の工夫を検討する。 ・各室にサインを設けること。 ・保育園及び調理室内に、ごみの一時保管場所を設けること。また、生ごみの減量化 のため屋外に生ごみ処理機を別途設置するが、配置について提案すること。 ・ごみ置き場は、リサイクルや分別収集に配慮し、適切な規模とすること。また、収 集車動線などを考慮し配置すること。 ・洗濯機を適所に1台設置する。 ・外用手足洗い場を設置する。 ・下足入れは、園児、職員、来客用を設ける。 (2)警備員ボックスの要求水準 ・出入り口を監視できる位置に配置し、警備員が一人座れる程度の広さを確保のうえ、 保育園と通信できる環境を整備する。 3.電気設備計画 ・照明設備は、適正な照度、照度分布、グレア規制、演色性等を確保し、原則として、 長寿命、高効率等を考慮し、LED照明を採用する。 ・照明設備の点滅区分は、適切に細分し、不必要部分の消灯ができるようにする。トイ レに関しては、人感センサー方式とし、消費電力の低減に努める。 ・屋外照明設備は、本施設の防犯、安全性等を考慮し、点滅方式はタイマー(ソーラー タイマー及びプログラムタイマー)及び自動点滅器によるものとする。 ・コンセント設備は、業務内容及び執務環境を考慮し、適切な数量を適切な位置に配置 する。供給する電圧、電流及び相数並びに使用環境に応じた形式とする。 -5- ・分電盤等は、高温多湿の場所を避け、保守・点検が容易な場所に配置し、幹線及び分 岐の配線を行うことが容易で、かつ保全性及び拡張性を考慮する。 ・プルボックス及びハンドホールは、適切な場所に適切な大きさで設置する。 ・構内線路に用いる電線及びケーブルは、使用電圧、用途等に適した種別を選定して、 設置状況に応じたものとする。原則として、エコ電線及びエコケーブルを採用する。 ・構内情報通信網設備は、必要な業務システムの利用形態を把握し、ネットワークを適 切に設定するものとする。本工事対象は、構内配線、配線器具及び屋外引込用予備配 管とし、通信事業者による引込及び機器類は工事対象外とする。 ・構内交換設備は、必要な通信機能を確保できるものとする。原則建物内は、電話機に よるやりとりとする。本工事対象は、構内配線、配線器具及び屋外引込用予備配管と し、通信事業者による引込及び機器類は工事対象外とする。 ・拡声設備は、必要な音声等の提供が可能なものとする。非常放送装置を設置する場合 は、非常放送と一般放送の兼用形とし、屋外放送設備も設ける。増幅器に接続する機 器は適切に選定することとする。 ・インターホン及びトイレ等呼出装置は、必要に応じて、適切な機種の選定及び配置を 行うものとする。 ・テレビ共同受信設備は、必要なテレビ放送の提供が可能なものとする。原則として、 UHF(地上波デジタル)アンテナを設置する。 ・防犯カメラ設備は、必要な映像の提供が可能なものとし、原則としてネットワーク伝 送方式とする。正門及び建物玄関ほか園庭等の死角がないよう適所に設置し、事務室 にモニター及び録画装置を設置する。 ・防犯入退室設備は、適切なセキュリティレベルを確保するものとする。原則として、 委託機械警備を導入する。本工事対象は、構内配線用予備配管とする。 4.機械設備計画 ・空気調和方式は、施設の用途、規模、熱負荷傾向、運転時間等を考慮して選定する。 ゾーニングに関しては、温湿度条件、使用時間帯、用途、負荷傾向、階層、方位等を 考慮して選定する。形式に関しては、ゾーニング、設置スペース、効率等を考慮して 選定する。各所での個別制御を原則とし、事務室には集中管理リモコンを設けること とする。 ・換気設備は建築物全体の風量バランスを考慮して、空気調和設備と調和のとれたもの とする。換気量は、換気対象室の用途及び換気対象要因に基づき算定する。 ・排煙設備は、関係法令によるものとし、排煙方式は、原則、自然排煙とする。ただし、 自然排煙が困難な場合は、機械排煙とする。 ・空気調和設備用配管及びダクト設備は、最も合理的な経路となるよう考慮して選定す る。 ・衛生器具、水栓等の形式は、用途、節水効果、設置場所、利用者の利便性を考慮して 選定する。 -6- ・給水設備は、施設の規模、用途等に応じて、必要となる給水量を確保する。逆流、逆 サイホン及びウォーターハンマーを防止する措置を講じる。適切な系統分けを行い、 節水対策を講じる。給水方式は、原則として受水タンク方式とするが、給水本管の圧 力が十分な場合は、水道直結方式とする。 ・給湯設備は、エネルギー効率の高い機器を選定し、配管及びタンク類には熱損失を防 止する措置を講じる等、省エネルギーを考慮する。逆流及び逆サイホンを防止する措 置を講じる。適切な系統分けを行い、やけど防止のために必要な措置も講じる。水の 温度上昇に伴う膨張による配管及び機器類の破損を防止するために、膨張タンク、逃 し弁等の安全装置を設ける。給湯方式は、湯の用途、使用量等を考慮して選定する。 ・排水・通気設備は、衛生上の支障がない場合は、合流式とする。屋内の排水管及び雨 水排水管を屋外排水管に接続する場合は、桝を介して行う。冷水器、冷蔵庫の排水は、 逆流汚染を防止するため、間接排水とする。通気は、排水に伴う配管内の空気の流動 を円滑にし、自己サイホン、誘導サイホン等によるトラップの破封を防止するように 設ける。 ・配管工事は、操作しやすい箇所に仕切弁を設ける等、適切に行うこと。機械設備工事 で使用する配管に関しては、適切な口径及び材質とする。 ・上水道の引込口径の変更や下水道の公桝深さの変更が生じる場合は、本工事対象とす る。 ・消火器ボックスは原則として壁埋め込みとする。 5.解体計画 ・騒音及び振動を低減する工法等を採用する。 ・事前にアスベスト含有建材の調査(現地調査、分析調査等)を行い、含有建材がある 場合は、関係法令に基づき適切に処理すること。なお、設計提案時においては、現保 育園の屋根瓦及び軒天材をアスベスト含有建材(成形材)レベル3とみなして検討す ること。 第4 設計に関する要求水準 1.業務の対象 選定事業者は、本要求水準の「第2 2 整備対象施設概要」に示す工事に係る設計 業務、事前調査、申請業務等を行うこと。 2.設計業務基本方針 別紙 12(設計業務基本方針)を参照すること。 3.業務の内容 別紙 13(設計業務委託特記事項)を参照すること。 -7- 第5 工事監理に関する要求水準 1.業務の対象 選定事業者は、設計図書に基づく本施設の建設工事に関する工事監理業務を行うこと。 2.業務の内容 別紙 14(工事監理業務委託特記事項)を参照すること。 第6 工事に関する要求水準 1.業務の対象 選定事業者は、設計図書に基づく本施設の建設工事を行うこと。 2.業務の内容 別紙 15(工事特記事項)を参照すること。 第7 その他 1.事業スケジュール 別紙 16(事業スケジュール(案))を参照すること。 2.ISO 別紙 17(配慮すべき環境要素)を参照すること。 -8-
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