平成 28 年度 2 学期始業式あいさつ オリンピックとパラリンピック 今年の

校長だより第 36 号 平成 28 年 8 月 25 日
平成 28 年度 2 学期始業式あいさつ
オリンピックとパラリンピック
今年の夏は、
「2016 情熱疾走 中国総体」がここ中国地区で開催され、世界的なスポーツの
祭典であるオリンピックがリオデジャネイロで行われました。高校野球も作新学院の優勝で幕を閉じ、
この夏に行われた多くのスポーツ大会が終了しています。リオオリンピックでは日本人選手の活躍が
毎日のように伝えられ、獲得メダル数は過去最高という輝かしい成果を残しています。
リオオリンピックは 8 月 22 日の閉会式を持って終わりましたが、この閉会式をニュースで見てい
て少し考えることがありましたので、
今日は皆さんとともに考えてみたいと思います。私が、
「おや!」
と思ったのは、聖火が閉会式で消されたことです。オリンピックの後にパラリンピックが開催されま
す。
「パラリンピックがあるのに何で聖火を消しちゃうの?」と思ったのです。そこで、オリンピッ
クとパラリンピックについて少し調べてみました。
オリンピックとは古代ギリシャの祭典を起源とする各種スポーツの国際総合大会で夏季オリンピ
ックと冬季オリンピックがあり、それぞれ 4 年に 1 回開催されます。これに対してパラリンピック
は国際的な障害者総合スポーツ大会で、障がいがある人を対象として各種競技が行われます。その起
源は、1948 年ロンドンオリンピックの開会式と同じ日に、戦争で負傷した兵士たちが病院内で行っ
た競技大会とされているようです。その後、国際パラリンピック委員会が発足し、オリンピックとの
関係が強化されていきます。そして、2000 年のシドニーオリンピック以降、オリンピック開催都市
で、オリンピックに引き続いてパラリンピックを開催することが正式に義務化された経緯があるよう
です。ですから、オリンピックとパラリンピックを同じ都市で実施するようになったのは今の 3 年
生が生まれた頃からだということです。
そして、大会期間中平和のシンボルとして灯される聖火は、オリンピックの発祥地ギリシャで採火
することが決まっているオリンピックに対して、パラリンピックは開催都市が独自に採火地を決める
ようです。
聖火は、ギリシャで採火したものをリレーしてリオに送り、聖火台に灯し、オリンピックが終わっ
たら消し、オリンピックが終了する。リオのどこかで採火したものをリレーし、聖火台に灯し、パラ
リンピックを始めるといった感じになるのでしょうか。体に障がいがあるなしにかかわらず、スポー
ツの世界大会なのですから、オリンピックの発祥地であるギリシャで採火したものを使えばいいのに、
とか、オリンピックの聖火ランナーに障がいのある人も一緒になって伝えて点火し、オリンピックの
聖火をパラリンピックに引き継ぐということはできないのか、オリンピックとパラリンピックが別物
ではなく、同じスポーツの祭典としてできないものだろうかなどと、閉会式で聖火の炎が消えるのを
見ながら考えました。
皆さんどう思いますか。
話はかわりますが、この夏休み期間中から 3 年生を中心に準備を進めてきた体育祭が 1 週間後に
行われます。オリンピック・パラリンピック同様、本校版スポーツの祭典です。これまで努力してき
たことの集大成として、生徒会を中心に各組で協力しながら、いい体育祭を創ってください。そして
今学期は、収穫祭、2 年生のインターンシップ、部活動では新人戦、3 年生は進路決定と多くの重要
な活動が行われます。これらの取組をとおして自分を鍛えてください。そして、仲間と協力しながら
向上していくことでチーム松農としての力を更に伸ばしてください。そのために、言葉の持つ力を再
認識し、自分の周りの人たちに対して、いい言葉、優しい言葉、励ます言葉がかけられるよう日頃か
ら意識して行動してほしいと思います。
みんなで今学期もいろんなことに挑戦していきましょう。