瑞浪市公共施設における受動喫煙防止対策のためのガイドライン

瑞浪市公共施設における受動喫煙防止対策のためのガイドライン
平成 28 年 8 月 2 日策定
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制定の趣旨
喫煙は、肺がんをはじめ、生活習慣病等多くの疾患の危険因子であることか
ら、受動喫煙防止による喫煙対策を進めていくことは、市民の健康保持を図る
ために重要な課題の一つである。
平成28年度からスタートした「瑞浪市健康づくり計画 みずなみ健康21
(第2次)」における喫煙対策分野においても「地区公民館・集会所の分煙の
徹底100%」を目標に掲げ、受動喫煙防止対策を推進している。
厚生労働省健康局長通知(平成 27 年 6 月 2 日付け「受動喫煙防止対策につ
いて」の一部改正について)では「今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性
として、多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙で
あるべきである。一方で、全面禁煙が極めて困難な場合等においては、当面、
施設の態様や利用者のニーズに応じた適切な受動喫煙防止対策を進めること
とする。」とあることから、市が管理する各種の公共施設(庁舎、公民館、学
校、建物をもたない施設、指定管理施設等)において、施設管理者が自発的か
つ積極的に受動喫煙防止対策に取り組むため本ガイドラインを策定するもの
である。
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受動喫煙防止対策の基本的方針
(1)敷地内全面禁煙
ア、原則として、市公共施設敷地内(建物又は施設内を含む)については、
全面禁煙とする。
各公共施設の管理者(以下「施設管理者」という。)は、市民及び利用
者(職員含む。)
(以下「市民等」という。)に対し禁煙である旨の標示をし、
理解と協力を得るとともに本ガイドラインに沿った措置が徹底されるよう
努めなければならない。
※建物又は施設内とは…健康増進法第 25 条及び労働安全衛生法第 68 条の 2 条文中
の「室内又はこれに準ずる環境」をいう。
(以下「建物内等」という。)
(2)敷地内分煙
ア、特別な事情がある場合又は直ちに全面禁煙が困難である場合に限り、施
設管理者は(1)の規定にかかわらず、当面の間、別紙①の要件を満たす
屋外の喫煙所等を設置又は指定(以下「設置等」という。)することで敷地
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内分煙とすることができる。
ただし、主として子どもや妊婦が利用する施設については、理由の如何を
問わず、屋外喫煙所又は喫煙場所(以下「喫煙所等」という。)を設けるこ
とはできない。
※主として子どもや妊婦が利用する施設とは…厚生労働省健康局長通知(平成
22 年 2 月 25 日付け健発 0225 第 2 号の 3)による。具体的には、学校、幼児園、
保健センター等をいう。
イ、上記アの規定により喫煙所等を設置する施設管理者は、市民等に対し喫
煙所等の場 所を明確に標示し、喫煙所等を利用しない市民、特に子ども
や妊婦が立ち入らないように啓発するなど、敷地内分煙の徹底と適切な受
動喫煙防止対策をとるよう管理しなければならない。
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ガイドラインによる見直し完了期限
平成29年3月31日までを期限として、ガイドラインによる見直しを実施し
なければならない。ただし、早期に見直しが可能な施設についてはできる限り速
やかに実施するものとする。
*このガイドラインでは、受動喫煙防止対策の種類を次のとおりとする。
受動喫煙防
種類
内容
止効果
建物内等を含む敷地内において全
(1)敷地内全面禁煙 域で喫煙を禁止する。
高い
喫煙所、喫煙場所を一切設けない。
(2)敷地内分煙
建物内等を禁煙にし、ガイドライ
ンに基づいた屋外喫煙所又は喫煙
場所を設ける。
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低い
別紙①
屋外に喫煙所等を設置等する場合の設置基準等
ガイドライン2(2)-アの規定により屋外に喫煙所等を設置等する場合においては、
下記の基準等に沿って適切に設置及び管理をしなければならない。
1、設置位置
次の事項のいずれも満たす位置に設置等すること。
①建物出入口、窓、人の往来が多い通路・区域から 7m以内の区域を屋外禁煙区域と
して設定し、当該区域からできる限り離した位置に設置等すること。
②建物の構造や配置により風向きが安定している場所では建物出入口等からみて風
下側へ設置等すること。
<屋外禁煙区域>
出入口から7m
窓から7m
出入口
出入口
建物内全面禁煙
窓
出入口
通路
出入口から7m
通路
通路から7m
通路から7m
屋外禁煙区域
出入口
出入口
建物内全面禁煙
*7mの根拠…たばこの煙のにおいと発がん性物
質は最低半径7m まで届くとされている“「屋外に
おける受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解
と提言」”より
2、喫煙所等の標示
次の事項について喫煙所出入口又は喫煙場所付近に標示すること。
①喫煙可能区域であること。
②同時喫煙可能人数の目安(設定した場合)に関すること。
③適切な使用方法に関すること。
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3、喫煙所の施設構造
喫煙所は、次の事項のいずれも満たす構造であること。
①内部の状況が外部から見える構造であること(火災予防対策、労務管理上)。
②天井(屋根)及び壁は排気装置の設置等、煙が喫煙所内部に滞留せず、天井に沿っ
て水平方向に拡散しない構造であること。
4、喫煙所の使用方法の周知
次の事項について、喫煙所の内部に表示すること。
①同時に喫煙可能な人数の目安を設定する場合は、それを遵守すること。
②喫煙所外で喫煙しないこと。
③喫煙終了後は速やかに火を消すこと。
④喫煙所の清掃中やメンテナンス中は喫煙しないこと。
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<ガイドライン策定の根拠となる法律及び通知等>
健康増進法
第5章
第2節 受動喫煙の防止
第 25 条
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官
公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する
者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わ
されることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならな
い。 (平成 26 年 6 月 13 日法律改正第 69 号)
労働安全衛生法
第7章 健康の保持増進のための措置
(受動喫煙の防止)
第 68 条の 2
事業者は、労働者の受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他
人のたばこの煙を吸わされることをいう。第71条第1項において同じ。)を防止する
ため、当該事業者及び事業場の実情に応じ適切な措置を講ずるよう努めるものとする。
(平成 27 年 6 月1日より施行)
<関係する通知文書等>
○厚生労働省健康局長通知
「受動喫煙防止対策について」の一部改正について(平成 22 年 2 月 22 日付け
2 号の 3 平成 27 年 6 月 2 日付け
健発 0225 第
健発 0602 第 2 号改正)
「…特に、屋外であっても子どもの利用が想定される公共的な空間では、受動喫煙防止のため
の配慮が必要である。」
○厚生労働省労働基準局長通知
労働安全衛生法の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令
等の施行について(外国登録製造時等検査機関等、受動喫煙の防止及び特別安全衛生改善計
画関係)
(平成 27 年 5 月 15 日付け基発 0515 第 1 号)
○厚生労働省労働基準局安全衛生部長通知
労働安全衛生法の一部を改正する法律に基づく職場の受動喫煙防止対策の実施について(平成
27 年 5 月 15 日付け基安発 0515 第 1 号)
○日本禁煙学会
屋外における受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解と提言(平成 18 年 3 月 25 日)
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