平成28年度松くい虫被害探査用航空写真撮影業務仕様書 1 趣 旨 この仕様書は、平成28年度松くい虫被害探査用航空写真撮影業務に係る委託業務に関し、 必要な事項を定め、もってこの業務の円滑な実施を図るものとする。 2 委託業務の内容 (1) 業務概要 ア デジタル航空写真撮影(RGB及び赤外線カラー、撮影解像度20cm以内) イ GNSS/IMU解析による位置情報の付与 ウ デジタルオルソ画像作成(簡易オルソ、RGBI画像及び赤外線カラー画像) エ オルソ画像をモザイク処理した全域画像の作成 オ 撮影画像からアカマツ枯損木を抽出し、位置情報を取得(別紙撮影位置図ブロックB) (2) 撮影区域等 ア 撮影区域は、別紙撮影位置図のとおりとする。 イ 撮影面積は、113km 2 とする。 (3) 撮影条件等 ア 撮影縮尺は、撮影基準面において1万分の1を標準とする。 イ 撮影写真の撮影解像度は、20cm以内とする。 ウ 撮影コースは直線とする。 エ 撮影高度は、等高度であるよう努めること。 オ 同一コースの隣接する写真相互の重複度は60パーセント、隣接するコース相互の重複度 は50パーセントを原則とする。ただし、地形の高低等によりやむを得ない場合には、前 者は55パーセント以上、後者は30パーセント以上とすることができる。 カ 撮影を実施する期間は、原則として、平成28年9月上旬から平成28年10月下旬までとす る。ただし、この間気象状態が良好でなく撮影に適さない場合もしくは何らかの不可抗 力が発生し得る可能性がある場合は、委託者と協議のうえ調整するものとする。 キ 撮影は、気象状態が良好で、かつ、林況及び地況の判読に支障のない時刻であるものと する。 ク (4) ア 撮影する写真は、パンクロマティック画像、RGB、RGBI及び近赤外線画像とする。 写真画像処理等 航空機に搭載されたGNSS/IMU装置の観測データ及び地上観測点で取得したデ ータを用いて解析を行い、デジタルオルソ画像及び数値図化等に必要な外部標定要素を 求めるものとする。 イ 撮影した写真は、外部標定要素(航空機の位置姿勢情報)および、グリッドデータ(数 値標高モデル(DEM))を用いて、デジタルオルソ画像(簡易オルソ)を作成する。 ウ デジタルオルソ画像の地上解像度は20cm以内とする。 エ オルソ化した画像をモザイク処理した全域画像を作成する。 オ 赤外線カラー画像は、アカマツ枯死木の判読がしやすいよう、色調を補正するものとし、 その補正内容については、別途打合せするものとする。 カ 別紙撮影位置図ブロックBの撮影画像からアカマツ枯損木を画像処理により抽出し、位 置情報(座標値)を取得するものとする。画像処理の方法は、アカマツ枯損木の抽出に 適したものとし、画像処理の方法及び微小領域が発生した場合の取り扱いについては、 発注者と協議するものとする。 キ 作成した画像データは、ハードディスク(1TB)に、TIFFもしくはIMG形式の 画像ファイルとして収納するものとする。 3 成果品の提出 (1) デジタルオルソ画像データファイル一式 (2) モザイク処理した全域画像データファイル一式 (3) アカマツ枯損木位置情報(座標値)抽出データファイル一式 (4) 実施状況を確認できる写真を添付した撮影記録簿等(任意様式) (5) その他委託者と受託者が協議の上、必要とみとめられるもの 4 その他 (1) 業務打合せ 業務を円滑に進めるため、受託者は事前に委託者と業務に係る打合せを行うものとする。 (2) 協議事項 この仕様書に定めるもののほか、委託業務について必要な事項は、委託者と受託者が 協議して定めるものとする。
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