参考資料3 びんご圏域ビジョン策定業務に係る 基礎調査報告書(抜粋) 2015 年(平成 27 年)2 月 1 住民アンケート調査 1.調査概要 (1)調査の目的 備後圏域の一体的な発展に向け,住民の行政施策等への満足度や意識などを把握し,備後圏域の成 長戦略(ビジョン)の策定に反映するとともに,効果的な施策の具体的な検討に資することを目的に 行う。 (2)調査対象・調査方法 ア 対象 備後圏域の6市2町に住民登録されている 20 歳以上の住民(無作為抽出) 合計 5,000 人(男女比 1:1) *内訳は右表の通り。 図表3-1 対象者(居住地別) 市町村名 人数 500人 700人 2,000人 400人 300人 250人 450人 400人 5,000人 三原市 尾道市 福山市 府中市 世羅町 神石高原町 笠岡市 井原市 合計 イ 調査方法 郵送による調査票の配布・回収を行う。 ウ 調査時期 2014 年(平成 26 年)9 月 26 日~10 月 10 日 エ 回答率 2014 年(平成 26 年)10 月 27 日現在 回答数:1,789 人 回答率:35.8% 図表3-2 対象者数 回答数 回答数 全体 5,000 1,789 三原市 500 174 尾道市 700 255 福山市 2,000 673 府中市 400 135 世羅町 300 114 神石高原町 250 106 笠岡市 450 160 井原市 400 151 不明 21 (注)構成比には不明を含めない 2 回答率 (単位:人,%) 構成比 35.8 34.8 36.4 33.7 33.8 38.0 42.4 35.6 37.8 - 100.0 9.8 14.4 38.1 7.6 6.4 6.0 9.0 8.5 - ○広域的な行政(市町の連携)で必要なこと 【全体総括】 備後圏域が一体的に発展していくため,また住民の暮らしに係る課題を解決するために,進める必 要がある広域的な行政(市町の連携)として,以下の項目が重視されていると考えられる。 ○医療(救急医療,高度医療など)の充実 ○福祉(高齢者・障がい者福祉など)の充実 ○観光の振興 ○企業誘致の推進 ○出産・子育て支援の充実 図表 必要となる広域的な行政(市町の連携) (%) 0 医療(救急医療,高度医療など)の充実 福祉(高齢者・障がい者福祉など)の充実 観光の振興 企業誘致の推進 出産・子育て支援の充実 バス・鉄道などの公共交通の利便性向上 学校教育(小・中・高等学校など)の充実 環境保全(海・河川・森林など)の推進 中小・ベンチャー企業の支援 国道・県道などの整備,利用促進 消防・救急・防災体制の充実 文化・スポーツの振興 廃棄物処理(ごみ処理,リサイクルなど)の推進 公共施設の共同利用 企業間連携の促進,産業集積の形成・強化 産学官連携,大学・研究機関の連携の促進 女性の社会進出の促進 住民自治(コミュニティ運営)の支援 高速道路などの整備,利用促進 空港の利用促進 港湾の整備,利用促進 その他 20 40 60 80 60.6 39.4 36.3 34.2 32.0 28.6 25.8 24.7 22.7 22.2 21.9 18.5 16.0 15.7 n=1,696 14.4 10.1 9.8 9.3 5.8 3.9 2.7 1.2 3 ○高次の都市機能の集積,結びつきやネットワークの強化に係る施策等 【全体総括】 「市町をまたぐ広域的な公共交通サービスの提供」 ,「市街地中心部等の遊休地の有効活用」, 「幹 線道路等の整備・代替路線の選択の可能性」は重要性が高く,満足度が低いことから,最優先改善 施策と位置付けられる。 図表 行政施策等の満足度・重要性 (高次の都市機能の集積,結びつきやネットワークの強化に係る施策等) 満足度高 満足度DI(%ポイント) 10 0 情報化社会に対応したICT インフラの整備・提供 直売所の設置,地域産品の 広域流通等の取組 -10 幹線道路等の整備・代替 路線の選択可能性 共同研究,委託研究等によ る大学との連携 市町をまたぐ広域的な公共 サービスの提供 高等教育機関や各種研究機関等との連携・環境整備 -30 重点維持分野 優先改善分野 重要サポート分野 -20 救急医療等の高度な医療 サービスの提供 利便性の良い物流・産業団地の整備 最優先改善分野 -40 市街地中心部等の遊休地の有効活用 満足度低 -50 0 10 20 30 40 50 60 重要性低 70 80 重要性DI(%ポイント) 重要性高 現状の満足度をDI値でみると,すべての項目がマイナスとなり,特に「市街地中心部等の遊休 地の有効活用」(-38.2%ポイント), 「市町をまたぐ広域的な公共交通サービスの提供」(-26.3%ポ イント) , 「幹線道路等の整備・代替路線の選択可能性」(-22.4%ポイント)等の項目が低くなって おり,拠点・公共交通に関連する項目の満足度が低いことがわかる。 施策の重要性では, 「救急医療等の高度な医療サービスの提供」(69.8%ポイント)が最も高く,次 いで, 「市町をまたぐ広域的な公共交通サービスの提供」(61.7%ポイント), 「市街地中心部等の遊 休地の有効活用」(59.0%ポイント)等となっており,高度な医療サービスや公共交通サービスに関 連する施策を重要と考えている事業所が多い。 4 図表 現状の満足度 (高次の都市機能の集積,結びつきやネットワークの強化に係る施策等) (%ポイント) -50 -40 -30 -20 -10 救急医療等の高度な医療サービスの提供 満足度高 0 -6.4 直売所の設置,地域産品の広域流通等の取組 -10.5 共同研究,委託研究等による大学との連携 -13.2 情報化社会に対応したICTインフラの整備・提供 -16.3 利便性の良い物流・産業団地の整備 -18.6 高等教育機関や各種研究機関等との連携・環境整備 -19.2 幹線道路等の整備・代替路線の選択可能性 -22.4 市町をまたぐ広域的な公共サービスの提供 -26.3 市街地中心部等の遊休地の有効活用 満足度低 -38.2 n=550 図表 施策の重要性 (高次の都市機能の集積,結びつきやネットワークの強化に係る施策等) (%ポイント) 0 20 40 60 重要性高 80 救急医療等の高度な医療サービスの提供 69.8 市町をまたぐ広域的な公共サービスの提供 61.7 市街地中心部等の遊休地の有効活用 59.0 幹線道路等の整備・代替路線の選択可能性 57.5 情報化社会に対応したICTインフラの整備・提供 52.9 利便性の良い物流・産業団地の整備 52.1 高等教育機関や各種研究機関等との連携・環境整備 49.6 共同研究,委託研究等による大学との連携 41.4 直売所の設置,地域産品の広域流通等の取組 n=545 39.7 重要性低 5 【各項目】 各項目別の現状の満足度,施策の重要性についての回答状況は,以下の通り。 (ア)救急医療等の高度な医療サービスの提供 現在の満足度:圏域全体では「満足・どちらかと言えば満足」 (20.9%)が「不満・どちらかと言え ば不満」 (27.3%)を下回り,現状の満足度のDI値は-6.4%ポイントとなった。 産業別では,第三次産業(-5.7%ポイント),第二次産業(-8.3%ポイント),第一次産業(-16.7% ポイント)の順で,いずれの産業もマイナスとなっている。 施策の重要性:圏域全体では「極めて重要・ある程度重要」 (72.5%)が「あまり重要でない・重要 性はない」 (2.7%)を上回り,施策の重要性のDI値は 69.8%ポイントとなった。 産業別では,第三次産業(70.8%ポイント),第二次産業(68.4%ポイント),第一次産業(33.3% ポイント)の順に重要性が高いと考えている。 図表4-63 現状の満足度 図表4-64 (%) 業種 満足である どちらでもない 0.9 重要性はない 5.8 10 24.8 あまり重要でない 21.5 0 38.0 どちらでもない 51.8 不満である 業種 34.5 ある程度重要である 19.1 どちらかと言えば不満である 20 (%) 極めて重要である 1.8 どちらかと言えば満足 施策の重要性 30 40 50 1.8 0 60 6 10 20 30 40
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