介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業) 通所型サービス事業 説明資料 本資料は、白岡市が平成29年4月から実施予定である、介護予防・日常生活支援総合事 業の通所型サービスに係る指針等を示したものです。内容は、今後変更も予想されますの でご留意ください。 平成28年6月作成 白岡市高齢介護課地域支援担当 ~ 目 次 ~ Ⅰ 総 合 事 業 に つ い て ・ ・ ・ P1~P7 Ⅱ 通所型サービスについて(概要) ・ ・ ・ P8~P9 Ⅲ 通所型サービスの基準について ・ ・ ・ P10~P21 Ⅳ 報 酬 請 求 に つ い て ・ ・ ・ P22~P31 Ⅴ 事業所の指定について ・ ・ ・ P32~P33 Ⅵ 利用者との契約等について ・ ・ ・ P34~P35 Ⅶ 総合事業の実施における留意点(まとめ) ・ ・ P36 1 Ⅰ 総 合 事 業 に つ い て 趣 旨 地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実 することにより、地域支え合いの体制づくりを推進し、要支援者等に対する効 果的かつ効率的な支援を可能にすることを目指すものである。 基本的な考え方 ① 総合事業は地域包括ケアシステムの構築に向けての重要な政策であり、介護保険制度上の 市町村が行う地域支援事業の一つに位置付けられる。 ② 現行相当のサービスだけでなく、基準を緩和したサービス又は、住民主体で実施されている 地域資源(サロン・老人クラブ・ボランティア)をサービスの選択肢に加えていくことにより要支 援者等の選択肢を充実させていく。 ③ 要支援者等の自立支援に向けたケアマネジメントを共通の目的とし、サービス重視ではなく、 有する能力に応じた柔軟な支援を行っていく。 ④ 要支援者等が地域における役目・生きがいを見出すことで、高齢者の社会参加の推進となり、 もって地域との繋がりを維持しながらの効果的な介護予防へと繋げていく。 構 2 成 ○ 介護予防・生活支援サービス事業 要支援者等へ訪問・通所型サービス及び生活支援サービスを介護予防ケアマネジメント を通じて提供する。 ○ 一般介護予防事業 第1号被保険者すべての者を対象に体操教室等の介護予防を行っていく。 ○ 財源構成 介護保険制度の中に位置付けられた事業であり、公費投入割合の財源構成は変わらない。 <総合事業移行前> 介護給付 <総合事業移行後> 介護給付 【財源構成】 国 25% 県 12.5% 市 12.5% 1号保険料 22% 2号保険料 28% 通所看護・福祉用具等 介護予防給付 地 域 支 援 事 業 通所介護・通所介護 介護予防事業 ○ 二次予防事業 ○ 一次予防事業 介護予防給付 介護予防・日常生活支援総合事業 ○ 介護予防・生活支援サービス事業 ・ 訪問型サービス ・ 通所型サービス ・ 生活支援サービス ・ 介護予防ケアマネジメント ○ 一般介護予防 地 域 支 援 事 業 3 総 合 事 業 メ ニュ ー 現在のサービス を継承するもの 通所型サービス ○通所介護(相当サービス) 従来の予防サービスと同様の基準・内容で実施。 ○通所型サービスA(緩和した基準によるサービス) 従来の予防サービスの基準や内容を緩和したサービスを事業者指定 の方法により実施。費用も廉価に設定。 ●通所型サービスB(住民主体による支援) 地域にあるサロン・老人クラブ・ボランティアグループ等の住民主体 の団体を資源とし、支え合いの仕組づくりによりサービスとして実施。 ○高額介護予防 サービス費相当事業 ○高額医療合算 介護予防サービス費 相当事業 ●配食サービス ○通所型サービスC(短期集中予防サービス) 旧二次予防対象者向け介護予防事業に相当するサービス。専門職 により3か月程度の期間で機能訓練を行う。委託により実施予定。 介護予防ケアマネジメント 一般介護予防事業 介護予防支援に相当するサービスで、地域包括支援セ ンターが実施。居宅介護支援事業所への委託可。 第一号被保険者の全ての者を対象と した介護予防事業を行う。 ○介護予防ケアマネジメントA 介護予防支援と同様 ●介護予防ケアマネジメントB 基準を緩和したもの ●介護予防ケアマネジメントC 初回のみ作成 ○筋力向上トレーニング ○健だま教室 ※ ○=実施予定 ●=今後拡充予定。 4 総合事業の流れ(申請~サービス利用) ① ② ③ 更新時に事業対象者及び要支援 1・2で通所介護、通所介護の みを利用していて、今後も同様 のサービスを希望する方 新規でサービスを利用する方 要介護・要支援認定の更新を迎えた方 のうち、右枠の対象にならない方 第2号被保険者 要介護認定 要介護 1~5 要支援1 要支援2 基本チェックリスト 該当 非該当 非該当 訪問介護・通所介護 のみを希望の方 居宅介護支援 介護サービス 介護予防支援 予防サービス 介護予防ケアマネジメント 総合事業 (介護予防・生活支援サービス) 総合事業 (一般介護予防) 5 総合事業への移行時期について 1.既に認定を受けているかたは、更新時のタイミングで移行 総合事業への移行においては、その円滑な移行を図るため総合事業開始時点以降も、既に要支援認定 を受けているかたについて、その認定有効期間までは予防給付を受けられます。要支援認定者の有効 期間が最長1年に設定されているため、総合事業開始から1年ですべての要支援者が総合事業に移行 されます。 2.新規利用者は、移行後から随時、総合事業利用開始となる 新規利用者は要支援認定を受けた後、総合事業サービスのみを利用する場合に、随時移行となります。 また、申請後に非該当となったかたが、チェックリストを実施し、該当した場合も同様に随時移行となります。 3.住所地特例対象者の総合事業への移行について 住所地特例者が円滑にサービスを利用することができるよう、施設所在地市町村の状況に合わせて、 サービスを利用できることとします。そのため、住所地特例者においては受けることができるサービスが 異なることがあります。 6 住所地特例対象者に対して提供されるサービス 保険者市町村 施設所在地市町村 利用できるサービス 1 給付 給付 給付 2 給付 総合事業 総合事業 3 総合事業 給付 給付 4 総合事業 総合事業 総合事業 ≪留 意 事 項≫ 総合事業が地域支援事業であるため、施設所在地市町村の地域包括支援センター等が サービス利用の窓口となります。住所地特例者の介護予防ケアマネジメントの届け出は、 白岡市へ提出してください。 7 総合事業への移行時期(イメージ図) H28.10.1 (例)認定有効期間 H29.3.31 予 防 (例)新規利用者 H29.6月~ H29.6.1 給 付 H29.10.1 総合事業 合 (例)認定有効期間 H29.9.30 (例)認定有効期間 H28.9.30 総 H29.4.1 事 予防給付 総合事業 業 予防給付 開 総合事業 始 総合事業 ※ 仮に、H28.10.1を総合事業開始月とした場合のイメージです。 Ⅱ 通所型サービスについて(概要) 通所介護(相当サービス)について ○従来の介護予防通所介護の基準(人員・設備・運営)と同一として実施する。 ○サービス内容についても、従来同様の内容で行うものとする。 ○報酬については、総合事業独自の請求コードを用意する。 通所型サービスAについて ○従来の介護予防通所介護の基準(人員・設備・運営)を緩和して実施する通所介護サービス。 ○人員の基準を緩和することで多様な雇用形態が可能となる。専門職でなくても対応 ができるものとする。 ○提供時間は、短時間型(3時間以上5時間未満)と通常型(5時間以上)を設定。 ○提供場所は、サービスAの基準を順守できれば指定はない。 ○サービス内容は、地域のサロンのようなものを想定し、他者との交流(談話・レク リエーション・軽運動等)をメインに行う。 入浴・排泄・食事等の介助は行わず、送迎についても想定しないものとする。 ※但し、入浴・送迎については、別に算定コード(加算)を設ける。 ○基準を順守できていれば、事業所独自のサービスを設けても構わない。 ○報酬については、通所介護より廉価で設定し、総合事業独自の請求コードを用意する。 8 9 通所型サービスAについて 通所型サービスAの必要性 ○白岡市の全要支援者(サービス利用者)230名(27年11月時点)中、介護予防 通所介護の利用者は、約4割の96名となっている。 ○計画表に記載してある内容から、他者との交流目的が45%・運動目的が34%・リハビリ 目的が18%・その他(入浴目的)が3%となっている。 ○専門的なリハビリ等が必要であれば機能訓練指導員を配置している通所介護の利用が 適切であるが、運動(軽運動)や交流であればサロン相当のサービスで十分に補える と考えられる。 機能向上を目的とする リハビリ 25人(18%) 機能維持を目的とする運動(軽 運動) 他者との交流やレクを 目的とする 47人(34%) 62人(45%) その他(入浴目的) 4人(3%) ※ 同一利用者の重複あり Ⅲ 通所型サービスの基準について 1 基準の性格 ○ 基準は、サービス事業がその目的を達成するために必要な最低限度の基準を定めたものであり、事業者 は、常にその事業の運営の向上に努めなければなりません。 ○ サービス事業を行う者又は行おうとする者が満たすべき基準等を満たさない場合には、サービス事業の 指定又は更新は受けられず、また、基準に違反することが明らかになった場合には、 ① 相当の期間を定めて基準を遵守するよう勧告を行う。 ② 相当の期間内に勧告に従わなかったときは、事業者名 ・ 勧告に至った経緯 ・当該勧告に対する 対応等を公表する。 ③ 正当な理由が無く、当該勧告に係る措置を取らなかったときは、相当の期限を定めて当該勧告に 係る措置を取るよう命令することができる。 ※③の命令をしたときは、事業者名や命令に至った経緯等を公示しなければなりません。 ④ 命令に従わない場合には、当該指定を取り消すこと、又は取消しを行う前に相当の期間を定めて 指定の全部若しくは一部の効力を停止することができます。 ○ 次に掲げる場合には、基準に従った適正な運営ができなくなったものとして、直ちに指定を取消すこと又 は指定の全部若しくは一部の効力を停止することができます。 ① 事業者が自己の利益を図るために基準を違反したとき ② 利用者の生命又は身体の安全に危害を及ぼすおそれがあるとき ③ その他①及び②に準ずる重大かつ明白な基準違反があったとき 10 2 人員基準について ※通所介護(相当サービス)に関しては、 従来の介護予防通所介護と同様とする。 (1) 管理者 ○ 管理者は、原則として専ら当該サービス事業に従事する常勤の者を1人以上配置しなければなりません。 ただし、以下の場合であって、管理業務に支障がないと認められる場合、他の職務を兼ねることができます。 ① 当該サービス事業の従事者としての職務に従事する場合 ② 当該サービス事業所と同一敷地内にある他の事業所、施設等の職務に従事する場合であって、特に 当該サービス事業所の管理業務に支障がないと認められる場合 (2) 従事者 ○ 通所型サービスAを行う事業所ごとに置くべき従事者の員数は、専らサービスの提供に従事する者を1人 以上の必要数を配置する。 ○ 利用者の数が15人を超える場合にあっては、利用者5名までごとに専従の従事者を1人加えるものとする。 ○ 従事者は、常勤である必要はありません。 11 12 人員基準の留意事項 通所型サービスと通所介護(介護給付)を同一実施する場合 ○ 通所介護(相当サービス)と通所介護(介護給付)を一体的に実施する場合は、通所介護(相当サービス) と要介護認定者の合算人数に対して、人員基準を満たし、通所型サービスAの利用者は単独で基準を満た すものとする。 【 例 】 ① 通所介護の利用者 6名 通所介護(相当サービス)の利用者 8名 通所型サービスAの利用者 8名 介護職員 1名以上 従事者 1名以上 ② 通所介護の利用者 9名 通所介護(相当サービス)の利用者 7名 通所型サービスAの利用者 8名 介護職員 2名以上 従事者 1名以上 ③ 通所介護の利用者 7名 通所介護(相当サービス)の利用者 5名 通所型サービスAの利用者 16名 介護職員 1名以上 従事者 2名以上 ④ 通所介護の利用者 10名 通所介護(相当サービス)の利用者 7名 通所型サービスAの利用者 15名 介護職員 2名以上 従事者 1名以上 13 3 設備基準について ※通所型サービス(相当サービス)に関しては、 従来の介護予防通所介護と同様とする。 設備及び備品 ○ 通所型サービスAの事業の運営を行うために必要なスペースを確保するほか、消火設備その他の非常 設備及び備品等を備えなければなりません。 4 運営基準について (1)内容及び手続の説明及び同意 ○ 通所型サービスの提供の開始に際しては、あらかじめ、利用者又はその家族に対し、運営規定の 概要、介護員等の勤務の体制、その他の利用者のサービスの選択に資すると認められる重要事 項を記した文書を交付して説明を行い、当該サービス提供の開始について利用者の同意を得な ければならない。 ○ サービス提供開始についての同意は、利用者及びサービス事業者双方を保護する観点から、書 面により確認することが望ましいです。 (2)運営に関する重要事項の制定 ○ 事業者は、事業所ごとに、次に掲げる事業の運営についての重要事項に関する規定を定めなければ なりません。 (1)事業所の名称及び所在地 (2)事業の目的及び運営の方針 (3)従事者の職種、員数及び職務の内容 (4)営業日及び営業時間 (5)利用定員 (6)サービスの内容及び利用料その他の費用の額 (7)通常の事業の実施地域 (8)緊急時等における対応方法 (9)その他運営に関する重要事項 (3)受給資格等の確認 ○ 事業者は、サービスの提供を求められた場合は、その者の提示する被保険者証によって、被保険者資 格、要支援認定の有無及び有効期間を確かめるものとする。 なお、要支援認定を受けていない場合は、事業対象者(チェックリスト該当者)であるかどうかを確認し ます。 14 15 (4)心身の状況等の把握 ○ 利用者に係る地域包括支援センターが開催するサービス担当者会議等を通じて、利用者の心 身の状況、その置かれている環境、他の保健医療サービス又は福祉サービスの利用状況等の 把握に努めなければなりません。 (5)ケアプランに沿ったサービスの提供 ○ 地域包括支援センター等が作成したケアプランに沿って、サービス提供をしなければならない。 ○ ケアプランに基づかないサービスについては、原則として報酬算定されませんのでご留意ください。 (6)ケアプランの変更の援助 ○ 利用者がケアプランの変更を希望する場合は、地域包括支援センターへの連絡その他の必要な 援助を行わなければならない。 16 (7)個別計画の作成 ○ 管理者は、利用者の日常生活全般の状況及び意向を踏まえて、通所型サービスの目標、当該目 標を達成するための具体的なサービス内容、サービスの提供を行う期間等を記載した計画を作成 する。なお、通所型サービスAの開始に当たっては、必要に応じて作成するものとする。 ○ 通所型サービス計画書は、地域包括支援センター等が作成したケアプランの内容に沿って作成し てください。 ○ 管理者は、通所型サービス計画書の原案を作成した際には、利用者又はその家族に対し、その 内容を説明し、同意を得なければなりません。 ○ 管理者は、通所型サービス計画に記載したサービスの提供期間が終了するまでに、少なくとも1 回は、実施状況の把握(モニタリング)を行ってください。 ○ 通所型サービス計画書には、サービスの区分、内容、時間、介護上の注意点等を記載してください。 (8)緊急時の対応 ○ 従事者等は、現に通所型サービスの提供を行っているときに利用者の容態が急変した場合は、 速やかに主治医への連絡を行う等の必要な措置を講じなければならない。 17 (9)衛生管理等 ○ 施設内の設備、飲用する水について衛生的な管理に努め、また必要な措置を講じなければならない。 ○ 事業所内において、感染症が発生し、又まん延しないような措置を講じなければならない。 ○ 衛生マニュアル、健康マニュアル等を作成し、従事者が入職した際には研修を実施してください。 (10)利用料の受領 ○ 法定代理受領サービスに該当する通所型サービスを提供した場合は、利用者から利用料の一部として、 当該通所型サービスに係る第一号事業支給費の額から当該事業者へ支払われる費用の額を控除して得 た額の支払いを受けるものとする。 ○ 法定代理受領サービスに該当しない通所型サービスを提供した際にその利用者から支払いを受ける利 用料の額と、通所型サービスに係る第一号事業支給費の額との間に、不合理な差額が生じないようにしな ければならない。 ○ その他の費用として、実施地域以外の交通費、日常生活品(食事代・おむつ代)、その他の日常生活品 に係る費用の額を、利用者から受けることができる。 ※ その他の日常生活品とは、利用者の身の回り品や教養娯楽費を想定している。 原則として、利用者からの希望によって提供したものとし、全利用者へ提供しているものは除く。 18 (11)秘密保持等 ○ 従事者等は、正当な理由がなく、その業務上知りえた利用者又はその家族の秘密を漏らしては なりません。 ○ 事業者は、当該事業所の従事者であった者が、業務上知りえた秘密について漏らさないような 措置を講じなければなりません。 ○ 従事者等はサービス担当者会議等において他の機関へ利用者に関する情報を提供することに なります。このことについて、事業者はあらかじめ利用者に説明を行い、文書により利用者から同 意を得ておかなければなりません。この同意は、サービス提供開始時に包括的な意味合いでの 個人情報使用同意書で構いません。 (12)事故発生時の対応 ○ 事業者は、利用者に対するサービスの提供により事故が発生した場合は、市、当該利用者の家族、 当該利用者に係る介護予防ケアマネジメントを行う地域包括支援センター等へ連絡を行う等の措置 を行う。 ○ 事業者は、利用者に対するサービスの提供により賠償すべき事故が発生した場合は、損害賠償を 速やかに行わなければならない。 ○ 事業者は、上記の事故の発生状況及び事故に際して講じた措置について記録しなければならない。 19 (13)苦情への対応 ○ ○ 事業者は、提供したサービスに係る利用者又はその家族からの苦情に迅速的かつ適切に対 応するために、苦情を受け付ける窓口を設置する等の必要な措置を講じなければなりません。 事業者は、苦情処理の体制及び手順を示したものを、利用者又はその家族へ説明する文書 (重要事項説明書等)に記載するとともに事業所へ掲示するなどの措置を講じる。 ≪事業所へ苦情があった場合≫ ○ 利用者又はその家族からの苦情を受け付けた場合は、当該苦情の受付日、内容を記録しな ければなりません。 ≪市に苦情があった場合≫ ○ 市から文書等の提出若しくは提示の求めがあった場合又は、市の質問若しくは照会があった 場合は、その調査に協力しなければならない。 ○ 市から指導又は助言を受けた場合は、指導又は助言に従って、必要な改善を行うとともに、 改善した内容について報告しなければならない。 20 (14)記録の整備 ○ 事業者はサービスを提供した際には、利用者に対する次のものについて記録しなければなりま せん。 また、利用者から申し出があった場合には、文書の交付その他適切な方法により、その情報を利用 者に対して提供しなければなりません。 ≪記録を整備するもの≫ ⑴ ⑵ ⑶ ⑷ ⑸ 通所型サービス契約書 提供した個々のサービス内容の記録 提供したサービスに関する利用者及びその家族からの苦情や意見等の記録 提供したサービスに関する事故の状況及び事故に際して採った処置についての記録 提供したサービスに関する個々のサービス計画書 ○ 事業者は、従事者、設備及び会計に関する諸記録を整備しなければなりません。 ○ 各種記録の保存期限については、2年間とする。 21 総合事業における通所型サービスの基準について 通所介護 人員 ○管理者 常勤・専従 1名以上 ※1 ○生活相談員 専従 1名以上 ○看護職員 専従 1名以上 ○介護職員 利用者15名まで 専従1名以上 15名~ 利用者1名に専従0.2以上 ※生活相談員・介護職員のうち1名以上は常勤 通所型サービスA ○管理者 常勤 専従 1名以上 ※1 ○従事者 利用者15名まで 専従1名以上 15名~ 利用者5名迄ごとに1名以上追加 ※1 支障がない場合、他の職務及び同一敷地内 の他事業所の職務に従事可能 ○機能訓練指導員 1名以上 ※1 支障がない場合、他の職務及び同一敷地内 の他事業所の職務に従事可能 設備 ○食堂・機能訓練室(3㎡×利用者定員以上) ○必要な設備及び備品 ○事業運営を行うために必要なスペース ○必要な設備及び備品 運営 ○内容及び手続の説明及び同意 ○運営規定の概要の制定 ○受給資格等の確認 ○心身の状況等の把握 ○ケアプランに沿ったサービスの提供 ○ケアプランの変更の援助 ○個別計画の作成 ○緊急時の対応 ○衛生管理等 ○利用料の受領 ○秘密保持等 ○事故発生時の対応 ○記録の整備 ○内容及び手続の説明及び同意 ○運営規定の概要の制定 ○受給資格等の確認 ○心身の状況等の把握 ○ケアプランに沿ったサービスの提供 ○ケアプランの変更の援助 ○必要に応じ、個別計画の作成 ○緊急時の対応 ○衛生管理等 ○利用料の受領 ○秘密保持等 ○事故発生時の対応 ○記録の整備 22 Ⅳ 報酬請求について (1)1回当たりの単価設定を導入 ○ 介護予防通所介護では、月額包括報酬(定額制)とされていましたが、総合事業においては、 「サービス利用実績に応じた報酬設定」及び「通所介護と通所型サービスAの併用」の観点から、 原則として、1回当たりの単価設定を導入します。 サービス 単位数 週1回 378単位 (月4回まで) 1,647単位 (月4回超) 通所介護 週2回 通所型 サービスA 389単位 (月8回まで) 3,377単位 (月8回超) 3~5時間未満 280単位 (月8回まで) 2,380単位 (月8回超) 対象者 要支援1 要支援2 事業対象者 加算/減算 介護予防通所介護に準ずる 要支援2 ※事業対象者 要支援1 入浴加算 20単位 送迎加算(片道) 20単位 要支援2 5時間以上 290単位 (月8回まで) 2,465単位 (月8回超) 事業対象者 (以下、通所介護に準ずる) 運動器機能向上加算/栄養改 善加算/口腔機能向上加算 23 (2)報酬の日割り計算について ○ 総合事業の請求において、月額の包括報酬となった場合で、次のいずれかに該当する場合は、日 割り計算での請求となります。月額報酬から日額を求め、算定対象期間の日数を乗じたものを算定 してください。 ○ サービス算定対象期間 【開始】 起算日から月末までの期間 【終了】 月初から起算日までの期間 事 開始 由 ・区分変更(要支援1⇔要支援2) 変更日 ・区分変更(要介護→要支援) ・サービス事業所の変更(同一サービス種類のみ) ・事業所指定効力停止の解除 契約日 ・区分変更(要支援1⇔要支援2) 終了 起 算 日 ・区分変更(要支援→要介護) ・サービス事業所の変更(同一サービス種類のみ) ・事業所指定効力停止の開始 ・事業所指定有効期間満了 変更日 契約解除日 開始日 満了日 24 ○ 介護予防特定施設入所者生活介護や介護予防短期入所介護、介護予防短期入所療養介護を 利用する場合、通所介護等の費用から当該サービスの利用日数分を減じたものを算定してください。 (3)他のサービスとの関係 ○ 利用者が次のサービスを受けている間は算定できません。 介護予防短期入所生活介護、介護予防短期入所療養介護、介護予防特定施設入居者生活介護、介護 予防小規模多機能型居宅介護、介護予防認知症対応型共同介護 ○ 総合事業において、通所介護及び通所型サービスAの併用は、同事業所であれば算定可能。また、通 所介護サービスA内においての短時間型(3時間以上5時間未満)と長時間型(5時間以上)のサービス 併用も、適切なサービス利用に繋げる目的であれば算定可能とする。 但し、併用する場合には、両サービスの単位数の合計に、国の基準相当に準ずる上限が設けられること に留意。 要支援1/事業対象者 1,647単位/月 要支援2/事業対象者 ※ケアマネジメントによる 3,377単位/月 25 (4)加算について ○ 加算については、通所介護(相当サービス)については、従来の介護予防通所介護の加算を基本とし、 通所介護サービスAのみ独自加算を設定する。 ○ 加算は給付上限を超えても算定可能とする。 ≪ 通所型サービスA独自加算 ≫ ⑴ 送迎加算 片道 20単位 月16回まで算定可とする。 ⑵ 入浴加算 1回 20単位 月 8回まで算定可能とする。 26 (5)総合事業の請求事務について(イメージ図) ※厚生労働省発「介護予防・日常生活支援総合事業のガイドライン」より引用 27 国保連合会の審査支払業務の流れ ☆ 利用者が総合事業のみを利用する場合 ☆ 項目 サービス 提供月前 内容 担当 ①介護予防ケアマ 地域包括支援センター及び再委託を受けた居宅介護支援事業所 ネジメント は、利用者や事業者と調整して介護予防ケアマネジメントを行う。 包括/居宅介 護支援事業所 ②サービス実施 事業者は計画(ケアプラン)に沿ったサービスを提供する。 サービス事業 所 ③利用料支払 利用者は事業者へ利用料を支払う。(利用者負担分) 被保険者 ④事業費請求 事業者は国保連合会へ請求明細書を提出して、事業費を請求す る。 サービス 提供月 サービス事業 所 サービス 提供翌月 ⑤実績報告を行う。 介護予防ケアマネジメント含む実績報告を行う。 居宅介護支援 事業所 28 国保連合会の審査支払業務の流れ ☆ 利用者が総合事業のみを利用する場合 ☆ 項目 サービス 提供 翌月 ~ サービス 提供 翌々月 内容 担当 ⑥給付管理票を 提出 地域包括支援センターは国保連合会へ給付管理票を提出する。 包括 ⑦事業費を請求 地域包括支援センターは国保連合会へ要支援認定者の事業費 (介護予防ケアマネジメント費)を請求する。※事業対象者の事業 費(介護予防ケアマネジメント)は市へ請求。 包括 ⑧審査 国保連合会は事業所からの請求費用と包括からの給付管理票を 突合審査する。 国保連合会 ⑨事業費請求 国保連合会は市へ事業費、審査手数料を請求する。 国保連合会 ⑩事業費支払 市は国保連合会へ事業費、審査手数料を支払う。 市 事業対象者の事業費(介護予防ケアマネジメント)を包括へ支払う。 ⑪事業費支払 国保連合会は包括及びサービス事業所へ事業費を支払う。 国保連合会 29 ※厚生労働省発「介護予防・日常生活支援総合事業のガイドライン」より引用 30 国保連合会の審査支払業務の流れ ☆ 利用者が予防給付と総合事業を利用する場合 ☆ 項目 サービス ①介護予防支援 提供月前 内容 担当 地域包括支援センター及び再委託を受けた居宅介護支援事業所 包括/居宅介 は、利用者や事業者と調整して介護予防支援を行う。 護支援事業所 ②サービス実施 事業者は計画(ケアプラン)に沿ったサービスを提供する。 サービス事業 所 ③利用料支払 利用者は事業者へ利用料を支払う。(利用者負担分) 被保険者 ④予防給付及び 事業費請求 事業者は国保連合会へ請求明細書を提出して、予防給付及び事 業費を別に請求する。 サービス 提供月 サービス事業 所 サービス 提供翌月 ⑤実績報告を行う。 介護予防支援を含む実績報告を行う。 居宅介護支援 事業所 31 国保連合会の審査支払業務の流れ ☆ 利用者が予防給付と総合事業を利用する場合 ☆ 項目 サービス 提供翌月 ~ サービス 提供 翌々月 内容 担当 ⑥給付管理票を 提出 地域包括支援センターは国保連合会へ給付管理票を提出する。 包括 ⑦計画作成費を 請求 地域包括支援センターは要支援認定者の計画作成費(介護予防 支援費)を国保連合会へ請求する。 包括 ⑧審査 国保連合会は事業所からの請求費用と包括からの給付管理票を 突合審査する。 国保連合会 ⑨事業費請求 国保連合会は市へ予防給付、事業費及び審査手数料を請求する。 国保連合会 ⑩事業費支払 市は国保連合会へ予防給付、事業費及び審査手数料を支払う。 ⑪事業費支払 国保連合会は包括及びサービス事業所へ予防給付及び事業費を 国保連合会 支払う。 市 32 Ⅴ 事業所の指定について (1)事業所指定については「みなし指定制度」を活用する ○ みなし指定とは、H27/3/31で有効な指定を持つ指定介護予防通所介護事業所に対し、総合事業に おける旧介護予防通所介護と同一の内容のサービスを提供する事業所として、全国の市町村がH27/4/ 1に指定したとみなすもの。 ○ みなしの指定有効期間は、原則3年間とする。(H30/3/31まで) 以降は、市への更新申請が必要となる。 ○ H27/4/1以降の新規指定介護予防通所介護事業所には、みなし指定の効力は適用されない。これに 該当する事業所が総合事業を実施する場合には、総合事業のサービス事業所として新規指定を受ける 必要がある。 (2)総合事業に係る事業所指定は、白岡市が行う ○ 総合事業における事業所指定については、【白岡市】が行う。 ○ 介護給付及び介護予防給付の事業所指定については、従来通り【埼玉県】が行う。 提供サービス 必要な事業所指定 指定権者(申請先) 介護給付(通所) 指定通所介護の指定 埼玉県 予防給付(通所) 指定介護予防通所介護の指定 埼玉県 総合事業(通所) 通所型サービス事業所の指定 白岡市 33 (3)白岡市以外の利用者がいる場合は、当該利用者の保険者へ申請 ○ 白岡市に所在する事業所が、白岡市以外の総合事業対象者(白岡市に居住する住所地特例者 を除く)に対して総合事業のサービスを提供する場合には、それぞれの市町村から事業所の指定 を受けることになる。指定更新申請・変更届けも同様である。 ○ みなし指定の事業所についても総合事業に係る新規申請のみの効力であるため、改めて指定更 新申請・変更届けは各市町村へ届け出なければならないことに留意。 (4)介護予防通所介護の指定及び更新申請は場合によって必要 ○ 予防給付に係る事業所指定を受けていない場合は、当市の被保険者に限らず、一切の介護予防通所 介護を提供できなくなるので注意が必要。 【 介護予防給付の指定更新等をしないとサービス提供ができなくなる例 】 ○ 他市町村でサービス提供をしている場合で、当該市町村が総合事業を実施していない場合。 ○ 白岡市内に実態があるが、住民票を移していない被保険者(住所地特例者でない者)にサービス提供 をしている場合で、その者の保険者が総合事業を実施していない場合。 考え方:総合事業に係る事業所指定は、白岡市の被保険者と白岡市に住所を移している被保険者 (住所地特例者)のみに適応される。 34 Ⅵ 利用者との契約等について (1)総合事業による契約について 現在の利用者との契約については、「介護予防通所介護」の提供に関する契約であることから 総合事業の開始にあたり、サービス提供事業所は「利用者との契約」及び「重要事項説明書の 交付・説明・同意」が改めて必要となる。この契約書の取り直しについては、利用者が総合事業 を利用する時点で行っていく。 (2)契約書等の表記について 契約書、重要事項説明書及び運営規定について、現在取り交わしている介護予防通所介護の 契約書等に、総合事業移行後も効力が発生する文言(名称の変更)を盛り込むことが必要であ る。 但し、契約書等の文面の整合性から、単に名称のみを変更すればよいというわけでもないこと に留意。 ※ 単価についても総合事業独自になっているため変更が必要となる。 (例) 名称変更 【介護予防通所介護】➡【第1号通所事業】 【介護予防サービス計画書】➡【総合事業による介護予防サービス計画書】 ~利用者との契約等について(参考例)~ 35 Ⅶ 総合事業の実施における留意点(まとめ) 1、総合事業への移行時期について 白岡市における要支援認定者の総合事業への移行方法は、更新認定のタイミングで、総合事業の通所型サービ スへ切り替えていく。要支援認定の最長は1年間のため、1年かけて全ての利用者が総合事業に移行する。 新規利用者については、開始以降順次移行していく。 2、総合事業の請求コードについて 通所介護(相当サービス)及び通所型サービスAについては、総合事業独自の請求コードで請求を行う。なお、利 用者によっては介護予防通所介護と総合事業の通所介護に分かれるため、請求コードの使い分けに注意。 3、事業者の指定について 【通所介護(相当サービス)】の指定は、27年3月以前に指定を受けている事業者はみなし指定とする。 有効期限は、30年3月までとし、以後は更新指定申請が必要となる。 【通所型サービスA】の実施は、新事業のため一律で白岡市に指定が必要となる。 4、利用者との契約等に関すること 総合事業を実施する全ての事業所において、契約書・重要事項説明書・運営規定の修正が必要。また、既存利 用者には、介護認定更新時にサービスを継続する場合、契約書・重要事項説明書の取り直し等の作業が必要。 通所型サービスAを実施する事業所は、契約書・重要事項説明書・運営規定に、サービスAの内容を追加。 36 最後に・・・ 市からのお知らせ 総合事業は、多様性・効率性のある生活支援サービス (資源)の充実を目指します! 是非、事業者の方々の積極的な参入をお願いします。 今回お示しの内容(基準・単価等)については、今後変 更も予想されますことにご留意ください。 変更があった際には、別途ご連絡いたします。 総合事業についてのご意見・ご相談などありましたら、 下記アドレスよりメールにてお問い合わせください。 高齢介護課宛てアドレス➡ [email protected] 37
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