平成 28 年 7 月 22 日 南城市教育委員会 教育長 山城 馨 殿 南城市立

平成 28 年 7 月 22 日
南城市教育委員会
教育長 山城
馨
殿
南城市立幼稚園統廃合検討委員会
委
員
長
石 川
明
南城市大里地区市立幼稚園の統廃合について(答申)
平成 27 年 10 月 9 日付け南教指第 1890 号で諮問のあったことについて、南城市立幼稚
園統廃合検討委員会で審議した結果、下記のとおり答申する。
答
申
本委員会は、平成 27 年 10 月 9 日に南城市教育委員会教育長より「南城市大里地区市
立幼稚園の統廃合について」諮問を受け、4 回の委員会を開き検討を重ねてきた。
この間、南城市教育委員会からは、幼稚園教育の充実や定員適正化などの課題解決、施
設の一元化による適正規模の幼稚園にするため「一地域に一幼稚園を設置する」との基本
方針が示され、住民説明会の内容や幼稚園の統廃合の意義について説明を受け、大里地区
市立幼稚園が抱えている課題解決に向けて慎重に検討を行った。
議論の過程では、現状のメリットを評価する意見と統廃合への疑問もあったが、平成
18 年 1 月に町村合併をした経緯を鑑みて、大里地区のみ2園を存続させることは困難で
あることがふまえられた。現状では両園とも施設の狭隘により 2 年保育の実施が困難な
こと等を総合的に考え合わせた場合、将来の幼稚園教育を充実あらしめるために、大里地
区市立幼稚園2園の統廃合はやむを得ないと判断した。
ただし、単に統廃合及び課題が解決されればよいということではなく、子どもの立場か
ら幼稚園教育が統廃合によって充実する方向でなければならず、2年保育の早期実施と
大里南幼稚園園舎の老朽化に伴う施設整備計画があるこの機会に、現状の幼稚園の良さ
を活かした魅力ある施設整備と、人的環境の整備が最も重要であるとの結論に至った。
以下に判断の観点となった事項及び統廃合に向けての重点的に配慮すべき事項を列記
し、統廃合することを可として、ここに答申する。
判断の観点となった事項
1.大里南幼稚園園舎の老朽化に伴う改築と施設整備の拡充
2.2年保育の完全実施と3年保育を見据えた検討
3.本務職員の集約と人的配置の充実
統廃合に向けて重点的に配慮すべき事項
1.人的配置の充実(専任園長・本務職員・養護教諭)
2.1 学級の定数を現行の 35 人から 30 人以下へ
3.幼小連携のさらなる充実
4.入園式・卒園式・生活発表会のできる遊戯室等教育施設整備の充実
5.保健室の設置
6.大里地域の今後の人口増加を見据えた充分な敷地・規模の確保(運動場・ビオトープ
等)
7.駐車場の整備
8.有料送迎バスの配置