激動の家電業界、大変革時代へ 国内家電市場に本格的PB時代到来か

MSM流通研究所・レポート
2016年7月②
激動の家電業界、大変革時代へ
国内家電市場に本格的PB時代到来か!
~流通事業者が自社ブランドで信頼構築~
(1)市場の変化
①国内大手電機メーカーの家電事業売却・縮小で市場構成比が6割を切った
②大手メーカーは収益優先の高付加価値商品へシフトした為、消費者の多様な
ニーズに対応できなくなってきた(アイリスオーヤマが大型白物家電開発へ)
③海外メーカーや専門メーカーなどが台頭し、消費者のこだわりニーズを顕在化
④国内メーカーブランド商品も中国等での製造品であることが分かり、
消費者のブランドに対する認識に変化が起きてきた
⑤公取の改正ガイドライン「流通選択制」によるメーカーの流通政策変更が、
小売業のPB化を加速させる契機となることが予想される
⑥PB商品の先行事例であるアパレルや食品市場では着実にPBが成長し、
今や消費者の安全志向や健康志向、こだわりを反映した品質や機能を備えた
商品としてのPB市場が確立
PB家電ブランド
concept
(2)国別PB商品売上高比率/一般消費財(2013年)
出典:Nielsen
日本は欧米諸国に比べPB売上比率が低い、
ブランド志向の高いアジアでは今後の成長に期待
45%
41% 41%
34%
28%
25% 25%
21%
18% 18% 17%
イオン(トップバリュ)と
セブン&アイ(セブンプレミアム)
やユニクロが牽引
9% 8% 8%
6% 5%
3% 3%
1%