医事業務等業務委託仕様書(PDF:177KB)

越谷市立病院 医事業務等委託(長期継続契約・単価契約)仕様書
1.趣 旨
本仕様書は、越谷市立病院内での医事業務等を効率的に運用し、患者サービス及び医
療内容の充実を図るため、受注者の行なう業務内容及びその範囲と履行方法等について
定めることを目的とする。
2.業務委託基本方針
委託業務に関する基本的な考え方は、次の項目に沿って行なうものとする。
(1)より良い患者サービスを提供するため、適正な人員の配置を行なう。
(2)診療報酬請求漏れ及び返戻レセプトを減少させ、健全な病院経営の推進を図る。
(3)未収金対策について、関係職員と協力・連携して未収金の削減を図る。
(4)医師・看護師をはじめとする病院職員との連携を図り、業務の円滑な運営に努める。
3.業務委託の対象及び予定業務量
別紙、業務委託の対象及び予定業務量のとおり
4.履行場所
越谷市東越谷十丁目47番地1 越谷市立病院内
5.医事業務等の遂行に使用する場所
医事業務等の遂行に必要な事務作業等を行なうために受注者が占有できる場所は、次
のとおりである。
(1)医事業務関連
医事課事務室内、入退院受付及び会計窓口、外来新患受付及び会
計窓口、外来診療科受付
(2)DPC業務関連 各病棟ナースステーション内
(3)日・宿直及び救急外来電話対応業務関連 救急外来受付内
6.業務委託期間
平成28年10月1日から平成31年9月30日まで
7.業務委託時間
(1)通常業務は、月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時までとする。
ただし、再来受付業務については午前7時45分からとする。
(2)日直業務は、土曜日、日曜日、祝日、休日及び年末年始の午前8時30分から午後
5時までとする。
(3)宿直業務は、毎日の午後4時30分から翌日午前9時までとする。
(4)診療報酬請求業務は、通常業務と平行して行うものとする。
(5)救急外来電話対応業務は、次のとおりとする。
①日勤業務は、日曜日、祝日、休日及び年末年始の午前8時30分から午後5時
までとする。
②準夜勤業務は、金曜日、土曜日、日曜日、祝日、休日及び年末年始の午後5時
から午後10時までとする。
8.業務従事者の配置と要件
受注者は、本仕様に基づき当該業務を円滑に履行できるよう、業務上必要な専門知識・
経験を兼ね備えた人材を各業務別に配置するとともに、業務の管理運営及び委託者との
連絡調整その他の処理に当たらせるため、次に掲げる業務従事者を適正に配置すること。
(1)管理責任者の配置
業務全般を統括管理する責任者として管理責任者を配置すること。
管理責任者は指揮命令を行う実務経験10年以上、かつ(財)日本医療保険事務協会
主催の診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の合格者で常駐とし、休暇等により
業務にあたらない場合には、それに代わる管理責任者を指名すること。
(2)業務責任者の配置
業務責任者は実務経験5年以上の者を配置すること。
休暇等により業務にあたらない場合には、それに代わる業務責任者を指名すること。
(3)業務従事者の適正配置
受注者は各業務を円滑かつ適正に遂行するために、必要な専門知識・経験を兼ね備
えた従事者及び未収金対策の業務管理を行う従事者を適正に配置すること。
通訳が可能な者(英語、中国語など1ヶ国語以上)を1名以上配置すること。
(4)DPC業務従事者の適正配置
受注者は業務に必要な専門知識・経験を兼ね備えた従事者を、各病棟階に適正に配
置する。
業務内容は、DPC業務のほか診療録管理及び診療記録、医師の事務補助等を含む
ものとする。
なお、業務従事者のうち1人は次の条件を満たすものとする。
①診療情報管理士の資格を有し、十分な素養と経験を有すること。
②DPC制度と出来高制度による診療報酬請求の内容を詳細に理解できること。
③ICD10コードを理解しており、的確に病名をコード化できること。
④診療録を医学的に正しく読解できること。
⑤病棟配置職員の管理を含めた業務全般を管理すること。
(5)救急外来電話対応業務従事者の適正配置
受注者は、当該業務を円滑に履行できるよう、接遇研修等を受けた業務上必要な
知識・経験を兼ね備えた人材を配置すること。
(6)その他
①委託業務を適正に執行するため医療事務経験のある者を配置することとし、医療
事務経験が1年未満の者は配置される社員の3割未満であること。
(救急外来電
話対応者を除く。
)
②配置される社員は5割以上が正社員であること。(救急外来電話対応者を除く。)
※正社員とは、無期雇用の常勤職員で社会保険に加入している者。
③社員に異動がある場合は、事前に文書で医事課長宛て報告すること。
④社員の資質を高めるため社の研修マニュアルに基づく医事業務や接遇研修を実
施するとともに、医事業務に必要な知識の習得(救急外来電話対応者を除く。)
に努めること。なお、年度初めに研修実施計画書を提出し、年度末には研修実
施報告書にて報告すること。
9.服務規程
(1)本業務従事者は、業務に従事する際は一定の制服を着用し、各自名札をつけること。
(2)本業務従事者は、越谷市個人情報保護条例及び越谷市個人情報保護条例施行規則を
遵守し、業務上知り得た情報について第三者に漏らしてはならない。
(3)本業務従事者は、病院内において利用者と接する場合は言葉使い及び態度等その対
応にばらつきがなく、好感がもてるよう分かりやすい説明に心がける。
(4)常に感染症予防など清潔を保ち年1回は社員の健康診断を実施すること。
(5)本業務に関する契約書、仕様書及び打ち合わせ事項について、その内容を従事者に
十分に周知徹底し業務を円滑に進めること。
(6)本業務従事者(救急外来電話対応者を除く。)は、医事業務に関する知識の習得に努
め併せて業務内容の向上に努めること。
10.業務内容
(1)業務内容については、次のとおりとする。
(2)記載のない軽微な内容変更については、毎月の業務内容が医事業務運営上多少の変
更があった場合においても、委託契約を変更することなく取り扱うものとする。
(3)医事業務の性質上、軽微な部分で記載のない付帯業務は、全てこれを行なうこと。
(入院担当業務)
(ⅰ)入退院患者受付業務
イ.入院予約手続き
入院案内、入院証書の説明、病衣の説明、個室希望の確認、分娩入院予約の際の
産科医療補償制度の説明及び登録証への記入依頼
ロ.入院手続き(即日入院含む。)
入院証書、保険証・受給者証・医療券等の確認、病衣の有無、個人情報の質問表
の確認、入院一覧表の作成
ハ.患者案内、電話対応
患者案内、各種問い合せ電話の対応
(ⅱ)外来患者の時間外受付業務
受付(診療科への問い合わせ)
、カルテ作成、患者登録、受診方法の説明、紹介状
の有無、選定療養費等の説明、案内、誘導、再来受付機の説明
(ⅲ)入院会計業務
イ.オーダリングシステムからオーダーの取り込み
処置については、同日実施のものは1回量にまとめる。検査については、同日算
定不可等の削除に留意する。
ロ.オーダリング外の伝票入力
手術伝票、処置伝票、注射伝票、検査伝票等
ハ.DPC(包括医療)に係る会計データの取り込み
ニ.病名入力及び病名点検
ホ.入院費用の請求
入院定時請求は(毎月1日)月1回とし、併せて入院費のお知らせ(毎月5日)
を発行する。
ヘ.退院時請求分等の会計、入金処理
ト.クレジットカード及びデビットカード用固定入力端末機の領収書用紙補充
チ.クレジットカード支払で、固定入力端末機で対応できない時の小型カード読取機
の入力、操作及び対応
リ.入院費の収納、収納金・つり銭等の管理
ヌ.入院費未納整理票の作成(後日精算、分割支払い、高額療養費委任払等)
ル.各種請求状況一覧表の作成(保険会社、保険者等)
ヲ.クレジットカード及びデビットカード端末機ごとの日計表の出力
ワ.午前の会計の締めと会計日報の作成、17時の会計の締めと会計日報の作成
(ⅳ)DPC業務
DPC担当者は、包括評価による入院患者の診療報酬算定のため、医師・看護師・
診療録管理士・入院会計業務担当者と連携を図り、DPC診療情報の入力支援及び
入力データの整合性の確認を行う。
併せて、入・退院カルテの整理、診療記録への入力補助、診療に関するデータ整理
等を行う。
イ.DPCの仮決め確認と連絡調整
DPC進捗一覧で未登録があった場合は、担当医師との連絡調整を図る。
入院から3日以内に次の内容を確認する。また、DPCコード仮決定等の入力不
備については、1週間以内に医師に依頼する。
・入院契機となった傷病名
・予定手術、処置等
・14桁コード確認
・入院目的、年齢、体重、JCS、手術、処置1、処置2、副傷病名、重症度等
ロ.入院中のDPC変更
症状の変更時・転科・転入時にDPC変更の確認と医師との調整
(DPCから出来高への変更、出来高からDPCへの変更、傷病名、手術等)
ハ.退院決定時の確認
入力項目の点検、入力漏れの場合は担当医師への連絡と最終点検と入院会計業務
担当者への連絡
・医療資源を最も投入した傷病名、主傷病名、併存傷病名、後発症傷病名
・副傷病名
・施行した手術、処置
・14桁コード確認
・入院目的、年齢、体重、JCS、手術、処置1、処置2、副傷病名、重症度等
ニ.整合性の確認
「医療資源を最も投入した傷病名」のICD10コードの確認及び入院会計との整
合性の確認
ホ.その他
様式1(カルテ情報)データ登録に関する医師等への入力及び修正依頼の連絡調整
(ⅴ)産科医療補償制度
イ.産科医療補償制度に係る、登録証の記入説明及び登録証の交付
ロ.登録証の分娩機関用(控)の記載内容の登録・変更・分娩済み等の入力及び交付件
数等の統計資料作成
ハ.登録証(運営組織用(控))の発送(月毎にまとめて、翌月5日までに発送)
ニ.認定申請があった時の補償認定依頼書等の受付及び書類の作成等、その他補償金
の請求に係る手続き
ホ.原因分析及び再発防止に必要な報告書等の作成及び発送
(ⅵ)人間ドック業務
イ.人間ドック受付業務
人間ドックに関する問い合わせ、予約・当日・面談等の受付をする。
ロ.毎朝の業務
(ア)費用の収納及び検査ラベルを発行する。
(イ)問診票とカルテを内科外来、生理機能検査室又は8−1病棟へ送付する。
(ウ)患者様をドッグ控室又は8−1病棟へ案内する。
ハ.事前準備
(ア)事前採血の検査オーダーの入力
(イ)1週間前の伝票と予約表を各外来、病棟、カルテ室へ送付
(ウ)2週間前の内視鏡伝票を内視鏡室へ送付
(エ)3週間前の予約表を8−1病棟へ送付
(オ)食事箋を栄養科へ送付
(カ)請求書兼領収書の作成をする。
(キ)面談の準備をする。
ニ.人間ドック受診前の事前検査
人間ドック時の注意事項の説明、採血室への案内、伝票へインプリント、台帳へ
記載する。
ホ.人間ドック受診後の業務
(ア)臨床検査科に検査データの受取り(FD)、ドック1号用紙と併せて呼吸器科医
師に画像所見を依頼する。
(イ)仮人間ドック結果報告書の作成と人間ドック担当医師に結果の記入を依頼する。
また、胃透視の受診者のデータを印刷する。
(ウ)人間ドック結果をパソコン入力し、結果報告書を作成する。
(エ)医師確認印を受領した後、本人宛に結果報告書を送付する。
(オ)検査結果データ等をカルテに貼付けてカルテ整理をする。
ヘ.人間ドックにかかる統計資料の作成
(ⅶ)入院未収金業務
イ.未納者整理表の作成
(ア)患者等との交渉の記録を残す。
(イ)未納理由、支払方法、親族等の確認及び記載する。
(ウ)発生日毎に作成し、入金の場合は入金額を記載する。
(エ)分納期日に入金のない場合は、電話催告する。
ロ.各種請求状況一覧表を毎月提出する。
ハ.未収金対策
(ア)未収金の発生防止とその削減に努める。
(イ)必要に応じ、分割納付、納期の延長及び公的医療補助の説明を行なう。
(ウ)毎月の未収金確認とともに期日に入金のない場合は、電話連絡等を実施する。
(エ)高額未納リストを作成する。
ニ.市職員と協力連携
督促状及び催告書の発送に伴う未収資料を提出する。
※約束不履行等で督促状発送のための各種リストや資料を提出する。
(ⅷ)文書受付・発行業務(各種診断書、証明書等)
イ.文書預り業務
文書記載依頼の受付、申請書の本人確認、カルテ貸出書作成とカルテの貸出
ロ.文書渡し業務
患者連絡先に書類完成の連絡、請求書の作成、入金会計、当日の入金状況と料金
を外来会計係へ提出
ハ.県民共済、互助会、特定疾患、学校安全会等の書類作成業務
(ⅸ)諸法・公費負担医療制度の処理業務
イ.公費負担医療制度の受付と請求
(ア)患者への説明と手続き、市町村等へ公費負担医療費の請求に関すること。
(イ)医療券及び公費医療患者の管理に関すること。
(ウ)公費負担医療制度に関する収納管理に関すること。
(エ)意見書の作成と送付、診療科にカルテと併せ書類作成依頼に関すること。
(オ)医療券の受付、医療券なしの患者のリストアップ及び福祉事務所等へ医療券の
請求に関すること。
ロ.主な公費負担医療制度等
高齢者医療確保法・戦傷病者特別援護法・原子爆弾被爆者に対する援護に関する法
律・感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律・結核予防法・障
害者自立支援法(育成、更正、精神通院)
・生活保護法、児童福祉法(小児慢性特
定疾患治療研究事業、入院助産)・母子保健法(養育)・特定疾患治療研究事業・
難病法(指定難病に係る医療給付制度)
・学校保健法・公害健康被害補償法・高額
療養費制度(委任払、限度額認定)
・出産育児一時金受領委任払等
(ⅹ)労災・公務災害・交通事故等処理業務
イ.交通事故・労災・公災等の受付及び請求
(ア)台帳の作成及びカルテと併せ担当医師に書類の作成依頼に関すること。
(イ)レセプト、診断書の受付、アフターケアレセプト、請求書の作成に関すること。
(ウ)労働基準監督署、勤務先等からの問い合わせ等の対応に関すること。
ロ.交通事故・第三者行為に係る関係者との調整
患者様に支払いの説明、保険会社との調整、診断書・明細書の作成と保険会社へ
の請求をする。
(ⅹⅰ)診療報酬請求業務
イ.毎月2日∼6日でレセプト点検、修正、返戻レセプトの修正、再審査請求の処理
ロ.請求漏れ及び請求間違いの生じない正確なレセプトを作成するため、請求書提出
前に入院分レセプトを精密に点検する。確認された請求漏れ及び間違いについて
は、毎月15日までに報告する。
ハ.毎月7日までに診療報酬請求書を作成し、8日までに診療報酬請求をまとめる。
ニ.診療報酬請求事務に関すること。
入力操作、請求方法、医事課職員との打合せ等
(ⅹⅱ)入院担当業務に関するクレーム対応
イ.担当業務から発生するクレームの対応を行なう。
ロ.クレームに応じた業務の改善及び業務従事者に対する指導を行なう。
(外来担当業務)
(ⅰ)新患受付業務
新患の受付、保険証・受給者証・医療券の確認、紹介状の確認、選定療養費の説明、
カルテの作成、患者登録、受付及び受診方法の説明、診察券の発行及び在庫管理、
受付票の発行等を行なう。
(ⅱ)再来受付業務
再来の受診科受付、再来受付器の運用、外来診療票の用紙補充、案内、誘導及び受
付票の発行等を行なう。
(ⅲ)病診連携関連受付補助業務
イ.病診連携での受診者は受付を医療連携担当者が行なうため、担当職員に連絡する。
ロ.紹介状持参での受診者は紹介状をコピーし医療連携担当職員へ渡す。受診者を通
常に受付し受診科を案内する。
(ⅳ)会計受付・診療費の算定及び収納業務
イ.会計受付での誘導、会計受付、保険証・受給者証等の変更確認処理、会計有無の
確認、請求書兼領収書の発行及び用紙在庫管理等に関すること。
未収金の収納、一時金の確認と管理、院外処方箋の確認等に関すること。
ロ.自動精算機の説明及び自動精算機を利用できない方に窓口会計の説明に関するこ
と。
ハ.診療予約票の発行、会計なしの場合の予約票の発行に関すること。
ニ.諸法・公費医療制度の会計の確認、労災及び自賠責の説明等に関すること。
ホ.返金予定及び診断書等書類の場合の説明と案内誘導に関すること。
ヘ.保険証の変更時の院外処方の方の誘導に関すること。
ト.オーダリングシステムからオーダーの取り込み、オーダーの実施内容の確認に関
すること。
チ.保険変更登録、処方箋の保険番号の訂正、会計後院外処方箋の受け渡し等に関す
ること。
リ.診断書等書類の公印の押印及び受け渡しに関すること。
ヌ.会計問い合わせ対応及び保険精算(保険証忘れ、事故、労災等)等に関すること。
ル.返金予定、労災返金予定、一時金等の精算、自賠責の精算に関すること。
ヲ.午前会計の締めと日報の作成、庶務課への収納金の引渡し及び17時会計の締め
と日報の作成に関すること。
(ⅴ)会計自動精算機(クレジットカード・デビットカード支払機能付)業務
イ.会計業務
窓口のつり銭のセッティング、レジジャーナル用紙補充、未収・一時金精算の方
の窓口での会計収納を行なう。
ロ.自動精算機業務
(ア)自動精算機の起動、つり銭の装填及び補充、領収書用紙補充、紙及び金銭詰ま
りの対応と修理を依頼する。
(イ)自動精算機への誘導、説明、案内、及び自動精算機が利用できない方の窓口で
の会計収納を行う。
(ウ)午後のつり銭入れ替え及び夕方のつり銭入れ替えを行なう。
ハ.自動精算機の取り忘れつり銭の連絡
(ア)つり銭を取り忘れた方が特定できる時は台帳に記入し、1度連絡を入れる。
(イ)つり銭を取り忘れた方につり銭を返却したら、台帳を整理する。
(ⅵ)外来未収金業務
イ.診療費納期延長申請書を作成する。
未納理由、支払方法等を確認し記載する。
ロ.未収状況の医事会計システムへの入力
(ア)毎日の未収金額、入金額を入力する。
(イ)分納期日に入金のない場合は、電話催告をする。
(ウ)未精算の集計(未収一時金の1ヶ月分)
(エ)会計・支払証明書を作成する。
ハ.未収金対策
(ア)未収発生翌日に電話連絡し、1カ月後に入金確認、未納の場合は再度連絡をす
る。
(イ)再度納期を設定しても約束不履行の場合は、督促状発送とするため未収資料を
医事担当職員に提出する。
(ウ)不在等で連絡がつかない場合は、督促状を発送するため未収資料を医事担当職
員に提出する。
ニ.毎月の未収状況報告
(ⅶ)自賠責関係業務
イ.関係者との調整
患者様に支払方法の説明、保険会社との調整等をする。
ロ.書類の預かり
診断書・明細書等を預かり、台帳の作成及びカルテと合せて書類を担当医師に作
成依頼をする。
(ⅷ)労災関係業務
イ.労災・公災の受付及び請求に関すること。
ロ.レセプト、診断書受付、アフターケアレセプト及び請求書等の作成等に関するこ
と。
ハ.労働基準監督署、勤務先からの問い合わせの対応等に関すること。
(ⅸ)諸法・公費負担医療制度の処理業務
イ.公費負担医療制度の受付と請求
(ア)患者様への説明と手続き、市町村等へ公費負担医療費の請求に関すること。
(イ)医療券及び公費医療患者の管理に関すること。
(ウ)公費負担医療制度に関する収納管理に関すること。
(エ)意見書の作成と送付、診療科にカルテと併せ書類作成依頼、医療券の受付、医
療券なしの患者リストアップ及び福祉事務所等へ医療券の請求に関すること。
ロ.主な公費負担医療制度等
高齢者医療確保法・戦傷病者特別援護法・原子爆弾被爆者に対する援護に関する法
律・感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律・結核予防法・障
害者自立支援法(育成、更正、精神通院)
・生活保護法、児童福祉法(小児慢性特
定疾患治療研究事業、入院助産)・母子保健法(養育)・特定疾患治療研究事業・
難病法(指定難病に係る医療給付制度)
・学校保健法・公害健康被害補償法・高額
療養費制度(委任払、限度額認定)・出産育児一時金受領委任払等に関すること
ハ.書類作成に係るカルテの管理
担当者預かりカルテの管理、患者受診時の診療科・カルテ室との対応、カルテの
搬送等に関すること
(ⅹ)診療報酬請求業務
イ.1日毎に受診患者リストを出し、一人一人の会計内容チェックと修正する。
ロ.月に1回(必要に応じて月2回)レセプト院内審査支援システムにてチェックし
修正する。
ハ.毎月1日にレセプトの点検及び修正をする。
ニ.請求できないレセプトを保留し登録する。
ホ.アンマッチリストの出力と修正をする。
ヘ.請求書、総括表を打ち出し編綴し、控えを医事課に提出する。
ト.返戻レセプトの確定登録、集計及び再請求をする。
チ.診療報酬算定内容の調整(疑義解釈、医師コメント)をする。
(ⅹⅰ)外来担当業務に関するクレーム対応
イ.担当業務から派生するクレームの対応を行なう。
ロ.クレームに応じた業務の改善及び業務従事者に対する指導をする。
(日直・宿直業務)
(ⅰ)業務体制
イ.日直業務体制
日直業務は2名以上とする。
ただし、ゴールデンウイーク及び年末年始は4名以上配置するものとする。
ロ.宿直業務体制
宿直業務は1名以上とする。
(ⅱ)業務内容
イ.患者受付(新患、再来)
、カルテの作成、診察券の発行、患者登録、受診方法及び
自動精算機の説明。保険証・受給者証・医療券の確認、紹介状の確認、選定療養
費の説明等に関すること。
ロ.カルテの出庫及び入庫(入庫は日直のみ)に関すること。
ハ.入院及び退院等の手続と説明に関すること。
ニ.会計入力、請求、収納、入金計算、日誌の作成に関すること。
(救急外来電話対応業務)
(ⅰ)業務体制等
イ.勤務は、日曜日、祝日、休日及び年末年始の午前8時30分から午後5時まで、
並びに金曜日、土曜日、日曜日、祝日、休日及び年末年始の午後5時から10時
までとする。
ロ.救急外来電話対応業務は1名とする。
(ⅱ)業務内容
イ.救急外来にかかってきた一般電話の対応をする。併せて対応内容を報告用紙に
記入する。
ロ.救急隊からの電話(ホットラインを含む)は、基本的に医師又は看護師が対応す
る。しかし、近くに看護師がいない時は看護師を呼びに行く。ただし、看護師が
電話に出られない状況の時は、電話で内容を確認し看護師の指示を仰ぐ。
(報告業務)
(ⅰ)毎月の報告
イ.DPC、出来高の統計資料に関する報告
ロ.前月分レセプトの業務完了に関する報告
ハ.時間外及び日直業務に関する報告
ニ.産科医療補償制度加入者数及び分娩数等並びに制度支払額に関する報告
(ⅱ)診療報酬請求業務
イ.返戻レセプトの集計(入院・外来)、再請求内訳表の作成
ロ.当該月のレセプト請求(入院・外来)、件数金額の集計
ハ.返戻レセプトの総括、当該月レセプトの総括、請求レセプトの件数と金額等の報
告書の作成
(ⅲ)過誤減業務、再審査請求結果の処理業務
入院・外来分のデータ入力、診療報酬支払増減、過誤及び返戻レセプト前月対比表
の作成し、医師及び医事課用として2部提出する。
(ⅳ)収納報告業務
イ.入院会計日報、未精算分の作成
ロ.外来会計日報、未精算分の作成
ハ.入院・外来収益日計表の作成
ニ.入院・外来未収分入金状況の確認
(ⅴ)入院・外来業務報告
イ.交通事故、労災・公災、公費負担医療制度、健康診断等にかかる収納状況を確認し
報告書を作成する。
ロ.未収金に関する未納整理表等を作成する。
(ⅵ)DPC関係報告
DPCコード変更による会計修正者リスト等を作成する。
(ⅶ)各種帳票の在庫管理
(ⅷ)提出書類
イ.業務計画書(業務管理体制図、緊急対応体制等を含む。
)
※変更あるときは差し換える
ロ.職員研修計画、実施報告書
ハ.職員健康診断実施計画・実施報告
11.経費分担
別表、経費負担区分表のとおり
12.引継ぎ業務
受注者は、委託期間満了の日までに発注者が求める必要な事項を記載した業務引継書
等を作成し、新たな受注者との間で速やかに事務引継ぎを行ない、事務引継ぎの完了を
示す書類を取り交わし、その写しを医事課に提出する。
また、新たな受注者は契約期間の1カ月前から前受注者と業務障害予防対策を充分踏
まえて事務引継ぎを行い、その期間の委託料は発生しないものとする。
13.報告書の提出
受注者は、業務の終了後提出期日までに別紙様式による報告書を発注者に提出するも
のとする。
14.法令等の遵守
受注者は、業務の実施にあたっては関係法令を遵守すること。
特に、関係法令に定められた諸手続き(許可、届け出等)を遅滞なく行なうこと。
15.その他
(1)本業務の遂行にあたっては、発注者の指示を受け予め了承を得た事項に従い責任を
負うものとする。
(2)受注者の責に帰すべき事由により生じた損害については、受注者が賠償の責を負うも
のとする。
(3)受注者は、本業務遂行から発生する患者様の苦情に対応するとともに必要に応じて
市職員と連携してこれにあたるものとする。
(4)受注者は、業務の遂行に当たって各業務のマニュアルを必ず作成しこれにあたるも
のとすること。
(5)受注者は、この仕様書に規定するもののほか、受注者の業務の内容及び処理につい
て疑義が生じた場合は、発注者と協議し決定する。
別
表
経費負担区分表
区
分
病 院
事務室、更衣室
○
備品(机、椅子、棚)
○
電算端末機器及び運用費
※医事業務に使用するものとし、業務管理や会社連絡等に使用するものは
除く
通信費(電話・FAX・インターネットの設置及び料金、郵便料金、切手代、宅配
便)
※医事業務に使用するものとし、業務管理や会社連絡等に使用するものは
除く
収納業務に係る委託料・手数料(クレジットカード等納付)
消耗品費(事務用品等)
※医事業務に使用するものとし、業務管理や会社連絡等に使用するものは
除く
印刷製本費(請求書、帳票等)
※医事業務に使用するものとし、業務管理や会社連絡等に使用するものは
除く
業務
受託者
○
○
○
○
○
労務費(福利厚生費、健康診断費、被服等)
○
教育研修費
※診療報酬請求関係等の書籍購入も含む
○
交通費
※病院駐車場は使用不可
○