新たな㼂㻭管理~加圧式㼂㻭マッサージ~㻌 P-3-034 ○川原田貴士㻌 杉本謄寿㻌 飯田輝昭㻌 岩下廉史㻌 上野庸介㻌 秋穂寿嗣㻌 谷口英治㻌 安田透㻌 池田潔㻌 【背景・目的】 バスキュラーアクセス(以下、㼂㻭)の開存期間は様々な取り組みを行うものの、その延長は容易ではない。石田らは2013年にシャン ト血管ミルキング法による狭窄音消失について報告している。当院ではそれを改良した加圧式VAマッサージに取り組んでいる。そ のマッサージ法による開存期間の延長を報告する。 【方法】 当院の加圧式㼂㻭マッサージは、両手で狭窄部位を挟むようにして行う。片方の手は狭窄の中枢でシャントの流れを一時的に遮断 し、もう片方の手で末梢から血管を加圧することで狭窄部位の血管を伸展させる方法である。㻌 ①週㻟回、穿刺前に狭窄部位への加圧式㼂㻭マッサージを㻟㻜㻙㻢㻜秒施行㻌 ②加圧式㼂㻭マッサージ前後における超音波検査データの改善率を算出㻌 ③加圧式㼂㻭マッサージ取り組み前後における開存期間の比較㻌 ①駆血する 㻌 (慣れれば不要) 狭窄部 ②中枢側のシャント血管を圧迫し 㻌 㻌 シャントの流れを遮断する 狭窄部位を血液で加圧する ③4指、3指、2指の順に圧迫し 㻌 㻌 血液を狭窄部に向けて送りこむ(加圧) 㻌 㻌 血管が怒張し狭窄部位が伸展していく 【対象】 㻞㻜㻝㻡年㻝月から㻝㻞月における、同一病変の狭窄により頻回㻼㼀㻭となっている当院維持透析患者㻞名㻌 㻌㻌㻌症例①㻌㻢㻣歳男性㻌 左前腕㻭㼂㻲㻌 透析歴㻥年㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 症例②㻌㻟㻣歳女性㻌 右前腕㻭㼂㻲㻌 透析歴㻝㻥年㻌 㻌㻌㻌 マッサージ部位㻌 マッサージ部位㻌 【結果】 症例①②ともに加圧式㼂㻭マッサージの後は超音波検査データが改善し、開存期間が延長した。㻌 㻌 㻌 症例① 症例②㻌 超音波検査データ 超音波検査データ 7 610 6 490 5 6 加圧式VAマッサージ直前 加圧式VAマッサージ直後 420 5 480 加圧式VAマッサージ直前 加圧式VAマッサージ直後 4 4 3 3 1.46 2 1.89 1.16 0.94 0.63 0.57 1 0 RI PI 0.42 0.33 0.57 0.41 RI PI 開存期間(㻰㼍㼥)㻌 140 111 100 120 124 100 80 n=6 60 40 狭窄径(mm) FV(mL/min) 開存期間(㻰㼍㼥)㻌 120 n=4 80 60 58.6 40 20 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 1 0 狭窄径(mm) FV(mL/min) 【考察】 1.57 2 2.04 70 20 0 0 VAマッサージ開始前 VAマッサージ開始後 VAマッサージ開始前 VAマッサージ開始後 㼂㻭は皮下に触れる場所を通っていることがほとんどであり、血管内からの治療による㻼㼀㻭の効果を維持させるためにも、徒㻌 手的な加圧式㼂㻭マッサージが開存期間の延長につながる可能性が示唆された。㻌 忙しい時間帯ではあるが約㻝分という短さのため業務に支障をきたすことはなかった㻌 㼂㻭狭窄の原因には内膜増殖のほかに、伸展された血管のもどり(㼑㼘㼍㼟㼠㼕㼏㻌㼞㼑㼏㼛㼕㼘)や血栓形成などが関与している。この加圧㻌 式㼂㻭マッサージは小さな伸展を頻回に繰り返すことにより㻼㼀㻭後の血管のもどりを少なくする効果があると考えられる。㻝回㻌 のマッサージで良くしようと思わず、繰り返し続けていくことが重要で意味のあるものと思われる。㻌 この方法は高額な医療機器をまったく必要としない、どこの施設でも明日から行える取り組みである。効果の期待できる症例㻌 は多いことが予想される。今後の報告が積み重ねられることを期待している。㻌 第61回日本透析医学会 CO I 開示 㻌 筆頭発表者名㻌 㻌 川原田㻌 貴士 㻌 演題発表に関連し、開示すべきCO I 関係にある 企業などはありません。
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