第34回松阪市福祉有償運送運営協議会 (PDF 365KB)

審議会等の会議結果報告
1.会
議
名
第 34 回松阪市福祉有償運送運営協議会
2.開 催 日 時
平成 27 年 7 月 16 日(木) 午前 10 時~午前 11 時
3.開 催 場 所
松阪市役所 5 階特別会議室
(委
員)◎長友、○山敷、内山、戸川、間柄、小椋、加藤、伊
藤(◎会長、○副会長)
4.出 席 者 氏 名
(事務局)田口、北村、樋上、西山
5.公開及び非公開
一部非公開
6.傍 聴 者 数
0名
松阪市殿町1340番地1
松阪市 健康ほけん部 介護保険課
7.担
当
介護保険指導監査室
担当者 : 西山
電
話
0598-53-4190
FAX
0598-26-4035
e-mail kaigo.div@city.matsusaka.mie.jp
協議事項
1.委嘱状の交付
2.会長の選任
3.副会長の選任
4.自家用有償運送制度改正
5.福祉有償運送登録申請協議
6.福祉有償運送運営状況報告
7.その他
議事録
別紙
第34回松阪市福祉有償運送運営協議会議事録
平成27年7月16日(木)
10時00分~11時00分
本庁 5階特別会議室
<委員>
出席者:長友(会長)
、山敷、内山、戸川、間柄、小椋、加藤(代理)
、伊藤(代理)
欠席者:森本、馬場、河原、加藤、津谷、野間
<事務局>
田口課長、北村室長、樋上主査、西山
(課長)皆様、改めましておはようございます。天候の心配な中お集まりいただき、また
ありがとうございます。また日頃から福祉有償運送に関しましていろいろご協力いたたき
お礼を申し上げます。ただ今から、第34回松阪市福祉有償運送運営協議会を開催させて
いただきます。本日、森本委員様、河原委員様、馬場委員様より欠席のご連絡をいただい
ております。加藤恒明委員様の代理といたしまして加藤拓様、野間委員様の代理といたし
まして三重県交通政策課の伊藤郁夫様にご出席いただいております。過半数の委員に出席
いただいておりますので、規則第6条第2項に該当せず、この会議が有効でありますこと
を報告させていただきます。それでは事項書に基づいて進めさせていただきますのでよろ
しくお願いします。
事項書1の委嘱状の交付ということで、今年度初めての会議ということで委嘱状の交付
をさせていただきたいのですけれど、委嘱状をあらかじめ机の上に置かせていただいたと
いうことで交付に代えさせていただきますのでご了承ください。任期は27年度から2年
間となりますのでどうかよろしくお願いします。本来なら委員の皆様方、一人ずつ紹介さ
せていただくべきところでございますが、名簿の配布により代えさせていただきますこと
ご了承ください。事務局の不手際で申し訳なかったんですけれども、2段目、第1項第2
号の委員さん、三重交通株式会社松阪営業所様におかれましては、異動の関係におきまし
て営業所長様、尾張様から内山宜哉様にお願いしますのでよろしくお願いいたします。
それでは事項書2に移らせていただきます。会長の選任、副会長の選任ということで一
括でご協議いただきたいと思います。運営協議会規則第5条第2項に定めてありますよう
に、会長は委員の方々の互選によるものでございますが、皆様いかがいたしましょうか。
(委員)長友会長でよろしいんじゃないですか。
(課長)ありがとうございます。長友会長というお声をいただいたんですけれども、皆様
それでよろしいでしょうか。
(
「異議なし」と呼ぶ者あり)
(課長)では、異議なしというお声をいただきましたので三重短期大学の長友教授にお願
いいたしたいと思います。それでは長友会長、会長席のほうでよろしくお願いします。
(会長)それでは、引き続きよろしくお願いします。副会長については山敷部長にお願い
したいと思いますがご了承いただけますでしょうか。
(
「異議なし」と呼ぶ者あり)
(会長)それでは事項書に従って進めたいと思いますが、その前に確認ということですが、
協議会の規則第6条第3項の規定ということで原則として議事は公開です。ただし、個人
情報の取扱いには十分配慮した上で必要に応じ非公開とするということで適切な措置を講
じると定められておりますので、今回は直接ヒアリングを予定しておりますので今回の自
家用有償旅客運送登録申請については非公開ということで進めたいと思いますがよろしい
でしょうか。
(
「異議なし」と呼ぶ者あり)
(会長)それでは、4つ目の自家用の制度改正についてということでまずは加藤委員のほ
うからご説明をお願いします。
(委員)皆さんおはようございます。中部運輸局三重運輸支局輸送担当加藤と申します。
本来であれば、委員の加藤恒明が出席させていただくかたちなんですけれども、所用につ
き私代理で企画専門官の加藤拓と申します。よろしくお願いいたします。本日自家用有償
旅客運送の制度改正というかたちで事項書のほうに時間を頂戴させていただきまして、今
年の4月に自家用有償旅客運送の制度が若干変わりましたので、この制度改正の概要をご
説明させていただくとともに、今回松阪市の有償運送運営協議会、年度替りの第1回目と
いうかたちで、そもそも自家用有償旅客運送の制度ですとか、こちらの有償運送の制度は
どのようなものかというものを前提としてご説明をさせていただきたいと思いますので、
5分程度お時間をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。お手元の資料、
カラー刷りの表裏の資料でございまして表のほうの1ページ、自家用有償旅客運送につい
てというこちらのほうからご説明を差し上げたいと思います。そもそも自家用有償旅客運
送とはどのようなものかというところの説明でございます。資料をご覧ください。自家用
有償旅客運送とは、道路運送法という法律の第78条第2号に定義がされております。バ
ス、タクシー等が運行されていない過疎地域等において住民の日常生活における移動手段
を確保するため、国土交通大臣の登録を受けた市町村や NPO 等が自家用車を用いて有償で
運送する仕組みというかたちで法律では定義づけられております。
こちらの事業の概要なんですけれども、他人の需要に応じ、有償で自動車を使用して旅
客を運送する場合には、輸送の安全や旅客の利便を確保する観点から基本的には旅客自動
車運送事業の許可が必要です。これはいわゆるバスですとかタクシー事業の許可というも
のがお金をとって人を運ぶ事業というのは元々道路運送法でバス・タクシー事業の許可が
必要になってまいります。しかしながら、バス・タクシーの事業だけでは、十分な輸送サ
ービスが提供されず、地域の交通や移動制約者の輸送が確保されていない場合というもの
がございます。このような場合は生活交通の確保等の観点から市町村バスや NPO 法人等に
よる自家用自動車を用いた有償運送を認める自家用有償旅客運送の登録制度が活用できる
ように平成18年に道路運送法の法律が改正されまして制度上定義づけられました。自家
用有償旅客運送の実施にあたっては、運営協議会において合意が調った上で国土交通大臣、
三重県においては三重運輸支局長の登録を受ける必要がございます。三重運輸支局長は輸
送の安全確保及び利用者保護のための指導監督を実施しております。資料下のほう自家用
有償旅客運送の制度の位置づけのイラストなんですけれども、前段で説明したとおりバ
ス・タクシーのサービスが提供されない地域で自家用有償旅客運送という制度が認められ
ているというものになっております。原則は緑ナンバーの路線バスですとかタクシー、コ
ミュニティバス、福祉タクシーを使っていただくというのが大原則なんですけれども、こ
れらにより輸送サービスが提供されない地域は右側の白ナンバーによる輸送形態、主に二
つの輸送形態がございまして、住民のための自家用有償旅客運送というのは市町村運営有
償運送ですとか公共交通空白地有償運送、今日は身体障害者等移動制約者のための自家用
有償旅客運送で福祉有償運送と市町村運営有償運送の福祉というものがございますけれど
も、本日のこちらの運営協議会は福祉有償運送の協議をしていただく運営協議会というか
たちで自家用有償旅客運送の中の福祉有償運送という運行形態になってございます。資料
裏面をご覧ください。ではこの自家用有償旅客運送の登録申請の流れなんですけれども、
こちらの運営協議会において実施に対する合意が調った上で三重運輸支局長に登録の申請
をしていただくという流れになっております。運営協議会というものは道路運送法第79
条の4に定義がされておりまして主宰者は市町村、構成員は地方運輸局、地域の住民、NPO
等、バス・タクシー事業者等の構成員が協議をするかたちとなっております。協議事項と
いたしましては、自家用有償旅客運送の必要性、この地域に本当にこちらの福祉有償運送
の運行形態が必要かどうかという協議をまずしていただくこと。あとは運送の区域ですね、
松阪市の有償運送の運営協議会は松阪市内の運送の区域について適切かどうかというもの
を協議していただく。3点目といたしましては実際に実施していただく団体がお客様から
いくらの値段を収受して運送するのかという対価というものを協議していただくかたちに
なっております。以上の協議事項がこちらの運営協議会で合意されましたら申請団体のほ
うから三重運輸支局のほうに登録の申請をしていただきます。登録の要件は事前に三重運
輸支局長の公示で明示されておりますのでこちらの要件に合致しているものについては登
録をする、三重運輸支局長のほうから登録をさせていただくという流れになっております。
初年度の登録期間は2年間、更新に際して特段問題がなければの3年間の更新をしていく
というかたちになっております。登録期間中は国土交通大臣による輸送の安全確保等の指
導というものを三重運輸支局長のほうから実施していくというかたちになっております。
最後なんですけれども、自家用有償旅客運送ですね、こちらの会議では福祉有償運送の
ものなんですけれども、若干4月1日付けで制度改正がなされましたのでそのご説明をさ
せていただきます。まず一つ目といたしましては、実施主体というものが追加されました。
今までは NPO 法人ですとか社会福祉法人、非営利団体のみに限られていたものが、自治会
ですとか青年団などの権利能力なき社団についても実施主体として認められるようになり
ました。したがいまして、こちらの運営協議会で権利能力なき社団についても協議が認め
られれば登録をすることが可能になります。二つ目といたしましては、旅客の範囲の拡大
がなされました。現行は実施主体が作成する旅客の名簿に記載された者に限定をされてお
りましたが、市町村長が認めた場合には地域外からの訪問者等も運送できるように改めら
れました。こちらについても、こちらの運営協議会での合意形成が必要になってまいりま
す。また福祉有償運送においては、介護保険制度の改正に伴い介護保険法によるいわゆる
基本チェックリスト該当者についても他人に介助によらず移動することが困難であり、か
つ、単独で公共交通機関を利用することが困難である場合には旅客の対象とするように改
めましたのでご案内をさせていただきたいと思います。以上簡単ではございますが、運輸
支局からの制度改正の概要等について説明させていただきました。ありがとうございまし
た。
(会長)ありがとうございます。では、今ご説明いただきましたが何かお気づきの点等あ
れば頂戴したいなと思いますがいかがでしょうか。
(委員)すみません。この旅客の範囲の拡大、この地域外からの訪問者等というのはどう
いう想定がされているんですか。
(委員)福祉有償運送ではあまりないんですけれども、市町村運営有償運送ですとか自家
用のバス、コミュニティバスで白ナンバーでやっているというケースは今まで実は観光客
を乗せることができなかったと、こちらの形態が大半になると思います。福祉有償運送は
あまり該当はしないと思うんですけれども、例えば一時的に住所が松阪市外にあるような
方、名古屋とか東京に住所が市外にある方で、例えば夏休み期間中だけこちらに滞在する
と。そのときに福祉サービスを利用されたい方、そういった方を想定しています。
(委員)それは登録とかしなくてよろしいんですか。
(委員)本来であれば名簿に載せていただければいいんですけれども、ただ松阪市民では
ないですよね、その方は。地域外の方になりますので、そういった方はあらかじめこの協
議会のほうで一時滞在者ですとか、旅行者ですとか長期滞在者の方も輸送しますという合
意形成をしていただければということです。ただ身体状況は事前にチェックしなければい
けませんので、誰でもというわけではありません。そういったところを想定していますが、
福祉有償運送はあまりないかもしれないです。
(会長)他にいかがでしょうか。お気づきの点があれば。今のところの箇所については、
報告することが条件となるというふうに書かれているんですけれども、報告義務なんです
よね、この協議会での了承を得てということなんでしょうか。
(委員)そうですね。市町村長が認めた場合とはという、下の米印のところにあるんです
けれども、報告することを条件とするというかたちになっていますので、こちらの運営協
議会で実際にバス・タクシー事業者さんのほうがこういった輸送形態をしてもいいですよ
という了承を得てますよということを報告していただくということになります。
(会長)なるほど。
(委員)もし、1人の方が登録したと。これまた運営協議会で協議するわけですか。
(委員)違います。あらかじめ、外部からの方を輸送の対象にしますということを松阪市
の協議会として認めるかどうかということになります。
(委員)そういうケースだったら、半年に1回名簿を出すんですけれども短期だったら、
例えば7月16日からサービスを開始して極端な話、17日で終了というケースもありと
いうことですか。
(委員)そうですね。ただ名簿に掲載すればこの合意形成はいりませんので要は名簿に登
録できるような方であれば、あえて地域外からの訪問者等の合意形成をやるというような
必要はないということになります。福祉有償運送はあまり想定していないという形態にな
ると思います。
(委員)もしそういう方が見えたら、市町村の方で判断をしていくというかたちになるん
ですか。この場ではそういうケースがあった場合には了解するよということだけを了解す
るという。
(委員)そうですね。おそらく名簿に登録できないような方というのは、介護保険を適用
できないようなケースだと思います。
(委員)例えば、先ほど言われた名古屋からこちらへ来ておりました。障害のある方や介
護の必要な方がみえたとしますよね、その方をこの名簿へ載せるかどうかという部分につ
いては市の事務局のほうで障害の程度とかそういった確認をして OK というかたちにする
んですか。
(委員)市のほうではなく、事業所の担当さんのほうで一時的に判断していただくという
かたちになります。
(委員)事業者のほうで。
(委員)はい。
(委員)ここで決めたことはもう決まったら後は市町村長が認めたらいいわけでしょ。
(委員)ですけれども、市町村のほうへ報告は来るわけですか。
(委員)団体さんのほうにおそらくそういった方は利用したいですという申し出があると
思うんです。例えば名古屋の方が一時的に夏休み期間中滞在しますと。ただ名簿には載せ
られませんというような申し出が団体のほうから市町村、事務局のほうに相談があった時
に市町村のほうから協議に諮るという流れになると思います。もしそういった方を受け入
れるときには。
(委員)団体からは連絡があるということですね。
(委員)そうですね。
(委員)そうでないとフリーパスにしてしまうと。
(委員)ただ団体さんがうちは名簿に載っている方しか運びませんというお話をされるの
であれば、これはやらないという判断になります。
(委員)団体さんがやるんであれば分かりませんやん。
(委員)ただ、今のところ名簿に載せていない方は運べませんので。名簿に載せていない
方を運んでるとこれは法律違反ですので。
(会長)あとは上のほうの件なんですけれども、権利能力なき社団。社団という表現はど
れぐらいの解釈がされているんですか。例えばということで自治会・青年団という具体的
な例が挙がっていますけれどそれ以外にどういうところが想定されるんですか。
(委員)国が想定しているのは、一定の規約があるような人格が確認できるような集まり
のようなものは全て認めるようなことを想定しています。
(会長)そうするとかなり広いですよね。
(委員)かなり広いです。
(会長)一見この表現だと社団法人かなと思っちゃいそうなんですけどそうじゃないです
よね。
(委員)非常に広いです。自治会みたいなものを想定しています。
(委員)親睦会とかでもいいんですか。
(委員)規約があればいいということですよね。
(委員)規約を作って、そうですか。
(委員)かなり対象は広く想定しています。
(委員)松阪で言えば、住民協議会とかそういうところもいいんですか。
(委員)当然そうですね。住民協議会は規約がありますもんね。ただ、保険外の輸送です
よね、権利能力なき社団はおそらく保険外の輸送しかできないと思います。
(会長)他にいかがでしょうか。なければ、今ご説明をいただいたことを踏まえながらこ
の協議会でも検討していくということで。事項書の5番目、議題のところで新たに登録申
請が出されておりますので、この後ヒアリングを進めたいと思います。それではよろしい
でしょうか。入室していただいてご説明いただきたいと思います。
(事業者ヒアリングのため非公開)
(会長)それでは議題の次のところですが、昨年度の下半期の運営状況等報告についてと
いうことで事務局のほうからお願いします。
(事務局)すみません。それでは事前にお配りいたしました平成26年度下半期の松阪市
福祉有償運送運営状況報告をご覧いただきますようお願いいたします。本日、和親様から
の提出もありましたので、あらためて和親様からの分もお配りさせていただきましたので
確認いただきますようよろしくお願いいたします。
まず概要状況について説明させていただきます。3ページの登録法人の状況をご覧くだ
さい。現在、登録法人は26年度上半期より2法人増えまして11法人となっております。
法人別のデータ等は9ページ以降に載っておりますのでご確認いただきますようお願いい
たします。続きまして4ページの会員登録者数の状況について説明させていただきます。
平成27年3月末現在で411人登録をいただいております。平成26年9月末時点が4
34人でしたので23名の減少となっております。身体障害者が7.5%増、要介護認定
者が9.1%減、要支援認定者が10.3%減、精神障害者が3.2%増、知的障害者が
42.9%増となっております。続きまして運転者数の状況、5ページになります。平成
27年3月末時点で70名の運転者数となっております。26年9月末に比べて2名の減
となっております。2種免許保持者が増減なし、1種免許保持者が2名の減となっており
ます。次に6ページの使用車両の状況にいかせていただきます。福祉有償運送に使用する
車両としては3月末現在79台となっております。上半期と比べ7台の増加となっており
ます。内訳としては福祉車両が32.9%、一般車両が67.1%となっております。次
に2のほうにあります持込車両を使用している法人が2法人、4台の車両を使用されてお
ります。次が8ページの利用目的別運行状況になります。通院目的に利用される方が71
83件と90.8%を占めております。運行回数が総計で7914件、上半期と比べます
と1023件、11.4%の減少となっております。法人ごとの利用者数、利用目的別の
運行に関しては12ページ13ページに載っていますのでご覧いただきますようお願いい
たします。続きまして14ページの資料6、運営上の課題点について説明させていただき
ます。洗心福祉会様からは介護保険外の介護タクシー等が参入しているものの、依然とし
て依頼される状況は変わっておらず、サービスの提供量を超え、実施しなくてはならない
状況が続いている。また、経営面では平成27年介護報酬改正により介護報酬が減少して
おり、今後も赤字事業としての位置づけは改善されていないという課題点をいただいてお
ります。聖ヨゼフ会松阪様からは運行にかかる燃料費・経費を全体で勘案して、現状での
対価での事業維持がますます厳しくなっています。特に運行距離、移送時間の長いご利用
者の頻回利用(透析通院)が従来からの課題となっていますと課題点をいただいておりま
す。あおば会様からは旅客に対して負担をかけないために現在の対価で継続する予定であ
るが、ガソリン代や諸経費がかさみ、経営状態はくるしくなっているとの課題点をいただ
いております。その他の法人様においては、実践様から大きな問題もなく運営できており
ますといただいておりますが、その他の法人からは特に記載はなしというかたちになって
おります。以上で概要説明とさせていただきます。
(会長)ありがとうございます。今ご説明いただきましたが、お気づきの点等あれば頂戴
したいと思いますがいかがでしょうか。
(委員)事故歴も全然なしですか、苦情も。
(事務局)はい、報告はないです。
(委員)すごいですね。
(会長)他にいかがでしょうか。
(発言する者なし)
(会長)特になければよろしいでしょうか。
(
「はい」と呼ぶ者あり)
(会長)それでは、ご了承いただいたということで。続いての議題、その他ということで
すが、これは別紙で県長寿介護課から出されている福祉有償運送実施の手引きの見直しに
ついて(案)ということで、これは小椋委員のほうから説明いただくということでお願い
します。
(委員)三重県長寿介護課の小椋と申します。福祉有償運送につきましては、平成18年
の道路運送法改正以来、本日ご出席の委員の皆様をはじめ関係者のご尽力・ご協力をいた
だきまして実施してきたわけでございます。実施にあたりまして平成19年4月には私ど
も、当時の長寿社会室及び交通政策室が福祉有償運送実施の手引きを作成しましたし、2
0年3月には国土交通省の自動車交通局旅客課が福祉有償運送ガイドブックを各々作成し、
それに基づき事務手続きを進めてきたわけでございます。特に三重県独自の事務の流れと
して福祉有償運送の実施につきましては、運輸支局に書類を提出することがありますが、
法人の負担軽減、あるいは事務の円滑化の観点からまず市町村に書類を出して、市町村か
ら県へ、県から運輸支局へとこういう流れで18年以降実施してきたわけでございますけ
れども、やはり昨今の行政の事務の見直しとかあるいは本来許認可権がある運輸支局が行
う部分と、私ども県や市町が行う部分、そういった部分の見直しも必要ではないかという
ことがありまして、それにつきましては、27年6月1日に全市町村を集めました。福祉
有償運送運営協議会事務局連絡会を開催し、協議を行ったところでございます。その中で
基本的な考え方としましては権限は国土交通省が有しているから、三重県独自の考え方と
か事務手続きは原則廃止し、国が定める手続方針に基づいて行っていきたいというふうに
考えています。主な見直し項目について簡単に説明させていただきたいと思います。
まずは登録申請手続ですけども、2ページをご覧ください。今回のおたすけ BILLY の場
合もそうなんですけども、まず事業者が2番として窓口市町、今回ですと松阪市へ提出し、
本日運営協議会でご審議いただいたわけでございます。その後、運営協議会が事業者へ結
果通知をし、本申請書を松阪市に出します。松阪市から私どもに提出し、私どもから三重
運輸支局へ提出する。7番の三重運輸支局で審査・登録した後、登録書というものを県、
市、最終的に事業者にと10段階踏んでいるわけでございます。それを見直し後の流れと
しまして事業所から窓口市町へ提出し運営協議会で審議というのは変わりませんけれども、
4番として事業所から運輸支局へ直接申請書を提出、運輸支局で審査の後、登録書も直接
交付すると、こういうことから申請期間の短縮化あるいは補正の迅速化というのが考えら
れるのではないかと思われます。次に2ページの(2)ですけれども、協力依頼書という
ものを設けております。福祉有償運送というものは必要性を認める場合、運送主体に協力
依頼書を発出すると規定しております。事業所から松阪市に対して福祉有償運送を実施し
たいので認めてくださいという文書を提出していただくんですが、そもそも必要性という
のはこの運営協議会の中で判断されるものですので、協力依頼書というものは廃止したい
と考えております。大きな2番の(1)で福祉有償運送の開始・廃止にかかる届出につい
て、これについても福祉有償運送を始めるとき、廃止するときについてもそれぞれ市町村
に届出を提出することとなっています。これについても法令上定められているものではな
く、廃止する場合というのは廃止後30日以内に運輸支局へ提出しなければならないとい
うのは法律で定められているんですが、これ以外の開始の部分とか市町村提出というのは
法令に定められていないのでこれについても廃止したいと考えております。運行状況の報
告、これにつきましても会員の増減、運転者の変更などを運営協議会において確認が必要
とされていますが、これにつきましては引き続き市町や運営協議会の場で確認することが
必要と思われますのでこれについては引き続き報告を求めていきたいと考えております。
大きな3番の登録事項等の変更についてですけども、大きく5つございます。軽微な変更
というのは法令で定められているものです。例えば代表者の変更であったり、事業所の住
所の変更、こういった場合は法令で定められております。旅客から収受する対価の変更に
ついて、これについても運営協議会で変更については審議する必要がございますけれども、
その後の変更した場合の届出というものを今までは求めておりました。運転者の変更につ
いて、運転者を変更した場合も市町村へ届出を今現在は求めております。使用車両の増車
について、こちらについては当初の登録時の使用車両の合計の50%又は5台を超えて増
加させる場合は運営協議会の合意を得ることが必要というふうに規定しておりました。運
営協議会というのは冒頭でも説明がありましたとおり、必要性とかそういったものを判断
するものでありますので、こちらについてもローカルルールであり、廃止したいと考えて
おります。運行管理責任者の変更について、こちらについても法令上求められてはおりま
せんが、今現在の私どもが作成した手引きでは運行管理責任者を変更した場合には、市町
に提出するということになっています。これらの登録事項の変更につきましては三重県独
自の手続きということもありますので、法令上定められていないものについては極力廃止
したいと考えております。大きな4番ですけれども、報告書、変更届出書の提出方法につ
いてでございます。先ほどの大きな3番で申し上げました手続きなどにつきましては現在、
市町あるいは県を経由して運輸支局へ提出となっております。見直し後の流れとして事業
者から運輸支局へ提出、そういったふうに変更を考えております。5ページですけれども、
この見直しに関しましては市町にアンケートをとりました。その結果、概ね最初に申し上
げた事務の簡素方針については同意が得られたと考えておりますので、この上期に各地区
で開催されます運営協議会においてご意見をお伺いして特に反対の意見がなければ28年
の4月から新しい事務の流れで進めて行きたいと考えております。委員の皆様におかれま
して、引き続き協議会の同意が必要だというようなお考えとか、意見がございましたらま
たご意見を頂戴したいと思っております。この場ではなくても結構ですので、私どもにご
連絡いただければと思います。福祉有償運送の手引きというものも合わせて添付しており
ます。こちらが現在の手引きでございます。こちらの波線を引いた部分が今回廃止しよう
とする部分でございます。またご一読していただければと思います。以上ですが、質問と
かございましたらお願いします。
(会長)お気づきの点とかあれば、いかがでしょうか。
(委員)お聞きしたいんですけれども、運行管理責任者の変更、三重県独自の手続きのた
め、廃止しますと。今まで市町村へ登録しとる訳でしょ。これをもう廃止する訳ですか。
変更した場合、絶えず市町村へ登録しているんでしょ、提出しているんでしょ。これをな
くすわけですか。その時点で誰がしておるか分からないわけでしょ。これは誰がしてもい
いんですか。そんな簡単なものなんですか。
(委員)法令上求められていないことですので。
(委員)もういらんのかな、こういうのは。法令上は。
(委員)登録申請のときに書いてもらうので3年の更新の時には今誰がやっているのかは
国としては確認できると。それが最低基準です。三重県の場合は、それを今誰がやってい
るのかというのを、当然3年の間に退職されたりする場合もありますので、三重県の場合
は変更があった場合は市町村へ届けて下さいねというルールでやっていた。これをやって
いるのはおそらく中部運輸局圏内では三重県だけです。
(委員)後はもう3年に1回ということですか。
(委員)更新登録の際に確認しているということです。
(委員)なるほど、わかりました。
(会長)他にいかがでしょうか。
(発言する者なし)
(会長)よろしいでしょうか。ご意見等あればまた直接というお話もありましたのでよろ
しくお願いします。それでは事項書のその他のところで事務局のほうからよろしくお願い
します。
(事務局)報告といたしまして、三重高齢者福祉会様より6月30日付けで廃止の届出を
いただいております。利用者に関しては三重県健康福祉生協様で引き続きご利用いただく
というふうにお伺いしております。次回の運営協議会は11月から12月中に開催させて
いただきたいと考えております。内容としては平成27年度上半期の運営状況の報告を考
えております。また今年度中に三重県健康福祉生協様の更新登録の審査会も開催させてい
ただく予定になっておりますのでよろしくお願いします。事務局からは以上です。
(会長)それではこれで全ての事項を消化しましたので、また次回11月以降によろしく
お願いします。では、お疲れ様でした。