大学の部パネルディスカッション

大学の部パネルディスカッション
(9:00-10:00)
1.森朋子(関西大学教授)
「アクティブラーニングとしての反転授業」
2.平野多恵(成蹊大学教授)
「アクティブラーニングでまなぶ日本の古典」
3.高橋哲也(大阪府立大学学長補
佐)
「数学的リテラシーの観点から
高大接続と大学入試を考える」
明日の朝までにPDFで溝
上HPにダウンロードできる
ように置いておきます。
4.溝上慎一(京都大学教授)
「エビデンスベースで生徒の学習と成長
を可視化する」
知識の定着をどうすれば?
(平野先生へ)
古典における文法や古語、漢文における句型の知識の定着をどのようにされています
か?
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アクティブラーニングに向かない教材は?
(平野先生)
グループ学習に向かない教材(講義のほうが適していると思われる教材)とはどういうもの
でしょうか?
3
下位学力層は上がるだろうが、上位学力層は上がらないの?
(森先生)
スライド「自然科学系の事例」において。導入後、上位成績者が減っている点をどのように
とらえられていますか?
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進度・時間の問題をどう克服すればいい?
(森先生)
過密な日本のカリキュラム、とくに中高で1日6h週34h、さらに女子の場合、予習をしっかり
やっている。今でも2~3h学習、さらに科目によって反転授業が入ると、オーバーワークにな
る。しかも、クラブもやりたいとなった場合、「もう無理」を放棄するか、できない自分を責め
て鬱になるか。
あれもこれもという今の日本のカリキュラムを、欧米のように少なくとも高校からいくつかの
分野の選択制にする、教員の数を増やす、生徒一人当たりの教員数を少なくするなどの国
家的施策を求めていかないと教育の世界はますますブラックになっていくと思います。
もちろん、先生のおっしゃっていることについてよく理解できました。有り難うございました。
目指すべきところは同じですし、わかっていますが、現場の忙しさのなかで、いかに実践す
るかが課題です。
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モチベーションが低い生徒をどうしたら?
(平野先生へ)
アクティブラーニング型の授業は模索してみるのですが、なかなか全員が協働して学習に
取り組めるということにはほど遠い状況です。モチベーションが低い生徒を活動に参加させ
るのにもっとも有効な方法、手段等があれば、アドバイスをいただきたいと思います。
(平野先生)
現代文なのですが、昨年見学したAL型授業のグループワークで、他の生徒の意見をガンと
して聞かず、自説を曲げず、ついには同じグループの生徒にあきらめられてしまった授業を
見ました。この自説を曲げない生徒にどのような声をかけようと思いますか?平野先生ご
自身だったら、でお聞かせください。
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実社会・実生活に結びつける必要がほんとうにあるのか?
(高橋先生へ)
数学科の教員自体が、数学は演習を課すなかでパターン化を暗記させることがもっとも有
効だと考えているので、なかなか生活と結びつけるという発想を肯定する教員が少ないと
いう現実をどう打破していけばよいとお考えですか?
(高橋先生へ)
入試改革に伴い、授業改善に向けた話を数学科教員と話していたとき、こんな話が出てき
ました。
「数学は普遍的なものなので、入試が変わろうと授業は変わりません。解いて見せることこ
そすべてです」
・・・どうすれば高校数学教員の意識が変わるのでしょうか?s
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大学では好きなことを勉強すればいい?
アクティブラーニングはまどろっこしい?
(高橋先生へ)
国語教員です。文系人間ほど数学(数理科学)は興味があります。文系人間ほど数学のお
もしろさはわかると思うのですが、大学に入学すればもう受験がないので、自由に好きな
分野だけ勉強すればよいと思うのですが、いかがでしょうか?
(平野先生)
古典教材と現代社会を結びつけ、学びを深くするのはおもしろいと思いますが、高校生で
はなく大学生になってもそこまでする必要はあるのですか?好きで入学してきている学生
はまどろっこしく感じないでしょうか?
古典を知らなくても生きていけるのは実際です。
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個→協働→個のサイクル
個の学習
・ふり返り
・まとめ
・次回の冒頭で
小テスト
個の学習
2
協働の学習
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