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GE Healthcare
仕様書
General Specifications ポジトロンCT組合せ型SPECT装置/核医学診断用検出器回転型SPECT装置 インフィニア
*収集コンソール用カートはオプションです。
*パーシスタンスLCDモニタはオプションです。
特長
インフィニアは、GE社が新たに開発した
EliteTM(エリート)デジタル検出器を採用した
シンチレーションカメラシステムです。SPECT
製剤に対応した3/8インチと、同時計数(CoDe)
機能を搭載した1インチクリスタルモデルがあ
ります。また、X線による吸収補正用データ収
集機能であるホークアイ4 オプションを搭載す
ることができます。
X線による吸収補正用データ収集機能
(ホークアイ4 オプション )
SPECT及び同時計数(CoDe)データ収集によっ
て得られたエミッションデータに吸収補正を行
い、体内標識製剤のより正確な空間分布を求め
るためのオプション機能です。吸収補正用のCT
で、診断を目的としたCTではありません。
SPECT検出器と同じスリップリング上に吸収補
正用のCTを配置することで、核医学画像とCT
画像のずれが最小になる構造を採用しています
。
同時計数(CoDe)機能(オプション)
1インチクリスタルモデルにおいて、同時計
数(CoDe)機能によるポジトロン検査が可
能になります。
厚いクリスタルにスリット状の刻みを入れる
特殊加工を採用、95本の光電子増倍管を搭載
し(通常モデルは59本)、SPECT検査の機
能を犠牲にすることなく、PET検査のクオリ
ティを向上させます。
ホークアイ4 オプションを追加することで、
吸収補正も可能です。
標準構成
(1) 検出部
(1)-1) 二検出器
(1)-2) ガントリ
(1)-3) リモートコントロールユニット(RCU)
(1)-4) 電源部
(2) 撮影テーブル部
(3) コリメータ部
(3)-1) 低エネルギ高分解能コリメータ
(3)-2) 中エネルギ標準コリメータ
(3)-3) 拡張低エネルギ標準コリメータ※
(3)-4) 低エネルギ標準コリメータ※
(3)-5) 高エネルギ標準コリメータ※
(3)-6) ファンビームコリメータ※
(3)-7) ピンホールコリメータ※
(3)-8) コリメータカート
(4) 収集コンソール部
(4)-1) 収集コンピュータ
(4)-2) カラーモニタ、キーボード
およびマウス
(5) 付属品
(5)-1) QAバーファントム
(リニアリティファントム)
(5)-2) QCファントム
(ホークアイ4 オプション用)
(5)-3) 患者固定帯セット
(5)-4) 標準付属品
(6) オプション装置
(6)-1) 同時計数(CoDe)装置※
(6)-2) ホークアイ4 オプション※
(7) アクセサリ
(7)-1) 固定式ヘッドホルダ
(7)-2) 調整式ヘッドホルダ
(7)-3) バタフライ アームサポート
(7)-4) テーブル レッグエクステンダ
(7)-5) 小児用クレードル※
(7)-6) 収集コンソール用移動カート※
(7)-7) 収集コンソール用LCDモニタ
(7)-8) パーシスタンスLCDモニタ※
(7)-9) フラッドファントム
※はオプションです。
機器仕様の詳細
(1) 検出部
(1)-1) 二検出器 以下に示す検出器を2個搭載しています。
UFOV : 有効視野内
CFOV : UFOVの75%径内
クリスタル厚
3/8インチ(9.5 mm)
1インチ(25.4 mm)
光電子増倍管(PMT)の形状
およびサイズ
1検出器あたり59本
1検出器あたり95本
・3インチ 丸型 53本
・1.5インチ丸型 6本
・2.4インチ丸型 85本
・1.5インチ丸型 10本
有効視野
540×400 mm (カットオフコーナー無し)
エネルギ範囲
40~511 keV
40~520 keV
固有空間
直線性
CFOV
(Absolute)
0.5mm以下
0.6mm以下
CFOV
(Differential)
0.1mm以下
0.1mm以下
UFOV
(Absolute)
0.5mm以下
0.6mm以下
UFOV
(Differential)
0.1mm以下
0.1mm以下
CFOV FWHM
3.8mm以下
4.5mm以下
UFOV FWHM
3.9mm以下
4.5mm以下
空間分解
能
空間分解能(同時計数)
均一性
半径1cm位置 横断
面
6.0mm以下
半径1cm位置 体軸
方向
6.0mm以下
半径10cm位置横断
面半径方向
6.1mm以下
半径 10cm位置横断
面接線方向
6.1mm以下
半径 10cm位置体軸
方向分解能
6.5mm以下
CFOV Integral
±3%以内
±3.5%以内
CFOV
Differential X
±2.1%以内
±2.1%以内
CFOV
Differential Y
±2.1%以内
±2.1%以内
UFOV Integral
±3.6%以内
±4.5%以内
UFOV
Differential X
±2.3%以内
±2.5%以内
UFOV
Differential Y
±2.3%以内
±2.5%以内
最高計数率
370kcps 以上 (20% Window)
エネルギ-分解能
9.8% 以下 (UFOV FWTM)
信号処理
各PMTの信号につきアナログ/デジタル変換
信号補正
収集データの直線性補正、感度補正、エネルギー補正、減衰補正、
回転中心補正等信号補正をリアルタイムで実行
近接撮影機構
赤外線機構による近接機構。全身検査及びSPECT検査時に対応
機器仕様の詳細
機機器仕様の詳細
(1)-2) ガントリ
(2) 撮影テーブル部
設置方式
:床固定式、オープンガントリ
検出器配置角度 ;
SPECT収集時
:90、180°
スタティック収集時
: 0°、90°
180°位置の対向、背向
個別に自由な角度
検出器回転機構 :スリップリング機構
(CW/CCW、回転制限なし)
非常停止ボタン;
ガントリ表示パネルと収集コンソール又は
壁の2箇所に設置。
撮影テーブルの動作はリモートコントロールユ
ニットで制御されます。緊急時には、ガントリ
内から患者を退避させるための患者リリースハ
ンドルがあります。ハンドルを握ると検出器の
動作は停止し、ラッチが外れてパレットを手動
で動かすことができます。
(1)-3) リモートコントロールユニット(RCU)
撮影テーブル、ガントリ、検出器の位置決めお
よびデータ収集を行います。ご操作防止機構が
あります。
最大スキャン長
195cm
上下方向稼動範囲
57~87cm
静止耐荷重
200kg
パレットの吸収率
140keVのエネルギに
対し9%
(3) コリメータ部
(6) オプション装置
(3)-1) 低エネルギ高分解能コリメータ
(3)-2) 中エネルギ標準コリメータ
(3)-3) 拡張低エネルギ標準コリメータ※
(3)-4) 低エネルギ標準コリメータ※
(3)-5) 高エネルギ標準コリメータ※
(3)-6) ファンビームコリメータ※
(3)-7) ピンホールコリメータ※
(3)-8) コリメータカート
(6)-1) 同時計数(CoDe)装置※
1インチクリスタルモデルに追加可能なオプシ
ョンです。同時計数(コインシデンス ディテク
ション、Coincidence Detection)とは、ポジトロ
ン核種(PET製剤)が同時に発する2本の対消
滅放射線を対向する検出器で同時計数し画像化
する技術です。ポジトロン核種を用いる検査に
利用できます。
各コリメータセット(2枚1組)には専用のコ
リメータカートが付属しています。コリメータ
交換および保管に使用します。
(6)-2) ホークアイ4 オプション※
(4) 収集コンソール部
収集条件の設定、収集中のモニタ、収集データ
の保管などを行います。収集後のデータは、ネ
ットワークによりGE製核医学装置ワークステ
ーションGenie-Xeleris(エクセラリスは本装置
構成には含まれません)にオンラインで転送さ
れます。
標準の据置型の他、 (7)-6) 収集コンソール用カ
ート※に載せる移動型を選択できます。
CPU
Intel PentiumTM4
2.8GHz 以上
メモリ
1GB 以上
磁気ディスク
36GB 以上
データ通信
DICOM 3.0、TCP/IP
本機能はSPECT及び同時計数(CoDe)データ収
集によって得られたエミッションデータに吸収
補正を行い、体内標識製剤のより正確な空間分
布を求めるものです。
吸収補正用の4スライスCTにより、X線による
トランスミッションデータを収集します。収集
後、吸収補正用の断層像を再構成し吸収補正マ
ップを作成します。
吸収補正用CTで、診断を目的としたCTではあ
りません。
(7) アクセサリ
(7)-1) 固定式ヘッドホルダ
頭部の保持に使用します。角度固定型。
(7)-2) 調整式ヘッドホルダ
頭部の保持に使用します。角度調節が可能。
(7)-3) バタフライ アームサポート
心筋SPECT検査に適しています。
(7)-4) テーブル レッグエクステンダ
足先をガントリ方向に配置した撮影において、
撮影テーブルの延長として使用します。
(7)-5) 小児用クレードル※
小児の撮影時、位置決めのために撮影テーブル
のパレットに装着して使用します。
(7)-6) 収集コンソール用移動カート※
収集コンソール一式を載せて移動させるための
カート。
(7)-7) 収集コンソール用LCDモニタ
データ収集コンソール用のモニタです。
(7)-8) パーシスタンスLCDモニタ※
ガントリ上部、もしくはガントリ近くの壁に取
り付け、データ収集の確認に使用します。
(7)-9) フラッドファントム
検出器部のQC用ファントムです。
データ収集
1.データ収集の種類
zスタティック
zダイナミック
zホールボディ
zマルチゲート
zSPECT
zGated SPECT
zホールボディSPECT
zダイナミックSPECT ※
zX線によるトランスミッションデータ収集※
(ホークアイ4 オプション搭載時)
z同時計数(CoDe) ※
(同時計数(CoDe)装置オプション搭載時)
2.収集コンソール
収集条件の設定、収集の開始・終了、収集中の
モニタ、収集データの保管などを行います。収
集後のデータは、 GE製核医学装置ワークステ
ーションGenie-Xeleris (エクセラリスは本装置
構成には含まれません)にオンラインで転送さ
れます。
▽収集プロトコルによるセットアップの簡略化
(GE定義/ユーザー定義)
▽リアルタイムのデジタル処理による、直線性
、 エネルギー、感度補正
ガンマカメラの保守に関するソフトウェアも含
まれています。
・ディスクの空き容量の管理
・波高分析(PHA)
・回転中心(COR)
・均一性補正マップ
・エネルギー、感度、直線性マップ
・Daily/weekly QCを含む、ガントリの調整
・システムのカスタマイズ設定
・収集シークエンスのセットアップ
・収集条件のプリセット
3.ホークアイ4 オプション
スキャン方式
扇状X線ビーム、連続回
転方式、ハーフ、フルお
よびヘリカル連続照射方
式
回転速度
2.6RPM 以下
スライス厚
回転中心にて5mm
マトリクスサ
イズ
512×512 以下
X線管ユニッ
ト
固定陽極式、実行焦点
幅0.8mm × 長さ0.8mm
X線管電圧
120, 140kV
X線管電流
1.0、1.5、2.0、2.5mA
定格出力
140kV、2.5mA
X線検出器
384チャンネル固体検出
器、4列
4.表示機能
▽複数のWindowに対して個別のカラーテーブ
ルを同時に表示
▽複数のWindowに対して同時にThreshold値や
Window操作が可能
▽動画表示(ダイナミック及び全てのマルチ フレームデータセット)
▽収集中のイメージとパラメータ等の詳細を表
示
データ処理・解析
収集後のデータはDICOM形式により GE製核医
学装置ワークステーションGenie-Xeleris (エク
セラリスは本装置構成には含まれません)へ転
送され、そこで処理・解析及びフィルミング等
を行います。
システム設置条件
物理的仕様
使用電源 :3相 208V
周波数 :50/60Hz
電源入力 :4.2kVA
環境条件
推奨使用室温:20~25℃
温度変化
:3℃/時以内
(クリスタルについて)
湿度
:40~70%
結露しないこと
空調
:専用空調が望ましい
*推奨使用温度は最良基準温度で、範囲外での動作を
否定するものではありません。
*温度変化3℃/時は検出器内部のクリスタルの温度変
化条件です。実際には検出器カバー等で断熱され
ていますので、室内温度条件は緩和されますが、
換気口直下への設置やコリメータを取り外した状
態での急激な室内温度変化に注意するようお願い
します。
ワイヤレス機器使用上の注意
本装置は、2.4GHz 帯域の電波を使用するワイ
ヤレス機器が含まれています。この周波数帯で
は、電子レンジ等の産業・科学・医療機器のほ
か、工場の製造ライン等で使用されている移動
体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)
、及び特定小電力無線局(免許を要しない無線
局)、並びにアマチュア無線局(免許を要する
無線局)が運用されています。
(1)本装置を使用する前に、近くで移動体識
別用の構内無線局、及び特定小電力無線局、並
びにアマチュア無線局が運用されていないこと
を確認してください。
(2)万一、本装置から移動体識別用の構内無
線局に対して有害な電波干渉の事例が発生した
場合には、速やかに使用周波数を変更するか又
は電波の発射を停止した上、下記連絡先にご連
絡頂き、混信回避のための処置等(例えば、パ
ーティションの設置など)についてご相談下さ
い。
(3)その他、本装置から移動体識別用の特定
省電力無線局あるいはアマチュア無線局に対し
て、有害な電波干渉の事例が発生した場合など
、何かお困りのことが起きたときは、下記連絡
先へお問い合わせください。
連絡先:ジーイー横河メディカルシステム株式
会社 MI営業部 042-585-9380
本装置は、2.4GHz 全帯域を使用する無線設備
で、移動体識別装置の帯域を回避可能です。変
調方式としてDS-SS方式、OFDM方式を採用して
おり、与干渉距離は40mです。
2.4:2.4GHz 帯を使用する無線設備を
表す
DS/OF:変調方式を表す
4
:想定される与干渉距離が 40m 以下であることを表す
■■■:全帯域を使用し、かつ
移動体識別装置の帯域を回
避可能であるこを意味する
搬入に関する諸要件
●搬入通路幅
通常
:1,200mm以上
撮影テーブル
90°旋回時:2,600mm以上
●撮影テーブル長:2,505mm
●システム接地室入口
高さ:1,800mm以上
幅:1.600mm以上
●推奨設置室面積:6,000×4,950mm
設置に関する諸要件
●床耐荷重
検出部
:最大2,950kg
(ガントリ、検出器、ホークアイ4 オプシ
ョン時。コリメータ、オプションにより
若干の差が生じます)
撮影テーブル :400kg
コリメータカート:165~330kg (コリメータによる)
●床傾斜
:±2mm/m以下
●ケーブル処理 :床下配線
*搬入、設置について詳細は別途お打ち合わせと致し
ます。
レイアウト参考例
*ホークアイ4 オプションを取り付けた場合は、散乱
線を考慮して、オペレータには適切な防護が必要で
す。収集コンソールはなるべく本体より離れた場所
に設置し、遮蔽板(或いは操作室)等を用いて適切
な遮蔽をすることが望まれます。
*同時計数(CoDe)機能を使用する場合には、ポジトロ
ン断層撮影の施設基準に準じた設備が必要になりま
す。
GE横河メディカルシステム
カスタマー・コールセンター 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp
インフィニア 医療用具承認番号 21600BZY00320000号
記載内容は、お断り無く変更することがありますので御了承ください。
Rev. 1.0
Printed in Japan
GS C25A4