伊方発電所3号機1次冷却材ポンプ3Bの第3シール部の リークオフ流量

平成 28 年 7 月 19 日
四国電力株式会社
伊方発電所3号機1次冷却材ポンプ3Bの第3シール部の
リークオフ流量増加について
1.概要
定期検査中の伊方発電所3号機においては、1次冷却材ポンプの調整運転を実施
していたところ、1次冷却材ポンプ3Bの第3シールリークオフ流量※1が増大する
事象が認められた。
このため、ハンドターニング等、第3シールのシート状態を改善するための調整
作業を行なったが、運転状態を改善することができなかったため、一体型シールで
ある第2シール及び第3シール(以下「カートリッジシール」という。)を予備品
と取り替え、シールリークオフ流量増大の原因について調査を行うこととした。
※1
第3シールリークオフ流量
1次冷却材ポンプの軸封部は、第1、第2、第3シールの3段で構成され
ており、1次冷却材の系統水は第2シールでシールされる。第3シールは第
2シール下流に供給しているシール部洗浄用の純水をシールするもので、第
3シール出口から漏れ出る流量を第3シールリークオフ流量という。
なお、第3シールのリークオフ水は専用の配管を通じて格納容器内のタン
クに回収される。
(添付資料-1)
2.事象の時系列
平成28年7月16日
11時20分
11時21分
平成28年7月17日
9時20分
1次冷却材ポンプ3B起動(第3シールリークオフ流量増
大を確認)
1次冷却材ポンプ3B停止(以降、調整作業実施)
第3シールのシート状態を改善することができないため、
1次冷却材ポンプ3Bの軸シールの取替を決定
3.調査内容
1次冷却材ポンプ3Bの第3シールからのシールリークオフ流量増大の原因に
ついて、以下の調査を行う。
・カートリッジシール分解時に、シールリングの上下の動きが拘束されている兆
候がないか確認する。
・カートリッジシール分解後に、シールの各部品が問題なく取り付けられている
こと、並びにシールリング・シールランナー摺動面、Oリング及びシール用ス
プリングの状態について、目視点検等を実施する。
以
<添付資料>
添付資料-1
1次冷却材ポンプ軸シール
概略系統図・構造図
上
添付資料-1(1/2)
1次冷却材ポンプ軸シール
約2.2m
モータ側
軸シール
約4.5m
主 軸
1次冷却材出口
1次冷却材入口
概略系統図
(2/2)
1次冷却材ポンプ軸シール
第1シール拡大図
第2シール拡大図
概略構造図
第3シール拡大図
シールリング
シール用スプリング
Oリング
シールランナー