Google メッセージ セキュリティと 主要なメッセージ セキュリティ

Google メッセージ セキュリティと
主要なメッセージ セキュリティ
ソリューションの比較
Osterman Research ホワイト ペーパー
2008 年 2 月発行
スポンサー:
Osterman Research, Inc. • P.O. Box 1058 • Black Diamond, Washington 98010-1058
電話: +1 253 630 5839 • Fax: +1 866 842 3274 • [email protected] • www.ostermanresearch.com
Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
要旨
Osterman Research では Google からの委託により、Google
Apps のセキュリティとコンプライアンスのソリューションおよ
び他の大手 9 社のベンダーが提供するソリューションを使用する
組織について市場調査を行いました。調査の目的は、組織の意志
決定者が使用するソリューションをどのように認識しているかを
把握し、Google のソリューションと他社ベンダーのソリュー
ションに定量化できる違いがあるかどうかを確認することです。
調査結果から、
Google メッセー
ジ セキュリティ
ソリューション
は、検出された迷
惑メール数、ウィ
ルス検出率、必要
な技術サポートの
量などにおいて、
顧客満足度が競合
他社の平均より高
いことがわかりま
した。
このホワイト ペーパーのデータは、2007 年 8 月から 9 月に行わ
れた調査結果に基づくもので、Google メッセージ セキュリティ
の調査結果と他の 9 社の集計結果を別に示しています。Google
メッセージ セキュリティを特定のベンダーと直接比較するのでは
なく、他のすべてのベンダーの結果と比較しています。
調査結果から、Google メッセージ セキュリティは、検出された
迷惑メール数、ウィルス検出率、必要な技術サポートの量などに
おいて、顧客満足度が競合他社の平均より高いことがわかりまし
た。また Google メッセージ セキュリティではシステムの運用
に必要な IT 管理の時間が他社システムの平均より明らかに少なく
なっていましたが、他社システムのほとんどは自社運用型ソ
リューションであるため当然の結果と言えます。その他の一部の
分野においては、Google メッセージ セキュリティと他社システ
ムではほぼ同じ結果でした。
調査手法と概要
Osterman Research では Google の委託のもと、組織における
さまざまなメッセージ セキュリティ サービスの使用について調
査を行い、Google メッセージ セキュリティのウィルス対策およ
び迷惑メール対策の機能を大手他社と比較しました。調査の目的
は次のとおりです。
•
Google メッセージ セキュリティ サービスと大手 9 社の
ソリューションについて定量的な情報を収集する。
•
10 社のソリューションについて、組織のメッセージ システム
やネットワークにおける迷惑メール対策やウィルス対策の
効果に関する定量的な情報を収集する。
•
Google メッセージ セキュリティを大手他社のソリューション
全体 (個々のソリューションではなく) と比較する 。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
調査対象のソリューションと各ソリューションの調査数は次のと
おりです。
各ベンダーの調査対象数
ベンダー
Barracuda
Google メッセージ セキュリティ
IronPort
MessageLabs
Microsoft Forefront
MX Logic
Secure Computing
Symantec
Trend Micro
Websense (Blackspider)
調査数
14
28
13
5
12
4
10
24
22
8
北アメリカとヨーロッパのさまざまな規模の組織について調査を
行い、平均の従業員数は 3,100 人、メール ユーザー数は 2,600 人
で、業種も多岐にわたります。
Google メッセージ セキュリティを使用する組織の平均従業員数
とメール ユーザー数は他社平均より多いものでした。調査対象の
会社は主に Osterman Research Survey Panel から選定され、
組織のメッセージ システムやネットワーク システムの管理担当
者に回答を依頼しました。調査期間は 2007 年 8 月 21 から 9 月
23 日です。
調査結果
エンド ユーザーにとって使いやすさが重要である
エンド ユーザーに迷惑メール検疫システムの使用を許可していな
い組織も多くありますが、大多数の組織では許可しています。そ
のため、 IT 管理の時間やヘルプ デスクに与える影響を考えると、
セキュリティ ソリューションの使いやすさが重要となります。つ
まり、使いやすいシステムでは IT スタッフ以外でも独自で検疫シ
ステムを管理でき、IT スタッフの負担を減らすことができます。
次の図のとおり、Google メッセージ セキュリティを使用する組
織ではエンド ユーザーにとってシステムが「大変使いやすい」と
報告した数は約 2 倍、「使いやすい」と報告した数はほぼ同数と
なっています。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
エンド ユーザーにとってのシステムの使いやすさ
主な違いがみられ
たのは、ソリュー
ションのメンテナ
ンスにかかる IT 管
理の時間でした。
Google メッセー
ジ セキュリティを
使用する組織で
は、他のソリュー
ションを使用する
組織に比べて、週
あたりの IT 管理の
時間が大幅に少な
くなっています。
この画像を見るには QuickTime™
と解凍ツールが必要です。
Google メッセージ セキュリティは管理にかかる時間が少ない
主な違いがみられたのは、ソリューションのメンテナンスにかか
る IT 管理の時間でした。Google メッセージ セキュリティを使
用する組織では、他のソリューションを使用する組織に比べて、
週あたりの IT 管理の時間が大幅に少なくなっています。
週あたりの合計管理時間
1,000 人のユーザーを管理するシステム
(1,000 人のメール ユーザーあたりの管理時間)
ユーザー数が
2,500 人の組織の
場合、Google
メッセージ セキュ
リティを使用する
と年間約 26,000
ドルまたは IT 管理
者 0.3 人分の節約
となります。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
上記の図は、IT 管理者の年間給与を 8 万ドルとした場合、Google
メッセージ セキュリティを使用する組織ではユーザーあたりの年
間メンテナンス費用が 7.84 ドル、その他のソリューションを使用
する組織では 18.00 ドルとなることを示しています。ユーザー数が
2,500 人の組織の場合、Google メッセージ セキュリティを使用す
ると年間 27,000 ドルまたは IT 管理者 0.3 人分の節約となります。
調査対象の Google メッセージ セキュリティを使用する組織は
平均して他の組織より大きかったため、同一条件で比較するため
1,000 人以上のメール ユーザーを持つ組織との IT 管理時間の比較
も行いました。次の図は、Google メッセージ セキュリティを使
用する組織と他のソリューションを使用する組織を比較すると、
Google メッセージ セキュリティのほうが明らかに有利であるこ
とを示しています。
週あたりの合計管理時間
1,000 人のユーザーを管理するシステム
(1,000 人以上のメール ユーザーを持つ組織)
今回の分析結果か
ら、組織のメッ
セージ システムや
ネットワーク シス
テムを管理する担
当者は、Google
メッセージ セキュ
リティが迷惑メー
ル、ウィルス、そ
の他のメール関連
の脅威からシステ
ムを保護する上で
優れており、IT ス
タッフの管理負担
も少ないと認識し
ていることがわか
りました。
この画像を見るには QuickTime™
と解凍ツールが必要です。
上記の図は、最初の例と同様に IT 管理者の年間給与を 8 万ドルと
した場合、Google メッセージ セキュリティを使用する組織では
ユーザーあたりの年間メンテナンス費用が 1.11 ドルで、その他の
ソリューションを使用する組織では 6.15 ドルとなることを示して
います。ユーザー数が 2,500 人の組織の場合、年間約 12,600 ドル
の節約、または IT 管理者 0.16 人分の節約となります。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
Google メッセージ セキュリティを使用する顧客の満足度は
かなり高い
全体的に、今回の分析では顧客満足度は Google メッセージ セ
キュリティのほうが大手他社の総合結果より高いものでした。次
の表のとおり、迷惑メールの検出数、必要な技術サポートの量、
ソリューションの初期費用、ポリシー管理の柔軟性における顧客
満足度は Google メッセージ セキュリティがはるかに高くなっ
ています。ウィルス検出率、ソリューションの運用コスト、技術
サポートの質に関しては、Google メッセージ セキュリティが若
干高くなっています。
各項目における顧客満足度
満足している、またはとても満足していると答えた割合 (%)
項目
迷惑メール検出数
ウィルス検出率
必要な技術サポートの量
IT 管理者の負担
ソリューションの初期費用
誤判定数
柔軟なポリシー管理機能
ソリューションの運用コスト
技術サポートの質
新機能の追加
システムをほとん
どまたは常時利用
できると報告した
組織は、Google
メッセージ セキュ
リティの 96 % に
対し、他のソ
リューションでは
87 % でした。ま
た、Google メッ
セージ セキュリ
ティを使用する約
3/5 の組織がシス
テムを「常時利用
できる」と報告し
ています。
Google
メッセージ
セキュリティ
96%
93%
93%
82%
81%
79%
79%
74%
74%
70%
その他
78%
87%
78%
73%
64%
67%
59%
72%
70%
63%
今回 Google メッセージ セキュリティと比較したベンダーのサー
ビスは非常に高い機能を備えており、堅牢なメッセージ セキュリ
ティ機能を必要とする組織にとってはいずれも検討に値します。
今回の分析結果から、組織のメッセージ システムやネットワーク
システムを管理する担当者は、Google メッセージ セキュリティ
ソリューションが迷惑メール、ウィルス、その他のメール関連の
脅威からシステムを保護する上で優れており、IT スタッフの管理負
担も少ないと認識していることがわかりました。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
8 月の爆発的スパム攻撃が Google メッセージ セキュリティを
使用する組織に与えた影響は小さかった
2007 年 8 月 7~9 日に爆発的な PDF スパム攻撃が発生しました
が、次の図のとおり、ほとんどまたはまったく問題なかったと報
告した組織は、Google メッセージ セキュリティの 75 % に対し、
他のソリューションでは 58 % にとどまりました。
「爆発的な PDF スパム攻撃が発生した 2007 年 8 月 7~9 日に
パフォーマンスの低下はみられましたか。」
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と解凍ツールが必要です。
メッセージのやり
取りは絶え間なく
行われるため、
メッセージ セキュ
リティ ソリュー
ションの可用性は
非常に重要です。
可用性は非常に重大である
メッセージのやり取りは絶え間なく行われるため、メッセージ セ
キュリティ ソリューションの可用性は非常に重要です。次の図の
とおり、システムをほとんどまたは常時利用できると報告した組
織は、Google メッセージ セキュリティの 96 % に対し、他のソ
リューションでは 87 % でした。また、Google メッセージ セキュ
リティでは約 3/5 の組織がシステムを「常時利用できる」と報告
しています。逆にシステムの可用性が低いまたは容認できる程度
と報告した組織は、他のソリューションでは 12 % であったのに対
し、Google メッセージ セキュリティではわずか 4 % でした。
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過去 3 か月間のシステムの可用性
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どのベンダーで
も、迷惑メールの
誤判定率は検出率
と比べて改善され
ています。
Google メッセー
ジ セキュリティを
使用する組織で
は、誤判定率が時
間の経過とともに
改善していると報
告した割合が若干
多く、この点にお
いては他社よりわ
ずかに優れている
と言えます。
Google メッセージ セキュリティを使用する組織が他の
ソリューションに切り替える可能性は低い
次の図のとおり、Google メッセージ セキュリティを使用する組
織の 4/5 以上が他のベンダーのソリューションに切り替える可能
性は低いと報告しているのに対し、他のソリューションを使用す
る組織では 2/3 のみとなっています。
同じベンダーを
長期間使用する可能性
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ベンダーのウィル
ス検出機能は迷惑
メールの検出技術
や誤判定数と比べ
て改善されていま
す。この点でも
Google メッセー
ジ セキュリティが
わずかに優れてい
ます。
誤判定率の改善はいずれのベンダーでも非常に優れている
次の図のとおり、どのベンダーでも、迷惑メールの誤判定率は検
出率と比べて改善されています。Google メッセージ セキュリ
ティを使用する組織では、誤判定率が時間の経過とともに改善し
ていると報告した割合が若干多く、この点においては他社よりわ
ずかに優れていると言えます。Google メッセージ セキュリティ
や他のソリューションを使用する組織で、誤判定率が高くなって
いると報告した数はわずか 4 % でした。
ベンダーの誤判定率の
時間の経過による変化
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時間の経過にともない迷惑メール検出率が改善されたと報告し
た組織は、Google メッセージ セキュリティで 36 %、他のソ
リューションで 34 % と、この点において大きな違いはみられ
ませんでした。
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Google メッセー
ジ セキュリティを
使用する組織の
75 % がシステム
のパフォーマンス
低下はほとんどな
かったと報告した
のに対し、他のソ
リューションを使
用する組織の
52 % がパフォー
マンス低下の問題
を報告しました。
ウィルス対策機能はさらに改善
次の図のとおり、ベンダーのウィルス検出機能は迷惑メールの検
出技術や誤判定数と比べて改善されています。この点でも Google
メッセージ セキュリティがわずかに優れています。Google メッ
セージ セキュリティを使用する組織では、ウィルス検出機能が時
間の経過とともに改善されていると報告した数が他より多く、悪
化しているとの報告はほとんどありませんでした。
ベンダーのウィルス検出機能の
時間の経過による変化
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パフォーマンスの低下も重要な検討事項である
次の図のとおり、Google メッセージ セキュリティを使用する組
織の 75 % がシステムのパフォーマンス低下はほとんどなかった
と報告したのに対し、他のソリューションを使用する組織の 52 %
がパフォーマンス低下の問題を報告しました。逆にパフォーマン
スが大幅に低下したことがあると報告した組織は、Google メッ
セージ セキュリティの 11 % に対し、他のソリューションでは
20 % でした。
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Google メッセージ セキュリティと主要なメッセージ セキュリティ ソリューションの比較
「過去 6~12 か月間の主要なスパム攻撃発生時に
パフォーマンスの低下はみられましたか。」
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総合的な結果と比
較した場合、
Google メッセー
ジ セキュリティは
ユーザーあたりの
管理コストは低
く、顧客満足度が
高いことがわかり
ました。
まとめ
今回の分析結果から、調査対象のソリューションはいずれも性能
が高く、メッセージ システムを適切に保護できることがわかりま
した。しかしながら、他社の総合結果と比較して、Google メッ
セージ セキュリティはユーザーあたりの管理費用が大幅に少なく、
顧客満足度もかなり高いことがわかりました。
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