「平成 28 年度 IoT 等を活用した食関連サービス事業者等における 競争

「平成 28 年度 IoT 等を活用した食関連サービス事業者等における
競争促進策に関する調査」に係る請負契約仕様書
1.適用
本仕様書は、近畿経済産業局産業部流通・サービス産業課サービス産業室(以下、「当局」という。)
が実施する「平成 28 年度 IoT 等を活用した食関連サービス事業者等における競争促進策に関する調
査」(以下「本調査事業」という。)に適用する。
2.目的
我が国 GDP の約75%はサービス産業で占められており、我が国経済が持続的な成長を続けてい
くためには、サービス産業の生産性向上が不可欠であり、「日本再興戦略2016」においても重要戦略
プロジェクトの一つとして位置付けられている。
なかでも、サービス産業分野における IoT・BigData・AI 等の IT 関連技術(以下「IoT 等」という。)
の活用は、供給の効率化・集約化のみならず、付加価値の向上にも資するものと期待され、産業界から
大きな期待が寄せられている。
本調査では、関西に強みがある一方で、サービス産業の中で労働生産性が最も低い「食ビジネス※」
をターゲットに、アンケート・ヒアリング調査によって IoT 等の導入実態や活用状況等の実態を把握し、
かつベストプラクティスの収集と分析、さらには有識者による競争促進策の検討を行い、提言を取りま
とめる。
※本調査で言う「食ビジネス」とは、飲食業はもとより、食材を提供する農業漁業の取り組み、宿泊
業における飲食関連サービス等も対象とする。
3.調査の内容
(1)IoT 等を活用した食関連サービス事業者等の実態把握
食関連サービス事業者において活用される IoT 等のサービス(以下、「IoT 等サービス」という。)の
受入・提供事業者の双方に対するアンケート調査を実施し、IoT 等サービスによる生産性向上の取組実
態をはじめ、当該市場における競争状況(参入障壁、取引慣行、優越的地位の濫用等)を把握する。
*「IoT 等サービス受入事業者」・・・IoT 等サービスを受け入れ、活用する食関連サービス事業者。
*「IoT 等サービス提供事業者」・・・上記「IoT 等サービス受入事業者」に対して、サービスを提供する事業者。
①アンケート送付先の選定
企業データベースの購入や文献調査等により、候補となるアンケート送付先(IoT 等サービス
提供事業者、IoT 等サービス受入事業者、業界団体((一社)大阪外食産業協会、大阪府飲食旅館
生活衛生組合連合会等)等を、原則、当局管内からリストアップし、当局と協議の上、選定する。選
定事業者数は、1,000 事業者以上とする。
●「技術提案書」において、具体的かつ実現可能な選定手法を提示すること。
②アンケート調査票の作成
調査票は、IoT 等サービス受入事業者向け、IoT 等サービス提供事業者向け、業界団体等向け
の3種類とし、各々A4版2~3ページ、質問項目の回答は選択式及び記述式とし、質問の項目は
当局と協議の上、決定する。
●「技術提案書」において、調査票の案を提示すること。
③アンケートの発送・回収及び督促
②で作成したアンケート調査票を、①で選定した者に対し封書により送付し、回収は FAX 等に
より行う。また、有効回答率は15%以上とし、十分な回答数が得られない場合は督促はがきの送
付及び電話等で内容を確認するなどして補完する。
必要な経費は請負事業者の負担とする。ただし、発送用封筒のみ当局が準備した封筒を使用
すること。
④アンケート結果の集計、分析・整理
回収した全ての回答は、エクセル等を用いて集計し、結果を分析・整理する。
●「技術提案書」において、分析・整理の項目案を提示すること。
(2)IoT 等を活用した食関連サービス事業者等のベストプラクティス収集と事例集の作成
優れた参入(導入)事例を20件程度選定し、参入(導入)のポイント、サービス内容、参入(導入)プロ
セス、今後の事業展開、企業プロフィール、企業メッセージ等を内容とした事例集を作成する。
①ヒアリング先の選定
上記(1)におけるアンケートの結果に加え、文献調査、業界団体に対するヒアリング等により、対
象とする事業者をリストアップし、当局と協議の上、選定する。選定事業者数は、30事業者以上と
する。
②ヒアリング調査の実施
(2)①で選定した事業者を訪問し、ヒアリング調査を実施する。
ヒアリング項目は、当局と協議の上決定し、請負事業者による訪問ヒアリング調査を行い、実施
にあたっては、原則、当局担当者が同行する。ヒアリング時間は、現地見学を含む2時間程度(移動
時間を除く)とし、実施後は、その内容を案件ごとにA4版1ページ以上に取りまとめる。
●「技術提案書」において、ヒアリング項目案を提示すること。
③IoT 等を活用した食関連サービス事業者等の参入(導入)事例集の作成
上記結果を踏まえ、優れた参入(導入)事例を20件程度選定し、IoT等を活用した食関連サービ
ス事業者等の参入(導入)事例集を作成する。
事例集は、A4版1ページに1事例を掲載し、表紙及びインデックスを含め25枚程度にする。形式
は、WEBサイト上で公開でき、紙媒体に印刷可能なPDF形式とする。
●「技術提案書」において、事例集の案を提示すること。
(3)有識者による検討会議の開催
上記(1)(2)の結果を踏まえ、食ビジネスでのIoT等を活用したサービスの生産性向上や、食関連サ
ービス事業者等における競争促進策の検討を行い、提言を取りまとめる。
①検討会議の企画・運営
会議メンバーは、学識経験者、食関連サービス受入事業者、食関連サービス提供事業者、業界
団体等からなる10名程度とし、当局と協議の上、決定する。
実施にあたっては、委員委嘱、会場確保、開催日時の調整、開催案内の作成・送付、配布資料の
作成・セット、当日の会場設営、委員謝金、委員旅費の支払、議事録の作成等の運営に係る全ての
業務について、当局と協議の上、行うこと。
●「技術提案書」において、会議メンバーの候補者案とその選定理由を提示すること。
②会議の開催
会議は、平成29年2月末までに3回(各2時間以上)程度、原則として大阪市内で実施する。
また、実施時期にあたっては、当局と協議の上、事業の進捗等に応じて決定する。
(4)報告書の作成及び納品
請負事業者は、平成29年2月末までに上記(1)~(3)の事業内容及び結果を取りまとめて報告書を
作成し、当局に提出する。
(5)近畿経済産業局への進捗報告
本調査事業の実施にあたっては、請負事業者の有する知見を活かすこととし、事業の実施にあたっ
ては、週1回程度、事業の進捗状況を当局に電子メール等にて当局に報告する。
また、事業内容や取組の方向性等について修正が必要な場合は、都度、当局と協議を行い、柔軟に
対応することとする。
3.調査実施期間
請負契約締結日~平成29年2月28日(火)
4.納入物
(1)納入物:
・調査報告書等、事例集
CD-ROM
1式
(PDF、及び MS-Word、MS-PowerPoint 又は MS-Excel 形式)
※調査報告書等には、調査報告書作成に必要となる資料、データ、アンケート結果、ヒアリング結果、
その他本業務実施にあたって作成・入手した資料を含む。
(2)納期:平成29年2月28日(火)
(3)納入先:近畿経済産業局産業部流通・サービス産業課サービス産業室
(〒540-8535
大阪市中央区大手前1-5-44
大阪合同庁舎第一号館)
5.その他
(1)事業の遂行において疑義が生じた場合には、当局担当者と協議の上行う。
(2)事業の遂行にあたり、知り得た情報については、いかなる理由をもっても事業期間中及び終了後
において、第三者に漏らしてはならない。また、情報漏洩に対する措置を講じること。