野洲市資料提供 見積もり合わせによる物品購入に係る落札決定の

野洲市資料提供
提供年月日
平成28年7月27日
提供部課
健康福祉部こども課
担当者
三上(587-6052)
見積もり合わせによる物品購入に係る落札決定の取り消しについて
保育園の保育室で使用する畳の上敷きを購入するに際し、見積もり合わせにて業者を決定しまし
たが、落札決定通知を行った後に、仕様書に誤りがあることが判明しました。適正な見積もり合わせ
ができていなかったことから、公平性を欠いた結果となりましたので、今回の見積もり合わせを無
効とし落札決定を取り消すことといたしました。
【概要】
保育園の保育室内にある畳の上敷き2種類を購入するため、指名登録業者より2者を選択し、6
月17日付けで仕様書に基づく見積書の提出を依頼しました。その後、仕様書に記載した2種類の
上敷きの必要枚数を逆に記載していることに気づき、6月30日付けの文書で当初の見積もり依頼
の取り止めと、仕様書を改めて、再度見積書の提出依頼を行いました。
提出された見積書を開封し、最低価格(140,400円)であるA社を落札決定者とし、決裁後
の7月15日に落札決定通知書を郵送するとともに、A社に落札決定の連絡を行いました。
7月19日、購入物品に関するこども課と納品場所の園とのやり取りの中で、仕様書の表記に誤
りがあることが判明しました。仕様書では、2550 ミリ×5300 ミリのサイズを9枚、3650 ミリ
×5100 ミリのサイズを12枚としていましたが、本来は 2550 ミリ×5300 ミリのサイズであ
る「9帖」を1枚、3650 ミリ×5100 ミリのサイズである「12帖」を1枚とすべきでした。落
札したA社は、本来必要とする「9帖」と「12帖」のサイズのものをそれぞれ1枚ずつ見積もられ
ていました。一方、B社は仕様書どおりに「9枚」と「12枚」で見積もりされていました。
誤りが判明した後、庁内で協議し、見積もり合わせ自体が無効であるため、落札決定を取り消すこ
ととし、ただちにA社に伝えました。しかし、A社は既に仕入れ業者への発注手続きが完了してお
り、承諾できないとの返答でした。
【対応】
落札決定の取消を決めたものの、A社の発注が中止できないため、市はA社の損害に対する補償
を行うことになります。補償にあたっては、金額が140万円以下であり市長に委任された専決処
分の対象となることから、A社との示談が整い次第、専決処分により損害賠償の額を定めることと
します。また、今回の損害は、商品価格の全額が対象となることから、これを補償した場合は、民法
第422条の規定により商品の所有権は野洲市に移転することになります。したがって、市は必要
な物品を得ることになるため、再度の見積もり合わせは行いません。
なお、B社に対しては、本件についての説明とお詫びを行い、ご理解をいただきました。
【再発防止策】
今回の原因は、単位である「帖」を「枚」と思い込み仕様書を作成したことと、決裁途中において
もその誤りに気づくことができなかったことです。今後は、仕様書作成段階から、物品、数量、金額
等の内容について、複数の職員が確認を行うとともに、該当の園にも確認を行い、十分なチェックを
行って再発防止に努めます。