第22回マイクロマシン/MEMS展に見る プレス加工関連技術/周辺機器 の最新動向 主催:メサゴ・メッセフランクフルト㈱ 会期:7 月 13 日∼15 日 会場:東京ビッグサイト(東京都江東区) 半導体製造技術やレーザー加工技術、微細加工 メカトロニクス、医療分野などへの応用技術とし 技術、ナノテクノロジーなどの専門展「第22回 て将来性が高い。会場では、その高精度・高品質 マイクロマシン/MEMS 展」が7月13日∼15日ま を維持するための計測器や検査機器なども多く出 での 3 日間、東京ビッグサイトで開催された。 展された。一方、表面処理技術展では、環境に配 主催はメサゴ・メッセフランクフルト。3日間で約 慮したクロムフリー処理剤やノンシアンめっき技 12,800 人が来場した。ロボット設計・製造技 術などのアピールが目立った。また、東日本大震 術を集めた「第2回 ROBOTECH−次世代ロボット 災の復興作業や原発事故の収束作業ではロボット 製造技術展」 、めっき、熱処理、塗装などの表面 による支援が必要とされることから、会場で披露 処理技術展「SURTECH 2011」も同時開催され、 されたロボットの実機に注目が集まっていた。 国内外から292社の企業や団体、大学が出展した。 ナノ加工・超精密微細加工技術は、電子機器や 以下に、会場で注目したプレス加工関連技術や 周辺機器などを紹介する。 ハニカム構造の押出し金型で、ピッチ 精度は±10μm。硫酸カルシウム、 炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、 活性炭を基本材料とした「NC ハニカ ム」は酸性ガスを吸収し、汚れた空気 を浄化する(㈱長峰製作所) 金属やセラミックスなどのレーザー加工による 微細加工品を多数展示した。パルス幅 8 ps の 短パルスのピコ秒レーザー加工が得意。光が短 いため材料に熱影響がなく、バリが発生しない (㈱リプス・ワークス) 10 プ レ ス 技 術 表面処理剤メーカーの日 本表面化学㈱は亜鉛鉄合 金めっきの上にクロムフ リー化成皮膜処理剤を施 したねじ(右)やクロムフ リー高耐食性型化成皮膜 処理剤を施したアルミダ イカスト品(左)を展示 アマダのサーボプレスによるエンボス加工 の成形品や順送金型による注射器のキャッ プなどのプレス部品を展示。金型加工ノウ ハウを活かし、5 軸複合加工機で成形した 自動車部品や医療関係の成形品も披露した (昭和精工㈱) 工作機械の性能評価を行う「QC 20−W ボールバーシステム」。工 作機械にボールバーを磁石で取り 付け、描く円の形でひずみやスパ イク、バックラッシュなどの不具 合現象を判別する。金型加工機の 日々の精度確認、メンテナンス実 施基準に適する(レニショー㈱) 新発売の非接触 3 次元形状計測システム「クリッ クビジョン WLI シリーズ」を披露。白色光干渉計 によってカーブや R、最大高さなど 3 次元形状の 測定ができ、短時間で微小領域のデータが得られる。 プレス金型のくぼみやキズ、かえりなどの計測に最 適(㈱ミツトヨ) 試験機の規格で定め られた許容値を管理 するための硬さ基準 片。試験機の日常の 管理や点検には欠か せない。顧客が普段 測るものによって基 準片の材質やその硬 さも変わる(㈱山本 科学工具研究社) 第 49 巻 第 9 号 (2011 年 9 月号) 千葉大学が開発した 6 本の脚で歩行制御可能の 「災害復興・危険作業支 援ロボット」。災害復興 での活躍に期待が高まる 11
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