生徒による授業評価アンケート集計結果

生徒による授業評価アンケート集計結果
本学では,毎年度,付属高等学校・中学校の全校生徒の協力を得て「生徒による授業評価アンケート」を実施してお
り,今年度は平成 27 年 10 月に実施した。このアンケートは,
「授業改善のための問題発見の機会」
「教員が自らの努力
の成果を確認する機会」を設けることにより,生徒の視点や理解度に合わせた授業改善に結び付けることを目的として
いる。また,自由記述形式の「学習活動及び学校生活全般についての意見」を設け,具体的な生徒からの意見にも対応
できるよう構成されている。なお,アンケート設問内容は以下のとおりである。
1
アンケート設問内容
①
生徒自身に係わる質問
項目
2 結果概要
生徒による授業評価アンケートのうち,1「生徒自
質問内容
身に係わる質問」及び2「各科目の授業に対する評価」
①自ら積極的に授業に参加している
授業中
参加度
は,各設問に対して4段階(Aあてはまる,B大体あ
②ノートは工夫してとり,復習に役立てている
てはまる,Cあまりあてはまらない,Dあてはまらな
心構え・
姿勢
疑問
③疑問点は自ら調べたり,先生に質問して
いる
い)で評価している。ここでは,各設問に対する回答
目標
④授業の目標や計画を十分に理解している
状況とその結果について,付属高等学校・中学校全体
授業
準備
定着
努力
⑤予習など必要な準備をして授業に臨んで
いる
生活・
課外
学校
生活
で分析した。なお,掲載した表の数値については各校
のものではなく,全校の平均値とした。
⑥学んだことを忘れないように復習している
①
⑦校則やマナーを守って生活している
生徒自身に係わる質問
授業への参加度や態度を問う「自ら積極的に授業
⑧学業と部活動が両立できている
に参加している」や「ノートは工夫してとり,復習
コミュニケ
ーション
⑨友人関係がうまくいっている
に役立てている」などは,全体で8割近くの生徒が
⑩学校生活が充実している
A,Bと回答し,多くの生徒は真面目に授業に取組
んでいる。ただし,
「疑問点は自ら調べたり,先生に
②
質問している」
「予習など必要な準備をして授業に望
各科目の授業に対する評価
んでいる」
「学んだことを忘れないように復習してい
項目
プレゼンテーション
コミュニケーション
授業の効果
③
質問内容
説明
①授業の説明や教材が工夫されている
話し方・
板書
②話し方や板書は,はっきりしていて
わかりやすい
進度
③授業の進度は適切である
難易度
④授業内容の難易度は適切である
る」などの授業の準備や学んだことを復習すること
などについては,全体的に低い評価となっているた
め,自らで関心を持ち,家庭での学習に一層取組む
環境整備がより必要であると感じている。一方,学
校生活や課外活動についての項目である,設問7「校
則やマナーを守って生活している」や,設問9「友
人関係がうまくいっている」については,学校全体
で9割以上の生徒がA,Bと回答しており,社会生
関係
活や集団活動でのルールの中でも,円満な人間関係
⑤質問への対応がわかりやすい
を形成することができているのではないかと思慮で
熱意
⑥先生の授業に対する熱意が感じられる
授業の
理解度
⑦小テストや宿題で,より授業が理解できた
効果
⑧この授業を受けて学力や技能の向上を実
感している
きる。アンケートの全体的な評価にも繋がる設問「学
校生活が充実している」は,高校では 88.8%,中学
でも 88.2%の生徒がA,Bと回答し,改善の成果も
現われ,年々増加傾向にあるといえる。今後も学級
担任や顧問などによるきめ細かい対応や努力が必要
学習活動及び学校生活全般に対しての意見
である。
(自由記述方式)
1
②
授業に対する評価
の態度や授業に関する意見のほか,試験や全体行事など
授業に対する評価についても昨年度とほぼ同様の結果
の学校生活全般や施設設備に関する内容が見られた。主
となっているが,特に高校では設問6「先生の授業に対
な記述として,①行事の際にスマホの使用を認めてほし
する熱意が感じられる」では 89%以上の生徒がA又はB
い。②授業中うるさい生徒はきちんと叱ってほしい。③
と回答しており,教員との信頼関係や総合的な授業満足
試験の答案用紙に名前を書かせるタイミングは統一して
度は概ね高いことが見られる。その他の設問でも,8割
ほしい。などがあった。
近く又は以上の生徒がA又はBと回答している。評価結
教員に関する記述では,教員の熱意や相談への対応,
果については学年別や科目別でも分析を行っており,教
丁寧な指導に対する感謝の気持ちが表れている一方で,
員個人の問題発見の機会とするだけでなく,組織的にも
感情的な言動へのマイナス面の印象を持つ生徒の記述も
問題点を見出し,今後もC,Dと回答している生徒を減
あり,より多くの生徒の声を理解し,気付きとしていく
らす努力を継続的に行っていくことが必要である。
ことに留意していかなければならない。
なお,アンケートの実施状況と自由記述欄への記入割
③
学習活動及び学校生活全般に対しての意見
合は以下の表のとおりとなっている。
以
アンケート用紙裏面の意見欄には 23.5%の生徒が記入
した。昨年度とほぼ同様の結果である。意見内容も教員
平成 27 年度「生徒による授業評価アンケート」実施状況
付属高等学校
アンケート
回答者数
自由記述欄
記入者数
自由記述欄
記入割合
前年度
記入率
日大高校
1,403
377
26.9%
29.8%
櫻丘高校
1,296
276
21.3%
21.6%
鶴ヶ丘高校
1,287
322
25.0%
24.1%
藤沢高校
1,284
298
23.2%
26.2%
豊山高校
1,402
407
29.0%
26.7%
豊山女子高校
730
217
29.7%
24.4%
三島高校
1,861
243
13.1%
15.6%
明誠高校
967
174
18.0%
19.2%
山形高校
1,173
272
23.2%
16.5%
習志野高校
1,238
338
27.3%
18.5%
東北高校
1,372
306
22.3%
30.9%
高校合計
14,013
3,230
23.1%
22.9%
付属中学校
アンケート
回答者数
自由記述欄
記入者数
自由記述欄
記入割合
前年度
記入率
日大中学
754
259
34.4%
27.4%
藤沢中学
324
84
25.9%
17.7%
豊山中学
635
135
21.3%
31.1%
豊山女子中学
364
70
19.2%
36.5%
三島中学
150
41
27.3%
16.0%
中学合計
2,227
589
26.4%
28.1%
付属校合計
16,240
3,819
23.5%
23.6%
2
上
3
4
5
6