2016 年 7 月分 環境法令改正情報 (公社)神奈川県環境保全協議会 作成 ※ この情報は官報での公布内容に基づき、会員事業所に関連すると思われる改正事項を抜粋したもので、 全ての環境法令を網羅するものではありません。(公害、化学物質、廃棄物・リサイクル、エネルギー、 に関する法律及び県条例を対象にしています。) 今月の目次 1.『毒物及び劇物取締法』関係 ・毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令(平成 28 年 7 月 1 日 政令第 255 号) 2.『地球温暖化対策の推進に関する法律』関係 ・地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条第一項第一号ロの規定に基づき、温室効果ガス総排出量 の算定に係る他人から供給された電気の使用に伴う二酸化炭素の排出の程度を示す係数を公表する件の 一部を改正する件(平成 28 年 7 月 12 日 経済産業省・環境省告示第 8 号)他 3.『ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法』関係 (1)ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画を変更した件 (平成 28 年 7 月 28 日 環境省告示第 71 号) (2)ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律の施行期日を 定める政令(平成 28 年 7 月 29 日 政令第 267 号) (3)ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令(平成 28 年 7 月 29 日 政令第 268 号)他 4.『神奈川県条例・規則』関係 ・該当なし 5. 『個別掲載省略法規一覧』 ・2 件 1.『毒物及び劇物取締法』関係 毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令(平成 28 年 7 月 1 日 政令第 255 官報号番 第 6808 号 号) 施行期日 一部を除き平成 28 年 7 月 15 日 改正概要 関係条項 1 次に掲げる物を毒物に指定した。 (1)(クロロメチル)ベンゼン及びこれを含有する製剤(CAS No.:100-44-7) (2)メタンスルホニル=クロリド及びこれを含有する製剤(CAS No.:124-63-0) 2 次に掲げる物を劇物に指定した。 (1)グリコール酸及びこれを含有する製剤(ただし、グリコール酸3.6%以下を含有す るものを除く。)(CAS No.:79-14-1) (2)ビス(2-エチルヘキシル)=水素=ホスフアート及びこれを含有する製剤 (ただし、ビス(2-エチルヘキシル)=水素=ホスフアート2%以下を含有するもの を除く。)(CAS No.:298-07-7) (3)ブチル(トリクロロ)スタンナン及びこれを含有する製剤(CAS No.:1118-46-3) (4)2-セカンダリ-ブチルフエノール及びこれを含有する製剤(CAS No.:89-72-5) (5)無水酢酸及びこれを含有する製剤(CAS No.:108-24-7) (6)無水マレイン酸及びこれを含有する製剤(CAS No.:108-31-6) 3 改正前の毒物及び劇物指定令(昭和40年政令第2号)において、毒物として指定さ れていた2-メルカプトエタノール及びこれを含有する製剤のうち、10%以下を含有する 製剤を毒物から除外し新たに劇物に指定し((1)関係)、10%以下を含有する製剤のう ち、容量20㍑以下の容器に収められたものであって、0.1%以下を含有するものを劇物か ら除外した((2)関係)。 (1)2-メルカプトエタノール及びこれを含有する製剤。ただし、2-メルカプトエ タノール10%以下を含有するものを除く。 (2)2-メルカプトエタノール10%以下を含有する製剤。ただし、容量20㍑以下の容器 に収められたものであって、2-メルカプトエタノール0.1%以下を含有するものを除 く。(CAS No.:60-24-2) 1/4 改正概要 4 次に掲げる物を劇物から除外した。 (1)2,2,2-トリフルオロエチル=[(1S)-1-シアノ-2-メチルプロピル]カル バマート及びこれを含有する製剤(CAS No.:951242-61-8) (2)メタバナジン酸アンモニウム0.01%以下を含有する製剤(CAS No.:7803-55-6) 5 施行期日 平成28年7月15日から施行する。ただし、毒物から「容量20㍑以下の容器に収められた ものであつて、2―メルカプトエタノール0.1%以下を含有するもの」を除外する改正及び 4項については、公布日に施行する。 関係条項 【補足】 2.『地球温暖化対策の推進に関する法律』関係 地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条第一項第一号ロの規定に 基づき、温室効果ガス総排出量の算定に係る他人から供給された電気の使用 官報号番 号外第 154 号 に伴う二酸化炭素の排出の程度を示す係数を公表する件の一部を改正する 件(平成 28 年 7 月 12 日 経済産業省・環境省告示第 8 号)他 施行期日 平成 28 年 7 月 12 日 改正概要 関係条項 特定排出者が平成27年度の温室効果ガス排出量を算定する際に用いる、平成26年度の電 気事業者の実績に基づく実排出係数及び調整後排出係数等(平成27年11月30日 経済産業 省・環境省告示第18号)について、平成27年度新規参入の電気事業者の係数追加及び、平 成26年度新規参入の電気事業者の係数更新のために公表された。 (1) 地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条第一項第一号ロの規定に基づ き、温室効果ガス総排出量の算定に係る他人から供給された電気の使用に伴う二 酸化炭素の排出の程度を示す係数を公表する件の一部を改正する件(平成28年7 月12日 経済産業省・環境省告示第8号) ○東京電力株式会社 0.505 (2) 特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令第二条第 四項第一号及び第三号の規定に基づき、特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガ スの排出量の算定に関する省令の規定に基づき、電気事業者ごとの特定排出者に よる他人から供給された電気の使用に伴う二酸化炭素の排出の程度を示す係数及 び代替する係数を公表する件の一部を改正する件(平成28年7月12日 経済産業 省・環境省告示第9号) ○東京電力株式会社 0.000505 (3) 温室効果ガス算定排出量等の報告等に関する命令第二十条の二の規定に基づき、 温室効果ガス算定排出量等の報告等に関する命令の規定に基づき、電気事業者ご との調整後排出係数を公表する件の一部を改正する件(平成28年7月12日経済産業 省・環境省告示第10号) ○東京電力株式会社 0.000496 <注1>東京電力株式会社のみ記載 【補足】 2/4 3.『ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法』関係 (1) ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画を変更した件 官報号番 号外第 167 号 (平成 28 年 7 月 28 日 環境省告示第 71 号) 施行期日 平成 28 年 7 月 28 日 改正概要 平成 28 年 5 月 2 日に公布されたポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関す る特別措置法(平成 13 年法律第 65 号)の一部改正に伴い、これまでの環境大臣が定める 計画から閣議決定計画に位置づけが改められ、ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画が 変更された。 関係条項 【主な内容】 (1)PCB 廃棄物の確実かつ適正な処理の推進に関する基本的な方針 ・高濃度 PCB 廃棄物は JESCO で処理、低濃度 PCB は民間事業者(環境大臣の認定、都道 府県市の許可)で処理することを基本とする。 ・高濃度 PCB 廃棄物は、計画的処理完了期限を達成するため、PCB 特措法に基づき処分 期間(計画的処理完了期限の1年前)又は特例処分期限日(計画的処理完了期限と同 じ日)内に処分委託を行わなければならない。 ・低濃度 PCB 廃棄物は平成 39 年 3 月 31 日までに処分委託を行わなければならない。 ・保管事業者、所有事業者、処分業者、収集運搬業者、製造者、国、地方公共団体の役 割分担を明確化。 (2)PCB 廃棄物の発生量、保管量及び処分量の見込み (3)PCB 廃棄物の確実かつ適正な処理を計画的に推進するために必要な措置に関する事 項 (4)PCB 廃棄物の処理施設の整備その他ポリ塩化ビフェニル廃棄物の確実かつ適正な処 理を確保するために必要な体制に関する事項 (5)政府が保管事業者としてその PCB 廃棄物の確実かつ適正な処理のために実行すべき 措置に関する事項 (6)PCB 廃棄物の確実かつ適正な処理の推進に関し必要な事項 【補足】 ○ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づくポリ塩化ビフェニル廃棄物処 理基本計画の変更について(環境省 報道発表資料 平成 28 年 7 月 26 日) 下記の URL に改正概要が掲載されています。 http://www.env.go.jp/press/102818.html (2) 官報号番 号外第 168 号 施行期日 平成 28 年 8 月 1 日 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一部 を改正する法律の施行期日を定める政令(平成 28 年 7 月 29 日 政令第 267 号) 改正概要 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一部を改正する 法律(平成 28 年法律第 34 号)附則第 1 条の規定に基づき、この政令が制定され、ポリ塩 化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律の施 行期日を平成 28 年 8 月 1 日とした。 【補足】 3/4 関係条項 (3) 官報号番 号外第 168 号 施行期日 平成 28 年 8 月 1 日 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行令 の一部を改正する政令(平成 28 年 7 月 29 日 政令第 268 号)他 改正概要 1 高濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の基準は、ポリ塩化ビフェニルを含む廃油に占める ポリ塩化ビフェニルの重量の割合が0.5%であること等とすることとした。 2 環境に影響を及ぼすおそれの少ない製品は、ポリ塩化ビフェニルを含む油又はポリ塩 化ビフェニルが塗布され、染み込み、付着し、又は封入された製品であって環境大臣が 定めるところによりポリ塩化ビフェニルを除去したものとすることとした。 3 高濃度ポリ塩化ビフェニル使用製品の基準は、ポリ塩化ビフェニルを含む油に占める ポリ塩化ビフェニルの重量の割合が0.5%であること等とすることとした。 4 高濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の処分の期間について、高濃度ポリ塩化ビフェニル 廃棄物の種類及び保管の場所が所在する区域ごとに定めることとした。 5 この政令は、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一 部を改正する法律(平成28年法律第34号)の施行の日(平成28年8月1日)から施行する こととした。 関係条項 【補足】 ○関連法令 ・ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律の施行に伴う環 境省関係省令の整理に関する省令(平成 28 年 7 月 29 日 環境省令第 19 号) ・ポリ塩化ビフェニル使用製品からポリ塩化ビフェニルを除去する方法として環境大臣が定める方法(平成 28 年 7 月 29 日 環境省告示第 73 号) ・ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行規則第三条及び第六条の規定に基 づき環境大臣が定める方法(平成 28 年 7 月 29 日 環境省告示第 74 号) ・ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行規則第四条第二項及び第七条第二 項の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成 28 年 7 月 29 日 環境省告示第 75 号) ○「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」等の 公布について(環境省 報道発表資料 平成 28 年 7 月 29 日 ) 下記の URL に改正概要が掲載されています。 http://www.env.go.jp/press/102817.html 4.『神奈川県条例・規則』関係 ・該当なし 5. 『個別掲載省略法規一覧』 公布日 公布区分 官報番号 施行期日 平成 28 年 7 月 29 日 号外第 169 号 平成 28 年 7 月 29 日 号外第 169 号 省令 平成 29 年 4 月 1 日 告示 平成 28 年 7 月 29 日 法令題名 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別 措置法施行規則の一部を改正する省令(経済産業省令第 84 号) 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の一部を改正す る法律第二条の規定による改正前の化学物質の審査及び製造等 の規制に関する法律第四条第一項の規定に基づき、新規化学物 質の名称を公示する件(厚生労働省・経済産業省・環境省告示 第 4 号) 以上 4/4
© Copyright 2025 ExpyDoc