例 言 - 奈良文化財研究所

例
言
1.本書は、中国社会科学院考古研究所と奈良国立文化財研究所(現 独立行政法人国立文化財機構
けいきゅう
奈良文化財研究所)が1997年11月から2001年5月まで実施した、漢長安城桂宮(陜西省西安市未央
区)の共同発掘調査の成果報告である。
2.本書は、報告編と論考編の2冊からなる。報告編は、2007年1月に中国で刊行した『漢長安
城桂宮 1996―2001年考古発掘報告』
(中国社会科学院考古研究所・日本奈良文化財研究所編、文物出
版社発行、ISBN 978‐7‐5010‐1997‐7)の日本語版である。また、論考編は、両研究所の関係者によ
る日中の7編の研究論文を掲載している。
3.中国語の翻訳は今井晃樹が監修し、訳出と点検にあたっては、玉田芳英、渡辺晃宏、島田敏
男、次山淳、大河内隆之、箱崎和久、中川あや、丹羽崇史、児島大輔、藤井裕之、川村佳男、
菊地大樹、北田裕行、坂口みどりの協力を得た。また、中国の測量に関する記述では西山和宏
の協力があった。英文目次は石村智が作成した。このほか、全般にわたり、中国社会科学院考
古研究所漢唐研究室の朱岩石、劉振東、張建鋒の協力を得た。
4.報告編の挿図および写真図版は、原則として『漢長安城桂宮 1996―2001年考古発掘報告』
所載のものを使用した。論考編の挿図は各執筆者がそれぞれ作成し、写真図版は牛嶋茂の撮影
による。印刷用原稿の作成は中村一郎が担当し、井上直夫が協力した。
5.本報告における北は、桂宮4号建築が真北であるのを除き、すべて磁北である。西安におけ
る磁北は、真北から約2°
30′西偏する。なお、方向は、方位角(磁北または真北から時計回りに測っ
た角度)で表示することがある。
6.挿図・表の作成と図版レイアウトにさいしては、濱口典子、清野陽一、金田あおい、東仁美、
上田素土子、大谷寧子、出口安子、森下しのぶ、山脇義子、佐々木聖子の協力を得た。
7.論考編の用語・用字や個々の見解については、執筆者により異なる部分があるが、執筆者の
意図を尊重して、あえて統一は図っていない。
8.本書中での人名は、原則として敬称を省略させていただいた。
9.註は、報告編では各節ごとに、それぞれの末尾にまとめた。
10.本書の編集は、奈良文化財研究所長 田辺征夫と副所長 山崎信二、同 井上和人の指導のも
とに、小澤毅と今井晃樹がおこない、濱口典子の協力を得た。