OpenGL の導入 自分のパソコンの中に Visual Studio が入っているか

OpenGL の導入
自分のパソコンの中に Visual Studio が入っているかどうか確認してください。そこで、
VC++が使えるかどうかも確認しておいてください。特に問題なく、ビルドと実行が可能であ
れば、OpenGL について学びましょう。
OpenGL とは、3 次元グラフィックのプログラミング API です。
たとえば、ロボットアームの動きのシミュレーションを C 言語で実行しても、printf を使っ
ている限りは数字の羅列でしか結果は得られません。その数字の羅列をエクセルソフトな
どでグラフ化することは大切なことではありますが、アニメーション化した方が見応えが良い
場合は多々あります。
ロボットアームのシミュレーションでは、やはり画面上に描かれた各リンクが三次元的に
動作した方が分かりやすいし何より面白いです。それを実現するのが OpenGL です。
まず、この PDF ファイルの下にあった
OpenGL の zip ファイル (glut-3.7.6-bin.zip) または個別に glut.h, glut32.lib, glut32.dll
をダウンロードしてください。各ファイルを、所定の場所にコピーします。
コピー先は Windows が 64 bit か 32 bit で若干異なります。
(1) 64 bit 版 Windows を使用している場合
glut.h のコピー場所 : C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Include\um\gl
glut32.lib のコピー場所 : C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Lib\winv6.3\um\x86
glut32.dll のコピー場所 : C:\Windows\SysWOW64
(2) 32 bit 版 Windows を使用している場合
glut.h のコピー場所 : C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Include\um\gl
glut32.lib のコピー場所 : C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Lib\winv6.3\um\x86
glut32.dll のコピー場所 : C:\Windows\System32
なぜか glut.h をコピーするとき gl フォルダが無ければ、\um の下に gl フォルダを作り、そ
こに GL.h, GLU.h をコピーしてください。一応、GL.h と GLU.h はダウンロードできるようにし
ておきます。
使用している Windows が 64 bit か 32 bit かを知る方法
コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム
システムの種類: 64 ビット オペレーティングシステム、 x64 ベース プロセッサ
と書いていれば、64 bit 版 Windows のところを参考にして下さい。
OpenGL を試してみる
Microsoft Visual Studio, Visual C++ におけるプロジェクト作りから、やってみ
よう。まず、Microsoft Visual Studio を立ち上げてください。そして、次の手順で
進めてください。
(1) 左上のファイル(F)をクリック
(2) 新規作成
(3) プロジェクト
(4) 上の窓では、
「空のプロジェクト」で良いでしょう。選択します。
(5) 下の 3 箇所「名前」
「場所」
「ソリューション名」の内、「名前」
「場所」は慎重に決めよう。
(6) 右下の OK を押すとプロジェクトが完成する。
(7) 右側のソリューション エクスプローラーのソース ファイルを右クリック
(8) 追加(D)、新しい項目(W)を選ぶ
(9) C++ファイル(.cpp)を選ぶ。下の欄の名前 Source.cpp はなるべくなら変更する。
(10) http://www.natural-science.or.jp/article/20091107233553.php にアクセス。または、この
PDF をダウンロードしたところにある OpenGL のサンプルプログラムをダウンロードして
ください。
(11) コピー&ペーストで、自分の cpp ファイルに貼り付けてください。学科のサーバからダウン
ロードした場合は、得られた OpenGL_horizon.cpp というファイルをそのままプロジェクト
に追加してもかまいません。誠実に打ち込むと大変良い勉強になります。
(12) ビルド実行して、下の図が得られていたら、OpenGL の設定はうまくできています。
設定ができているなら、後は勉強あるのみです。以下のページを参考にして勉強してみ
てください。様々なホームページや書籍がありますが、下記が、一番分かりやすいです。
http://www.natural-science.or.jp/article/20091120000724.php
非常に親切に説明されているので、すぐにマスターできると思います。
使用するプログラムによっては、GL_screenshot.h というヘッダーファイルを必
要とします。本サーバからもダウンロードできます。glut.h と同じところにコピーしてく
ださい。C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Include\um\gl ですね。