Update:2016.8.1 脳神経外科専門研修プログラム 【概要】 日本脳神経外科学会 専門医研修プログラム基幹施設 主任部長 沈 正樹 医師数 スタッフ 5 人 (ちん まさき) シニアレジデント他 6 人 専門修練医 3 人 資格等 脳神経外科学会専門医 5 人 脳血管内手術専門医 2 人 脳卒中専門医 5 人 神経内視鏡認定医 2 人 ベッド数:70 床(脳神経集中治療室:14 床含む) 年間入院患者数:1200 名 年間手術件数:480 件(開頭手術 180 件含む) 脳神経外科は脳卒中科を兼務し 脳血管外科の習得と同時に脳腫瘍 や頭部外傷などの診断と治療の修 得ができます。当科は脳血管障害患 者を初め脳腫瘍や頭部外傷、機能的 脳外科、さらには小児脳神経外科疾 患などの症例も豊富でバランスよ くこれらの疾患の研修ができます。 また脳神経外科独自のICU(NC U)8 床を含む 14 床の重症観察室 を有し、最先端の脳神経外科診療を研修できます。シニアレジデントの担当症例数は年間 約 200 症例です。 【一般目標】 脳神経外科・脳卒中科の診断・治療に関する現行の知識と技術、特に脳神経外科手術を 確実に修得する。同時に脳神経外科関連領域の知識と技術を修得するよう努力する。 【行動目標】 1. 問診の取り方、神経学的検査法の習得とその評価 入院担当患者と共に外来患者においても研修する。なお一年間におけるレジデントの 入院担当患者数は約 200 名前後、手術件数は約 150 件前後である。 2. 脳血管造影、脊髄血管造影等の技術の習得とその読影 脳血管造影は週平均 10 症例が実施され、血管内治療専門医の指導の下で基本的手技か ら血管内治療の助手まで幅広く研修する。 3. CT、MRI 等の画像診断 CT、MRI、SPECT 等の検査画像を読み、所見を述べて診断を行い、これらを上記の 脳血管造影と共に回診前のカンファレンスで staff 全員で検討される。これらを通じて 画像診断法を研修する。 4. 脳神経外科手術の適応の決定 担当患者の緊急手術の適応は指導医の指導のもと、定期手術は術前検討会で検討され るが、これらの課程を通じて手術適応について研修する。レジデントでもその手術に対 する技術の到達度に達していれば執刀でき、ここでの研修は最も重要でありまた厳しい ものとなる。 5. 脳神経外科手術の術前・術後管理と術後合併症への対応 当院は脳神経外科のあらゆる疾患がバランスよくみられ幅広い知識が要求される。こ れらの手術症例における術前・術後管理を指導医の指導の下に研修すると共に術後合 併症に対してもその対策が迅速かつ的確に実施できる様に訓練を積む。 6. 薬物療法・放射線療法等の非観血的治療の実施 脳腫瘍などに対する集学的治療を放射線治療医師、化学療法専門医師の指導の下に研 修する。そのほか脳神経疾患に対する薬物療法についても指導医の下に研修する。 7. 脳神経外科手術の習得 基本的手技( 剃毛、消毒法、無菌操作、体位、糸結び等 )、穿頭及び閉創法、顕微鏡下 手術のトレーニング、開頭及び閉頭法、硬膜内操作、顕微鏡下手術を習得する。手術 の到達目標としては、 1年目:開頭・閉頭術の術者、脳内血腫や頭部外傷手術のアシスタント 2年目:脳内血腫や頭部外傷手術の主術者、脳動脈瘤・STA-MCA バイパス・CEA・ 脳腫瘍手術のア シスタント 3年目:STA-MCA バイパス・CEA・表在性脳腫瘍手術の主術者 脳神経外科手術は簡単な手技からかなりの熟練を要す マイクロサージャリー室にて る手技まで存在し、特に顕微鏡下手術は実際の手術に当 たっては充分なトレーニングが必要とされる。当院では 小実験動物を用いての顕微鏡下手術のトレーニングシス テムが整えられ技術の習得が早い期間で可能となる。 8. 関連領域診療 救急・救命診療:脳神経外科は脳神経集中治療管理室 ( NCU )12 床を管理しながら,脳卒中や頭部外傷重症 患者の管理を始めとした脳神経系の救急診療を担う。こ れらを含めた救急患者に対する重症度判定、基本的重症 患者管理等を主とした知識・技術の習得を中心として生 命維持に直接影響を与える呼吸、循環、代謝の管理、基 本的救急処置・心肺蘇生等について習得する。 【週間スケジュール】 曜日 月 火 午 前 午 NCU回診 Film検討会 手術 手術 病棟回診 外来、脳血管造影 Film検討会 血管造 後 影 水 NCU回診 Film検討会 手術 手術 木 病棟回診 Film検討会 抄読会 外来、放射線科病理合同カンファレンス 金 病棟回診 術前Film検討会 術前検討会、救急合同カンファレンス 土 NCU回診 抄読会 【専門医等の取得】 当院脳神経外科は日本脳神経外科学会専門医研修プログラムの基幹病院に認定されてお り、当院での専門研修研修を修了すれば専門医試験の受験資格が得られることになる。基 本的には専門研修修了後に専門医試験合格を目指す。当院の研修プログラム履修期間中に、 以下の施設での研修も可能である。 京都大学、北野病院、国立循環器病研究センター、神戸市立医療センター中央市民病院、 中村記念病院、川崎医科大学、大津市民病院、小倉記念病院、国立病院機構 姫路医療セ ンター、静岡県立こども病院、静岡県立総合病院、赤穂市民病院、藤枝平成記念病院、神 鋼病院 【研修後の進路】 研修修了後、当院スタッフ(専門修練医)としての採用、他院への研修、推薦、京大をは じめとする大学医局への入局、あるいは大学院への進学などが考えられ、それぞれ対応す る。 これまでの赴任先:国立循環器病センター、神戸市立中央市民病院、中村記念病院(北海 道) 、国立九州医療センター、北野病院(大阪府) 、国立姫路医療センター、神鋼病院 な ど
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