第 5 回放射線と健康についての福島国際専門家会議 福島における甲状腺課題の解決に向けて~ チェルノブイリ 30 周年の教訓を福島原発事故 5 年に活かす 1.日時・場所等 日時:2016 年 9 月 26 日(月)~27 日(火) 場所:ホテル・ザ・セレクトン福島(3 階・安達太良) 福島県福島市太田町13−73 言語:英語(同時通訳有り) 参加対象:専門家、医療関係者、行政関係者、一般等 事前登録制・入場無料 2.主催・共催・後援 主催:日本財団 共催:福島県立医科大学、長崎大学、笹川記念保健協力財団 後援:福島県(予定)、広島大学、日本医師会、日本看護協会、日本薬剤師会 3.会議の目的・背景 (1)目的 チェルノブイリ原発事故から 30 年、そして福島原発事故から5年が経過し、現在の福島で の複雑な課題を甲状腺がんの問題に焦点を絞り、科学的エビデンスの検証から住民への対応 の改善と今後の長期健康見守り事業の在り方へ助言貢献する。 (2)背景 福島原発事故を受けて、甲状腺がんに対する不安から、福島全県下で、事故当時概ね 18 歳以下の子ども達約 37 万人を対象とした甲状腺超音波検査が行われている。その結果、過去 5年間で 100 名を越す小児・青年期甲状腺癌が発見、手術をされている。一方では、大規模 甲状腺超音波検査導入に伴うこの現状認識の違いが、不安を更に増悪させている。このため、 甲状腺癌への正しい理解を専門家のみならず幅広く報道機関や住民とも共有することは重要 である。その為の科学的エビデンスについては、過去の事例、特にチェルノブイリ原発事故 後の教訓を生かし、今日的課題である福島甲状腺問題の解決に資する国際専門家会議を開催 する。 参加者は、国内外の専門家、医療関係者、関連する学術関係者、さらに本問題に関心が高 い報道関係者や福島県の住民を対象とし、チェルノブイリ甲状腺の専門家らの発表と、国際 機関からの福島レポートを中心として、福島の状況を正しく把握し、課題解決に向けた提言 をまとめる方向で2日間の議論を集約させる。本提言は、福島県民健康調査事業に資する形 で活用されることが期待される。 4.プログラム 別紙のとおり (以 上) 第5回放射線と健康についての福島国際専門家会議 福島における甲状腺課題の解決に向けて~チェルノブイリ30周年の教訓を福島原発事故5年に活かす 主催: 日本財団 共催: 福島県立医科大学、長崎大学、笹川記念保健協力財団 後援: 福島県(予定)、広島大学、日本医師会、日本看護協会、日本薬剤師会 9月26日(月) ※時間、報告者、題名等は変更する可能性があります。 プログラム 9:00 9:30 開会の挨拶 ・笹川陽平 日本財団 会長 ・菊地臣一 福島県立医科大学 理事長兼学長 ・畠利行 福島県 副知事 セッション 1 チェルノブイリの教訓: 原発事故から30年、国際的コンセンサスと甲状腺癌に関するエビデンスから放射線リスクを考える 座長 基調講演1 基調講演2 報告者 会場 安達太良 I ・ II 安達太良 I ・ II ・ジャナット・カー 世界保健機関 ・ウラジミール・サエンコ 長崎大学 ・ヴォルフガング・ヴァイス ドイツ連邦放射線防護局 (ドイツ): チェルノブイリ原発事故から30年:UNSCEARの科学的報告書に基 づく甲状腺癌リスクの概要 ・長瀧重信 長崎大学: チェルノブイリ原発事故から30年: 日本からの貢献 ・ミコラ・トロンコ 内分泌代謝研究所 (ウクライナ): ウクライナにおける事故後の甲状腺癌の特徴 ・ヴァレンティナ・ドロッツ ベラルーシ卒後教育医学アカデミー(ベラルーシ): ベラルーシにおける事故後の甲状腺癌の臨床的 特徴とフォローアップ ・ヴィクトル・イワノフ 国立医学放射線研究センター (ロシア): ロシアにおける事故後の甲状腺癌の疫学調査結果 質疑応答とまとめ 12:15 昼食 13:30 セッション 2a 甲状腺癌: チェルノブイリの事実 座長 報告者 安達太良 I ・ II ・ジェリー・トーマス インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国) ・山下俊一 長崎大学 ・ユーリ・ディミッチク ベラルーシ卒後教育医学アカデミー(ベラルーシ): ベラルーシ甲状腺癌の臨床病理学的特徴 ・パーヴェル・ルミヤンツェフ 内分泌研究センター (ロシア): ロシア小児甲状腺癌の術後長期観察 ・タチアナ・ボグダノワ 内分泌代謝研究所 (ウクライナ): ウクライナ甲状腺癌の病理診断の特徴 ・クリストフ・ライナーズ ビュルツブルグ大学病院(ドイツ): チェルノブイリ甲状腺癌の術後放射線治療 質疑応答とまとめ 15:30 休憩 16:00 セッション 2b 甲状腺癌: 福島の課題 座長 ・クリストファー・クレメント 国際放射線防護委員会 ・丹羽太貫 放射線影響研究所 報告者 ・ジェリー・トーマス インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国):遺伝子解析から見た甲状腺癌 ・アン・ヒョンシク 高麗大学校医学部(韓国): 韓国の原子力発電所周辺地域における甲状腺癌の発症 安達太良 I ・ II ・杉谷巌 日本医科大学: 日本の甲状腺癌の臨床的特徴 ・大津留晶 福島県立医科大学: 県民健康調査事業の甲状腺結果報告 ・鈴木眞一 福島県立医科大学: 福島甲状腺癌の特徴 ・緑川早苗 福島県立医科大学: 県民健康調査事業の甲状腺検査の課題 質疑応答とまとめ 19:00 終了 9月27日(火) プログラム 8:30 セッション 3 チェルノブイリから福島へ 座長 基調講演 報告者 会場 安達太良 I ・ II ・ジョン・ボイス 国立放射線防護測定委員会(米国) ・谷川攻一 福島県立医科大学 ・ジョン・ボイス 国立放射線防護測定委員会(米国) ・アベル・ゴンザレス アルゼンチン原子力規制委員会(アルゼンチン): 放射線被曝による小児甲状腺がん寄与率の再評価 ・ジャナット・カー 世界保健機関: ヨウ素剤による甲状腺ブロックを用いた甲状腺癌の予防: WHO の視点より ・アベル・ゴンザレス: 福島第一原発事故の放射線影響に関する国際的な評価: IAEA 報告書 ・マルコム・クリック 原子放射線の影響に関する国連科学委員会: UNSCEAR 福島レポート ・ジャック・ロシャール 国際放射線防護委員会: ICRP 福島レポート ・アウスラ・ケスミニエン 国際がん研究機関: IARC による研究報告:チェルノブイリから福島まで 質疑応答とまとめ 12:00 休憩 12:30 テーブルディスカッション 座長 ・ジェリー・トーマス インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国) ・長瀧重信 長崎大学 テーマ 放射線と甲状腺癌リスク:福島への提言 13:20 閉会の挨拶 ・谷川攻一 福島県立医科大学 副理事長 13:30 記者会見 安達太良 I ・ II 安達太良 I ・ II 安達太良 I ・ II
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