(仮称)一本松記念館・陸前高田市立博物館「基本構想・基本計画」策定業務 特記仕様書案 この仕様書は、陸前高田市(以下「市」という。)が実施する『(仮称)一本松記念館・陸前高田 市立博物館「基本構想・基本計画」策定業務』 (以下「本業務」という。 )に関して、市が、契約す る事業者(以下「受託者」という。 )に要求する本業務の概要や仕様を明らかにするものである。 1 本業務の目的 市の復興の3つの基本理念のもとに、国内外から本市へ訪れる多くの方々に、これまでの、そ して、これからの本市の復興の歩みを伝えることが重要であることから、市では、震災から力強 く立ち上がり、復興とその先の未来を切り拓いていく本市の「復興の歩み」を学び伝えるととも に、これまで国内外からいただいた数多くの支援に対する感謝の気持ちを発信する施設として、 また、市民相互はもとより、市民と本市へ来訪する方々との交流を通じ、中心市街地をはじめ、 本市全体の交流人口の拡大・賑わいの創出に貢献する空間として、 「 (仮称)一本松記念館・陸前 高田市立博物館」 (以下「本施設」という。)を整備することとしている。 本業務は、本施設の整備に向けた調査・検討を行い、展示等に係る基本構想・基本計画を策定 するものである。 2 本施設の概要 ⑴ 施設名称 (仮称)一本松記念館・陸前高田市立博物館 ⑵ 施設の場所 岩手県陸前高田市高田町地内 ⑶ 敷地面積 9,600㎡程度 ⑷ 延べ床面積 2,720㎡以内 ⑸ 施設の構造 平屋建 ⑹ 施設割合及び空間設計 本施設は、東日本大震災により全壊した「海と貝のミュージアム」を含めた「市立博物館」 と「一本松記念館」との一体的な建築(入口は一つ)を想定しており、一本松記念館と市立博 物館等との展示割合は、概ね同程度を想定している。 なお、一本松記念館と市立博物館等に共通する展示に関しては、共通の展示ゾーンを設ける ことを想定している。 ⑺ 施設展示内容 企画競争参加予定者に別途配付する「(仮称)一本松記念館・市立博物館整備計画について 1 (概要) 」 (以下、 「施設整備方針」という。)に基づいた展示を行うこととする。 ※ ただし、⑸、⑹及び⑺は、本業務委託企画提案実施時点での想定であり、本業務の実施過程 における検討を踏まえ、今後、変更がありうること。 3 委託業務内容 施設整備方針を踏まえて、下記事項の検討並びに本施設の基本構想及び基本計画の策定等を行 うものとする。 ただし、下記項目の詳細については、必要に応じて発注者と受注者が協議して定めるものとす る。 ⑴ (仮称)一本松記念館・陸前高田市立博物館「基本構想」案(以下「基本構想案」という。) の検討 ア 本施設整備の前提条件・整備にあたっての課題の整理 (ア) 被災した「市立博物館」及び「海と貝のミュージアム」の展示内容、施設規模等の整理・ とりまとめ (イ) 新たに建設を予定している一本松記念館及び市立博物館の展示に活用しうる資源の情 報収集・整理 等 イ 高田松原津波復興祈念公園内に整備される震災津波伝承施設との役割分担等の整理・検討 高田松原津波復興祈念公園内に整備される震災津波伝承施設との差別化と効果的な連携 に係る調査・検討 等 ウ 本施設整備に関する基本方針、理念等の検討 施設整備方針における基本コンセプト(「伝える」 「学ぶ」 「集う」機能)に基づき、それぞ れの展示テーマや展示ストーリー等の検討 等 エ 参考事例の調査収集 (ア) 本施設整備について、展示テーマ、地域性、運用面等に関する参考事例の調査・収集 (イ) 立地条件・施設規模を踏まえ、類似施設から想定される本施設の建設及び管理に関わる 参考費用の算出 等 ⑵ (仮称)一本松記念館・陸前高田市立博物館「基本計画」案(以下「基本計画案」という。) の検討 ア 基本機能、基本要素等の検討 (ア) 施設整備方針の3つの基本コンセプト(「伝える」「学ぶ」「集う」機能)を踏まえた展 示ゾーン数及びそれぞれのゾーンでの展示内容の考え方 (イ) 上記整理・検討を踏まえた施設のゾーニング案及び想定される平面配置図案 等 イ 整備等スケジュールの検討 本施設整備及び事業展開スケジュール案の検討 等 ⑶ 地域住民等からの意見集約等 発注者が別に実施するパブリックコメント等における地域住民等からの本施設整備に関す る意見等の集約及び基本構想案・基本計画案への反映 2 ⑷ 基本構想案・基本計画案の策定 上記⑴~⑶を踏まえた基本構想案及び基本計画案の策定 ⑸ その他関連業務 発注者が指示する本施設に関する各種会議等の資料作成 4 等 提出物 ⑴ (仮称)一本松記念館・陸前高田市立博物館「基本構想・基本計画書」 ア 紙媒体 4部(A4サイズ、左綴じ製本、カラー) イ 電子媒体(⑵イのとおり) ⑵ 報告書(各種検討資料、議事録、会議資料、検討結果等) ア 紙媒体 2部(原則A4サイズ) イ 電子媒体 電子媒体は、CD-Rに業務名称を記載し、1部提出すること。 内容は、⑴及び⑵の内容をPDF形式により整理・変換したもののほか、作成したデータ を以下の形式に保存すること。 ・ 文書:Microsoft Word2010 形式 ・ 表、グラフ:Microsoft Excel2010 形式 ・ 写真データ:Jpeg 形式 ・ 図面データ:JWW 形式、DWG 形式、MCD 形式、SFC 形式 ・ その他:発注者が指示する形式 ⑶ その他 提出物は受注者の提案により両者で協議のうえ、変更することができる。 契約期間中は発注者の求めに応じ、参考資料・データ等を適宜提出することとする。 なお、提出後に失策及び不備が発見された場合は、契約終了後も訂正の義務を負うこととす る。 また、提出物に係る権利等は、原則としてすべて発注者に帰属するものとする。 5 履行期間 契約締結日の翌日から平成29年1月31日まで 6 その他 ⑴ 受注者の義務 受注者は、本業務の遂行にあたり、関連法令及び本仕様書を遵守するとともに、発注者の意 図及び目的を十分に理解したうえ、適正な人員を配置し、正確に行うこととする。 ⑵ 業務の実施 受注者は、業務の実施にあたり、本仕様書及び別途契約書に定める内容に基づき、発注者と の打合せ・協議を十分に行うとともに、業務の進捗状況を随時報告し、必要な協議を行うこと とする。 ⑶ 業務指示 3 本仕様書に定めのない事項、及び業務内容に疑義が生じた場合に、受注者は、速やかに発注 者と協議のうえ、作業を進めることとする。 ⑷ 再委託の制限 ア 受注者は、業務の全部を一括して、又は発注者が設計図書において指定した主たる部分を 第三者に委任し、又は請け負わせてはならない。 イ 受注者は、前項の主たる部分のほか、発注者が設計図書において指定した部分を第三者に 委任し、又は請け負わせてはならない。 ウ 受注者は、業務の一部を第三者に委任し、又は請け負わせようとするときは、あらかじめ、 発注者の承諾を得なければならない。 ⑸ 資料の収集等に係る発注者の協力 受注者は、発注者に対して資料の提供を請求することができるものとする。ただし、発注者 から提供された資料については、本業務以外への転用を禁じ、外部への流出防止策を講ずるも のとする。 ⑹ 機密の保持 受注者は、業務中に知り得た内容及び成果物一切について、外部へ情報を漏えいしてはなら ない。 4
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