2016「コミュニケーション講義8」期末試験 講評 最終的な履修登録者は

2016「コミュニケーション講義8」期末試験 講評
最終的な履修登録者は69名、期末試験受験者は67名だった。
授業参加点として、15回の授業について、毎回、出席とコメントなどを求め
た。出席2点、コメント1回1点として合計すると、最高点は46点、最低点は0
点、平均値は35.87、中央値は39だった(コメントのなかった回、コメント+ア
ンケート協力で参加点を2点加算した回がある)。
期末試験の問1は、正答1つについて3点(20反応、満点60点)として採点
した。最高点は60点(10名)、最低点は12点(1名)、平均値は44.78(得
点率74.6%)、中央値は48だった。7∼8割正解できて真ん中の位置にいる、と
いうことである。
授業参加点と期末試験問1との相関係数は 0.335(危険率1%水準にて統計的に
有意)で、それほど高い線形相関を示していない(出席がよくても問1のできな
かった人、その反対の人が、一定数いた)。
授業参加点については、46∼41点を「A」ランク(履修者の39.1%、「E」
と「V」含む)、40∼37点をBランク(履修者の27.5%)、36∼28点をC
ランク(同17.3%)とした。出席管理の信頼性については別紙を参照のこと。
期末試験の問1については、60∼48点をAランク(履修者の58.2%、「E」
と「V」含む)、47∼21点までをBランク(履修者の18.1%)とした。問2に
ついては、3問とも回答してあれば基本的に満点の40点を与え、無回答および不
完全な回答について減点する方式にとどめた。以前に出題した話題を多くしたた
め、回答できた者がかなり多く、ほとんど差はつかなかった。以上のように個別に
ランク付をしたのち、以下の方針で最終評価を出した。
2年生と3、4年生で、評価の規準を変更した。
2年生については、「授業参加点のA∼Cランクを最終評価の基本とし、期末試
験の得点が良かった者はランクを上げるが、それが悪くてもランクは下げない(た
だし「A」ランク内で、「E」→「V」またはその逆に移動した者が少数いた)」
こととした。これによって授業参加点を重視するとともに、「出席は悪くともテス
トがよくできた少数の学生」を救済した。結果的に「E」「V」が多めの甘い最終
評価となった。
3、4年生についても基本的には同様の方針としたが、授業参加点のウエイト
を、2年生よりも下げて評価した。就活など学外活動で出席困難な者を救済するた
め、授業参加点は悪くとも、期末試験の得点で、ある程度回復できた学生が多かっ
た。
なお全員について、期末試験がよくできても、授業参加点が「きわめて」低い場
合、最終評価ランクを1段階下げた。該当したのは少数で、これによって不合格と
なった者はいない。
最終的に、Aランク62.3%(E:37.7%、V:24.6%)、Bランク(G:
26.1%)、残り11.6%となった。受験しなかった者を除き、不合格者はいなかっ
た。
毎回、講義ノートそのものを配布していることに加えて、今回は、問1の語句に
ついては、直前に配布した用語解説2500字に記載してあるものばかりだった
(つまり2500字さえ暗記しておけば全部できても不思議はない)。また問2
は、既出の設問がほとんどだった。そう考えると全体として特に良い出来だとはい
えないが、授業内のコメント課題を多く出したので、そちらを優先して評価した。
出席はよいが問1がかなりできなかった者、その逆の者が、少数ながらみられた。
授業参加点が非常に悪いが、期末試験の得点率が9割以上だった履修者も何人かい
た。履修態度は、居眠り、途中入退室、私語、内職などの厳禁行為(シラバスに明
記)がやや目についたが、全体の雰囲気としてはごく良好だったので、好意的に対
応した。コメントや記述式への回答には、興味深いものもままみられた。「考えさ
せる授業」としては、一定の成果があったと思えた。以前よりもリアクションの強
かった話題もあり、あるていど真面目に聞いているようだった。
なお、期末試験提出時の不正規な行動(すでに説明済みの方針について教員に私
的に話しかける、一度退出してから再度無許可で入室する、など)がみられたが、
不正行為となりかねないので注意してほしい。答案提出時はただでさえ不正行為が
発生しやすく、教員も苛立っていることを忘れないように。今回は、名前も いて
おらず影響は出ていないが、出来事の発生じたいは、試験監督補助者から教務課に
報告された。
採点の詳細について、個別の点数は公開していないが、以上が今回の概要だっ
た。
お疲れ様でした。
担当/後藤将之