環境負荷の低減に貢献します <PRTR 対応カラム> 超低圧 粒径 3μm カラム SUMIPAX ODS D-210SLP 近年、環境リスクの低減を目指して、PRTR 法(特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改 善の促進に関する法律)等による化学物質の管理が強化されています。現場のクロマトグラファーにとっても、 移動相の溶媒削減が、大きな課題になっていると思います。一般に、HPLC で溶媒を削減するには、以下のよ うな方法が考えられます。 ■ HPLC における溶媒使用量削減 ①内径の細いカラムを使用 細いカラムを使用すると、低流速で同じ保持時間になりますので、溶媒使用量を削減することができます。 内径 2mm 以下は専用のセミミクロ LC 装置が必要ですが、内径 3mm カラムは通常の装置で使用可能で す。内径を 4.6mm から 3mm に変更すると、装置、移動相を変えずに溶媒使用量を半減できます。 ★SUMIPAX の各シリーズで、内径 3mm カラムをラインアップしています★ 商品名末尾の EC の付くカラムは、内径 3mm であることを示しています。 例:SUMIPAX ODS D-210EC ②微粒子径カラムを使用 高段数、高速分離が可能となり分析時間が大幅に短縮され、その結果、溶媒使用量が削減できます。 粒子径 2μm は、専用の高圧 LC 装置が必要ですが、粒子径 3μm までは通常の装置で使用可能です。 ただし、粒子径 3μm カラムはどうしてもカラム圧が高くなりますので、通常 LC では、カラムサイズや移動 相に制約が生じ、5μm カラムで測定していた分析法を 3μm カラムに移行しにくいケースもありました。 ■ 粒子径 3μm なのに超低圧! SUMIPAX ODS D-210SLP シリーズ SLP : Super Low Pressure SUMIPAX ODS D-210SLP シリーズは、徹底した品質管理で粒子の分級精度を高め、独自開発の充填法 により、粒子径 3μm でありながら 5μm カラムと同程度のカラム圧で測定可能な画期的なカラムです。現在、 市販されている粒子径 3μm カラムと比較しても、最高水準の低カラム圧を達成しています。 移動相組成におけるカラム圧の比較① 移動相組成におけるカラム圧の比較② 20 20 他社品B 他社品C 10 他社品D SUMIPAX ODS D-210SLP 5 0 他社品A カラム圧(MPa) 15 他社品B 他社品C 10 他社品D SUMIPAX ODS D-210SLP 5 溶媒組成(メタノール:水) 0/100 10/90 20/80 30/70 40/60 50/50 60/40 70/30 80/20 90/10 0:100 10:90 20:80 30:70 40:60 50:50 60:40 70:30 80:20 90:10 100:0 0 100/0 カラム圧(MPa) 他社品A 15 移動相組成(アセトニトリル:水) SUMIPAX ODS D-210SLP シリーズは、超低圧のメリットを生かし、従来の 3μm カラムでは使用困難と考 えられていた長さ 25cm カラムや、内径 30mm までの分取カラム等、種々のサイズをラインアップしています。 また、カラム圧の上がりやすいメタノールを用いた移動相でも問題なく使用可能ですので、幅広く、5μm から 3μm カラムへのメソッド移行をスムーズに行うことができます。 ■ 移動相溶媒をアセトニトリルからメタノールへ切り換え アセトニトリルは、PRTR 法において第一種指定化学物質に該当します。また、昨年末より全世界的にアセ トニトリルの供給が大幅に減少しています。そのため、逆相 HPLC において、移動相をアセトニトリル系からメ タノール系に変更することも1つの選択枝です。もちろん、メタノールの使用も環境負荷は生じますが、PRTR 非該当で価格も安いことから、アセトニトリルよりは使用しやすい溶媒と言えます。 メタノールを移動相として使用する際の問題点の1つは、カラム圧が高くなることですが、超低圧カラム SUMIPAX ODS D-210SLP を使用すれば、その問題は解消されます。 ■ 分離例 ★一般的なアセトニトリルからメタノールへの変更法 一般に、逆相系においては、メタノールは溶出力が小さいため、アセトニトリルの場合より、組成比率を 上げる必要があります。 カラム:SUMIPAX ODS D-210SLP(3μm) 4.6×15cm 移動相 : アセトニトリル/水 (55/45) 流速 : 0.8mL/min 検出 : UV 254nm 試料 : ウラシル 安息香酸メチル トルエン ナフタレン カラム圧: 約 8MPa 移動相 : メタノール/水(55/45) 流速 : 0.8mL/min カラム圧 : 約 16MPa 移動相 : メタノール/水(65/35) 流速 : 0.8mL/min カラム圧 : 約 15MPa ★カテキン類の測定例 メタノールを使用することで、 アセトニトリルに比べて分離特性 が変わる場合があります。 この例では、移動相にアセトニ トリルを使用した場合、エピカテ キンガレートの保持がかなり強く なりますが、移動相をアセトニト リルからメタノールに変更すると、 適度に保持され短時間かつ良好 な分離が得られます。 株式会社 住化分析センター 工業支援事業部 カラム営業部 (大阪事業所) (大阪本社) (東京本社) 〒554-0022 大阪市此花区春日出中 3-1-135 TEL 06-6466-5243 〒541-0043 大阪市中央区高麗橋 4-6-17 TEL 06-6202-1000 〒101-0052 東京都千代田区神田駿河台3-4-3 TEL 03-3257-7205 FAX 06-6466-5255 FAX 06-6202-0005 FAX 03-3257-7220 イ
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