学校施設での調理実習中のCO中毒事故

消費設備<自然排気式(CF式)ボイラー>
学校施設での調理実習中のCO中毒事故
事故後の措置・再発防止対策
◎販売事業者等のとった具体的措置・対策
1.事故通報を受け、速やかに現場に急行し消防・警察他関係機関と連携し、
調査に立ち会った。
2.実況検分後、県、県エルピーガス協会と機器・配管等の安全確認を実施
した。
<類似事故の再発防止対策> → 特に「換気」について的確な周知を行う。
◎県のとった措置・対策
1.学校関係者への事故概要の聞き取り。
(事故発生場所、被害者数、事故発生までの推移等)
2.販売事業者に各器具や定期点検の状況、実況検分の内容について
聞き取りを行った。
・ ガス器具、配管等の調査:接続部を中心に緩み等の状況確認、漏えい
試験の実施。
・ 換気扇の作動状況:室内に配置されている換気扇の作動を確認。
・ ガス警報器の作動状況:ガス漏れ警報器の作動を確認。
◎経済産業省原子力安全・保安院のとった措置・対策
1.事故原因の究明を行うため、事故が発生した集団給食室の現地調査を
実施。
・ 事故当時使用されていた自然排気式(CF式)ボイラー、こんろ、オーブン
を燃焼させ、CO濃度の測定及び酸素濃度の測定。
一般的に、業務用厨房施設においてガス消費機器を使用する際には、
換気設備を稼動させることが必要ですが、今回の事故の推定発生原因
から、業務用厨房施設内に自然排気式(CF式)ボイラーが設置されて
いる場合には、給気が伴わない状態で当該ボイラーと換気扇との同時
使用はCO中毒事故を引き起こすおそれがあることが明らかになった。
2.文部科学省に対して、所管の教育施設に対して注意喚起を要請。
・ 自然排気式(CF式)ボイラーの屋外式ボイラーへの交換促進。
・ 自然排気式(CF式)ボイラーを使用する場合は、CO警報器の設置及び
給気が伴わない状態での換気扇との同時使用禁止の徹底。
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消費設備<自然排気式(CF式)ボイラー>
学校施設での調理実習中のCO中毒事故
事故後の措置・再発防止対策
◎経済産業省原子力安全・保安院のとった措置・対策
3.類似事故の再発防止対策
類似事故の再発防止のため、関係業界団体、会員を通じて、作成した
チラシを活用して、業務用厨房機器の使用者に対し、自然排気式(CF式) ボイラー使用に関する注意喚起を要請。
▼チラシ(pdfデータ)のURL http://www.nisa.meti.go.jp/10_lpgas/oshirase/210227-7.pdf
PDF形式(490kb)
調理室等のCF式ボイラーによる一酸化炭素中毒に注意!
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