口腔細胞診セミナー

口腔細胞診セミナーのご案内
細胞診セミナーを 2016 年 11 月 27(日)13:30~15:30、2 階 C 会場(201)で開催します。
ご参加戴きますようご案内申しあげます。
演者
日本大学松戸歯学部口腔病理学講座・宇都宮忠彦
日本大学松戸歯学部口腔外科学講座・山本
泰
病理検査の中でも細胞診は患者への侵襲が少ない検査法として知られ、口腔外科臨床においても
穿刺吸引細胞診と擦過細胞診とが施行されています。口腔領域の細胞診は様々な経緯や知見、情報
交換などを経て、2015 年に新しいガイドラインが制定されるに至っていますが、診断の精度管理に
ついては細胞診を実施する側(病理検査部門)と検体を提供する側(口腔外科部門あるいは臨床歯
科医)との間で報告書を中心とした緊密な相互理解の上に成り立つことが重要です。幸い、唾液腺
腫瘍に対する穿刺吸引細胞診の正診率は高く、信頼性のある検査法として定着してきています。口
腔領域に特有な歯原性腫瘍に対しても症例や知見の集積によって穿刺吸引細胞診の有用性に期待が
もてると考えています。一方、口腔癌早期発見の観点から検診における擦過細胞診の有用性とその
向上について様々な努力と工夫がなされてきました。従来は、擦過細胞診の領域で先駆的な子宮頸
部粘膜病変の診断基準に準じて行われてきましたが、口腔粘膜病変の特異性、特に表層に角化性分
化を示しながらも深層で腫瘍が浸潤増殖する特性を有することから、新ガイドラインにおいては表
層分化細胞の異型を検出し、口腔外科での精査・対応を提示できるプロトコールが推奨されつつあ
ります。
このような口腔領域の細胞診を取り巻く状況に鑑みて、本セミナーでは穿刺吸引細胞診及び口腔
粘膜擦過細胞診の手技・手法や細胞学的知見を供覧し、病理検査部門と口腔外科部門との相互理解
の基盤に立った安全かつ有効な細胞診の実施と方向性について解説します。
日本大学松戸歯学部口腔病理学講座
久山 佳代