保健学総合 欧米の保健医療グループワーク テーマ「先進諸国の保健医療課題を考える」 学習方法 手法)KJ 法(川喜田二郎氏考案)に準ずる・・・一部アレンジあり。 ◎基本的な考え方と方法についての注意 1)本法の特徴は「発想」にあり。既存の概念の確認ではない。 きれいにまとめることが目的ではなく、問題点を明確にし、新たな着想や解決の糸口を探ること。 2)まとめ方はボトムアップ 小グループ→中グループ(小グループの集合)→大グループ(中グループの集合) 今までの考え方(大→中→小)&既存の概念からの転換が必要。 ・・・「とりあえず関係ありそうなものをまとめてみよう」、「まず経済、医療、教育の3つに分けてみよう」という やり方は×。出発点は1枚のカード。 発表でも「まず大きく3つに分かれました・・・」ではなく、ボトムアップの過程を示すこと。 3)内容が伝わる短文で。 カードの記載や見出し(表札)は、抽象的な表現、概念的な表現、熟語等は使わない。 (他人が見てもわかる内容がわかる文章で書く)。 4)文章化 カード間、グループ間の関係を線や矢印をつかってつなぎ、全体を流れるストーリーを作る。 ★グループワークの方法 用意するもの・・・模造紙1枚、ポストイット(2色) 、サインペン(黒) 、マジック2色、新聞紙 役割分担・・・じゃんけんや、あみだくじで ・司会(1) ・・・・・グループワークの司会 ・模造紙係(1) ・・・模造紙上のカードの配置、見出しや線の記入 ・書記(1) ・・グループディスカッションの経緯を記録 ・発表者(1) ・・・・発表 <作業 0 先進諸国の保健医療課題を見つけよう(グループテーマの決定)> 5 分 <作業1 イメージをふくらまそう(内部探検)> 10 分 ① まず、1人5枚ずつカード(ポストイット)を配る。<作業 0>で決定したグループテーマについて各人が今 自分がもっているイメージ(知っていること、知りたいこと、感じていること、興味がある点、情報、問題点 など何でもよい)を配られたカードに記載し、順次模造紙に貼っていく。 ☆記載上の注意点 単語では意味や思いが伝わらない!! ・1枚に1意見。 ・言葉を無理にまとめず(抽象化したり、4文字熟語にまとめたりしない) 、カードを見るだけで言いたいこ とが伝わるような、できるだけ柔らかな表現を用いた短い文章を作る(1-2 行、10-30 字程度) 。 例)×「飲酒効果」 ×「経済的問題」 ○「酒は楽しく飲めばストレス解消。 」 ○「予算の確保が難しい」 ② 意見があれば5枚以上使っても良い。アイディアは質より量! できるだけたくさん出そう。 ○この作業における注意点 ・他人の意見を否定しない。 ・ひとつひとつについてディスカッションしない。 <作業2 似たもの同士をまとめてみよう> 25 分 ① 親近感のある紙をまとめて小グループを作り、見出し(表札)を付ける。 (小→中→大の順に) 各意見 小グループ見出し 中グループ見出し 大グループ見出し ☆ グルーピング、見出し付けの注意点 本法のポイは「発想」 ・無理にまとめない。最初は、本当に近いもの(対策がひとつですむようなもののみ)をグループに。 ★ひとつの小グループは2、3枚程度。多くても4、5枚。 ・ 「大きくふたつに分けて・・・」というやり方は×。近いものから、小グループから作っていくこと。 ・見出しは抽象的な言葉ではなく、グループの内容を適切に表現できるような1行程度のものをつける (キャッチフレーズ) 。 ・悪い例: 「経済の問題」 、 「教育」 、 「医療」 、 「偏見」 ② 矢印、実線、点線などを用いてグループの関連性を図解化する。 ☆ 配置と関連性がすらすらと口に出して説明できることが大切=文章化 <作業3 望ましい対策を立ち上げてみよう=課題の評価と対策の検討> 25 分 ・ 作業2がきちんとできていれば、作業 3 の 85%は終わったようなもの。 ・ 作業2で作成した図解(流れ)をもとに、問題点の把握、評価(重要性など)と課題の検討を行い、望ましい対 策について構想を練る。 <作業4 発表とまとめ> 20 分 ・ 各グループ 発表 3 分+質疑応答 2 分
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