日本学術振興会ワシントン研究連絡センター 米国科学工学医学アカデミー、連邦助成受給研究に関する規則の新たな枠組み に関する報告書を発表(6 月 29 日) 米国科学工学医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は、連邦助成を受給して実施される研究を統制する規則を検証した報告書「学 術研究への国家による投資の最適化 ~21 世紀の新たな規則枠組み~(Optimizing the Nation's Investment in Academic Research: A New Regulatory Framework for the 21st Century)」を発表した。 本報告書は、人間を被験者とする研究を統制し、倫理的及び法的な研究機関内での枠組 みを検証・最新化するために、独立した国家委員会を議会が認証し、大統領が任命するこ とを提案している。同委員会は、人間を被験者とする研究を統制する倫理原則の適用手法 を提案することになる。 また、本報告書は、行政機関に対し、かつて「被験者保護のための連邦政策(Federal Policy for Protection of Human Subjects)」と呼ばれていた「共通規則のための規則作成 案通知(Notice of Proposed Rulemaking for the “Common Rule”)」を取り下げることを 提案している。 同報告書は、2 部構成となっている報告書の第 2 部で、第 1 部は 2015 年 9 月に発表さ れている。今回発表された第 2 部は、連邦助成受給研究を統制する規則に関する研究の分 析を完了し、人間を被験者とする研究に関する規則の検証に加えて、特定の化学物質及び 毒物を使用する研究や、輸出規制、知的財産などに関する提案事項を提示し、第 1 部の報 告書で提案された新たな規則枠組みの運用方法を取り上げている。 なお、本報告書は、<http://www.nap.edu/read/21824/chapter/1>から閲覧可能。 National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine, Congress Should Create Commission to Examine the Protection of Human Participants in Research; Notice of Proposed Rulemaking to Revise Common Rule Should Be Withdrawn http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=21824
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