着実に歩んだ大阪商工信用金庫の 「テイクオフ3ヵ年運動」の推進 当金庫は、平成27年度より第7次3 ヵ年運動となる「テ 度足元を見つめ直し、平成29年度の新本店ビル開設へ イクオフ3 ヵ年運動」を実施しております。初年度であ 向け、よりきめ細かいサポートに注力してまいります。 った平成27年度は、西梅田支店開設を弾みとし地域の 次のステージへ地域の皆様方と一体となり上昇（テイ 皆様と共に成長することで、預金、貸出金ともに堅調な クオフ）し、大阪経済の活性化へと繋がる運動として、 伸びとなりました。2ヵ年目となる本年度におきましても、 「テイクオフ3 ヵ年運動」を完遂したいと思っております。 真に役立つ金庫として地域社会に貢献しているか、今一 事業方針 当金庫は、地方創生を主眼に金融支援のみに留まらず、 企業経営のコンサルティング、ビジネスマッチング機能 収益力の向上や雇用の改善を実現させ、大阪の発展へ共 に貢献していきたいと考えております。 等多方面からのサポートにより「しごと」の創生のみな そのために、職員は日々の研鑽を怠らず、産学官金の らず、企業の「稼ぐ力」の向上にまで最善を尽くしてい 連携を活用したソリューション営業の強化に努め、地域 く所存でございます。お客様と当金庫が互いに健全性を 金融機関ならではの知見を活かして参りたいと思います。 維持し中長期的に持続可能なビジネスモデルを確立し、 事業の展望及び今後の課題 お客様と一体となりより一層飛躍するためには、目先 信用コスト管理面においては、引き続き不良債権の早 の利益に捉われない、お客様満足度重視の課題解決を先 期処理を実施するとともに、適切な貸出金管理能力の構 行したコンサル機能の強化が重要だと考え、現在、従来 築に注力し、新規不良債権の発生を回避してまいります。 の組織変革を企図し２課体制の導入を試行しております。 この新体制により、お客様ニーズ対応へのスピードアッ たリスクをそれぞれのリスク・カテゴリー毎に評価し、 プとレベルアップを図り、更にお役に立つ金庫を目指し リスクのコントロールおよび削減することで業務の健全 て参ります。 性と適切性を確保してまいります。 業容面におきましては、多忙によりご来店頂けないお 以上のような諸施策により、大阪経済の好循環を確立 客様への非来店型店舗（バーチャル店舗）の新設、複雑・ し、 「まち」の活力向上へ貢献することが当金庫の役割と 深刻化する社会課題の解決を目的とした非営利活動法人 認識し、皆様方に必要とされる信用金庫を目指して参り への金融支援を企図した「商工ソーシャルビジネスロー たいと思います。 ン」の創設、大阪府連携の金融機関提案型融資の推進等 を基盤とし、お客様のニーズに即した利用して頂き易い 信用金庫を目指します。 5 内部管理体制においては、当金庫の規模・特性に応じ Osaka Shoko Shinkin Bank Report 2016 この1年をお伝えします。 平成27年度業績ハイライト ■ 預金残高の推移 （単位：百万円） ■ 貸出金残高の推移 （単位：百万円） 320,000 449,098 450,000 280,000 404,051 400,000 357,051 350,000 240,000 300,000 200,000 250,000 160,000 256,661 0 0 平成26年 3月末 平成27年 3月末 ■ 会員・出資金の推移 平成26年 3月末 平成28年 3月末 会員数（人） 出資金（百万円） 平成27年 3月末 2,370 2,400 15,870 14,000 1,062 16,215 16,591 1,120 1,190 2,000 1,200 1,600 1,000 12,000 平成27年 3月末 1,705 800 400 0 0 平成26年 3月末 1,424 1,200 800 0 平成28年 3月末 ■ 当期純利益の推移 （単位：百万円） 18,000 16,000 304,769 274,868 平成26年 3月末 平成28年 3月末 平成27年 3月末 平成28年 3月末 ■ 配当金 年 4％ の配当率により経営成果を地元に還元しています。 自己資本比率について 経営の安全性が示される最も重要な指 標となっております。 金融機関に対する早期是正措置の対象 となる基準もこの自己資本比率でもって 判定されますが、当金庫は指導基準の4％ を大きく上回っております。当金庫はこ れまで安易な出資金の増強を排し内部留 保の蓄積による自己資本の充実を心掛け てまいりました。今後とも引き続き一層 の充実を図っていきたいと思っています。 ■ 自己資本比率 （単位：％） 10 9.13 9.10 8.82 8 4 国内 基準 大阪商工信金の 自己資本比率 8.82% （新BIS規制） 0 平成26年 3月末 平成27年 3月末 平成28年 3月末 注） 平成26年3月末以降については、 新しい自己資本比率規制 （バーゼルⅢ） にて 自己資本比率を算出しております。 6
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