2016シーズン成績 IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング 【男子】 藤井快がシリーズ2度の優勝、楢崎が1度の優勝と4大会連続表彰台 圧倒的な強さを示しはじめた、男子日本代表 昨シーズンは決勝進出は果たしたものの、表彰台は堀 創の3位(重慶大会)のみ だったボルダリング男子代表。中国重慶大会で 崎智亜が優勝したのを皮切りに、藤 井と 崎が表彰台を独占。圧倒的な強さを見せている。 ほかにも、緒方良行がベイル大会で初めて決勝に進出、4位に入るなど、藤井、 崎 以外の選手の活躍にも期待したい。 藤井、 崎、ロシアのアレクセイ・ルブツォフの3名が、総合優勝の座を けて最終 戦のミュンヘン大会に挑む。 IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング 2016成績 開催日 1 スイス・ マイリンゲン大会 4/15∼16 2 日本・加須大会 4/23∼24 3 中国・重慶大会 4/30∼5/1 インド・ ナビムンバイ大会 オーストリア・ 5 インスブルック大会 アメリカ・ 6 ベイル大会 ドイツ・ 7 ミュンヘン大会 4 1位 アレクセイ・ルブツォフ (露) ルスタン・ゲルマノフ (露) 崎智亜(日) 2位 マーティン・ストラニク (チェコ) マイケル・ピコーラス (伊) ヤン・ホイヤー(独) 5/14∼15 藤井快(日) 崎智亜(日) 5/20∼21 チョン・ジョンウォン (韓) 崎智亜(日) 6/10∼11 藤井快(日) 崎智亜(日) 3位 ヨルグ・バーホーベン (蘭) 9位:藤井快 藤井快(日) チョン・ジョンウォン (韓) アレクセイ・ルブツォフ (露) ショーン・マッコール (加) アレクセイ・ルブツォフ (露) 4位:藤井快 10位:藤井快 4位:緒方良行 8位:渡部桂太 8/12∼13 12 2016シーズン成績 IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング 【女子】 野中生萌がインド・ナビムンバイ大会で待望の初優勝 若手が台頭する中、昨年度優勝 野口啓代も健闘 昨年度ワールドカップランキング3位の野中生萌が、インドナビムンバイ大会で初優 勝を果たし、6大会中4大会で表彰台に乗る活躍を見せている。 上位に若手選手の活躍が目立つ中、2014,2015年ワールドカップで2年連続総合優 勝の野口啓代も2大会で表彰台に乗り、安定した強さを保っている。 イギリスのショウナ・コクシーが4大会で優勝し、すでに総合優勝を決定しているが、 野中は総合2位を けて最終戦に挑む。 IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング 2016成績 開催日 1 スイス・ マイリンゲン大会 1位 2位 3位 メーガン・マスカレーナス 4位:野口啓代 (米) 4/15∼16 ショウナ・コクシー(英) メリッサ・レヌーブ(仏) 2 日本・加須大会 4/23∼24 ショウナ・コクシー(英) メリッサ・レヌーブ(仏) 野中生萌(日) 3 中国・重慶大会 4/30∼5/1 ショウナ・コクシー(英) 野口啓代(日) インド・ ナビムンバイ大会 オーストリア・ 5 インスブルック大会 アメリカ・ 6 ベイル大会 ドイツ・ 7 ミュンヘン大会 4 野中生萌(日) 5/14∼15 野中生萌(日) モニカ・レッツィー(独) 野口啓代(日) 5/20∼21 ショウナ・コクシー(英) ヤンヤ・ガルンブレット (スロベニア) 6/10∼11 メーガン・マスカレーナス ショウナ・コクシー(英) アンナ・ストール(墺) (米) 野中生萌(日) 9位:尾上彩 4位:小武芽生 6位:野口啓代 5位:野中生萌 8位:野口啓代 8/12∼13 13 IFSCクライミングワールドカップランキング - ボルダリング 男子は、藤井快と楢崎智亜 ふたりの優勝争い 女子は、野中生萌が 2位の座を守り抜けるか? 野口の表彰台にも期待 全7戦の総合成績で決まるワールドカップランキング。男子は、藤井と 崎が 差でトップを争っており、最終戦ミュンヘン の結果次第で表彰台の順位が決まることに。女子は、野中がすでに優勝を決めたコクシーに続く2位。昨年の総合3位より も順位を上げることができるかに注目。野口もまだ表彰台の可能性を残している。 2016ワールドカップランキング 第6戦ヴェイル大会終了時 男子 : 1位: 藤井 快(日) 2位: 崎智亜(日) 3位: アレクセイ・ルブツォフ(露) 4位: ルスタン・ゲルマノフ(露) 5位: チョン・ジョンウォン(韓) 389ポイント 378ポイント 327ポイント 270ポイント 264ポイント 女子 1位: ショウナ・コクシー(英) 2位: 野中生萌 (日) 3位: メリッサ・レヌーブ(仏) 4位: 野口 啓代 (日) 5位: モニカ・レッツィー(独) 517ポイント 370ポイント 353ポイント 299ポイント 234ポイント 【ランキング計算方法】 1位:100ポイント、2位:80ポイント、3位:65ポイント、4位:55ポイント、5位:51ポイント、6位:47ポイント…と、上位か ら順に割りふられたポイントが加算される。全7大会のうち、最も順位が低かった大会を除いた6大会の総合得点で、ミュンヘン大会 後にランキングが決定する。 14 2016シーズン成績 IFSCクライミングワールドカップ リード 【男子】 第2戦 ヴィラール大会で 是永敬一郎が初の準優勝 日本選手3人が決勝進出の快挙も 是永敬一郎、 口純裕、藤井快の3人が決勝に進出したヴィラール大会。是永敬一郎が 2位に入り、自身初の表彰台に上った。第3戦のブリアンソン大会でも 口が2大会連 続で決勝進出するなど、安定した強さを見せている。 また、島谷尚季や 崎明智など若手選手も決勝進出まであと一歩の順位まで上がって来 ており、残る4戦での活躍にも期待したい。 IFSCクライミングワールドカップ リード2016成績 開催日 1 2 3 4 5 6 7 フランス・ シャモニー大会 スイス・ ヴィラール大会 フランス・ ブリアンソン大会 オーストリア・ イムスト大会 イタリア・ アルコ大会 中国・ 廈門大会 スロベニア・ クラニ大会 7/11∼12 7/15∼16 7/22∼23 1位 ドーメン・スコフィッチ (スロベニア) ショーン・マッコール (加) ドーメン・スコフィッチ (スロベニア) 2位 3位 ステファノ・ギソルフィ (伊) ヤコブ・シューベルト (蘭) 是永敬一郎(日) トマ・ジョアン(仏) ショーン・マッコール (加) ロマン・ドグランジェ (仏) 9位:是永敬一郎 10位:島谷尚季 7位: 口純裕 8位:藤井快 6位: 口純裕 10位: 崎明智 8/19∼20 8/26∼27 10/22∼23 11/26∼27 15 2016シーズン成績 IFSCクライミングワールドカップ リード 【女子】 小林由佳が安定した強さで2大会連続の決勝進出 大田理裟の活躍にも期待 リード女子は、スロベニアの17歳ヤンヤ・ガルンブレットが3戦連続優勝を果たすなど、 世代交代の様相を見せる中、昨年度ワールドカップランキング6位の小林由佳が、今年 も初戦から2戦連続で決勝に進出。ベテランらしい登りで、安定した強さを見せている。 昨年総合8位の大田理裟の今後の大会での活躍にも期待したい。 IFSCクライミングワールドカップ リード2016成績 開催日 1 2 3 4 5 6 7 フランス・ シャモニー大会 スイス・ ヴィラール大会 フランス・ ブリアンソン大会 オーストリア・ イムスト大会 イタリア・ アルコ大会 中国・ 廈門大会 スロベニア・ クラニ大会 7/11∼12 7/15∼16 7/22∼23 1位 ヤンヤ・ガルンブレット (スロベニア) ヤンヤ・ガルンブレット (スロベニア) ヤンヤ・ガルンブレット (スロベニア) 2位 アナーク・バーホーベン (ベルギー) アナーク・バーホーベン (ベルギー) ジェシカ・ピルツ (オーストリア) 3位 キム・ジャイン(韓) 5位:小林由佳 キム・ジャイン(韓) 7位:小林由佳 マグダレーナ・ロック (オーストリア) 10位:大田理裟 8/19∼20 8/26∼27 10/22∼23 11/26∼27 16 2016シーズン成績 IFSCクライミングワールドカップ ナショナルランキング 国別ランキングも、ボルダリングは日本が他国を圧倒しての1位 選手層の厚さ、レベルも世界一を証明 2016 W杯ボルダリング 国別ランキング 2016 W杯リード 国別ランキング 6大会終了時点 3大会終了時点 1 日本 1777 1 スロベニア 761 2 フランス 1152 2 フランス 745 3 イギリス 1026 3 オーストリア 628 4 ロシア 742 4 日本 550 5 オーストリア 669 5 韓国 327 6 ドイツ 508 6 イタリア 301 7 韓国 435 7 ベルギー 242 8 アメリカ 411 8 カナダ 208 9 カナダ 402 9 スイス 206 10 スロベニア 335 10 アメリカ 154 17 今後の注目大会: IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング ミュンヘン2016 東京2020オリンピック追加競技 決定後 初のワールドカップは ボルダリングワールドカップ 総合ランキングを決するシリーズ最終戦 IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング ミュンヘン2016 開催日:2016年8月23-24日(土,日) 会場: ドイツ、ミュンヘンオリンピックスタジアム 参加国数:35の国と地域 日本代表派遣選手 【男子】 藤井 快、 崎智亜、緒方良行、堀 創、高田知尭、渡部桂太、 清水淳、山内誠、亀山凌平、石松大晟 【女子】 野中生萌、野口啓代、小武芽生、尾上彩、坂本朱里、大場美和 18 今後の注目大会 IFSCクライミング世界選手権 フランス・パリ 2016 リード、ボルダリング、スピードの世界チャンピオンが決定 2年に1度の世界選手権、日本人初のタイトルを狙う IFSCクライミング世界選手権 フランス・パリ2016 開催日:2016年9月14日(水)∼18日(日) 会場: フランス、パリ アコーホテルズアリーナ 公式サイト http://worldclimbing2016.com/ 日本代表派遣選手 【ボルダリング男子】 藤井 快、 崎智亜、緒方良行、堀 創、高田知尭、渡部桂太 【ボルダリング女子】 野中生萌、野口啓代、小武芽生、尾上彩 【リード男子】 是永敬一郎、 口純裕、島谷尚季、 崎明智 【ボルダリング女子】 小林由佳、大田理裟 19 【資料】スポーツクライミング 基本情報と競技の歴史 スポーツクライミング 基本情報 国際競技連盟正式名称:International Federation of Sport Climbing 国際スポーツクライミング連盟 国内競技連盟正式名称:公益社団法人日本山岳協会 Japan Mountaineering Association IFSC加盟国数:: 81の国と地域 世界競技人口(愛好者数):3500万人 競技の歴史 スポーツクライミングは自然の岩場での冒険的な挑戦にそのルーツを持ち、身体的な可能性を追求していく 過程で愛好者が増え、「競技としてのスポーツクライミング」が確立されました。 スポーツクライミング競技の歴史は新しく、1989年に開催されたワールドカップが最初の国際的な規模の 正式な大会です。 元々フリークライミング人口の多かったヨーロッパを中心に急速に発展し、1991年には世界選手権がス タート。そしてリード種目のみが開催されていた大会も1999年までには現在と同じ3種目が開催されるよ うになりました。 国際スポーツクライミング連盟(International Federation of Sport Climbing)が認定する公式の競技会 で行われている3種目は「リード」、「ボルダリング」、「スピード」となっています。 20 【資料】スポーツクライミング 日本での競技の発展 この5∼6年の間に、飛躍的に競技人口が増え、とくにボルダリングは、 趣味やエクササイズとしても身近なスポーツとして定着しています。 日本国内 競技者人口:60万人(推計) 日山協登録者数 8733人(うち、スポーツクライミング約1000人) 全国スポーツクライミングジム数 500 435 400 343 280 300 200 200 100 96 114 230 151 0 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 21 参考資料 リンク ■日本山岳協会 スポーツクライミングWEBサイト http://www.jma-climbing.org 主催競技会情報 ■日本スポーツクライミングカウンシル WEBサイト http://www.sccoj.org 競技ルール、日本代表選手データベース ■スポーツクライミング ルールビデオ、2016シーズンダイジェストビデオ https://www.youtube.com/c/JMACompetitionTV JMA competition で検索 22 お問合せ先 映像素材・写真素材 本日の会見で上映した「スポーツクライミングルール」「スポーツクライミング日本代表2016ダイジェスト」のビ デオの白素材を、報道目的に限り無償でご提供します。 【使用条件】 ・1番組3分まで使用可 ・2016年8月7日(日)24:00まで ・スポーツニュース協会認定番組、生放送の情報番組に限る ・海外/インターネット配信:使用不可 ・クレジット:「映像提供:IFSC・シンカ」を映像使用箇所に5秒以上表示 [email protected] 宛にご使用される「番組名」「オンエア日時」「ご連絡先」をご記入の上、メールをお送りくだ さい。折り返し、映像ファイルのダウンロード先のリンクをお送りします。 【連絡先】株式会社シンカ 担当:森 tel: 090-8746-6692 email: [email protected] 選手の取材依頼 ■日本代表選手、日本ユース代表選手全般 日本山岳協会 窓口:中川 tel: 03-3481-2396 email: [email protected] ■野口啓代選手、野中生萌選手については、所属マネー ジメント事務所が窓口となります。 BASE CAMP 担当:平川 tel: 080-6810-7686 email: [email protected] 23
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