プレスリリース - YUMIKO CHIBA ASSOCIATES

 ©Hisashi Yamamoto, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
S umm er E xhib ition Vo l.2
会期:20 16 年 8 月 31 日(水) - 9 月 3 日(土) 会場:Yum ik o Chib a Asso ci ates vie w ing ro om shinjuk u 〒160-0023 東京都新宿区西新宿 4-32-6 パークグレース新宿#206 営業時間:12:00-19:00 定休日:会期中無休 クロージングパー ティー:9 月 3 日(土) 18 :00 – 20 :0 0 山本 尚志「flying saucer」 2016 年 8 月 31 日(水)より、Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku にて、Summer Exhibition Vol.2 山本尚志個展「flying saucer」を開催いたします。 幼い頃より書に親しんできた山本は、東京学芸大学で書道を学ぶなか井上有一の作品と出会い、そしてその後美術評論家の海上雅臣氏
をはじめとする様々な人々との交流を通して、自らの書のスタイルについての模索をしてきました。 『「書の作品に何が書かれているか」ということについては、それほど大した問題ではないと思っている。』と本人が語るように、モチ
ーフ(文字)そのものの持つ意味性よりも、そのモチーフ(文字)がどのように表現されているのか、作品それ自体が生き生きとしている
のかしていないのか、面白いのか面白くないのかにひたすら拘り、一貫した姿勢で精力的に作品制作を続けています。 本展は、「はいざら」及び「みずうみ」をモチーフとした新作を数点ずつ展示予定です。この機会に是非ともご高覧ください。 作家コメント:
書の最大の特徴は、言語であること。抽象画があくまで抽象概念の可視化としてあるのに対して、書は記号を用いて概念の説明をして
いるところが全く異なる。つまり、抽象画は常に抽象概念の可視化を目指し、求め続ける萌芽のようなものであるのに対して、書は言
語による概念の具体的提示をその目標としている。だから、抽象画はいつ見てもフレッシュに感じるし、生き生きとしている。
書は、言語であることから逃れられないため、書かれる記号のルーティンの中に自由さを感じるしかない。それは最終的には閉じると
いう行為である。そう、
「完結する」ということだ。また、何をいかに書くかも予め決まっているため、抽象絵画のように「さまよう」
イメージがない。良く言えば「潔い」とも言える。私の感覚では、前者は飽くなき表現欲求の ing 形であるのに対し、後者は諦念とも
言える、すなわち過去形なのだ。「こんなことを思った、だからこう書いた」という予め予想されたものをこしらえている。
私の場合は、図形という「私の決めた記号」を新たに登場させることにより、概念としての言語と重ね合わせ、通常の言語形態だけで
は計り知れない効果を実感できるまでに至ったと捉えている。文字だけで画面構成をすることでは、不可能だった領域にまで、書を高
めることに成功したのだとも考えている。書は制約が多すぎるのだ。そこのところの幅を広げていかないと、新たな表現にまで到達す
ることは出来ない。その新たな表現は、きっともはや書と呼べるようなものではないことも、私は自身の作品を見ていつも実感してい
る。書を超えた、あるいは書から逸脱した美術家というところなのだろうか。それなのに、私はまだ書家を名乗っている。私はそれは、
先に述べた絵画と書の違いに起因したことだと捉えている。
2016 年8月
書家・山本 尚志
■クロージングパーティ 日時:2016 年 9 月 3 日(土)18:00-20:00 会場:Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku ■作家プロフィール 書家 山本 尚志(やまもと ひさし) 1969 年 広島市に生まれる 1991 年 ウナックトウキョウにて井上有一カタログレゾネのための作品整理に携わる。 2004 年~現在 天作会-井上有一に捧ぐ書の解放展-に参加 2006 年 世界書芸祝祭(ソウル)に出品 2008 年 ソウル書芸ビエンナーレ(ソウル)に出品 2009 年~現在 文字区(東京芸術劇場ほか)に参加 2010 年 一人快芸術(広島市現代美術館)に出品 2011 年~現在 作品ブログ「デイリー書道」に参加 2013 年 日・中現代精鋭書画作家展「書と非書の際(きわ)」(京都文化博物館)に出品 2014 年 個展「タワー」(東京・下北アートスペース、京都・アートフォーラム JARFO) 2015 年 個展「マシーン」(パリ・ギャラリーメタノイア、東京・ウナックサロン) --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【本展に関するお問合せ】ぜひ貴社にて御紹介くださいますようお願い申し上げます。画像データの御依頼等は下記
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