いもち病の発生に注意!!

第 6 号
発信日:平成28年8月5日
由利地域振興局 農林部 農業振興普及課
TEL:22-8354
NOSAI由利 由利農業共済組合
TEL:24-3301
JA秋田しんせい 営農生活部 米穀課
TEL:27-1601
稲作情報
いもち病の発生に注意!!
防除所の7月の調査では葉いもちの発生は低くなっておりますが,管内で一部いもちの発生が確認され
ております。
現在は稲の出穂期をむかえています。葉いもちが発生している圃場は穂いもちが発生することが懸念
されます。ヘリ防除を行う場合は基本的に必要ありませんが、被害状況によっては追加防除が必要な場合
もあります。そういった場合は各営農センターへご相談下さい。
◎葉いもちの病斑を見つけたら・・・
ブラシン剤
(粉剤DL:10アールあたり3~4kg散布)
ノンブラス剤
(フロアブル:10アールあたり100~150L/1,000倍)
その後、必要に応じてビーム剤の追加散布を行う
ビーム剤
(粉剤DL:10アールあたり3~4kg散布)
(ゾル:10アールあたり100~150L/1,000倍)
▲上写真:葉いもち病
※ラブサイド剤は一斉防除でも散布するため、予防剤はビーム剤を散布して下さい。
(ブラシン・ラブサイドに含まれるフラサイドの本田での使用回数は3回以内です)
※ズリこみ状態の圃場については抑えるのが非常に困難なため株を刈取り、埋没させて下さい。
◆出穂期の水管理~十分な“花水”を!
まもなく出穂期を迎えます。穂が出る時期は最も水分を必要とするため、出穂前後10日間位は湛水
状態(水深5cm程度)とします。
その後は、間断かん水・節水管理を行って稲体や根の活力を維持し、登熟歩合の向上、未熟粒や
クサビ米等の発生抑制に努めて下さい。
※出穂後、30℃以上の高温になる場合は、用水の確保が可能であれば掛け流しかん水を行い、
困難な場合は落水期間の短い間断かん水を行って水分供給と地温の低下に努めて下さい。
◆ 斑点米カメムシ類防除について
今年も、斑点米カメムシ類の発生量が多いとの情報が秋田県病害虫防除所より発表されております。
防除の日程は各地区の防除協議会から発表されるものを見て、個人防除する方は日程を合わせて防除
して下さい。また、1回目の防除終了後、掬い取り調査の結果を見て2回目の追加防除を行って下さい。
●スタークル剤
粉剤DL
・・・10アールあたり 3kg
(出穂期10日後頃)
液 剤
・・・10アールあたり 1000倍液を150L
●キラップ剤
粉剤DL
・・・10アールあたり 3kg
フロアブル ・・・10アールあたり 2000倍液を150L
(出穂期24日後頃)
◆ 一斉防除(ヘリ防除等)後の草刈りについて(秋田県病害虫防除基準より)
基本的には8月末日までは、草刈り禁止期間となりますが一斉防除後(カメムシ防除)から7日間につい
ては必ず草刈りを行ってください。一斉防除後から7日間は薬剤の残効があり、畦畔の草刈りを行うことに
よって水田内に追い込まれたカメムシ類は防除されます。
なお、7日間以降は8月末日まで草刈り禁止期間となりますので9月1日以降からの草刈りをお願いしま
す。
チェック!!
【草刈りスケジュールイメージ図】
7月20日
ヘリ防除
草刈り禁止期間
草刈り禁止期間
8月
8月31日
※草刈り可能期間(7日間)
◆ 秋田県病害虫防除所からのお知らせ
7月29日に秋田県病害虫防除所から防除対策情報第4号が出ております。
1.紋枯病について
発生量はやや多いと予想されております。
現在の発生状況を確認し、発病株率が15%を超える場合
発病株率が15%を超える場合は出穂直前~穂揃期に茎葉散布剤を株
発病株率が15%を超える場合
元に到達するように散布する。
防除薬剤
〇モンカット水和剤…10アールあたり 1,000倍
〇モンカットフロアブル…10アールあたり 1,500倍
〇モンセレン粉剤DL…10アールあたり 3~4kg
〇モンセレンフロアブル…10アールあたり 1,500培
2.斑点米カメムシ類について
▲上写真…紋枯病
8月の気温はほぼ平年より髙く、降水量は平年並と予報されています。
秋田県病害虫防除所より7月29日に発表された情報によると、前年より発生時期は早く、発生量はや
や多いと予想されており、イネ出穂期の水田内で斑点米カメムシ類の発生量が多くなると予想されます。
防除対策
1)出穂期(ほ場全体の40~50%が出穂した日)の10日前後頃に薬剤散布を行う。
2)水田内に出穂した雑草(ヒエ・ホタルイ等)が発生しているほ場や休耕田等のほ場に隣接している
ほ場では、出穂期10日前後頃に加えて出穂期24日後頃にも薬剤散布を行う。
※防除薬剤は右側に記載。
▲ヘリ防除写真
▲上写真…アカスジカスミカメ
▲上写真…斑点米