ToF技術採用の高精度測距センサー

STマイクロエレクトロニクス社
ToF技術採用の高精度測距センサー
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STマイクロエレクトロニクス社からは、測距センサー(VL53L0X/VL6180X)のご紹介を
します。STの革新的なToF(Time-of-Flight)技術を採用したこれらの測距センサーは、
赤外レーザーを用いて距離の測定を行い、ターゲット(対象物)が動いている場合でもリアル
タイムに移動距離を測定することができます。
STのToF技術「FlightSenseTM」
:測距の仕組み
赤外レーザー
エミッター
25°
光子
その他注目製品
ターゲット
センサー
25°
最長距離=200cm*(VL53L0X)/40cm*(VL6180X)*周辺光などの環境条件による
測定距離
=
光子の飛行時間/2
光の速さ
×
STの革新的なFlightSense™技術は、最も近い対象物まで光
が進んでその反射光がセンサーに戻るまでの時間をもとに
距離を計測します。このToF技術のメリットは、光の往復
時間が反射光量ではなく距離にしか依存しないことです。
この特許取得済みのソリューションは、特定のパターンの
光パルスを送出する赤外レーザーエミッター、反射したパル
スのパターンを検出する高感度のセンサー、およびパルス・
パターンを送出してからその反射を検出するまでの時間を
正確に計測する電子回路で構成されています。この方式に
より、濃い黒から明るい白、ざらざらした表面から磨き上
げられた表面まで、ターゲットの表面状態に関係なく、迅
速かつ正確な測距が可能になり、システムが計測する距離
は一貫して同じになります。
STの新しい測距技術はスマートフォンのほか、ヘルスケア
から工場自動化までの幅広い領域で、多くの新しいアプリ
ケーションを開拓する可能性があります。
VL53L0X
VL53L0Xは、現在市場で最も小型のToF測距センサーで、ターゲットの表面状態に関わらず、正確
に距離を測定します。測定可能距離は2メートルで、誤差±3%以内という高い精度を特長としてい
ます。また、わずか30ms未満で測距を行い、電力効率にも優れています。同製品は、スマートフォ
ンのレーザー・オートフォーカスのほか、ロボット、生活家電、ノートPC、ドローン、IoT機器に
おける、ハンドジェスチャー検知、接近検知や衝突回避機能といった幅広い用途に適しています。
■製品仕様
測 定 距 離:最長2m ※周辺光などの環境条件による
サ イ ズ:4.4×2.4×1mm
パッケージ:Optical LGA12
消 費 電 流:5uA(ハードウェアスタンバイ時)
動 作 電 圧:2.6∼3.5V
動 作 温 度:−20∼70℃
VL6180X
VL6180Xは、STのToF測距センサーの最初の製品で、測定可能距離は40cmです。低消費電力かつ
高フレームレートを特長としており、従来の赤外線センサーにはない優れたパフォーマンスを実現
しています。世界的な電機メーカーのスマートフォンに搭載されているレーザー・オートフォーカ
ス機能に使用されています。同製品には、周辺光センサーも内蔵され、タブレット、ゲーム機用コ
ントローラー、生活家電、産業機器などに最適です。
■製品仕様
測 定 距 離:最長40cm ※周辺光などの環境条件による
サ イ ズ:4.8×2.8×1mm
パッケージ:Optical LGA12
消 費 電 流:1uA(ハードウェアスタンバイ時)
動 作 電 圧:2.6∼3.0V
動 作 温 度:−20∼70℃
トーメンエレクトロニクス
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