病院・研修見学のご案内 名大病院の病院・研修見学は、一人ひとりに合わせたオーダーメイドです。 さまざまなご要望にお応えしていますので、お気軽にご相談ください。 お申込方法 以下の必要事項を明記のうえ、卒後臨床研修・キャリア形成支援センターへメールにてご連絡ください。 ①氏 名(ふりがな) ⑥連 絡先(携帯番号) ②大学、学年または卒年 ⑦連 絡先(PCメールアドレス) ③性 別 ⑧夜間救急外来見学(17:00~)希望の有無 ④見学希望日(第1希望~第3希望) ⑨研修医宿舎見学希望の有無 2017 名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 研修医募集 初期研修から 一生涯 サポート! ⑤見学希望診療科(第1希望~第3希望) 申込先 ■名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター E-mail:[email protected] 申込受付 担当者から1週間以内にメールにてご連絡いたします。 ※1週間以内に連絡がない場合、申込みができていない可能性がありますので、お手数ですが、卒後臨床研修・キャリア形成支援センター(052-744-2644)まで ご連絡くださいますようお願いします。 平成29年度入職 研修医 採用試験日程 第1回 平成28 年 8 月6日(土) 応募受付締切 8月1日(月)必着 第2回 万全の バックアップ 平成 28 年8 月12日(金) 応募受付締切 8月5日(金)必着 ○出願手続(必要書類):研修医願書(所定様式)、履歴書、卒業(見込)証明書、成績証明書、健康診断証明書 ○選考方法:書類、筆記試験、面接 ○選考結果:全国マッチングシステムによる 詳細は卒後臨床研修・キャリア形成支援センターHPに掲載します。 http://www.med.nagoya-u.ac.jp/edu/ 最前線での 臨床経験 名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 〒466-8560 名古屋市昭和区鶴舞町65 TEL:052-744-2644 FAX:052-744-2999 E-mail:[email protected] http://www.med.nagoya-u.ac.jp/edu/ 名大研修の特色 N A G O YA U N I V E R S I T Y H O S P I TA L 名大病院は、 「プライマリ・ケア能力の習得」という研修理念の実現に向けたプログラムを提供しています。 また、クリニカルシミュレーションセンターなどの教育設備を充実させ、初期研修だけでなく、医師の生涯にわたるキャリ Ⅰ 名大病院の臨床研修の理念と基本方針 ア形成をサポートしています。 Ⅳ 国内トップクラスの設備を誇る「クリニカルシミュレーションセンター」 名大病院の「クリニカルシミュレーションセンター(NU-CSC)」は、ACLS、 理 念 患者を全人的に診ることができ、プライマリ・ケアに対応できる医師を育成する。 基本方針 一.将来の専攻や進路に関わりなく、全ての医師が身につけるべき 基本的臨床能力の修得を目標とする。 一.地域の協力施設と密に連携して、その時代の地域社会・患者のニーズに 柔軟に対応した研修プログラムを提供する。 一.非入局スーパーローテート研修を原則とする。 一.興味や志向性、将来のキャリアパスなど研修医の個別なニーズに 柔軟に対応した研修プログラムを提供する。 一.指導医、看護師およびその他の医療従事者をはじめとする病院職員全員が 研修医教育に参加する。 BLSなどの蘇生教育用の設備や、医療面接、身体診察のためのトレーニン グ室はもちろん、バーチャルリアリティ内視鏡手術シミュレーター、血管内治 療シミュレーターなど、最先端の外科診断・治療分野を中心としたシミュレー ター、 トレーニングマシンを数多く取り揃えています。国内トップクラスの設 備、機器の充実度を誇るNU-CSCにおいて、研修医教育や専門医育成のた めのセミナーやトレーニングプログラムを数多く実施しています。 ● クリニカルシミュレーションセンター http://www.med.nagoya-u.ac.jp/edu/nucsc/ Ⅴ 全国最大規模の研修病院ネットワーク「名大ネットワーク」 全国最大規模の研修病院ネットワークである名大ネットワークは、学生や研修医のニーズを満たす質の高い臨床研修を実現し、生涯サポートし続けていくため、 関連約70病院と定期的に意見交換などを行っています。 ● 名古屋大学病院・関連病院卒後臨床研修ネットワーク (名大ネットワーク) http://med.nagoya-u.ac/edu/mnw/ Ⅵ 後期研修・専門医養成 名大病院では、各診療科が専門医育成のためのコースを有しており、約70の関連病院や ・ 急性期(救急/麻酔/集中治療)医療・総合診療プログラム 関連研究施設においても、多くの分野で専門医を育成するための研修を提供しています。 ・ 全人的医療を担う専門医育成プログラム また、卒後臨床研修・キャリア形成支援センターでは、右記の後期研修プログラムを管理 Ⅱ 1 名大研修の強み 卒後臨床研修・キャリア形成支援センターが研修プログラムを一括管理 医局に属さないセンターの医師が、進路や研修プログラムのアドバイス、研修の悩み相談に対応します。 2 3 全国屈指の大学病院 名大病院は、 1871年に設置されて以来、医療をリードしてきました。 1995年には、厚生労働省から「特定機能病院」として承認され、東海地区の拠点病院とし 非入局スーパーローテート方式 一貫した非入局研修により、ローテート研修を積みながら、興味や志向性をもとに柔軟に進路を選択することができます。 ■ 病院データ 総合診療能力を養うことができる充実のプログラム内容 当院の総合診療の専門家は、同時に医学医療教育の専門家でもあります。 充実した救急医療研修体制 救急科指導医が救急外来に常駐するほか、専門診療科の病棟当直がバックアップします。 5 Ⅶ て地域の医療に貢献するとともに、全国屈指の大学病院として医療の高度化に日々取り組んでいます。 総合内科、家庭医療、救急医療、高齢者医療、周術期医療(麻酔科)など総合診療の多彩な専門家が研修医指導を行います。 4 ・ 高齢者・緩和医療プログラム しています。 少人数制によるきめ細かな指導 大学病院には珍しい少人数制で、一人ひとりのニーズに応えたきめ細かな指導を行います。 診療科数 ■ 研修医の処遇・待遇 所 属 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 病床数 身 分 医員(研修医) 1,035床 給 与 諸手当(研修奨励手当等)を含めて月額約35万円 34 (一般985 + 精神50) 年間入院患者数 年間外来患者数 319,659名 596,686 名 勤務時間 8時30分~17時15分 ● 有給休暇 (一年次10日、二年次11日) ※ただし、採用後6ヵ月経過後から ● 夏季休暇 (3日間) 休 暇 ● 年末年始 (12月29日~1月3日) ●そ の 他:忌引、病気休暇、産前(出産予定日前8週間以内) ・ 産後(出産の翌日から8週間) ※保育施設有り (定員制) Ⅲ 第三者機関による臨床研修評価の認定 名大病院は、2011年に第三者評価機関である卒後臨床研修評価機構(JCEP)から質の高い臨床研修病院として 認定を受けました。 2015年には更新調査を受審し、研修体制と研修プログラムが引き続き優良であり、臨床研修の 質が維持されていると認められ、さらに4年間の更新認定を受けました。 年間救急車受入数 4,165 件 (うち診療時間外 3054件) 12,132 名 当 直 ひと月当たり4回程度 ● 公的医療保険 (社会保険) ● 公的年金保険(厚生年金) 社 会 保 険 等 ● 労働者災害補償保険法の適用 有 ● 国家・地方公務員災害補償法の適用 無 ● 雇用保険 有 ● 医師賠償責任保険の扱い 病院で加入 (全員加入) 年間手術数 9,109件 02 年間救急医療受入患者数 健康管理 ※年間データは平成26年度の数値 そ の 他 ● 健康診断 年1回実施 ● 各種予防接種 実施 外部の研修活動、学会、研究会等への参加可能 (学会、研究会等への参加費用の一部支給あり) 03 平成29年度 名古屋大学医学部附属病院 初期臨床研修 プログラム N A G O YA U N I V E R S I T Y H O S P I TA L 名古屋大学医学部附属病院における研修 定員数 プログラム名称 1年次(全13ターム) 希望により一部協力病院における研修を可能とする研修 協力病院における研修 2年次(全12ターム) 協力施設 基本プログラム 14 総合内科 3ターム(必修) 外科 2ターム(必修) 麻酔科 3ターム(必修) 産科婦人科 1ターム(必修) 専門内科 3ターム(必修) 小児科 1ターム(必修) 精神科 救急科・ICU 地域医療 1ターム(必修) 1ターム(必修) 1ターム(必修) 選択科目 9ターム ハイブリッドプログラム 協力型臨床研修病院 協力施設 基本コース 総合内科 3ターム(必修) 外科 2ターム(必修) 麻酔科 3ターム(必修) 産科婦人科 1ターム(必修) 専門内科 3ターム(必修) 総合内科 3ターム(必修) 選択科目 2ターム 麻酔科 3ターム(必修) 救急科・ICU 1ターム(必修) 専門内科 3ターム(必修) 小児科 1ターム(必修) 5 チャレンジコース 選択必修 1ターム 【精神科・外科・ 小児科・産婦人科】 精神科 救急科・ICU 地域医療 1ターム(必修) 1ターム(必修) 1ターム(必修) 協力施設 協力型臨床研修病院 地域医療 1ターム(必修) 選択科目 11ターム 協力施設 総合内科 3ターム(必修) 小児科重点 たすきがけコース 外科 2ターム(必修) 麻酔科 3ターム(必修) 産科婦人科 1ターム(必修) 専門内科 3ターム(必修) 小児科 1ターム(必修) 4 産婦人科 周産期プログラム 小児科 小児科 重点コース 総合内科 3ターム(必修) 産婦人科重点 たすきがけコース 協力型臨床研修病院 精神科 救急科・ICU 地域医療 1ターム(必修) 1ターム(必修) 1ターム(必修) 協力施設 産婦人科 重点コース 外科 2ターム(必修) 麻酔科 3ターム(必修) 産科婦人科 4ターム(必修) 小児科 1ターム(必修) 選択科目 1ターム 選択科目 8ターム 精神科 救急科・ICU 地域医療 1ターム(必修) 1ターム(必修) 1ターム(必修) 選択科目 7ターム 周産期 2ターム(必修) 協力型臨床研修病院 周産期 2ターム(必修) 周産期 2ターム(必修) 選択科目 1ターム 選択科目 6ターム 専門内科 3ターム(必修) 選択科目 4ターム 協力型臨床研修病院 周産期 2ターム(必修) 専門内科 3ターム(必修) 選択科目 3ターム 選択科目 1ターム ※必ずしもローテート順を示したものではありません。 ※1ターム=約4週間 ※定員数は予定 ハイブリッドプログラム 1年次に名大病院で医師としての基礎を鍛え、その鍛えた力を2年次に市中病院で発揮する。 1年次に大学病院、 2年次に市中病院で研修す ることにより、大学病院でしか診ることのできない高度な症例、市中病院での一般的な症例の双方を十分に研修できる。 ■ハイブリッドプログラムは、 2つのコースから選択する。 基本コース チャレンジコース 総合内科研修 総合診療科病棟で2ターム、老年内科病棟で1ターム行う。 専門内科研修 消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、腎臓内科、神経内科から1ターム単位で選択する。 ※産婦人科重点コースについては、専門内科研修は2年次において行う。 1年次は基本プログラム同様のカリキュラムで基礎力を鍛える。 2年次のうち8ヶ月間、以下の協力型臨床研修病院で研修を行う。 ◎国家公務員共済組合連合会東海病院 ◎名古屋記念病院 ◎春日井市民病院 外科研修 ※第 一 外 科ユニットを選 択した場 合 、東 海 病 院で最 大2週 間 研 修を行うことができる。受 入 可 能 人 数に上 限があるため、必 要に応じてセンターで調 整 する。 なお、ハイブリッドプログラムのチャレンジコースの選択必修科目(1ターム)において外科を選択する場合は、消化器外科一または消化器外科二から選択する。 救急科を1年次必修科目とし、 【精神科・外科・小児科・産婦人科】の4診療科を1年次の選択必修科目としている。これにより2年次では、市中 病院で1年間の選択科目研修を行うことが可能となっている(ただし、地域医療研修(1ターム必修)は臨床研修協力施設で行う)。チャレンジ コースでは、 2年次のうち11ヶ月間、以下の協力型臨床研修病院で院外研修を行う。 小児科研修 ◎豊田厚生病院 ◎江南厚生病院 ◎名古屋記念病院 ◎春日井市民病院 救急外来研修 周産期プログラム 小児科医または産婦人科医を目指す人のための専門的なプログラムで、小児科、産婦人科についてそれぞれ2つのコースを設けている。両 第一外科ユニットまたは消化器外科二のいずれかを選択する。 名大病院又は協力型臨床研修病院で行う。ただし、 1年次に協力型臨床研修病院で小児科研修を行う場合は、 総合診療科研修(2ターム)、麻酔科研修(3ターム)を事前に修了していることとする。 2年間の全研修期間を通して行う。研修日の割り振りはセンターが行う。 平 日:17時15分~翌8時30分(ただし、救急外来へは17時00分に集合) 休日・祝日:8時30分~翌8時30分(ただし、日直と当直が17時00分に交代) 科とも2つのコースの1年次カリキュラムは同じであるが、たすきがけコースを選択した場合、 2年次のうち8ヶ月間、協力型臨床研修病院で 研修を行う。大学病院での高度な症例、市中病院での一般的な症例、そのどちらを希望する研修医にも対応できる。どちらの診療科も、研修 可能な関連協力病院が豊富である。 ■周産期プログラムは、 4つのコースから選択する。 小児科重点コース 2年次のうち8週間、以下の協力型臨床研修病院で小児科研修を行う。 ◎名古屋掖済会病院 ◎春日井市民病院 ◎中部ろうさい病院 ◎中京病院 ◎豊田厚生病院 小児科重点たすきがけコース ◎名古屋記念病院 2年次のうち8ヶ月間、以下の協力型臨床研修病院で研修を行う。 (2ヶ月の小児科研修を必修とし、その他の6ヶ月については自由に選択可能) ◎名古屋記念病院 ◎春日井市民病院 産婦人科重点コース 産婦人科重点たすきがけコース ■各プログラムの選択科目において、原則1ターム単位で以下の協力型臨床研修病院での院外研修が可能。 なお、院外研修は最大4ターム(地域医療研修を含む)までとする。 希望者は、 2年次のうち8週間、以下の協力型臨床研修病院で産婦人科研修を行うことができる。 ◎名古屋掖済会病院 ◎春日井市民病院 ◎中部ろうさい病院 ◎岐阜県立多治見病院 2年次のうち8ヶ月間、以下の協力型臨床研修病院で研修を行う。 (2ヶ月の産婦人科研修及び3ヶ月の内科研修を必修とし、その他の3ヶ月については自由に選択可能) 救急医療研修 外科・整形外科研修 小児科研修 産婦人科研修 ◎名古屋掖済会病院 ◎名古屋第二赤十字病院 ◎中東遠総合医療センター ◎大同病院 ◎国家公務員共済組合連合会東海病院 ◎名古屋掖済会病院 ◎春日井市民病院 ◎中部ろうさい病院 ◎中京病院 ◎豊田厚生病院 ◎名古屋記念病院 ◎名古屋掖済会病院 ◎春日井市民病院 ◎中部ろうさい病院 ◎岐阜県立多治見病院 ■産婦人科重点コースは、選択科目の全タームにおいて産婦人科研修を行うことも可能。 ◎春日井市民病院 ◎岐阜県立多治見病院 04 05 研修診療科紹介 N A G O YA U N I V E R S I T Y H O S P I TA L 名大病院は、総合診療能力を養うことができる研修プログラムを提供し、総合内科、救急医療、周術期医療(麻酔科)な ど各領域の専門家が研修医指導を行っています。 高度な医療を安全に提供するための国内有数の医療安全体制が研修をサポートし、研修医は医療安全に対する高い意識 を持って研修に取り組んでいます。 総合診療科 麻酔科 助教 佐藤 元紀 救急科・ICU 助教 先生 2003年 名古屋大学卒 青山 正 医療の質・安全管理部 副病院長 教授 助教 先生 2004年 福井医科大学卒 眞喜志 剛 先生 2009年 奈良県立医科大学卒 長尾 能雅 先生 1994年 群馬大学卒 難しい症例の患者さんと、 丁寧に向き合える環境です。 高いスキルが身につくのは、 100例近くも麻酔管理が 経験できるから。 目の前の患者さんを 死なせない力を教育します。 国内有数の 安全管理体制の中、 安心して研修に専念できます。 総合診療科は、難しい症例に対して、あらゆる治療法 手術にとって必要不可欠な「麻酔」。麻酔科で行う患者 当院の救急科は1次から3次の症例を受け入れており、 名大病院では、 「医療の質・安全管理部」を設置し、医 を検討したうえで患者さんに最適な治療を行っていま さんの全身管理は、将来どの診療科に属するとしても、 愛知県の救急医療の中核です。Common Disease 療のさまざまなリスクに対し、未然に防ぐ活動と、対処 す。この場合、症状や検査結果から狙いを定めて、適 必ず習得しておきたい重要なスキルです。特に名大病 から最重症症例まで幅広く受け入れており、経験でき する活動を行ってきました。現在、医療安全を専門と 切な診断をくだしています。このような一連のプロセ 院では手術件数が多いうえに、一般病院では経験が難 ない症例はありません。初期研修医の個々の技量に する専従医師や専従弁護士などを中心に、総勢22名 スを早くから経験すると、別の難しい症例にも対処で しい重症例も数多く扱います。そんな環境の中で3ヶ月 応じて、救急専門のスタッフが共に診療したり、無理 ほどの医療スタッフが関わり、国内最高水準の安全管 きる応用力が身につきます。また、市中病院では10人 かけて、麻酔管理、全身管理を体得していただきます。 のない範囲で任せたりしながらER業務を行います。 理体制を敷いています。研修医の皆さんは、安全管理 程度の患者さんを受け持つのに対して、名大病院では 麻酔科の研修中、皆さんが経験する麻酔件数は、100 あまり意識されていませんが、ER診療はエビデンス が徹底された環境で、安心して研修に専念していただ 3~4人と少ないため、目の前の症例にじっくりと向き 例近くにのぼります。正直大変ですが、医師としての を実践する絶好の機会です。また診察技術などのアー きます。研修医インシデント検討会への参加や、死因 合え、適切な治療法を見出すことができます。総合診 キャリアを積んでいく上で貴重な経験になるのは間違 トと捉えられる一面も申し分なく必要とします。エビデ 検討カンファレンス、医療安全会議などにも参加が可 療科での研修は、応用力に結びつく経験を積める最適 いありません。さらに麻酔科には、手術麻酔、集中治療、 ンスとアートと豊富な症例、これら全てを経験できる 能で、実際の事故事例を元に、医療安全の考え方に な環境と言えます。さらに、医学教育の専門家でもあ ペインクリニックといった麻酔科関連領域に限らず、医 ことを約束します。そして、名大病院救急科には、何 触れられる機会を多々設けています。研修医の段階 る指導医が、研修医の皆さんの状況に応じて適切な指 学教育や医療全体についても熱心に考え、真剣に取り 事も全員で活発に話し合い、研修医や若手医師に対 から医療安全管理の重要性を知り、医療事故の防止 導を行い、将来自ら考え、決定できる医師になれるよう 組む多くの指導医がいます。この多くの指導医を通じ、 する積極的な教育を重んずる風土があります。皆さん 策や改善策について学ぶことはとても重要です。名 サポートしています。実は私自身も、じっくりと学べる 様々な考え方に触れられます。充実した指導体制のも が名大病院での研修を選択されることを、スタッフ一 大病院なら最先端の医療と同時に、最先端の医療安 名大病院を研修先として選択し、貴重な経験を積むこ と、数多くの症例を経験できるだけでなく、研修医自身 同心よりお待ちしています。 全に触れられます。私達と共に、患者さんの安全を守 とができました。ぜひ皆さんも名大病院で研修される にも主体的に動いていただくように導いています。他で ことをおすすめします。 は経験できない有意義な研修になると思います。ぜひ りましょう。 皆さんも名大病院で貴重な時間を過ごしませんか。 06 07 研修医の実際 N A G O YA U N I V E R S I T Y H O S P I TA L 研修医はローテート研修を積みながら、自分の興味や志向性をもとに自主的に進路を決めていきます。 丁寧な指導と快適な研修環境の中で、安心して研修に打ち込めます。 研修医の一日 受け入れ体制が万全。 伸び伸びと研修できるのもいい。 名古屋大学 医学部附属病院 2年次研修医 名大の卒業生でない私が、研修医として受け入 2014年 4月 採用 ました。2年次では多くの期間、希望する科が選 れてもらえるのだろうか。説明会に行く前に一 べるため、外科に進みたい私は、外科系の手技 番気にしていたことです。 しかし、話を聞いてみ を学べる診療科を中心にローテートを決定しま ると他大学の出身者が多く、研修医受入れ体制 した。そこでは経験豊富な指導医から、熱心な もしっかりしていると思いました。さらに魅力を アドバイスが受けられるだけでなく、シミュレー 感じたのは、カリキュラムの一環として、市中病 ターを使った指導など、自主的に症例に取り組 院にも研修に行けることです。大学病院、市中 めるよう導いてくださいます。将来、専門分野を 病院の両方を経験できることは、キャリアを考 深めることを希望される方は、難しい症例も数 えていくうえで貴重だと思い、名大病院に決め 多く扱う大学病院での研修をおすすめします。 伴 友弥 2014年 獨協医科大学卒 7 :50 消化器外科2 8 :30 14: 00 15: 00 16 :00 出勤 手術のため、 早めの出勤。 昼食 手術 手術終了。 研修医室で遅めのランチタイム。 これから手術に向かいます。 21: 10 21: 00 19: 00 病棟業務 指導医からの手技指導 患者さんの日々の経過を観察し、 今後の診療方針を説明します。 指導医からシミュレーターを使った 指導を受け、手技を磨きます。 17 :30 18: 30 ■ ローテーション ターム 1年次 1 ターム 14 2年次 消化器 外科2 退勤 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 循環器 内科 総合 診療科 総合 診療科 老年 内科 消化器 内科 麻酔科 麻酔科 麻酔科 産科 婦人科 小児科 呼吸器 内科 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 眼科 脳神経 外科 消化器 内科 地域医療研修 宮古病院 S-ICU 消化器 外科2 救急科 掖済会病院 消化器外科1 東海病院 呼吸器 外科 精神科 消化器 外科2 2 消化器外科1/血管外科/ 東海病院 研修医宿舎に帰宅。 1年次研修医 2015年 4月 採用 榊原 優 2015年 産業医科大学卒 カンファレンス 症例について医局で検討します。 研修医室 デスクワーク 研修医同士で談笑するひとときは、 とても落ち着きます。 パソコンを前に今日一日を振り返り ます。 研修医の一日 症例にじっくりと取り組めるのは、 少人数制だからこそ。 名古屋大学 医学部附属病院 病 院 から 宿 舎 に向かいます。 帰宅 7 :50 私が名大病院に決めた最大の理由は、少人数 ができる一方で、珍しい疾患に関しては、文献検 制できめ細かい指導が受けられるからです。他 索や上級医とディスカッションできる環境が整っ 病院では、症例の取り合いや1つの科に複数人 ています。麻酔科研修が3ヶ月間というのも大き の研修医がローテートすることもありますが、名 な特徴であり、挿管・CV・脊椎麻酔などの手技は 大病院は15人程度の丁度良い人数のため、各 もちろん呼吸器や輸液といった全身管理も学ぶ 自のニーズに合わせた研修をすることが可能で ことができ、これらは将来どの科へ行っても役立 す。また研修医同士の仲が良く、症例を共有した つと思います。また、卒後臨床研修・キャリア形 り、勉強会を開くこともしばしばあります。大学 成支援センターのサポートも手厚く、充実した研 病院であってもcommon diseaseを診ること 修医生活を送る環境は十分に整っています。 総合診療科 8 :00 9 :00 10: 00 15 :00 医学部 図書館で 文献収集 出勤 朝回診のため、 早めの出勤。 12: 00 朝カンファレンス 朝回診 教授を交えて、入院患者さんの診療 方針を話し合います。 19: 30 患者さんの容体を確認します。 18: 30 病棟 業務 診 療 方 針を決 め るため、文献から エビ デン スを 抽 出します。 昼食 同期の研修医と食堂でランチタイム。 18: 00 患者さんに診療 方針について 説明します。 17 :00 ■ ローテーション ターム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1年次 血液内科 産科 婦人科 小児科 麻酔科 麻酔科 麻酔科 糖尿病・ 内分泌 内科 総合 診療科 総合 診療科 老年 内科 循環器 内科 消化器 外科2 消化器 外科2 退勤 病院を出て、自宅に帰ります。 カンファレンス 患者さんの一日の経過を振り返り、 明日以降の診療方針を検討します。 研修医室 デスクワーク 研修医室でほっと一息。 研修医レポートを作成します。 ※年次は取材時点 研修医の出身大学 初期研修後の進路 名大病院の研修医は全国各地の大学から集まっており、他大 研修医の出身大学所在地域 当 院 で 初 期 研 修を修 了した研 修 初期研修修了後の進路 研 修 医は、初 期 研 修において必 修の剖 検 検 討 会 、M&M 学出身者も研修を行いやすい雰囲気があります。 (平成23年度〜平成27年度入職) 医の50%が、助教、医員、後期研 (平成22年度〜平成26年度修了者) (Mortality & Morbidity)カンファレンスはもちろん、救 北海道1 % ■出身大学 旭川医科大学、弘前大学、秋田大学、山形大学、獨協医科大学、群馬 大学、埼玉医科大学、千葉大学、北里大学、杏林大学、帝京大学、東 京医科大学、東京女子医科大学、東邦大学、日本大学、浜松医科大 学、山梨大学、信州大学、新潟大学、岐阜大学、愛知医科大学、名古 屋大学、名古屋市立大学、三重大学、富山大学、金沢大学、福井大 学、滋賀医科大学、関西医科大学、京都府立医科大学、大阪大学、大 阪医科大学、大阪市立大学、神戸大学、兵庫医科大学、岡山大学、川 崎医科大学、鳥取大学、島根大学、山口大学、香川大学、高知大学、 産業医科大学、福岡大学、佐賀大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大 学、琉球大学 08 豊富な勉強会 海外 東北 九州 医師として求められる臨床能力を 関東甲信越 26% 中国・四国 10% 関西 7% ています。一方、当院初期研修で 7% 6% 14% 東海・北陸 29% 修医、大学院生として当院に残っ 身に付けた後、他の大学病院や市 中 病 院にお い て 活 躍して いる研 民間企業 研修医室 家賃(月額) 13,200円 急外来勉強会、胸部エコー勉強会、漢方勉強会など、卒後 1% (共益費含む) 臨 床 研 修・キャリア 形 成 支 援 センター 市中病院 29% 修修了者も多くいます。 53% 他大学病院 17% 研修医宿舎から病院までは や各診療科の指導 名大病院 徒歩 医 が 開 催 する勉 強 会 にも積 極 的 に 参 加しています。 研修医宿舎 研修医一人一人にブーススペースを提 5分 ▲大嶽マンション 供しています。研修医室内には、電子カ 希望者は全員入居可能です。最寄駅まで徒歩5分、コンビニは徒歩1分、 ルテ端末も設置してあり、デスクワーク ショッピングセンターも徒歩5分圏内にあり、快適に過ごせる場所に立地して に適した環境です。 います。 09 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター N A G O YA U N I V E R S I T Y H O S P I TA L 卒後臨床研修・キャリア形成支援センターは、初期研修だけでなく、 医師をはじめとするあらゆる医療職の生涯にわたるキャリア形成をサポートしています。 専任の医師とスタッフが、初期研修の内容はもちろん、キャリアや生活面の相談にも対応します。 センターの 特長 1 センターには医局に属さない専従医師が在籍し、専任の事務職員も配置されています。 2 初期研修プログラムはセンターが一括管理しています。 3 研修医は初期研修中の2年間、センターに所属し、 4 初期研修に関することだけでなく、研修医に対してあらゆるサポートを行います。 非入局でフレキシブルな初期研修を行うことができます。 センター所属の教育専任教員を11診療科に配置し、 診療科での研修医指導はもちろん、研修医対象のセミナーや勉強会も 数多く開催しています。 5 初期研修だけでなく、後期研修や生涯研修まで、 医師としての生涯にわたるキャリア形成をサポートします。 名大病院では、平成26年度から卒後臨床研修・キャリア形成支援センター所属の教育専任教員を11診療 研修医指導体制の さらなる充実のため 11診療科に 教育専任教員 を配置 科に配置して、屋根瓦方式の研修医指導体制を一層充実させました。 教育専任教員は、研修医の指導や各診療科の研修コーディネートだけでなく、診療科の枠を超えた横のつ ながりを生かして、研修医のニーズに応じたセミナーや勉強会などを企画・実施しています。全員が指導医 卒後臨床研修・ キャリア形成支援センター 副センター長 植村 和正 向田 美保 1983年 山口大学卒 1999年 東京医科歯科大学卒 非入局でフレキシブルに。 研修修了後も生涯サポートいたします。 名大病院は人材の宝庫。 いつでも安心、相談に乗ります! 名大病院には、長年非入局スーパーローテート研修を行ってきた実績があり みなさんは将来どのような医師になりたいですか? ます。ですから、研修管理のノウハウが豊富です。また、研修目標は、どの医局 初期研修の2年間は、医師としての基礎をつくるとても大切な時期です。名大 の意向にも左右されません。研修医のみなさんには「どんな患者さんに対して 病院の研修では、研修医のみなさんが基本的臨床能力や医師としての考え も一定水準の診療が行える能力(基本的臨床能力)の習得」を目指して2年間 方を身につけ、深い問題意識や高度な解決能力を備えた医師に成長できるよ の研修に取り組んでいただきます。さらに当院では、初期研修後の専門医育 う、病院をあげて取り組んでいます。また、名大病院には診療も研究も優れた 成も支援するために、クリニカルシミュレーションセンター(NU-CSC)などの 医師が身近にたくさんいるため、将来目標となる医師もたくさんみつかること 教育諸設備については機能充実を図り、研修サポート体制を拡充しています。 でしょう。しかし、時には長い医師人生の中で、キャリアに悩んだり、ライフイ 2年間の初期研修のみならず、後期研修や専門研修においても、病院として ベントのために困ってしまったり・ ・ ・。でも、そんな時も安心。私たちは、みなさ 責任を持った体制が確立しています。今後は各職種の復職支援なども視野に んのキャリア・パスの実現に向けて、柔軟にきめ細かなサポートをしています。 入れて、すべての職種の卒前卒後、生涯にわたる臨床教育の推進を図ってい 研修修了後も生涯にわたってキャリアをサポートしていきます。いつでも気軽 きたいと考えています。 に相談に来てくださいね。 名古屋中心部の大学病院という すばらしい環境で、 充実した研修が できるようにサポートさせていただ きます。 最先端医療の中で基礎からじっく り学びませんか。わたしたち教育 専任教員があなたの研修をサポー トします。 ぜひ研修先に名古屋大学医学部附属 病院を選択してください。内科系、外科 系ともに、卒後研修修了後のキャリア 形成につながることをお約束します。 手技はもちろん、術前・術中・術後 管理まで幅広く学んで頂けるよう 全力でサポートします! 資格を有し、研修医の良き相談相手にもなっています。 勉強会 教育専任 教員 ミーティング 毎月2回教育専任教員が集まってミーティングを開催 し、研修医対象セミナーの企画や各診療科の研修医 教育について幅広く検討・意見交換を行っています。 産婦人科では周産期、腫瘍、生殖 医療の分野で最新の知見に基づ いて色々な症例が学べます。ぜひ 一度見学に来てください。 卒後臨床研修・ キャリア形成支援センター センター長・教授 当院の研修は、指導、サポート体 制が充実しており魅力的です。皆 様にお会いできることを楽しみに しています。 コモンディジーズから先進医療ま で、全人的な医療を身に付けられ るように、サポートしていきます。 川頭 祐一 村松 友佳子 森瀬 昌宏 赤根 亜希子 教育専任教員(神経内科) 1999年 金沢大学卒 教育専任教員(小児科/総合周産期母子医療センター) 2000年 名古屋大学卒 教育専任教員(呼吸器内科) 2000年 岐阜大学卒 教育専任教員(麻酔科) 2007年 島根大学卒 どの科に進んでも必要な精神科 の知 識 、技 術を身につけるお手 伝いができればと思います。 研修医の先生方のニーズを引き 出しながら、皆さんが充実した初 期研修を行えるよう、お手伝いを したいと思います。 名大研修のいいところは、熱い指導 陣!豊富で幅広い症例数!いろんな研 修ニーズにこたえられる懐の広さ!手 厚く支えてくれる事務の皆さん!です! ! 平成28年4月以降 着任予定 10 内海 史 伊奈 孝一郎 教育専任教員(産科婦人科) 2005年 名古屋大学卒 教育専任教員(老年内科) 2003年 名古屋大学卒 教育専任教員(救急科) 入山 智沙子 鳥居 洋太 髙橋 徳幸 髙見 秀樹 教育専任教員(血液内科) 2003年 名古屋大学卒 教育専任教員(精神科) 2003年 名古屋大学卒 教育専任教員(総合診療科) 2005年 岡山大学卒 教育専任教員(消化器外科二) 2003年 名古屋大学卒 11
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