《条例制定の背景》 地球温暖化に伴う気候変動による大雨の頻度増加

《条例制定の背景》
○ 地 球 温 暖 化 に 伴 う 気 候 変 動 に よ る 大 雨 の 頻 度 増 加 、台 風 の 激 化 等 に よ る
災害の頻発・激甚化が懸念される。
○ 南海トラフ巨大地震などの大規模地震発生の切迫性が高まっている。
○ 少子・高齢化の進行などによる地域防災力の低下が懸念されている。
○ 広域的な災害が発生した場合には、被災した地方公共団体を他の地方
公共団体が支援する協力体制を構築することが重要である。
《条例制定の目的》
○ 今回、災害が身近な問題であるということを再認識し、市と市民等と
の役割分担、基本理念を条例化することにより、市民が安心して暮ら
すことのできる災害に強い地域社会を築き上げることを目指す。
《条例の概要》
6 章 ( 総 則 、 自 助 、 共 助 、 公 助 、 他 の 地 方 公 共 団 体 等 へ の 支 援 、 雑 則 )、
25 条 で 構 成
《条例の主な内容》
○ 大 規 模 災 害 等 に 迅 速 か つ 的 確 に 対 処 す る に は ,行 政 が 行 う 防 災 対 策 で あ
る 「 公 助 」 に 加 え て ,「 自 助 」,「 共 助 」 と い っ た 市 民 ・ 地 域 の 取 組 が 不
可欠である。
○ 市 民 等 、市 及 び 議 会 は 、災 害 に 備 え る 責 務 が あ り 、自 ら の 安 全 は 自 ら が
守 る こ と を 防 災 の 基 本 と し て 、そ れ ぞ れ が 連 携 を 図 り な が ら 災 害 が 発 生
し た 場 合 に お け る 被 害 を 軽 減 す る た め に 、次 の 理 念 に 則 っ て 、災 害 対 策
の充実及び強化に努めなければならない。
(1) 自 助 の 理 念
市民等が自己の責任により自らを災害から守ること。
(2) 共 助 の 理 念
市 民 等 が 地 域 に お い て 互 い を 助 け 合 い 、互 い を 災 害 か
ら守ること。
(3) 公 助 の 理 念
市 、議 会 及 び 防 災 関 係 機 関 が 市 民 等 を 災 害 か ら 守 る た
めの施策を推進すること。
○市は、市民等の防災意識の高揚及び啓発に努めなければならない。
○市は、要配慮者の避難の支援が円滑に行われるよう、自主防災組織その
他 防 災 関 係 機 関 と 連 携 し 、あ ら か じ め 必 要 な 体 制 の 整 備 に 努 め な け れ ば
ならない。
○市は、災害の発生に備え、災害に関する情報、避難場所、避難経路その
他円滑な避難のために必要な情報を市民等に対し提供しなければならな
い。
○ 市 は 、大 規 模 災 害 に よ り 避 難 所 生 活 が 長 期 化 す る こ と が 予 想 さ れ る 場 合
には 、避難 所 運営 委員 会 の設 置 及び 運営 の 支援 を 行わ なけ れ ばな ら ない。
○市は、災害により甚大な被害が発生した他の地方公共団体に対し、災害
応急対策又は災害復旧に関する支援を行うよう努めるものとする。
○市は、南海トラフ巨大地震等の大規模災害を想定し、市が後方支援拠点
として有する地理的特性をもって、平時から宮崎県南部地域の市町と連
携して防災・減災対策の各種施策に関する取り組みを推進するよう努め
るものとする。