平成 22 年度主要事業取組概要 文化財課 文化財課 引き続き鳥坂寺跡の発掘調査を実施するとともに、8 月に現地説明会、11 月に緊急シン ポジウムを開催するなどした。 史跡高井田横穴の特別公開については、例年どおり、5 月と 10 月に実施した。このうち、 5 月の特別公開は、保存対策が終了した第 3 支群 5 号横穴のお披露目を兼ねて実施したとこ ろ、事前の新聞報道等の効果ともあいまってか、市内外からの 200 人を超える見学者でに ぎわった。 大正時代ごろのワイン醸造用具を新たに市文化財として指定した(6 月)ほか、市内 2 か所に文化財説明板を設置した(8 月)。開発に伴う発掘調査や建造物詳細調査等について は、引き続き実施している。 併せて、市民ニーズに応えるとともに市民協働を実現するため、今年度は、報道機関等 へのニュース提供を積極的に行っている。 1.文化財調査関係 (1) 埋蔵文化財関係(文化財保護法) ① 文化財法に基づく届出・通知の処理 ② 発掘調査、立会調査、試掘調査 ③ 重要遺跡確認調査(国分寺跡) ④ 鳥坂寺跡史跡指定・整備 (2) 建造物関係調査 市内所在建造物詳細調査(研究、保存等のための調査) (3) 高井田山古墳出土遺物の保存処理 古墳出土鉄製品の保存処理 (4) 市文化財指定関係(市文化財保護条例) 2.普及・啓発関係 (1) 史跡高井田横穴群特別公開 年 2 回(5 月 15 日・10 月 16 日、第 3 土曜) (2) 講座・講演会 学校、公共団体、市民団体等との連携による講座・講演会等 (平成 21 年度実績=15 回開催) (3) 冊子等発行 ① 文化財発掘調査概報、史跡ガイド等の発行(実費頒布) ② 鳥坂寺跡発掘調査報告(史跡指定申請関連) 3.史跡・文化財等の維持管理等関係 (1) 維持管理 ① 玉手山第 1 号墳(樹木伐採等) ② 安堂 6-3 号墳の管理 ③ 収蔵庫の管理 ④ 説明板設置(2 か所) ⑤ 清浄泉(府史跡)の管理・水質検査(毎月) ⑥ 安福寺横穴群等の草刈等 (2) 委員会等 ① 柏原市文化財保護審議会(10 人、年 2 回)(市条例関係) ② 鳥坂寺跡調査検討委員会(5 人、年 2 回) (3) 公開管理助成金 田辺廃寺、松岳山古墳、三田家住宅への助成(市費) 4.その他 通常業務 庶務関係 歴史資料館 夏季企画展「群集墳から火葬墓へ」(7.10~9.5)、秋季企画展「大和川はどこへ・・・」 (9.21~12.12)、冬季企画展「ちょっと昔の道具たち」(1.8~3.6)。春季企画展は、3 月下旬 (3 月 26 日)から開催予定。文化財講座、FM ラジオでの紹介等は、平成 21 年度に引き続 き実施中。 秋季企画展への府内小学校からの来館は、期間中、計 97 校・8,517 人と過去最高記録を 更新した。 1.展示関係 (1) 常設展 一部を随時入替え (2) 企画展 年 4 回(7~9 月、9~12 月、1~3 月、3~6 月) (3) スポット展示 年 6 件(寄贈資料を展示。2 か月ごとに入替え) 2.普及・啓発関係 (1) 講座・講演会 ① 文化財講座 年 12 回=講義 7 回・見学会 5 回、通年参加。年間参加費 2,000 円。 定員 60 人 ※ ② 平成 22 年度のテーマは「古墳時代の幕引き」 古文書入門講座 年 10 回。年間受講費 1,000 円。定員 25 人。 ③ 文化財講演会 年 2 回、企画展に伴う講演会(夏の企画展開催時に実施) ④ 市民歴史大学 年 4 回、夏・冬各 2 回 ※ ⑤ 個別依頼に基づく解説、講義、説明等 ⑥ 今年度は、シンポ「鳥坂寺の実態を探る 平成 22 年度のテーマは「終末期古 墳」 坂寺跡を掘る ⑦ ~保存と活用への模索~」 ~その歴史的意義~」又は、 「鳥 開催か? 博物館実習生受入 年間 6 人程度(予定) (2) 体験教室 わらぞうり作り(定員 15 人)、しめなわ作り(定員 20 人) 3.高井田文化教室 「柏陽庵」 クラブ登録制による貸し館と利用補助(半額免除)(登録=5 団体) 年間利用者=2,900 人(一般約 2,100 人・クラブ関係約 800 人=平成 21 年度実績) 4.その他 施設(歴史資料館、柏陽庵)の維持管理、資料の収集・整理・保存・貸出 調査・研究(古文書)、歴史資料の寄贈・寄託呼びかけ、来館者への説明・案内 展示参加の受入(市民歴史クラブ・夏季企画展に展示参加予定) ※関係委員会等 文化財保護審議会、歴史資料館運営協議会、鳥坂寺調査検討委員会
© Copyright 2024 ExpyDoc