第34回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 The 34th Annual Meeting of the Japanese Society of Aesthetic Dermatology 美容皮膚科における レーザー治療 スポンサード シンポジウム 1 ∼プロフェッショナルから学ぶ∼ 日時 8 7 2016 年 月 日 (日) 10:30 ∼12:00 場所 京王プラザホテル(東京) 本館5F コンコードC 座長 岩崎 泰政 先生 岩崎皮ふ科・形成外科 院長 座長 河野 太郎 先生 東海大学医学部 外科学系形成外科 准教授 1 講演 皮膚レーザー治療の基礎と臨床 ∼ダイレーザーとQスイッチアレキサンドライトレーザー∼ 岩崎 泰政 先生 岩崎皮ふ科・形成外科 院長 2 ダイレーザー治療の実際 講演 :痛みのコントロール 山下 理絵 先生 湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科 部長 共催:第34回日本美容皮膚科学会総会・学術大会/佐藤製薬株式会社/シネロン・キャンデラ株式会社 美容皮膚科におけるレーザー治療 ∼プロフェッショナルから学ぶ∼ 講演1 皮膚レーザー治療の基礎と臨床 ∼ダイレーザーと Qスイッチアレキサンドライトレーザー∼ 血管性皮膚病変の治療にルビーレーザーが用いられ50年以上が 岩崎 泰政 先生 岩崎皮ふ科・形成外科 院長 モフォアであるメラニンとヘモグロビンへの吸収や輻射熱のこと 経過したが、その間に多様な機種や複合機が登場するとともに をきちんと理解しておけば、作用機序はわかりやすい。ダイレーザ 効果も向上した。演者も28年前より血管腫や母斑を中心にレーザ 治療にも十分応用が可能である。今回は、皮膚レーザー治療の基 日々改良が加えられ、様々な適応症に対応できるようになり、治療 ー治療を行ってきたが、現在では複数台のレーザーを所有し、あざ の治療を中心として使用している。近年、美容目的のレーザーや IPL光治療も加わり、複雑に考えがちであるが、皮膚におけるクロ 略歴 1984年 1986年 1987年 1989年 1991年 1998年 2003年 ーとQスイッチレーザーは保険診療が主体ではあるが、美容的な 本である血管病変治療用のダイレーザーと、色素病変治療用のQ スイッチアレキサンドライトレーザーについて、作用機序や組織 像、臨床例を供覧しながら治療の実際について述べてみたい。 おもな所属学会 ・日本皮膚科学会(代議員) 日本皮膚科学会皮膚科専門医 ・日本皮膚外科学会 第16回日本皮膚外科学会会頭(広島・2001年) ・日本アレルギー学会 ・日本形成外科学会 ・日本皮膚悪性腫瘍学会 昭和大学医学部卒業 広島大学医学部皮膚科入局 広島大学医学部皮膚科 助手 厚生連広島総合病院皮膚科 中国電力中電病院皮膚科形成外科 医長 広島大学医学部附属病院皮膚科 助手、 病棟医長(5年)、外来医長(2年)、医局長(7年) 広島大学医学部皮膚科 講師 岩崎皮ふ科・形成外科 現在に至る 講演2 ダイレーザー治療の実際 :痛みのコントロール 山下 理絵、近藤 謙司、松尾 由紀、白壁 聖亜、松田 佳歩 湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科 山下 理絵 先生 湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科 部長 【目的】当院の年間レーザー治療は約4,200件であり、ダイレーザ た、 自費診療においては、肥厚性瘢痕、尋常性瘢痕の治療にも有効 常から、肥厚性瘢痕、尋常性疣贅などの治療にもダイレーザーを 身麻酔、ほとんどの症例は局部麻酔クリームによりペインコントロ ー症例は43%である。単純性血管腫、乳児血管腫などの血管系異 使用している。血管腫に対しては、早期治療開始、治療間隔を短く し、可能な限り局部麻酔クリームを使用している。今回当院で行っ ているダイレーザー治療に関して報告する。 【方法】単純性血管腫は、当院で出生児は生後2-3日で治療説明、 生後1週間から治療を開始、 紹介の場合も、 早期治療を心がけてい る。1才までは、治療間隔を1ヶ月で行っている。乳児血管腫は、一 般的には局面型、皮下型、腫瘤型で治療の適応を考慮することが 多いが、当院では増殖型 (軽度、中等度、重度) も重視している。ま 略歴 北里大学医学部卒業後 北里大学形成外科入局 北里大学救命救急センター形成外科チーフレジデント 北里大学形成外科・美容外科チーフレジデント 1996年 2000年 2004年 性を認めている。麻酔は、色素血管母斑症や広範囲の血管腫は全 ールを行っている。また、局部麻酔クリームに関しては、超早期 (生 後2-3日) 手術に使用している針刺し症例も提示する。 【結果】血管異常はゴールを決めるのが難しい。早期治療により大 きな副作用はない。痛みのコントロールも、麻酔クリームが保険適 応になってからは、 かなり進歩した。副作用としてよく起るのは、掻 破による皮膚炎があり、一度起るとなかなか治癒せず、血管腫より 色調が濃くなるため、患部の保護や乾燥を防ぐため十分に保湿を 行うことが重要である。 湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科 医長 湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科 部長 北里大学・横浜市立大学 形成外科 非常勤講師 クリニーク・ラ・プラージュ葉山抗加齢美容医学センター長兼務
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